
比べない一年
人は、それぞれの速さで歩いている。
前でも後ろでもなく、ただ自分の歩幅で。
同じ道を歩いているようで、見ている景色は少しずつ違う。
背負っているものも、立ち止まる理由も、人それぞれだ。
それでも人は、ときどき比べてしまう。
前を歩く誰か。
少し先にいるように見える誰か。
あるいは、過去の自分。
比べないほうがいいと分かっていても、
数字や評価や声の大きさが、急に胸に入り込んでくる夜がある。
だからこれは、「比べるな」という話ではない。
比べてしまう自分を、責めないための言葉だ。
人は、それぞれの速さで歩いている。
その事実に、もう一度戻るだけでいい。
ここまでが、表の言葉です。
誰でも読める場所に置いてあります。
ここから先は、
比べるのをやめた「その後」の話です。
新しい答えはありません。
気づいていることを、
もう一度、確かめるだけです。