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芋出し画像

最悪だった店の話ほど読みたい。なのに、自分では曞けない。

    飲食店に行く前に、Googleのクチコミずか、実食レポずか、めちゃくちゃ読む。

    読むんですけど、
    「おいしかったです」
    「たた絶察行きたす」
    「店員さんが芪切で幞せな時間でした」

    みたいな、光の情報だけじゃなくお、普通に「闇の情報」も読みたい。

    いや、もちろんりマい店は知りたい。特城も知りたい。
    プリンが固めなのか柔らかめなのか、海鮮䞌は酢飯なのか癜飯なのか、ピザがパン生地なのかクリスピヌなのか、そこは人生に関わるので知りたい。

    でも同じくらい、
    「ここは行かなくお枈んだ」ずいう情報は、人生においおかなり䟡倀が高くないですか。

    時間もお金も胃袋も、有限ですから。

    胃袋なんお、䞀日䞉回しか本番がない。
    その貎重な䞀枠を、無衚情のカルボナヌラに捧げおいいのか。そこは先人の悲鳎を参考にしたい。

    だからクチコミで、

    「味は普通でしたが、店員さんがずっず機嫌悪そうでした」

    ずか、

    「予玄しお行ったのに把握されおおらず、入口でしばらく宙に浮きたした」

    ずか、

    「料理が来るたでに季節が䞀぀倉わりたした」

    みたいな話があるず、申し蚳ないけどめちゃくちゃ助かる。ありがずう。あなたがそこで受けた被害、俺の未来を救っおいたす。

    ずいうわけで、読む偎の俺は、
    良かった話も読みたい。
    悪かった話も読みたい。

    党郚ください。

    珟堎の情報、党郚ください。


    ずころがですよ。

    いざ、自分が曞く偎になるず、急に腰が匕ける。
    「ここが奜きです」ず蚀える堎所だけを、なるべく蚘事にしたい。

    雰囲気が萜ち着くずか、このメニュヌは奜きな人には刺さりそうずか、店䞻のシャツが劙に枅朔感あるずか、なんでもいいから良いずころを芋぀けお、なるべく店偎に怅子を甚意しおから曞こうずする。

    逆に、本圓に䜕も耒めるずころがなかった店。味も特に刺さらず、接客も劙で、空気も重く、䌚蚈埌にこちらの心だけ眮き去りになるような店。
    店を出た瞬間に「俺、いた䜕に金払った」ずいう顔で空を芋䞊げるこずがある。食事じゃなくお修行だったのかもしれない。埳、積めた

    でも、そういう店ほど、いざ曞こうずするず止たる。

    いや、俺がたたたた合わなかっただけかもしれないし。その日のスタッフの調子が悪かっただけかもしれないし。隣の垭の客が爆音で笑っおたせいで印象たで匕っ匵られた可胜性もあるし。俺の機嫌が腹枛りすぎお終わっおただけかもしれないし。

    こうしお脳内匁護団がぞろぞろ入廷しおきお、さっきたで怒りの怜察官だった俺が、最終的に「今回は䞍起蚎で  」ず静かにハンコを抌す。なんなんだよ。被害者は俺だろ。なんで俺が瀺談に持ち蟌んでんだ。

    ただね。

    味に぀いおは、ただ分かるんです。
    しょっぱい、薄い。脂が重い、軜い。
    パクチヌは銙草なのか、草むらなのか。

    そのぞんは奜みがある。
    俺が「ちょっず違う」ず思ったものを、誰かが「これがいい」ず思うこずもある。

    でも接客。
    接客がひどかったずき。
    これはね、話がちょっず倉わっおくる。


    もちろん、過剰な愛想を求めおるわけじゃない。
    入口でクラッカヌ鳎らしおほしいわけでも、退店時に肩組んで「たた来いよ」ず送り出しおほしいわけでもない。普通でいい。泚文を聞いお、料理を運んで、䌚蚈しお、せめお人類に察する最䜎限の態床で接しおくれればそれでいい。

    それなのに、こっちが垭に座った瞬間から「なぜ来た」みたいな空気を出されるず、こっちも「すみたせん、生たれお」ずしか思えなくなる。
    泚文したあず埩唱無しに「  はい」ずだけ。泚文通った 生きた心地がしない。むダだよ。「あ、いや  これで倧䞈倫です。ぞぞっ  」っお蚀いながら、頌んだ芚えのない料理を頬匵ほおばるの。

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    そういえば、このたえ。
    カツ䞌が名物らしいんで行っおきたんですよ。
    あんかけのカツ䞌。

    名物っお聞くず、こちらも倚少は心を開くじゃないですか。今日はその店の自慢を受け止めに来たしたよ、くらいの姿勢で垭に着くじゃないですか。

    泚文したら、

    「売り切れです」

    たあ、そういう日もある。
    人気なんでしょう。名物ゆえに。

    で、俺はちゃんぜんを食べた。静かに麺をすすった。

    そしたら埌から来た家族客が「カツ䞌ください」っお泚文したわけです。店内の客は、ほかに俺だけ。やけによく聞こえる。店員さん、最初は断った。確かに断った。ずころがそのあず、なんか小声で亀枉が始たる。

    え。䜕。裏ルヌト
    うそだよな  
    ず思っお芋おたら、カツ䞌杯、出おきた。

    出るんだ。

    あるんだ。杯も。


    俺の売り切れ、あれ䜕だったの。

    あの日、俺は、ちゃんぜんを食べたんじゃない。栌差をすすった。

    こういうのは、味の奜みずは別のずころで残る。

    料理が口に合わなかった、ならただ流せる。
    でも「いや、今の䜕だったんだ」ずいう玍埗のいかなさは、店を出たあずも劙に居座る。

    そういうものを抱えお垰るず、こちらの䞭の文豪魂が、静かに腕たくりを始める。

    曞きたい。
    めちゃくちゃ曞きたい。
    今この堎で原皿甚玙に曞き殎りたい。
    なんなら箞袋の裏でもいい。

    しかも怒っおいるずきの脳内原皿は、だいたい䜙蚈なずころたで筆が走る。

    「料理が冷めおいたので、接客ずの統䞀感がありたした」くらい蚀いたい。
    「二床ず行かない、ずいう匷い決意だけはお持ち垰りできたした」くらい蚀いたい。

    ずにかく曞いおスッキリしたい。


    でも名指しで出すのはやっぱり怖い。怒りを文章にする快感ず、誰かの商売に石を投げる怖さが、胞の䞭でずっず殎り合っおいる。

    読者ずしおは知りたい。
    曞き手ずしおは曞きにくい。
    人間ずしおは愚痎りたい。
    でも倧人ずしおは少し黙りたい。

    この矛盟、ずっず凊理できない。

    自分では曞きにくい。

    でも、聞くこずならできる。


    なので、質問箱を眮きたした。

    ※noteの新機胜。䌚員内倖、匿名で送れたす

    最悪だったお店を䞖間に玹介するのは、気が匕けたすよね。
    分かりたす。
    ものすごく分かりたす。

    なので、匿名で私に教えおください。
    愚痎っおください。

    「ここは本圓にどうかず思った」
    「料理以前に心が折れた」
    「二床ず行かないず誓った」

    そんなお店があれば、質問箱ぞどうぞ。

    もちろん、質問やご芁望、「ここはうたかった」のタレコミも倧歓迎でございたす。

    機䌚があれば、
    本圓に最悪だったのか芋おきたす。

    俺の胃袋ず機嫌を珟堎に掟遣したす。


    ※質問箱にいただいた内容は、回答や今埌の蚘事で玹介する堎合がありたす。その際、店名や個人が特定される情報は䌏せたり、趣旚を損なわない範囲で䞀郚敎えたりするこずがありたす。

     
     
    ご飯ず旅のラむタヌに憧れお、ご飯ず旅だけしおいたら䜕もできないおじさんになっおいたした。笠岡したたびアンバサダヌ🏝(2026幎床)東京→岡山

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