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連載小説 サンタドロップス(15)


    思いもよらぬ再会に、俺は目を大きく見開いて体を硬直させた。

    「あ、紹介するわね、こちら矢島あかねさん、太郎の野球チームの監督の娘さんなの」

    と緑川さんの奥さんが言った。

    「はじめまして、矢島あかねです、太郎君の専属コーチの方ですね、お話は伺ってますよ」

    あかねさんはニコリと微笑んで俺に会釈した。

    「は、は、はじめまして、、三田です」

    驚きと緊張のあまり俺の声は裏返った。

    そんな俺を見て、ふふふ、とあかねさんは笑った。

    ああなんて可愛いんだ、なんてきれいな人なんだ、マスクの下のあかねさんの素顔が見たい、俺は胸がキュンと締め付けられるような苦しさを感じた。

    ほら、太郎の打順だよ、緑川さんが指さした。太郎くーん、がんばれー!あかねさんが声を上げる。俺も続いて、太郎くん、思い切り行けー!と声を掛けた。

    ストライーック!審判の声が響く、一球目、相手のストレートを太郎君は思い切り空振りした。二球目も太郎君は空振りしツーストライクと追い込まれた。

    太郎、落ち着け、ボールをよく見ろ!俺は叫んだ。そんな俺を見てあかねさんが、三田さんって熱い人なんですね、と緑川さんの奥さんに言った。でも試合に夢中だった俺には全く聞こえなかった。

    太郎君は俺の声に気付いて力強くウンと頷いた。


    つづく

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    web小説家。月から金の朝7時に連載小説をアップしてます。すぐ読める4コマ小説。ベタでグッと来るほのぼのとしたお話を書きたいです。笑ったり泣いたりしてくれたらうれしいです/現在小説12作目連載中/毎日note365日達成/サッカー3級審判/好きなバンド「怒髪天」

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