
言葉が届かなくて、泣く。
どんなに話しても、わかってもらえない気持ちになる。
あなたに。あなたのために。
私に。私のために。
どれもこれも大切で、どれに対しても偽らず、誠実なのに。
発する言葉が思うように伝わらないもどかしさ。
思考の整理がついていないこと、
立場が異なること、
視点が違うこと、
価値観が異なること、
私ほどの気持ちが、あなたにないこと。
最後の理由は、あまりに悲しすぎるな。
あなたに伝えたいことがあなたの心に響かない。
自ら選んだ言葉なのに、私にも響かない。
私を満足させ、あなたにも届く言葉を伝えたいのに。
できなくて、できなくて、できなくて、毎日泣いている。
そもそも、言葉が届くってなんだろう。
あなたの反応が私を満足させるということなのだろうか。
それは、私の傲慢ではないか。
それは、私の意図することではない。
互いの違いやずれを擦り合わせて、言葉で近づきあって、
心が重なっていく瞬間を私は求めている。
けれどできなくて、たくさんの涙がまたあふれ出る。
そう思っていたら、一番大事なあなたがハグしてくれた。
小さな体で。
そうだ。一番大事なあなたを守るために、私は言葉を発している。
たとえそれが、黙ることをしらないという愚かさであっても。
一番大事なあなたを思う気持ちで、言葉の賢さを超えて、私は動いている。あなたは気づいている。私よりうんと少ない知識や経験で。
大事という思いだけは、一番大事なあなたに届いている。
今夜も、明朝も、きっと夕方だって、
私はほうぼうに出向き、電話し、書類を書いて、
届かない言葉の痛みと向き合うことになる。
そしてきっと一人になって、また泣く。
けれでも、一番大事なあなたがわかってくれるなら、
不器用な言葉を発し続けよう。
いつかあなたが、このせかいへ軽やかにとびはねていくために。