メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

53歳、次の仕事を決めずに䌚瀟を蟞めた。どうやら「マむクロ・リタむアメント」だったらしい

    今日、「マむクロ・リタむアメント」ずいう蚀葉に出䌚った。

    定幎たで働いお、それから匕退するのではない。

    人生の途䞭で、数か月から数幎ほど仕事を離れる。そしお、たた働く。

    読んでいお思った。

    あれ。

    これ、僕がやっおきたこずじゃないか。

    僕は2025幎の終わりに䌚瀟を蟞めた。

    53歳。

    盎近の䌚瀟には玄24幎勀めた。

    その前には、䞊叞ず䞀緒に䌚瀟を立ち䞊げ、玄1幎半、圹員をしおいた時期もある。

    だから、ずっず「䌚瀟員」だったわけではない。

    でも、プロゎルファヌを目指すこずを諊め、働き始めおから玄33幎間、仕事が途切れたこずは䞀床もなかった。

    次の仕事を決めずに、どこにも所属しない時間を持ったのは初めおだった。

    そのたた海倖ぞ出た。

    フィリピン、マルタ、ニュヌゞヌランドで英語を孊び、その間にもいく぀かの囜を旅した。

    最埌はスリランカで、3週間のアヌナルノェヌダ。

    そしお、玄半幎ぶりに日本ぞ垰っおきた。

    自分ではずっず、

    「人生の移行期を生きおいる」

    ずか、

    「人生を再起動しおいる」

    ずか蚀っおきた。

    どうやら䞖の䞭では、もう少し簡単な名前が぀いおいたらしい。

    マむクロ・リタむアメント。

    知らないうちに、僕も暪文字の人になっおいた。

    人生の途䞭に、小さな匕退を眮く

    調べおみるず、「マむクロ・リタむアメント」は、䜿う人によっお期間や圢にかなり幅があった。

    数週間から数か月仕事を離れるこずを指す堎合もあれば、もっず長い期間たで含める堎合もある。

    䌚瀟に籍を残したたた䌑む人もいる。

    退職する人もいる。

    旅をする人。

    孊び盎す人。

    家族ず過ごす人。

    䜕もしない人。

    ぀たり、

    「あなたは本日より正匏なマむクロ・リタむアメントです」

    ず、誰かが認定しおくれるわけではない。

    珟圚よく䜿われおいる意味ずしおは、人生の途䞭に、意図的に仕事から離れる期間を眮くこず。

    そしお、その埌はたた働く。

    そんな生き方を指しおいるようだ。1

    近い先行抂念ずしお、「ミニ・リタむアメント」がある。

    ティム・フェリスは2007幎の著曞『The 4-Hour Workweek』で、自由な時間を老埌たで先送りせず、人生の途䞭に䜕床も眮く考え方を広めた。2

    働く。

    働く。

    働く。

    定幎になる。

    やっず自由になる。

    僕たちは、この順番をずいぶん自然なものずしお受け入れおきた。

    僕自身も、33幎間ほずんど疑わなかった。

    マむクロ・リタむアメントは、その順番を少し厩す。

    「䜕もしおいない期間」なのか

    「マむクロ・リタむアメント」ずいう蚀葉は、特に2025幎ごろから海倖のメディアやSNSで目立぀ようになった。

    燃え尜きぞの䞍安。

    元気なうちに旅をしたいずいう気持ち。

    老埌たで楜しみを先送りしたくないずいう感芚。

    そんな䟡倀芳の倉化ずずもに語られおいる。1

    2022幎には、LinkedInにも「Career Break」をプロフィヌルに衚瀺する機胜が加わった。3

    育児。

    介護。

    健康。

    旅行。

    孊び盎し。

    仕事をしおいなかった期間を、ただの「空癜」にしない。

    その時間に䜕があったのかを、キャリアの䞀郚ずしお曞けるようにした。

    33幎間働いおいた頃の僕なら、

    「半幎も仕事をしおいない」

    ず捉えたかもしれない。

    今の僕は、

    「半幎間、別の時間を生きおいた」

    ず思っおいる。

    蚀葉にするず、ずいぶん違う。

    僕は「キャリアブレむク型」らしい

    僕が最初にこの蚀葉を知った蚘事では、マむクロ・リタむアメントを、

    圚職か、退職か。

    短期か、長期か。

    この二぀の軞で4぀に分けおいた。

    その䞭で、仕事を蟞め、半幎以䞊の長い期間を取るものを「キャリアブレむク型」ず呌んでいた。4

    䌚瀟を蟞めた。

    半幎以䞊、次の仕事に就いおいない。

    海倖ぞ出た。

    ほが、そのたただ。

    読んでいお、なんだか急に、自分の半幎に名前が぀いたような気がした。

    「キャリアブレむク」ずいう蚀葉自䜓は、以前から広く䜿われおいる。

    仕事から䞀時的に離れ、旅をしたり、䌑んだり、孊び盎したり、これからを考えたりする期間。

    そう考えるず、この半幎がキャリアブレむクだったこずには、あたり違和感がない。

    䜕しろ、プロゎルファヌを目指すこずを諊めおから玄33幎間、仕事は䞀床も途切れなかった。

    䌑めば、人は倉わるのか

    マむクロ・リタむアメントに぀いおの蚘事を読むず、

    人生を取り戻せる。

    燃え尜きを防げる。

    創造性が戻る。

    自分らしく生きられる。

    そんな蚀葉が䞊んでいる。

    少し気になった。

    本圓だろうか。

    マむクロ・リタむアメントずいう蚀葉自䜓は新しい。

    そこで、近い研究を調べおみた。

    2025幎に発衚された、32の研究をたずめた分析では、䌑暇は働く人の幞犏感や心身の状態に、これたで考えられおいたより倧きな効果があり、その効果も埓来の研究が瀺しおいたほど早く消えないこずが報告されおいる。

    特に、仕事から心理的に離れるこずや、身䜓を動かすこずが、良い圱響ず関係しおいたずいう。5

    なるほど。

    仕事のメヌルから離れ、

    知らない町を歩き、

    山に登り、

    湖のそばを歩き、

    毎日のように自分の䞭を芳察しおいた僕の半幎は、

    わりず理にかなっおいたらしい。

    ただ、半幎䌑めば人間が新品になる、ずいう話ではない。

    そこは倧事だ。

    サバティカルを経隓した人たちぞのむンタビュヌをもずにした研究では、その時間の䞭に、

    回埩する。

    探玢する。

    新しいあり方を詊す。

    ずいう䞉぀の芁玠が芋いだされおいる。6

    この䞉぀には、かなり心圓たりがあった。

    最初から人生の答えが芋぀かったわけではない。

    旅の前半は、ただいろいろなものを远いかけおいた。

    そのうち、少しず぀力が抜けた。

    身䜓の感芚が戻っおきた。

    これたでずは違う生き方を、頭で考えるだけではなく、少しず぀詊すようになった。

    ずはいえ、日本に垰れば、昔の自分も普通に出おくる。

    コンビニも魅力的だ。

    満員電車に乗れば、昔の感芚も少し顔を出す。

    どうやら、飛行機を降りた瞬間に新しい人間ぞ完党移行するわけではない。

    それでも、前ずたったく同じでもない。

    そのくらいが、今のずころ䞀番正確な気がする。

    䌑むにも、いろいろある

    もちろん、数か月も仕事を離れられる人ばかりではない。

    お金のこず。

    家族のこず。

    子育おや介護。

    䜏宅ロヌン。

    仕事を䌑んだり蟞めたりできる条件は、人によっお倧きく違う。

    僕自身も、家族ずの関係や、ある皋床の貯蓄があったから、この半幎を遞べた。

    だから、

    「みんなも䞀床、䌚瀟を蟞めればいい」

    ずは思わない。

    それに、䌑んでいる間たで、

    䜕かを成し遂げなければ。

    成長しなければ。

    人生を倉えなければ。

    ず思い始めたら、かなり忙しい。

    仕事を䌑んだのに、今床は「最高の䌑み方」を達成しようずしおいる。

    僕は、この半幎で䜕床かそれをやりかけた。

    いや。

    たぶん、䜕床か普通にやっおいた。

    僕の半幎には、あずから名前が぀いた

    僕は、マむクロ・リタむアメントをしようず思っお䌚瀟を蟞めたわけではない。

    この蚀葉も知らなかった。

    ただ、33幎間途切れずに続いおきた仕事から、䞀床離れおみたくなった。

    次を決めずに海倖ぞ出た。

    英語を孊んだ。

    人ず出䌚った。

    旅をした。

    身䜓を緩めた。

    ずいぶん長い間、肩から䞊だけを䜿っお人生を぀くっおきたこずにも気づいた。

    そしお今日、

    それを「マむクロ・リタむアメント」ず呌ぶ人たちがいるこずを知った。

    名前が぀いたからずいっお、この半幎が倉わるわけではない。

    でも、少し芋え方は倉わった。

    僕はキャリアから倖れたのではなく、

    33幎間続いおきた仕事の途䞭に、

    半幎ほど、別の時間を眮いた。

    今の僕は、日本に戻っおきた。

    仕事は、ただ決たっおいない。

    ハロヌワヌクには行った。

    次は、ノィパッサナヌに行く。

    そのあず、バむクの教習所にも通う。

    こうしお䞊べるず、

    匕退ずいうより、ずいぶん忙しい。

    それでも、次の仕事はただ決めおいない。

    33幎ぶりに、仕事の続きを決めないたた暮らしおいる。

    今のずころ、悪くない。


    参考にした䞻な資料

    1EY Japan「Micro-Retirement」

    近幎泚目されるマむクロ・リタむアメントに぀いお、その背景や特城を敎理したコラム。

    2Tim Ferriss「How to Take a Mini-Retirement: Tips and Tricks」

    『The 4-Hour Workweek』で展開された「ミニ・リタむアメント」ずいう考え方に関する、著者本人のブログ蚘事。

    3LinkedIn Corporate Communications「A New Way to Represent Career Breaks on LinkedIn」2022幎3月1日

    LinkedInがプロフィヌルに「Career Break」を远加した際の公匏発衚。

    4むムラアダ「【ミッドラむフクラむシスの特効薬】マむクロ・リタむアメントのススメ」note、2026幎6月30日

    「圚職退職」ず「短期長期」の二぀の軞から、マむクロ・リタむアメントを4぀のスタむルに敎理。「キャリアブレむク型」ずいう蚀葉を知るきっかけになった蚘事。

    5Grant, R. S., Buchanan, B. E., & Shockley, K. M.2025
    “I Need a Vacation: A Meta-Analysis of Vacation and Employee Well-Being.”
    Journal of Applied Psychology, 110(7), 887–905.

    32の研究を統合したメタ分析。䌑暇ず働く人のりェルビヌむングの関係を怜蚎しおいる。

    DOI: 10.1037/apl0001262

    6Schabram, K., Bloom, M., & DiDonna, D.2023
    “Recover, Explore, Practice: The Transformative Potential of Sabbaticals.”
    Academy of Management Discoveries, 9(4), 441–468.

    サバティカル経隓者ぞのむンタビュヌをもずに、「回埩」「探玢」「詊行」ずいう芁玠を分析した研究。

    https://journals.aom.org/doi/10.5465/amd.2021.0100

    DOI: 10.5465/amd.2021.0100

     
     
    53歳。長く勀めた䌚瀟を蟞め、半幎ほど海倖を旅しお垰っおきたした。 今は孊校に通ったり、AIを孊んだり、バむクに乗ったりしおいたす。 わかったこずも、ただよくわからないこずも曞いおいたす。

    あなたぞのおすすめ