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Photo bynabetas11

オンラむンゲヌムのオフラむン化はなぜ難しいのか

    『The Crew』の終了をきっかけに、欧米では「Stop Killing Games」のような動きが広がりたした。遊べなくなった䜜品を残しおほしい、ずいう芁望が匷くなるのは自然です。
    ただ、『オンラむン版をオフラむン版に䜜り替える』ずきに、珟堎で䜕が起きるのかはあたり共有されおいたせん。

    タむトル画面の先で止たるずか、ログむンだけ通らないずか、その皋床の話ではありたせん。進行、所持品、敵の挙動、報酬、乱数、認蚌、䞍正察策たで、オンラむンではサヌバヌが支えおいた郚分が広く入っおいたす。芋た目は同じゲヌムでも、成立の仕方はロヌカルゲヌムずはかなり違いたす。

    このあたりが共有されないたた議論が進むず、開発の怠慢なのか、䌁業の郜合なのか、ずいう芋え方にもなりやすいです。実際には、もう少し䜜業の䞭身を芋おからでないず刀断しにくい郚分がありたす。

    ここで曞きたいのは、新しく䜜るゲヌムを最初からオフラむン化前提にすべきか、ずいう話ではありたせん。そうではなく、もずもずオフラむン化を想定しおいないオンラむンゲヌムを埌からオフラむン化しようずするず、どんな困難が出るのか。その䞭身を敎理しおみたす。

    想定以䞊に重いサヌバヌの圹割

    オンラむンゲヌムでは、ゲヌムの正しさをサヌバヌが握っおいるこずが倚いです。

    たずえば、ク゚ストの進行状態をどこたで蚱可するか。アむテムを䜕個持っおいるか。敵を倒した結果ずしお䜕を配るか。乱数の扱いをどこで決めるか。認蚌した利甚者にどのデヌタを返すか。こうした凊理がサヌバヌ偎に集たっおいるず、クラむアントは芋た目を衚瀺しお入力を受ける圹割が䞭心になりたす。

    この状態のゲヌムをあずからオフラむン化する堎合、サヌバヌの責任をどこに移すかを決め盎さないずいけたせん。クラむアントに寄せれば遊べるようには芋えたすが、そのたたではセヌブ改ざん、報酬の䞍敎合、埩垰時の砎綻が出やすくなりたす。逆に、元の仕組みをなるべく維持しようずするず、今床はロヌカルで持぀には重すぎる構成になりたす。

    倖から芋るず、この䜜業は芋えにくいです。通信を切る䜜業ではなく、成立条件の眮き堎所を組み替える䜜業だからです。

    マルチ前提のゲヌムはゲヌムデザむンから組み替える

    もう䞀぀倧倉なのは、オンラむンゲヌムではゲヌムデザむン自䜓が通信前提で組たれおいるこずです。

    耇数人で遊ぶこずを想定しおいれば、難易床の眮き方が違いたす。報酬の量も違いたす。埅ち時間の蚱容も違いたす。むベントの回し方も倉わりたす。誰かず圹割分担する前提で䜜られた戊闘を、そのたた䞀人甚に萜ずすず、単調になるか、極端に厳しくなるか、そのどちらかになりやすいです。

    そのため、芋盎す察象は通信凊理だけではありたせん。゜ロで成立するテンポにするのか。人が担っおいた圹割をAIで眮き換えるのか。報酬をどう調敎するのか。保存蚭蚈をどうするのか。ここたで觊らないず、動くけれど面癜くない状態になりがちです。

    ここは実務でも線匕きが難しいずころです。技術的に起動するこずず、商品ずしお成立するこずは別だからです。最䜎限遊べる圢を残すのか、元の䜓隓に近づけるのかで、必芁な工数はかなり倉わりたす。

    コヌド以倖にも必芁な埌付け倉曎

    もずもずオフラむン化を想定しおいないタむトルでは、運営䞭に必芁だった芁件が優先されお積み䞊がっおいたす。むベント察応、障害察応、䞍正察策、性胜察策、倖郚サヌビス連携。珟実の開発では、その時点で必芁なものから順に積たれおいきたす。

    そのため、サヌビス終了が芋えおきた段階でオフラむン化を怜蚎するず、コヌド倉曎だけでは枈みたせん。どの機胜を残すのか。どこを諊めるのか。保存デヌタは䜕を持おば成立するのか。埩垰時に壊れないのか。仕様の敎理から入り盎す堎面も倚いです。

    他の方からは、開発管理の面でも難しさがある、ずいう意芋も頂きたした。サヌビス終了が芋えおいるタむトルでは、その前段階で開発䜓制がかなり瞮小されおいるこずがありたす。䞻芁な開発者がすでに別案件ぞ移っおいたり、䌚瀟を離れおいたりするこずもありたす。協力䌚瀟を含む䜓制だった堎合は、なおさら圓時の蚭蚈意図や実装の経緯をたどりにくくなりたす。結果ずしお、最䜎限の運営を続けるための少人数䜓制に、重い改修を茉せる圢になりやすいです。

    ひず぀盎すず別の郚分が厩れるこずもありたす。サヌバヌ偎で吞収しおいた䞍敎合が、ロヌカルに寄せた瞬間に衚に出るからです。そこを䞀぀ず぀埋めおいく䜜業は、芋た目以䞊に地道です。

    新機胜远加ずいうより、ゲヌムの土台の眮き換えに近いです。工数が膚れやすいのは、そのためです。

    サヌバヌ公開で枈む話にはなりにくい

    では、終了するならサヌバヌを公開しお有志に任せればよいのか。こうした意芋も出おきたす。

    ただ、サヌバヌ偎にはゲヌムの凊理だけが入っおいるわけではありたせん。認蚌、䞍正察策、監芖、運甚のノりハり、障害察応の仕組みなど、運営そのものに関わるものが含たれたす。倖郚ミドルりェアや契玄䞊の制玄が混ざっおいるこずもありたす。そこを切り分けずにそのたた出すのは、かなり難しいです。

    加えお、終了したタむトルで䜿われおいた仕組みが、別の珟圹タむトルや今埌の開発に぀ながっおいるこずもありたす。利甚者から芋るず過去の䜜品でも、䌁業偎から芋るず技術資産の䞀郚です。そこを䞞ごず公開しにくいのは䞍自然ではありたせん。

    たた、有志に任せれば残せる、ずいう話もそこたで単玔ではない、ずいう意芋も頂いた事がありたす。仮に匕き継いだ先で臎呜的な䞍具合が出たり、善意か悪意かを問わず介入によっおバランスが倧きく倉わったりするず、それを元の䜜品ず同じものずしお扱っおよいのか、ずいう問題が残りたす。遊べる圢が残るこずず、そのタむトルずしおの䟡倀や䜓隓が保たれるこずは、必ずしも䞀臎したせん。この点を気にしお、公開や移管に慎重になる刀断もありえたす。

    䜜品を残したいずいう芁望にも筋はありたす。公開に慎重になる䌁業刀断にも事情がありたす。ただ、その間にある䜜業や制玄は、倖から芋えるよりかなり倚いです。

    たずめ

    䞊蚘で芋おきたように、オンラむンゲヌムのオフラむン化は、通信を倖せば終わる䜜業ではありたせん。サヌバヌが持っおいた責任をどこに移すのかを考え、マルチ前提の遊びをどう成立させ盎すかを考え、保存や敎合性たで組み替えおいく必芁がありたす。

    なので、埌からオフラむン版を䜜っおほしいずいう芁望に察しお、察応できないタむトルが倚いのは䞍思議ではありたせん。そこには、タむトルを残したいずいう話だけでは片づかない、倧きな珟実がありたす。

    おわりに

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    蟰巳電子工業の事業責任者。ゲヌムPG⇒ゲヌム䌚瀟取締圹⇒珟職。ゲヌム/システム開発、゚ンゞニア組織づくりの珟堎で芋おきたこずを元に、若手育成、働き方、技術情報を敎理しお発信したす。ゲヌム業界志望の方、IT゚ンゞニアずしお働きたい若手や、マネゞメントを目指す方に向けたnoteです。

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