
結婚式で流してはいけない洋楽TOP5:英語がわかると祝福ムードが一瞬で凍りつくセットリスト【ひとりごと】
はじめに:野暮と言われようが指摘すべきことは言うさ
結婚式のBGMで「英語の歌」が流れると、なぜかそれだけでおしゃれに感じてしまう。
しかし問題は、その歌詞を理解しないで使用していることだ。
音だけを借りて、意味を置き去りにする。
それはある意味、日本人のポップカルチャー的DNAでもある。
……が、今回ばかりは笑えない。
英語を解する人には「いやこれ別れ話やん」「不倫の歌やん」みたいな地雷曲が山ほどあるのだ。
---
第1位:The Cardigans《Lovefool》
“Love me, love me
Pretend that you love me”
(愛して 愛して
私を愛してるふりをして)
スウェーデン発のキュートすぎるポップソング。
だが肝心の歌詞の中身は「彼からの愛を失ったメンヘラ女性の自己欺瞞」。
彼はもう愛していない。
彼女もそれに気付いている。
それでも「騙して(Fool me)」と懇願する……そんな切実な依存の歌。
内容を理解されたうえで披露宴で流したら、確実に空気が凍る。
「離婚予告のサウンドトラック」である。
---
第2位:Whitney Houston《I Will Always Love You》
“If I should stay, I would only be in your way”
(私がここに居続けたら あなたの邪魔になるだけ)
ご存じ「えんだーーーー!」な名曲。
しかしこれは「愛する人に別れを告げる」歌であり、ストライクゾーンど真ん中に別離を叫んでいる。結婚してる場合ではない。
それでも披露宴の入場曲に選ぶ新郎新婦が後を絶たないのは、「サビしか聴いてない症候群」の典型例と見ることができるか。
---
第3位:The Police《Every Breath You Take》
“Every move you make
Every step you take
I’ll be watching you”
(君の一挙手一投足を僕は見張っているよ)
ストーカー賛歌。
ボーカルのスティング本人も「執着と監視と支配の歌」と明言している。
それを「一途な愛」と解釈して流すのは、もはや祝福という名の監視社会の完成だ。
ジョージ・オーウェルも涙を流すだろう。
---
第4位. R.E.M.《The One I Love》
“A simple prop to occupy my time”
(暇つぶしのための小道具)
「この歌を愛する人に捧げます」という歌詞に始まり、次の行で全否定するという皮肉の極み。
「君を愛してる」は文字通りではなく、「君を利用してる」と同義。
この曲でケーキカットしたら哲学的には完璧だが、人間関係は崩壊する。
---
第5位. Eric Clapton《Tears In Heaven》
“Would you know my name
If I saw you in heaven”
(もし天国で会えたら僕の名前を覚えてくれているかな)
息子を亡くした父の祈り。
言葉にするのも憚られるほどの、茶化せない「喪失の歌」。この上なく美しいが、祝福の場にふさわしいものではない。
音楽が感情の橋をかけるならば、この曲が渡すのは「悲嘆の橋」である。
5位にしたが、精神的には1位かもしれない。
「最も真剣におすすめしない」という意味で。
---
おわりに:英語がわかるという“副作用”
英語を理解することは、音楽を深く味わうことである。だが、それは同時に「空気を壊す危険」も孕んでいる。
日本人は洋楽を長らく「意味を知らないままノリで愛してきた」民族だ。
それ自体は決して悪いことではない。
ただ。
結婚式とは「愛の物語」を演出する場。
ならば選曲もまた、脚本の一部。
意味を誤ると、それはロマンティックではなくただのホラーになってしまう。
縁起ものなだけに、意味を知ってから選曲したほうが未来は平和です。
---
👉️関連記事
★本当は怖い洋楽歌詞・和訳シリーズまとめ(マガジン)
掘れば掘るほど深淵へとはまり込む。実は怖い歌詞の曲、文化論や言語学などを交えて翻訳・解説しています。
★アメリカ留学体験記:異国の高校生活を文化論を交えて振り返る(マガジン)
青春の高校留学体験記も公開中(本編は前・中・後編で完結)。
ドラム、友情、スクールカースト、そして恋愛……覚悟を決め、筆者の甘酸っぱい?自分史を素っ裸で描いてます。
またアメリカの衣食住を体験記&文化論として描く外伝も執筆中。
★文化批評ラボ:ポップカルチャーと社会(マガジン)
音楽・ゲーム・漫画・アニメなど身近なポップカルチャーと、社会や宗教、あるいは私の経験(留学や仕事など)を絡めて語る文化批評。
★ドラマー論:「あるある!」からオリジナルな定義まで(マガジン)
音楽系記事のうち、ドラム・ドラマーに関するものはこちら。
★板的「ひとりごと」集(マガジン)
その他ひとりごと、小論などはこちらにまとめています。
📝アカウントの全体像はこちらにまとめてます
この記事が参加している募集
- #音楽
- #ひとりごと
- #歌詞
- #洋楽
- #英語がすき
- #結婚式
- #BGM
- #洋楽和訳
- #披露宴
- #タブー
- #文化論
- #エリッククラプトン
- #挙式
- #ポリス
- #エリック・クラプトン
- #結婚披露宴
- #rem
- #EricClapton
- #ホイットニーヒューストン
- #ThePolice
- #歌詞の意味
- #WhitneyHouston
- #ホイットニー・ヒューストン
- #カーディガンズ
- #披露宴パーティー
- #TheCardigans
- #意味がわかると怖い
- #EveryBreathYouTake
- #iwillalwaysloveyou
- #tearsinheaven
- #歌詞の意味を考える
- #結婚式の歌
- #lovefool
- #洋楽の歌詞
- #結婚式の曲決め
- #結婚式の曲
- #結婚式のBGM
- #流してはいけない
- #theoneIlove