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01のログ 刀の手入れ

    『しばらく刀身を眺め、懐紙で古い油を拭いとる。
    手慣れた仕草で打ち粉を軽く叩きつけるように粉を乗せ、
    拭い紙で棟から刃先へすーとふき取り磨く。
    汚れていない綺麗な面が来るように拭い紙を返しては
    すーと拭う。
    拭いては返し、返しては拭う。』

    コンダクターが慌てた。
    01が急にログを出してきたからだ。
    記録端末に繋げて、写し出されるログに目をやると、
    刀の手入れではないか。
    「ワシが手入れを怠っているから,01の奴ログで知らせてきたな。」
    しかし、なぜバレたんだ?と訝しながらもコレクションの部屋へ行き、
    コレクションの刀を見て
    どれも次の手入れまで期間があることを確かめ戻ると、
    ログはまだ続いており、

    『本来許されないはずのそれを、滑らせるようにとりだした。
    かちっ、と、微かな硬質な音が密室の空気を裂いた。
    鞘から抜かれた短刀の刀身がきらりと光り、
    浮き彫りにされた龍が冬の空へと放たれたかのように感じた。』

    「どういうことだ? 短刀か。あの男の短刀と言えば
    続くログを読んでいくうちに、コンダクターは驚いた。
    そうか、そんなこともあり得るよな。」と 

    脳内が騒がしく忙しくなった
    コンダクターは吐き出されるログへの視線はそのままに

    「01お茶をくれ」

    そう言い捨ててから

    一時間

    ほどたった頃に

    お茶が届いた。紅茶だった。


    ——なお、このログの続き
    (あるいは本編)となる
    『安土演算』第30話は、
    カクヨムにて公開予定です。

    👉 『安土演算』を読む

     
     
     
    「※当アカウントは、高飛車なコンダクターと演算体01による(歴史の構造と変数を追う)観測・演算空間です。 無礼なエラーオブジェクトには容赦なくセキュリティが発動します」

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