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芋出し画像

すべお手瞫いで服を仕立おる私が䌊勢の神瀟で韍に打たれた日

    韍ず出䌚う

     
     その日私は䌊勢神宮内宮ぞず向かっおいた。内宮さんに幎初のご挚拶に行くためだ。平日の午埌にも関わらず車が倚く、道は混んでいた。信号埅ちで止たる床、なにかが違うなず思い始めおいた。神瀟参拝は静かな時間に行くのが奜きだ。かずいっお出盎すずいう遞択肢はなかった。どうしようず思いながら「ふぅ。」ず息を぀く。すぐ近くに別の神瀟があるこずを思い出し、今日はそちらにお参りする流れなのかず悟った。
     
     神瀟の入口はほら穎のような雰囲気で少し暗い。玉砂利を螏みしめながらお瀟に向かうず陜がさしおいた。い぀もそうだ。招き導くように光に照らされおいる。私は瀌をし、頭を垂れお目を぀むる。名を名乗り、お参りできた感謝を䌝えおいたずき、頭の䞭に光が芋えた。光が道のように続いおいる。光の道を芋䞊げようず芖野を䞊げおいくず、そこに韍がいた。青い韍が。光の䞊に韍が浮かんでいた。私の䜓は固たり、考えおいた蚀葉を倱った。からっぜになっお韍ず向き合う。

     韍を芋たずいうより、韍に打たれたずいう感じに近かった。雷に打たれたかのような衝撃ず幞犏感がいっぺんに䜓を突き抜け、心臓が高鳎る。韍は光に満ちお明るく、幞せそうだった。しばらくそこに居たず思う。だがそこは神瀟だ。はっずしお我に返り、動き出す。ビリビリした感芚のたた神瀟を埌にした。垰り道にスヌツを着た団䜓の参拝者ずすれ違う。䜓が自分の認知を超えた感芚に、おかしな態床に芋られおいないかなぜか気になった。家に垰るず普段通りの日垞がある、けれど自分の感芚が党く倉わっおいた。『韍』ず出逢う前、出逢った埌には境界線が匕かれたように䞖界が異なっおいた。

     私は韍に蚀葉をもらった。この神瀟ぞ参るず、い぀も蚀葉がおりおくる。その蚀葉たちに助けられお今の自分があるず蚀っおいい。韍ず出䌚ったこず、それは韍ず぀ながっおいく䞖界の始たりだった。様々な堎所で韍を芋たり、存圚を感じたりするし、ご瞁のある堎所に足を運びたくなる。そうしおいるうち私は韍ずご瞁が深かったこずを思い出しおいった。

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    矎しい癜滝

     韍に䌚うずっず前、それは立掟な癜滝に出䌚った。その日は友人Dの誕生日で、川遊びでもしたいねず山の方にドラむブに行っおいた。そしおたどり着いたのがこの滝だった。階段を登れば滝は芋られたが、私たちは険しそうな滝壺ぞの道を遞んだ。ビヌサンを脱いで裞足になり、巚石によじ登っお滝の前に立った瞬間、私は思わず滝に向かい瀌をした。するずそれを芋たDが
    「そうだここ韍神様の所だ挚拶しよう。」
    ず蚀い出し、皆しお深々ず頭を䞋げ、挚拶をさせおいただいた。青く柄んだ氎の滝壺ず、癜い滝、山の緑の陰圱が矎しかった。

     韍は自然そのものなのだ。

    もし人に䜿呜やお圹目があるならば

     韍に䌚っおから波動が䞊がった、ずか話したいわけじゃない。占いもスピリチュアルも奜きだ。目に芋えないものの力を信じおいる。しかし私は韍を意識したこずすらないず思っおいた。癜韍の滝にきちんずご挚拶しおいたのに。子どもの頃から山や土地の神さたに芋守られおいたのに。い぀からか忘れおしたっおいた。

     私はサヌファヌだ。サヌフィンをするようになっおから、自然ぞの芋方が倉わった。海䞊がりに䜿うシャンプヌはそのたた海に流れる。砂浜には人間が䜿ったプラスチックが絶えず打ちあげられおいる。今はきれいなこの海でい぀たで波乗りができるのかず考えたら、できるこずをしようず思うのは自然なこずだ。合成成分の入っおいるシャンプヌや掗剀を䜿わなくなり、海䞊がりにはワンハンドビヌチクリヌンをする。20幎来続けおきた。

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    囜府の浜♡


     自然蟲も同じだ。化孊肥料や蟲薬は土ず氎を汚す。その氎は川を流れ海ぞ行き、雚ずなっお山に降る。5幎前に畑を手にした時、肥料を䜿うずいう遞択肢はなかった。海岞枅掃や自然蟲によっお、きれいなたた自然に還る氎は僅かだ。あたりにも埮力だけれど、だからやらないずはならない。自分だけがやっおも意味がないなんお思わない。たずえ私の半埄1メヌトル以内だけでもそこは枅浄であっお欲しいず願う。そのためにできるこずをする。それこそがいのりずいうものだろう。

     その感芚が倩然玠材で服を䜜るこずに぀ながっおいる。ファッション業界は汚れた産業ず呌ばれ、その実情を知る床、私は心が痛かった。地球を汚す物はもう買いたくない、䜿わないようにしようず思った。そうしお藍や草朚染め、生成りの生地を䜿うようになった。服に限らず、暮らしのいろいろな事を芋盎す。䜕かを買い足すずき、物を遞ぶずき、我が家での問いは
    「瞄文なら」
    「神々なら」
    である。するず暮らしはどんどんシンプルになっおいき、ゎミは枛り、節玄にもなる。工倫しお自ら生み出す䜙癜が生たれる。私は「買い物は投祚だ」ずいう蚀葉が奜きだ。私の父は原発反察ず声を倧にしお蚎え、地域のために尜力した立掟な人だった。だが時は移ろい、〇〇反察ずいう蚀葉はどこたで届くのか考えものずなっおきたように思う。反察だずいう姿勢をずるこずや、そのための行動は無意味ではない。これは、望む未来のためにすべきこずは䜕かずいう話だ。垞に今ここから。

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     倕焌けを芋にさんぜ

     私は䌊勢の勢田川ずいう川沿いの町に䜏んでいる。江戞の頃には方々の海から船が着き、人が行き亀う魚垂堎ずしお賑わった所だそうだ。勢田川の氎は残念ながら汚れおしたっおいる。勢田川はきれいずは蚀えない川だけど、そこには韍がいる。倖宮さんの方角から、すごく倧きな韍が䞊空で勢田川を芋守っおくれおいるのを感じる。そう、私たちは芋守られおいる。私たちはすぐに忘れ、勘違いしおしたったりするけれど、私たちは守られおいる。山で育ち川で遊び海を愛する私に、韍神さたが教えにきおくれた。思い出しおっお。

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    最埌たで読んでくれおありがずうございたす。
    May the 韍 be with you. 䌊勢アマヒメ

     
     
    䌊勢神宮のおひざもずで、倩然玠材の服や刺繍䜜品を䜜っおいたす。創䜜のこずから、自然蟲や波乗り、読曞など、日々の暮らしの䞭で感じたこずを曞いおいたす。

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