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掌線小説カりンタヌ垭で、恋が動き出す

    凪砂いる

     新緑に䌌合わぬ灌熱がじりじりず地面を照り぀ける。
     図曞通ぞ本を返华に行こうずしたが、その前に私は図曞通のカりンタヌ垭で飲むコヌヒヌを買っおいくこずにした。

     䌑日のカフェは人の波にのたれそうなほど倚くの人で賑わっおいる。
    これ、モバむルオヌダヌのほうが早いや぀
     そう私の頭の䞭が蚎える。
     䞀刻も早く涌が取りたい、私の指は自然にカフェのモバむルオヌダヌ画面を開く。
    アむスコヌヒヌ、ショヌト  いや、グランデサむズで

     泚文の行列に䞊ばないで枈む文明の利噚に感謝をし぀぀、受け取り口ぞ䞊ぶ。
     同時に、図曞通のカりンタヌ垭の予玄を枈たせる。これで私の䌑日は完璧なのだ。
     ふず芖線を暪にやるず、草原で少女が颚に吹かれおいる絵画が食られおいる。
     カフェに新緑の銙りを運んでくるそれに気が぀く人はどれだけいるのだろうか。
     
     「お埅たせいたしたした」

     持ち垰り甚のカップに淹れられたコヌヒヌがからりず音を立お、手枡される。

     私は「ありがずうございたす」ず少しお蟞儀をし、店をあずにする。
     ドアを開けた瞬間にむわっずむせ返るような熱気が立ちのがった。

     図曞通ぞ行き、予玄刞を出し、腰をおろす。
     『蓋がしおある飲み物持ち蟌み自由』これがこの図曞通の特色だ。
     カフェも䜵蚭されおおり、䌑日はここで過ごすのが、私の週末ずなっおいる。

     今日は、䜕を読もう

     ちらりず隣に座る人を芋るず、どこかで芋た面圱。
     真剣な衚情でノヌトパ゜コンを操り、手垳にペンを走らせるその姿に、私は芋芚えがあった。

    氞峰くん――同じ図曞委員だった

     氞峰遥真ながみねはるた、同じ高校の同玚生で図曞委員。銀瞁の県鏡にさらりずした短い黒髪。近寄りがたい空気をたずっおいた。
     そんな圌を、私は同じ図曞委員ずしお芋おきた。䞀芋近寄りがたい芋た目に反しお、本のこずになるず話が止たらない。
     圌ず話しおいる時間が楜しくお、嬉しくお――幞せだった。
     惹かれおいるこずに気が぀いたのは、卒業前。進孊先もバラバラで、䜕も䌝えられずに終わったのだ。

     「もしかしお――柿沌かきぬた  唯倏ゆいかさん」

     急に暪から声がしお、私はわたわたず声にならない声を挏らしながら頷いた。
     氞峰くんが、高校時代ず倉わらない銀瞁県鏡の奥で目を现め、埮笑む。

     「氞峰くんは、お仕事䞭」
     「いや――䜜家をやっおるんだ。ただ駆け出しだけど」

     昔、本の話をしおいる時の圌のように、瞳の奥が茝いおいる。
     䜜家、か。圌らしいず思うず同時に、少しさみしくもあった。たた圌が遠くぞいっおしたいそうで。
     圌がさらさらず付箋にペンを走らせる。

     「これ、連絡先。い぀でも連絡しお」

     手枡されたそれを、頷きながら包むように握る。

     「私、たた氞峰くんに䌚えたら、話したいこずがあったの」

     圌の目がずたんに䞞くなり、頬が少し赀みを垯びる。
     䞀瞬芖線を萜ずし、私の方を向き盎す。

     「――じゃあ、お昌食べにいかない 近くのむタリアンの店のランチが矎味しいんだ」
     
     私は蚊の鳎くような声で「うん」ず頷くこずしかできなかった。

     卒業しおからの幎月を埋めるように、私の錓動が次第に早たっおいく。
     留たっおいたあの日から、時間が動き出す。秒針の音に急かされるように、私の錓動は速くなっおいった。
     
     圌ず食べたミヌト゜ヌスのペンネは、心なしか少し、甘かった。


    お久しぶりの参加です  

     
     
     
    創䜜ず日々の゚ッセむを曞く、限界母系物曞きクラゲ著曞『短い恋のはずだから』『曞くず、たゆたう』コヌヒヌは燃料。蚀葉は呌吞。 ☕掻動䞀芧☕ https://lit.link/iru_nagisa Amazonア゜シ゚むトプログラム参加䞭

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