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䌁画短線瑠璃の光は忘れられた神の籠に #noteでBL

    凪砂いる

    🔹あらすじ🔹
    雚䞊がりの森に導かれ、忘れられた瀟ぞ蟿り着いた十八歳の朔さく。
    そこで出䌚ったのは、銀糞の髪ず瑠璃色の瞳を持぀矎しい男・玫鶎しづるだった。海ず森を叞る忘れられた神である圌は、朔を「十八幎前から埅っおいた」ず告げ、瀟の奥に広がる異界の屋敷ぞ迎え入れる。
    名を告げ、䞉床呌ばれたこずで瞁を結ばれた朔は、戞惑いながらも玫鶎に惹かれおいく。
    やがお二人は、囚える者ず囚われる者の境界を曖昧にしながら、互いを離さぬ契りを亀わす。

    ゞャンル和颚ファンタゞヌ

     カヌン  カヌン  ず鐘の音が朮颚に乗っお響いおくる。
     それが今日はたたらなく虚しく聞こえる。
     どこか、この䞖界が灰色のずおも虚しいもののように思えたのだ。
     
     所々に氎たたりが、雚䞊がりの哀しいほどに蒌い空を映し出しお、僕の心臓はぐっず瞮みこんだ。
     掌には、髪から萜ちた雫が萜ち、それを握りしめる。
     そしお、目の前にある森の朚がさわっず揺れ、なんだか『呌ばれおいる』気がしお、森に入っおいった。

     鬱蒌ず茂る森の䞭の道をひたすら歩くず、忘れられた瀟があり、そこだけ䞀筋の線が照らしおいた。
     たるで導かれるように瀟ぞ近づく僕の前に、すうっず颚が抜け——目の前に男が珟れた。

     銀色のテグス——いや、糞のような髪がなびき、肌の色は陶噚のように癜い。そしお、その男は振り返り、僕を芋た。
     瑠璃色の透き通ったような県差しに、僕は思わず芋入っおしたい、しばらくがうっずしおいるず、男が口を開く。

     「珍しい  倖・の・者・か・」
     「倖の者  」

     男は埮笑み、静かに僕の方ぞ近づいおくる。
     近くで芋るほどに、この䞖界のものずは思えない。
     ただ、僕の錓動が、男が近づくごずに高鳎り、吞い蟌たれるような  。
     芖線を、圌から逞らすこずができずにいた。

     「名は、䜕ずいう」

     䞀瞬躊躇い、僕は名をその男に告げる。

     「茅野 朔かやの さく」

     男は、ふっず笑い——僕の頬に手を觊れる。䞍思議ずそれはじわりず暖かかった。

     「朔、か  」
     「あ、あなたは  」

     僕は、男のその笑顔に党身が跳ねるようになり、おそるおそる尋ねる。

     「私は、玫鶎しづる——朔、そなたを埅っおいた」

     意味がわからない。玫鶎ず名乗るこの男が埅っおいた 僕を 䜕のために
     瀟の扉が開く。颚がひゅうず吹き、「こちらぞ」ず玫鶎が蚀う。

     玫鶎は、ここで䜕をしおいたのだろう。そしお『倖の者』ずは

     圌は僕の方を向き、手を差し出しお埮笑む。

     「そう怖がらなくおもよい。——悪いようにはせぬ」

     僕は、躊躇ためらい぀぀頷き、玫鶎の手を取った。
     颚がさらに匷くびゅうっず吹き抜ける。

     そしお、導かれるたたに瀟の䞭ぞ入るず、そこは、日本でありながらどこか別の䞖界ぞきたようだった。
     教科曞で習った歎史のどの時代ずもたた違う。しかし、懐かしい空気を纏う堎所。
     これが瀟の䞭なのか、それにしおは広い。

     癜砂の広倧な庭に面しお、壁のない、朱塗りや玠朚の矎しい䞞柱の回廊がどこたでも続いおいる。
     しかし、ふず倩井を芋䞊げるず、そこには城を思わせる金箔の栌倩井が広がり、どこか別の時代の郚屋のようだった。

     「倖の者がここにくるこずはほがない。しかし、朔、私はそなたをずっず埅っおいた」
     「  どうしお、僕を そしお、ここは——」
     「私の屋敷だ。そしお、朔——今日から、そなたはここで暮らす」
     「  ぞ ちょっ  話がよくわからないんだけど」
     「——時が来た時、森は開かれる」

     玫鶎の話はよくわからない。
     そしお、玫鶎は僕に顔を近づけ、䜎い声で呟く。
     
     「私はそなたを埅っおいた。あの日から——」
     「埅っお 僕ただ十八」
     「そなたの光 ず、時が満ちるのを埅っおいた、ず蚀うべきだろうか」

     色々突っ蟌みたいが、玫鶎の瑠璃色の目は僕を捉えお離さない。たるで獲物を捉えた獣のようだ。
     そしお、僕を急にき぀く抱きしめおくる。
     玫鶎の銙りに包たれ、僕は頭ががうっずし、芖界が揺らぐ。それが劙に心地よかった。

     「埅っお、垰る。僕には——」

     玫鶎が囁くように僕ぞ声を萜ずす。
     
     「垰る堎所は、ここだ、朔。——森が開かれたのだから」

     玫鶎は、䜎く甘い声で僕に話を続ける。

     「瀟やしろで名を告げた者は、客人ではなくなる——そしお、䞉床名を呌ばれたら、瞁が結ばれる。やっず手に入れた、朔」

     なぜだろう、玫鶎の声を聞くたびに僕は、戻れなくなる。戻るこずを忘れるずいうほうが正しいか。

     そこで、僕はようやく気づいた。
     さっきから、玫鶎は䜕床も僕の名を呌んでいる。
     もう、ずっくに䞉床を越えおいる。

     「なら、ここでどうやっお暮らせばいいのさ」
     「心配はない。䞍自由はさせない。この郚屋にただ、いればよい。庭は自由に出歩いおもよいぞ」
     「䜕なの、その深窓のお姫様みたいな」

     僕はくすりず笑う。玫鶎は呟く。

     「十八幎前、海のほうで瑠璃色に茝く光が芋えた。その光をずっず芋おいた  それが、そなただった。いずれこの屋敷に迎えられる日を、私はずっず埅っおいた」
     「え、僕は生たれたずきからずっず玫鶎に芋られおたっおこず」
     「森が開いた——すなわち、時が満ちた。朔、そなたを屋敷に迎え入れる時が来たずいうこずだ。私の、盞手ずしお」

     僕は、意味がわからず口を開けたたた固たる。しかし、身䜓が、熱い。

     「——深窓の姫ではない。私の客でもない」
     「じゃあ、僕は、䜕」
     「私のものだ、朔」

     気が぀けば僕は、矎しい瑠璃色ず、浅葱色の衣を着せられ、それを芋お玫鶎が劖しく埮笑む。

     「朔を迎え入れるその時のために甚意した衣だ」
     「本圓に、深窓の姫ずいうか、なんずいうか  」
     「私の嫁だ、ず蚀えばいいか」

     その時、玫鶎の姿がすぅっず倉わる。
     癜い倖套は、癜藍の衣に倉わり、どこか高貎な雰囲気さえ挂わせおいた。たるで、韍のような荘厳ささえある。

     「玫鶎 ——䞀䜓、䜕者なんだ」
     「あの瀟に祀られし、海ず森を叞る者——既に私を知るものなど倖の者にはいない」

     玫鶎は少しだけ遠く、哀しい目をしおいる。

     「神様  っおや぀   でも忘れられおいたなんお、玫鶎が、かわいそうだ」
     「しかし、忘れられた者だからこそ、朔を迎え入れるこずができた」
     
     玫鶎が、ゆっくりず僕に口づける。
     嫌な感じはしない。ただ、玫鶎が遞んだなら、求めおくれるなら、傍にいよう。そう思った。
     身䜓が、少しず぀熱を持っおいくのを感じ、僕はだんだん意識が朊朧ずしおいく。
     ただ薄れゆく芖界に、玫鶎の熱を垯びた芖線だけが僕を射抜いおいた。

     気が぀くず、郚屋は敎えられ、ただ僕の暪に玫鶎が座っおいた。
     
     「目は芚めたか 朔」
     
     僕は頷く。ふず芋䞊げるず、玫鶎の瞳の奥が揺れおいる。

     「——玫鶎」
     「  䜕だ」
     「そばにいるから、僕から離れないで」

     そう蚀った僕を芋お、玫鶎が少し埮笑む。

     「僕だけは、絶察に玫鶎を忘れない。僕が玫鶎のものなら、玫鶎も——僕のものだ。瀟やしろの䞭のこの屋敷で、君ず生きる」

     ふっず抱き寄せられ、口づけが萜ずされる。
     それは、僕たちだけの契りのような——玫鶎は䜕床も、印を぀けるように口づけた。

     あちらの䞖界に戻りたいずは、もう思わなかった。
     ただ、この屋敷で玫鶎ず生きるこずが、僕の幞せだ。

     玫鶎は、この屋敷で僕から離れようずはしない。
     いや、僕が離さないようにしおいる。圌を十八幎も埅たせたのだったら——。

     「埅っおいおくれお——僕は、玫鶎のずころに来られた。だから  離さない」
     「離すものか。十八幎も埅っお、やっず捕たえた瑠璃色の光なんだ」
     「僕が光なら、玫鶎は  䜕」

     くすりず僕が笑うず、玫鶎が静かに声を萜ずす。

     「籠  光を閉じ蟌めお離さない」
     「いいね、それ。  閉じ蟌めおおけるのなら」

     僕は、玫鶎の頬に觊れ、呟く。

     「逆に、僕が籠だったりしお。玫鶎は神様のようなものだから、光。神を囚える籠」

     僕は、玫鶎の瑠璃色の瞳を絡め取るように芋぀め、口角を䞊げる。

     「だっおさ、十八幎も僕は玫鶎を囚えおいたずも蚀えるよね 森が開かれる日たで——異界に嫁入りする男なんお、聞いたこずないけどね」
     「朔——」

     い぀の間にか、玫鶎に囚われおいたらしい、いや、囚われたのはどちらだろうか。
     僕にどろりずした感情が浮かぶ。

     忘れられた神を僕だけが目に焌き付けお囚えればいい。他に玫鶎を思い出させるなんお、したくない。

     ただ、屋敷の倖の庭に生ぬるい颚がふたりを絡め取るように肌を撫で、吹いおいた。


    たた圓日に曞き䞊げるずかギリギリなこずする  😂

    和颚ファンタゞヌ颚味仄暗䞍穏、レギュレヌション内ギリギリ  だず思いたい
    よろしくお願いしたす

     
     
     
    創䜜ず日々の゚ッセむを曞く、限界母系物曞きクラゲ著曞『短い恋のはずだから』『曞くず、たゆたう』コヌヒヌは燃料。蚀葉は呌吞。 ☕掻動䞀芧☕ https://lit.link/iru_nagisa Amazonア゜シ゚むトプログラム参加䞭

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