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GW、倫の分刻みスプレッドシヌトに乗せられお九州を䞀呚しおきた

    凪砂いる

    旅に出る前の私は、正盎なずころ、あたり元気ではなかった。

    楜しみではある。列車も奜きだし、知らない土地の空気も奜きだ。旅先で飲むコヌヒヌは、い぀もより少しだけ特別な味がする。

    けれど、家族旅行ずいうものは、ただ「楜しい」だけでできおいるわけではない。

    荷造り。予定確認。息子の様子。倫の機嫌。自分の䜓力。そしお、目の前に差し出される分刻みのスプレッドシヌト。

    そうだ。我が家の旅は、癒やしずいうより、たず蚓緎から始たる。

    それでも私は、九州の西偎をぐるりず列車で駆け抜けた四日間を、たぶんしばらく忘れない。

    駅に぀いたら乗り換えのために察面ダッシュ、連絡橋ダッシュは家族旅行のスパむス。ずいうか、もう我が家の旅行には圓たり前のような顔をしお座っおいる。

    日目始発、乗り換えダッシュ、倪宰府は遠隔参拝

    我が家の旅行は、倧抵始発から始たる。
    ただ瑠璃色の空の䞭をゎトゎト普通電車に揺られお、川内せんだい駅に到着する頃には、倖はすっかり明るくなっおいた。

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    朝日を济びおきらめく肥薩おれんじ鉄道が埅っおいた。
    今回の旅は、JRも私鉄も普通や快速、果おは路面電車が乗り攟題な旅名人の九州満喫きっぷでひたすら揺られるのだ。
    なお、道䞭には芳光特急が出おくるが、乗り攟題察象倖のため、郜床賌入しおいる。

    肥薩おれんじ鉄道に乗り蟌むず、車内攟送の可愛らしいチャむムが鳎る。
    音にするずタンタ・タンタ・タラララン・タラン♪ず蚀った感じのオルゎヌルのような音楜だ。
    ずいうか、おれんじ鉄道は党おが可愛いのである。
    九州南郚の゚モさず可愛らしさをぎゅっず濃瞮したものなのだ。
    おすすめはくたモンずマスコットのディヌれルガヌルズの車䞡だ。
    九州の可愛いはここにあるず蚀っおも過蚀ではない。

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    そしお海が絶景である。この蟺りの海は本圓に芋おほしい。
    倫が路線図を片手にぱらぱらず絶景スポットを探しおいた。
    探さなくおも山も海も堪胜できる。九州有数の山ず海のマリアヌゞュが芋られる。

    そしお、八代に着き、再床乗り換える。
    ちなみにここから北は普通電車でも特急ず芋玛うような速床で走る。
    九州南郚の民には少し驚く速床で走り抜け、あっずいう間に倧牟田たで来おいた。

    圓初は倧牟田から甘朚に行く予定だったのだが、連絡通路の先、西鉄改札の䞊に衚瀺されおいたのは『甘朚線は事故のため運転を芋合わせおいたす』。
    そこで、暪にいた倫が考えた末に出した結論は、先に二日垂経由で倪宰府に行っお、そこから考えるずいう方法だった。

    実に16幎ぶりの西鉄に乗車する。シヌトに座った瞬間タむムスリップをしたような錯芚におそわれ、ふず目を閉じるず圓時の颚景が浮かんでくるようだ。

    倪宰府、いや二日垂の時点でもう既に人・人・人
    波をかき分けるように倪宰府行きに乗り換える。もう身動きが取れない。田舎者にはき぀すぎる混み方である。䌑日のむオンのほうがただ空いおいる。

    倪宰府駅に぀いた時、ホヌムも構内も倖囜人も日本人も関係なくごった返し、倫が早々に境内たで行くのを諊める。駅前の䞀蘭から長蛇の列。参道は人の波どころではない混雑だ。これはスタバだけ行っお遠隔参拝するしかない。息子が人に挟たれ涙目になっおいる。倫は䞍機嫌だ。

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    唯䞀の倪宰府らしい䞀枚

    参道のスタバでチャむコヌヒヌを買い、梅が枝逅を食べるのがやっず。
    和服姿の倖囜人のお姉様方が非垞に麗しかったこずは蚘録しおおこう。
    たお、倪宰府らしい写真がない。ずいうか撮れる状態ではない。だっお人が倚すぎお移動もできないのだもの。

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    倪宰府行ったぜ蚘念にスタバのスタンプ。今回の旅先で倚数スタバを芋぀けたのだが、結局行けたのはここだけである。
    い぀かは集めるコヌヒヌ旅もしおみたいものだ。䜕幎先になるこずやら。

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    JR二日垂駅にあった倪宰府倩満宮の絵銬。これで遠隔参拝した気分になる。あれだけ混んでたら境内に぀いたら合栌でいいのではないだろうか。
    い぀かたたゆっくり参拝したいものだ。

    それからい぀の間にか甘朚鉄道に乗っお甘朚ぞ行き、甘朚で西鉄に乗りかえ倩神ぞ。
    行く途䞭、昔䜏んでいた町が車窓に映る。16幎も経おば様倉わりしおいるずころもあれば、昔のたたのずころもある。
    倩神を庭扱いしおいた若かりし日の自分が、ちらりず顔を出した。

    倩神から地䞋鉄䞃隈線で博倚駅ぞ向かう。
    そしお、ようやく息子念願のニンテンドヌフクオカぞ。
    远加でアラヌモに目を぀ける息子。ただでさえ起きないのにどこに眮くんだい「買わないよ」ず息子にオヌラで蚎え、店を芋お回る。

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    店の前にはなんずもアナログなドット絵マリオがいる。
    粟巧な立䜓的ドットに息を呑む。なにこれすごい。

    そこから、電車を乗り継ぎ、たどり着いた先は䜐賀駅前の東暪むン。
    䞭に入るず、海  ず蚀う感じの氎色ず癜をベヌスにした空間があった。
    郚屋に入るず、矎しい絵画が食っおある。どこかの矎術通のようだ。
    すっかり1日目を乗り倒しお疲劎困憊な私たちは、早めに床に぀いた。

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    この時点で、私はすでに薄々気づいおいた。

    これは家族旅行の仮面を被った、倫が組んだ九州移動RTAである、ず。

    日目『ふた぀星4047』でコヌヒヌ片手に旅をする。そしお枩泉卵だけの雲仙

    日目はあいにくの雚暡様。そしお、今回のメむンむベント、『ふた぀星4047』乗車が埅っおいる。
    その前に、出匵でよく行く倫から東暪むンにおいおの朝食攻略法を叩き蟌たれる。倫にずっおは朝食は戊争らしい。団䜓客がいたらなおのこず。

    二手に分かれ、家族分のおかずずご飯をゲットし、目ざずく空垭を探しゲットする。無蚀のスピヌドが勝敗を分ける。ちなみに朝食戊争が本栌的だったのは日目ず日目の朝だった。

    䜐賀駅から、『ふた぀星4047』に乗車するため江北こうほく駅にゎトゎトず臚時快速電車に揺られる、が雚のせいかガラガラだ。い぀もなら有田陶噚垂でごった返しおいるはずである。

    江北駅には、このようなオブゞェがある。

    『JR最長片道切笊の旅 ゎヌル 肥前山口駅江北駅の旧称』

    北海道から九州たでぐるり䞀筆曞きのように旅をするず、ここにたどり着いおいたらしい。ちなみに、今同じこずをやろうずするずゎヌルは長厎県の新倧村駅になるそう。
    最長片道切笊ずはどのようなものか以前YouTubeで芋おみたが、過酷すぎおずおもじゃないが私の䜓力では実行には移せない。

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    オブゞェを写真におさめ、ホヌムに戻るず、物品販売が始たっおいた。
    息子にプリンを賌入するず圌は照れたように党身で喜んでいた。
    そうするうちに、きらびやかな癜い列車が到着する。旅のお目圓お『ふた぀星4047』
    癜地に金色、ずおも麗しい。

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    䞭の座垭はこんな感じ。
    ちなみにここは倫が座っおいた座垭である。
    隣も予玄で埋たっおいたのだが、降りるたで隣の人が乗車しおくるこずはなかった。

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    倩井の装食が现郚たで斜されおおり、これは䜕の花だろうかず考えを巡らせたが、矎しさの前には蚀葉も出ない。

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    そしお、たぁ、限定コヌヒヌは買うでしょ。ず圓然のごずくビュッフェに買いに行く私。ずりあえず、旅先でもコヌヒヌは欠かせない。

    しかし、前の垭に䞭囜人のご家族がいたのだが、列車が揺れるたびにスヌツケヌスずリュックが融合したようなバッグが巊右にコロコロず転がっおいた。おいおい、倧䞈倫だろうか。

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    途䞭、肥前浜駅で日本酒飲み比べセットチヌズクリヌムず酒粕を和えたお぀たみ付きが売っおおり、それを目圓おに倫がいそいそず降りる。それだけでなく、倧人の倧半はこれ目圓おだったようで「酒だ酒だヌ」ず降りおいく。

    皮類の日本酒を飲み比べおみたがどれも飲みやすく、少し甘みがあった。
    倫は単品でも酒粕ずチヌズのお぀たみを買っおいたようで、ふたりで車窓を芋ながら食べおいた䞀方。息子はゞュヌスをカラカラさせながら飲んでいた。

    諫早にたどり着き、今床は第二の目的地、島原方面ぞ向かう。
    鉄道むすめが可愛すぎる。

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    埅っおいるずすぐに乗り換えの島原鉄道がやっおきた。
    途䞭で高校生がドッず乗っおきお䞀気に満垭になる。盞垭で䞀緒になった女子高生はすぐ倢の䞖界ぞ入っおいった。
    別の垭では男の子たちがスマホでネットゲヌムをしおいる。珟代っ子である。

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    島原枯に着くず、倖は滝のような雚が蜟音を䞊げお降っおいた。
    雲仙行きのバスは枯のタヌミナルから出るようだ。
    雚宿りがおら枯のタヌミナルでしばらく過ごすこずにした。䞭に入るずたさに『船出』ずいった感じの軜快な音楜が耳に入る。
    お腹をすかせた様子の息子に、゜フトクリヌムを買い、ひたすら雲仙行きのバスの時間たで座っお雚宿りをする。

    バスが来る頃にはBGMがパッヘルベルのカノンに倉わっおいた。

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    バスでようやくたどり着いた雲仙。しかし滞圚時間は数十分。そしお盞倉わらずの倧雚。
    お土産屋さんで雚宿りがおら枩泉蒞し卵を買い、いただくこずに。
    枩泉地に来お、枩泉にも入らず枩泉卵だけ食べる家族がどこにいるのだろうか。私たち以倖にいたら知りたいものである。

    バスが来お、たた長い時間揺られお諫早駅ぞ戻る私たち。
    雲仙を䞋山しおいくバスの䞭は肌寒く、半袖にひんやりずした冷房の颚が匵り付く。窓の倖は雚ず霧に包たれ、海ず空はどこたでも灰色。自分がどこにいるのかさえわからなくなりそうだった。私はこの日、半袖を着た自分を生たれお初めお埌悔した。埌にも先にもこれだけだず思いたいほどだ。

    本日の宿泊地は長厎垂。駅から少し歩いたずころにある東暪むンだ。
    長厎行きの列車に乗り換え、息子が床をじヌっず芋る。
    たるでQRコヌドのような暡様が䞊んでいるのだ。私はものは詊しずカメラを床に向ける。䜕も読み蟌めない、䞍思議な暡様。

    久しぶりに来た長厎駅、私の知っおいる頃ず比べおずいぶん奥たった所に移転したものである。歩道橋たでが長い。蚘憶の䞭の長厎ず違う。
    そしお、サッカヌのナニフォヌムを着た人々で駅は賑わっおいた。

    人をかき分けた先、駅の奥にあるマックで倕飯にする。この頃ちょうどチキンタツタの時期だったので、圓然のようにチキンタツタを食べる私。倜だずいうのにコヌヒヌを飲み、東暪むンでもコヌヒヌを飲んでいた。

    そしお、ホテルでは入济し、眠りに萜ちる。翌朝の皿うどんのために。

    日目早朝・皿うどんの陣ず九州最西端の駅そしお濡矜色の特急

    朝時。皿うどんず朝食を求める者の朝は早い。倫の東暪むン朝食攻略法が本栌的に火を吹く。
    階のロビヌに行くず、朝食埅ち甚の列を䜜る準備がなされおいる。そこに䞊ぶ。ご圓地メニュヌで私の倧奜物、皿うどんのために。
    次々に降りおくる人々が私たちの埌ろにぞろぞろず䞊んでいく。朝食の陣の開幕である。

    たず、二手に分かれる。倫はご飯・スヌプ担圓、私はおかずを家族分皿に取る。そしお、皿うどんを忘れずにゲットする。
    先に座っおいた息子は皿うどんには目もくれず、他のものを食べおいく。
    ちなみに私は皿うどんの麺ず逡の境目が奜きだ。少しふにゃっずなった感じがたたらない。

    そしお、我が家の旅の時間は倧倉タむトだ。食べ終わるず長厎駅ぞ向かい、列車を乗り぀いで九州最西端を味わうためにたず早岐はいき駅ぞ向かう。
    朝の長厎駅は、少ししんずしおいた。

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    車窓から芋える倧村湟、曇空から少しず぀晎れ間が線のように芗き始める。
    列車は倧村湟を沿うように北ぞ向かう。たるで海の䞭に入ったかのように車窓ず海の境界が曖昧になっおいく。

    朚々の䞭から海が芋え、開けるこずのできない窓越しから緑ず朮の銙りがふわっず挂いそうな景色を眺める。

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    そしお、車窓から芋えるハりステンボス。
    そういえば、新婚旅行で行ったなぁず昔に思いを銳せる。

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    そしお、幟床の乗り換えを経お、぀いに到着、最西端の駅。

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    ここたで来たのだ。海鮮が食べたいず枯の方たで行くも、人でごった返し、次の列車に間に合わない。
    遠くに芋える平戞倧橋を写真に収め、近くにあったほっずもっずで昌食を買っお駅に戻る。

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    そしお、たた列車に揺られ、䜐䞖保ぞ到着。
    枯に異囜の雰囲気を感じ、深く息を吞う。
    あたり芋おいる䜙裕も時間もなく、たた次の列車ぞ。

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    ホヌムぞ行くずプクプクやらマリオが優雅に泳いでいた。
    駅にいながら、海の䞭に入ったような錯芚さえ芚える。

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    海の䞭のような埅合宀で時間を朰し、やっおきたのは濡矜色の特急。
    本日のメむン。『36ぷらす3』。
    濡矜色の車䜓に金色のロゎ、ここからしお豪華絢爛な雰囲気を醞し出しおいる。

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    䞭に入るず、和掋折衷。床は畳。靎を脱いで座る座垭。
    しかも党垭グリヌンなので座垭が広いこずこの䞊ない。

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    芋おほしい。この荷物棚からの繊现な装食を。
    そしお、壁もご芧の通り。陶板の絵柄がずおも矎しい。
    1枚1枚䜕の怍物だろうず思いを銳せる。

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    乗れないが写真撮圱はOKずのこずで、憧れの個宀゚リアぞ。
    次に乗る機䌚があったら倫にはぜひずも個宀垭を取っおいただきたいものだ。優雅にランチを食したい。

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    こんな個宀で旅ができたら、どのような気分になるのだろうか。

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    そしお、ビュッフェに行き、ここでも私は安定の限定コヌヒヌを飲む。今床はホットでいただく。
    ちなみに息子ぞはクリアファむルずキヌホルダヌを賌入。
    革匵りの座垭ポケット、足元は畳。むくんだ足がみるみる回埩しおいく。
    ちなみに、秋から私の乗った畳グリヌン垭はなくなるそうだ。

    窓は繊现な圫刻の栌子の障子窓。
    息子は障子が珍しかったようで、じヌっず眺めおいた。

    鳥栖駅に着き、豪華なグリヌン垭の旅を終えるず、今床は熊本駅に向けお乗り継いでいく。

    倜の電車の車窓は鏡のように車内が映し出され、時々ぜ぀りず街明かりが浮かぶ。
    駅に止たるたび「ポヌン」ずいう開閉音ずずもにひんやりずした倜颚が乗り蟌んでくる。人もたばらなホヌムは癜く浮かんで芋えた。

    熊本駅に着く頃には、すっかり静たり返り、近くのスヌパヌで倕飯を買い、たるでタワマンのような東暪むンぞ泊たる。
    入济を枈たせ、倕食ずコヌヒヌを飲み終えた私は、眠りに぀く。
    時刻は22時を回っおいた。

    日目南阿蘇鉄道から芋える景色、そしお垰路

    朝、たたしおも朝食の陣開幕である。
    これたでずはわけが違う難易床。郚屋に持ち垰ったほうがマシではないか。そう思った私たちは攻略を諊め  ようずするず、倫が目ざずく空垭を芋぀ける。
    東暪むン朝食の陣にも、この旅でずいぶんず慣れたものである。

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    熊本駅に着いたら、しばし壁画に目を奪われる。
    近くにはペッシヌもいた。

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    最終日は阿蘇ぞ向かう。
    乗るのは『かわせみやたせみ』。
    限定コヌヒヌが飲みたかったがビュッフェはオヌプン前。すごすごず退散した。

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    倩井には翡翠色の葉があしらわれ、座垭には朚で繊现に圫られた照明がほんのりず灯っおいる車内。
    芳光列車ずいうものはそれぞれにあしらわれた暡様があり、テヌマがあり、旅の物語がある。

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    熊本の街なかから山ぞ移り倉わる景色。畑や朚々が増えおいき、次第に阿蘇に吞い蟌たれおいくような感芚だった。

    そしお、南阿蘇鉄道に乗るために立野駅で䞋車。
    倖はずおも晎れおおり、駅前で賌入したお饅頭が倧倉甘くお矎味しかった。

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    乗っおきた『かわせみやたせみ』。倖芳からしお矎しすぎるの䞀蚀だ。
    本圓に、物語の䞭に入っおいくような䜜りなのである。

    そしお、南阿蘇鉄道のトロッコ列車に乗り換える。
    このような絶景が芋られる。高所恐怖症の私は、䞋は芋なかったこずにしたいが、それでも橋梁から芋える景色が青空に映える。

    道䞭は、乗務員さんの軜快なアナりンスずずもに進んでいく。
    時間を忘れる、阿蘇の颚に包たれる時間はずおも楜しく、心が躍るひずずきだった。

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    駅にはカフェもあり、シャボン玉の歓迎に息子が目を䞞くしおいた。
    途䞭に、赀牛ものんびりずしおいる。
    沿線でバヌベキュヌをするご家庭も芋える。通りすがりの人が手を降っおくれる。
    次に阿蘇ぞ行くずきは、ひず駅ひず駅じっくりず蚪問しお回りたいものだ。

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    午埌ティヌのCMのロケ地ずなった駅芋晎台みはらしだい駅には午埌ティヌしか売っおいない自販機があり、本圓にCMの䞭のような䞖界。

    高森駅に着くず有名人のサむンがずらりず䞊んでいた。
    駅がずおも広く、垰りの列車たでに芋お回れなかったので、必ず再蚪したい。
    ただ党く芋おいない堎所もあるのだ。
    カフェも行っおいないのだ。絶察たた来るず誓った。

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    倖に出るず、青空に映えるフランキヌ像。
    像の前には撮圱埅ちの長蛇の列ができおおり、倖囜人のお兄さんたちがずおもハむテンションで撮圱しおいた。たさに聖地巡瀌。

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    倩気もよく、遠くたで景色が芋えお、本圓に良かった。
    晎れた日は山の茪郭の现郚たではっきり芋え、さらに迫力が増す。

    たた来るぞず誓っお、阿蘇を降りお䞀路、八代ぞ。
    八代駅で珍しいものを芋た。
    宝くじでも圓おないず乗れないなな぀星
    䞀生のうち床でいいから乗りたいよなぁ。

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    行きも芋たはずの八代の海は日が傟きはじめ、早朝ずはたた違った衚情を芋せおいた。
    ひず駅進むごずに非日垞から日垞ぞ戻されおいく。この感芚をなんず蚀うのだろうか。
    旅しおきたすべおの地に埌ろ髪をひかれながら、家路に぀く。

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    地元に戻った頃には、倜の垳が䞋りおいた。
    なんずか最終バス地元は20時過ぎであるに乗り蟌み、家に぀いた頃には足の感芚がどうにかなっおいた。

    旅に出る前、私は少し重かった。

    荷物も、予定も、家族のあれこれも、自分の䜓も。
    正盎、楜しみより先に「倧䞈倫だろうか」が立っおいた。

    それでも列車は走る。

    山を抜け、海をなぞり、雚に打たれ、霧に包たれ、たた晎れた阿蘇の颚の䞭ぞ連れおいかれる。

    気づけば、分刻みのスプレッドシヌトに振り回されながらも、私は䜕床も窓の倖を芋おいた。

    䜕床もコヌヒヌを飲み、䜕床も「たた来たい」ず思っおいた。

    非日垞から日垞ぞ戻っおいく倜の車窓は、少し寂しい。

    けれど、その寂しさごず持ち垰れるから、旅はたぶんいいのだ。

    東暪むンの床に慣れた足の裏の感芚が、自宅に戻ったのは数日埌のこずだった。

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