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あらすじ

優しい倫ず可愛い子䟛がいる
呚囲から芋れば䜕ひず぀䞍自由のない生掻を送っおる自由な専業䞻婊の矎銙。
しかし40歳を前に、
突然芜生えた匷い性欲ず倫ずの長幎のレスが、
矎銙の人生を倧きく倉えおいく。
女性ずしお求められない。
その苊しみを誰にも蚀えないたた、
セックスに無頓着だった矎銙は
恐る恐る倖の䞖界ぞ足を螏み入れる
恋愛やセックスを通しお
女性ずしおの喜びを取り戻しおいく。
4幎間で1200人以䞊の男性ず出䌚い、
倚くの経隓を重ねながら、
矎銙は少しず぀自分が本圓に求めおいるものを知っおいく、
沢山の男性ずの出䌚いがあり
沢山の男性が通り過ぎおいく。
嫉劬し、執着し、䟝存し、
安心し、愛されるこずを受け入れおいく矎銙。
4幎間の恋愛ず性の探求の先で、
圌女がたどり着いた答えずは――。
これは、レスに悩んだ䞀人の女性が、
恋愛ず性を通しお自分自身を取り戻し、
自分の人生を遞び盎しおいく
恋愛倧冒険の物語。

第1章
勝ち組

もう䜕幎も前に流行った蚀葉で、「勝ち組」ずいう蚀葉がある。
圓時の矎銙は、
たさにその蚀葉そのものだった。
婚掻をしおいた頃、
矎銙は癜いノヌトを䞀冊買った。
衚玙には小さく、「理想の結婚」ず曞いた
理想の結婚盞手。
理想の家庭。
理想の人生。
優しい人。
誠実な人
そんな条件を䜕十個も曞き出した。
矎銙は婚掻を存分に楜しみ、
思い描いおいた通りの男性ず出䌚った。
そしお、迷うこずなく結婚を決めた。
出䌚いから亀際たで。
婚玄から結婚たで。
驚くほどスムヌズだった。
䜕より驚かれたのは
SEXをする前に結婚したこず。
矎銙の理想男性ノヌトの䞭には、
性に関する項目は䞀぀もなかった。
セックスが合う人。
性欲のある人。
女性ずしお求めおくれる人。
そんな蚀葉はどこにも曞いおいなかった。
「身䜓をすぐに求める男性は私のこずを倧事に思っおない」ず思い続けおきた。
自分の性欲より私を倧事にしお欲しい。
そんな考えもあった。
そんな矎銙にずっおセックスは
特別必芁なものではなかった。
倫ずの関係は
䞀緒に時間を過ごすたびに
盞手を知り、尊敬し奜きになっおいく。
そんな理想な結婚だ぀た。
東京、枯区。
静かで、安党で、
生掻のすべおが敎った堎所だった。
結婚埌、矎銙は専業䞻婊になっおいた。
働く必芁はなかった。
生掻費に困るこずもなかった。
䞍劊治療の末に授かった嚘。
穏やかな日垞。
誰が芋おも幞せだった。
そしお矎銙自身も、そう思っおいた。
圓時の矎銙は、たさか自分が40を前に
1200人以䞊の男性に䌚うこずになるなんお
思っおもいなかった。
矎銙は、自分の人生に足りないものなど、
䜕䞀぀ないず思っおいた。

第2章
性欲

子䟛を出産しおしばらくしおからだった。
身䜓がおかしくなった。
性欲が止たらない。
自分でも驚くくらい。
これが性欲なのかも最初は分からなかった。
倫に觊れたい。
抱きしめられたい。
女ずしお求められたい。
そんな感情が突然抌し寄せおきた。
突然だ。
矎銙は戞惑った。
こんな自分を知らなかった。
どうしたらいいかわからなかった。
この幎でたずもに
マスタヌベヌションもしたこずがない。
倜に倫が寝おいる。
矎銙は䜕床も声をかけようずした。
「起きおる」
それだけしか蚀えない。
セックスずいう蚀葉が蚀えない。
恥ずかしかった。
怖かった。
断られるのが怖かった。
1ヶ月以䞊も蚀えなかった。
でも
ようやく勇気を出した。
「起きおる」ずそっず聞いおみた
「うん、どヌしたの」
ず返事が来おから分ほど沈黙が続き
頭が真っ癜になりながら恐る恐る
矎銙は䌝えた。
「SEXしたい」
久しぶりにセックスをした。
でも党く満たされなかった。
この数ヶ月ずっずしたくおしたくお
たたらなく
ようやくSEXにあり぀けたが
あたりにもあっけなかった。
満足できなかった。
矎銙は倫に背を向けた。
静かに自慰をした。
涙が出た。
なぜか虚しかった。
日に日にその欲が増しおいくので
矎銙はそれずなく自分の状況を倫に䌝えた。
倫はどこたで考えおいたのかわからないが
SEXを意識しおくれるようになった。
結婚しおからもそんなにしおなかったけど
レスになっおいくこずは避けたいず
お互いレスに向き合うこずになった。
ずは蚀え、
いきなりSEXがしたいず蚀い出しお
急倉した自分を責めた。
倫は最初から倉わっおない。
倉わったのは自分だ
なのでずにかく
倫ずSEXするために考えた。
ホテルデヌトを蚈画しおみたり、
セックスレスカりンセリングにも
行っおみたり、
自分の技術も芋盎したり
でも
誘うのはい぀も自分、
求める偎に立぀
䞀向に虚しさず
満たされない感情に
自己肯定感は䞋がっおいく。
しかし矎銙はめげずに、諊めずに
䞍貞腐れるこずなく努力した。
どうしたらセックスがしたいず思っお
もらえるかできる限り考え行動した。
毎日、ずっずセックスのこずを考えおた。
限界だった。
レスに向き合うず行っおくれるず
蚀っおいたけど自分がどんどん倫の敵になっお行くような感芚がした。
そしおある時
矎銙は倫に提案した。
「3぀の提案があるの」
「1぀目は䞀緒にレスに向き合う。」
「2぀目はオヌプンマリッゞ。」
「3぀めは離婚。」
どれでもいい。
どれを遞んでくれおも私はいい。
ずにかく䜕か行動したかった。
匷い意志ず苛立ちず圓お぀けなような
感じもあった。
矎銙は離婚ずいう蚀葉を䜿ったのは
脅しでもなくほんずにそのくらい
危機感を自分で持っおきたのだ。
倫は䞀蚀
「向き合う。」
1぀目を遞んだ。
「ありがずう」ず矎銙は蚀った。
でもなんずなくそうだろうなず思っおはいた。
自分の口から再床向き合うを遞択した
圌を芋たかったのだ。
それからお互いどこかでSEXを意識するようになった。
向き合う意識でいおくれた。
でも珟実は難しかった。
䞀歩進んで二歩䞋がる。
うたくいかない。
終わった埌にどちらかが蚀う。
「ごめんね。」
セックスっおこんなに難しいんだっけ。
こんなに苊しいものだっけ。
セックスする床に
満足感、幞犏感、快楜、安心感ずは
真逆な感芚になった。
セックスができない。
どんどん自信を倱っおいった。

ある倜。
静かな郚屋。
隣には倫が寝おいる。
矎銙は䜕床も背を向けお
マスタヌベヌションをした。
自分でしたらある皋床の欲は収たった。
もちろん倫は気づかない。
倫は眠っおいる
い぀の間にか矎銙は倫を、
「私を抱かない男」
ずしお芋るようになっおいた。
気が぀けば、
矎銙の䞭で倫は敵になっおいた。
本圓は感謝しおいるし
愛もある。
尊敬もしおいる。
それなのに。。
そんな自分が嫌だった。
倫が悪いわけではない。
倫のこずは奜きだ。
感謝もしおいる。
尊敬もしおいる。
それなのに、どうしおもそう思えない。
その矛盟がさらに苊しめた。
そしおこう思った。
「自分のこずくらい、自分で満たそう。」
そう思った時。
䞀人では満たし切れない。
ただわたしは女ずしお倧䞈倫だろうか。
すっかり手入れをしおない身䜓。
誰にも芋られないし
觊れおもらえない
今曎誰かに觊れおもらいず
思っおもいいのだろうか。
葛藀があり぀぀も自分の欲を
満たせるようになろうず
初めお、自分の倖に答えを探し始めた。
矎銙は、自分の性を倖泚するこずを決めた。
ず蚀い぀぀どうしたらいいのかわからず
女性颚俗ずいうものがあるず知っお
恐る恐る探した。
履歎が残ったら、バレたら、
犯眪をしおるような感芚にもなりながら
初めおお金を払っお男性に身䜓を觊っおもらうずいうこずをした。
面癜さのかけらもなかった。
䜕床か䟝頌した。
ネットで必死に怜玢しお
ホテルを自分で予玄しお先に入っお
盞手を埅っお、お金を払っお
終わったら垰っおもらう。
虚しさが残った。
自分には合わないず、
もっずもっずその課皋のワクワクや
気持ちを倧切にしたい。
そう思い次のステップに行くこずにする。

第3章
婚倖ずいう扉

自分のこずくらい、自分で満たそう。
そう思った。
でも、それは決しお倫を嫌いになったからではない。
離婚したいわけでもない。
家族を壊したいわけでもない。
むしろ逆だった。
倫のこずが奜きだった。
感謝しおいた。
尊敬もしおいた。
子䟛ずの生掻も幞せだった。
だからこそ苊しかった。
これだけ満たされおいるはずなのに。
これだけ恵たれおいるはずなのに。
どうしおこんなにも苊しいのだろう。
そしお矎銙はもう䞀぀決めたこずがあった。
もし倖で誰かず䌚うなら。
もし倖でセックスをするなら。
その時に身に぀けるものくらいは、
自分のお金で買いたい。
今たでの生掻はすべお
倫のお金で成り立っおいた。
掋服も。
矎容院も。
䞋着もランチも。
結婚しおから䞀床も働いたこずがない。
倫のおかげで生掻しおきた。
だからこそ、
倫のお金で着食っお他の男性に
䌚いに行くこずだけはしたくなかった。
䜕か仕事をしよう。
アルバむトをしよう。
そう思った。
でも、長い専業䞻婊生掻。
倖に働きに行く勇気はなかった。
でも䜕かしたかった。
倖に出やすい口実も欲しかった。
自分に䜕ができるだろう。
そう考えた時、
できるこずをいろいろやっおみた。
身近な人の
買い物が苊手な女性に぀いお行っお
お掋服を遞ぶ買い物同行の仕事を芋぀けた。
その時に、
お話しを聞いおたら
恋愛がうたくいかない、婚掻がしたいから
だから䌌合う服が欲しい
本圓の悩み服ではなくお
恋愛だずいうこずに気が぀き
矎銙は
恋愛盞談を始めるこずにした。
婚掻盞談も含めおやっおみた。
矎銙は独身のずきも
ず぀ず呚りに恋愛盞談をしお
あらゆるニヌズを把握しお
合コンを週に6回ほど開催しおきた。
恋愛の話はずっず聞いおいれる。
無料でずにかく䜕か行動するようにした。
女性の話を聞く。
䞀緒に買い物にも行く。
婚掻の盞談に乗る。
それだけだった。
でも䞍思議なこずに、
恋愛に悩む女性。
婚掻で苊しむ女性。
倫婊関係に悩む女性。
矎銙は恋愛盞盞談の
アドバむスをしおいる偎だけど
自分も完璧な人間ではなかった。
むしろ自分自身が悩んでいた。
でも、それでも圌女の蚀葉を聞きたいず蚀っおくれる人がいた。
その頃から矎銙は
少しず぀倖の䞖界ぞ出始めおいた。
家の倖ぞ。
瀟䌚ぞ。
そんな頃だった。
今埌を倧きく倉える男性に出䌚った。
その男性は
ヒロず蚀う男性。
ある業界では有名な方に䌚った
矎銙は䞀方的に知っおいた。
玠敵だなず思っおいた人だ。
生たれ持った匷運で匕き寄せた。
久々の感芚だった。
道ですれ違っおハンカチを萜ずしお
拟っおもらった盞手がヒロだった。
ず蚀うくらい自然に出䌚った。
ヒロずは
恋愛の話。
仕事の話。
人生の話。
自分が今やっおいる恋愛盞談のこずを話した。
婚掻盞談や
女性たちの悩み。
レスのこず。
倫婊関係のこず。
するず圌はずおも興味深そうに
矎銙の話を聞いた。
「矎銙それ面癜いね。」
そう蚀っおくれた。
気が぀けば
頻繁に䌚うこずになっおいた。
圌の蚀葉はすごく䞁寧で綺麗だった。
そしお
人の本質を芋るのがずおも䞊手だった。
矎銙は
自分のこずをたくさん話した。
その頃の矎銙は
ただ䜕が正解なのか党くわからなかった。
そうするず毎回のヒロは矎銙に
正解なんおない、 
人生には正解なんおない。
誰かの正解を探しお生きようずしなくおもいい
自分が玍埗できる人生を
探しおいきなさい。ず
ヒロからの蚀葉は矎銙の倧きな軞ずなっお
行った。
そしお
ヒロずは自然な圢で男女の関係になった。
お金を払った女颚ずは違いすごく
ハヌドルが高かったが矎銙は喜んで
段階を螏んだ。
矎銙はヒロからたくさんのこずを孊んだ。
手探りで始めたビゞネスもどうしおいいか
わからずヒロに盞談した。
自分はただ人から
お金をいただけるほどの
ものでもない。
人の悩みを的確な蚀葉で
返しおあげるこずができるか䞍安。
質問や悩みに答えおあげれる経隓倀や
知識も薄い、、
など
いろんな盞談を受ける床にヒロに盞談した。
そんな矎銙にヒロはある玄束をずいうか
課題を出しおきた
「矎銙䞀床小説を曞きない、100個ほど」
「え」
矎銙は驚いた。
「なんでもいい、短くおもいい、
自分の頭の敎理になるから。
苊しかったこずでもいい。
女性ずしお傷぀いたこずでもいい。」
ず
「ずにかく100個。なんでもいい」
そんなに曞くこずなんおあるだろうか。
なんでもいいのか
そう思った。
でも圌は続けた。
「矎銙の䞭にはたくさん蚀葉がある。」
「それを倖に出しおいないだけ。」
「たずは100個。」
矎銙は蚀われるたたに曞き始めた。
レスで泣いた倜。
倫に求められなかったこず。
女ずしお傷぀いたこず。
婚掻のこず。
女性たちの盞談。
自分が感じたこず。
今たで誰にも蚀えなかったこず。
少しず぀蚀葉にしおいった。
するず䞍思議なこずに、
次から次ぞず蚀葉が出おきた。
そしお架空の恋愛小説も䜜った、
毎日曞いた、䞀日も䌑むこずなく
毎日思い出し、想像しお、劄想もしお
曞いた。
その小説を毎日ヒロに送った。
毎日ヒロを思い時には劄想しお
矎銙なりの小さな小説を曞いた。
そしお100個曞き終えた時だった。
圌は静かに蚀った。
「矎銙は恋愛じゃないよ。」
私は意味がわからなかった。
「え」
「性だよ。」
「そこに、ずんでもない魅力がある。」
矎銙は黙っお圌の顔を芋た。
「男性から芋おもすごく魅力的なんだ。」
「性のこずを話しおいるのに、いやらしくない。」
「独特の䞊品さがある。」
「こんなふうに曞ける女性はいない。」
圌女は驚いた。
ずっず恋愛を教えようずしおいた。
婚掻を䌝えようずしおいた。
でも圌が芋おいたのは違った。
レスで苊しんだこず。
女ずしお傷぀いたこず。
求められなかったこず。
性に悩んだこず。
そこに䟡倀があるず蚀う。
そしお圌は、もう䞀぀私に課題を出した。
「他の男性ずたくさん出䌚いなさい。」
私は驚いた。
「え」
「たくさん䌚っお。」
「たくさん経隓しなさい。」
「必芁なら関係も持ちなさい。」
「それが必ず女性たちの圹に立぀。」
圌は静かに
圌女を倖の䞖界ぞ送り出そうずした。
䞍思議だった。
ショックずいうより。
悲しいずいうより。
なぜかワクワクしおいた。
圌がそう蚀うなら。
やっおみよう。
もっず男性を知っおみたい。
もっず自分を知っおみたい。
もっず女ずしお生きおみたい。
その時の圌女はただ知らなかった。
この蚀葉が、
人生を倧きく倉えるこずになるこずを。
そしおこれから先、
数え切れないほどの男性たちず出䌚い、
自分自身を知っおいくこずになるこずを。。

第4章
アプリの䞖界

ヒロがそう蚀うなら、やっおみよう。
矎銙は䞍思議なくらい玠盎にそう思った。
なぜなら心から信頌しお慕っおいたから。
奜きな男性から、
「他の男性に䌚いなさい。」
「たくさん経隓しなさい。」
そう蚀われお悲しくなる女性もいるのかもしれない。
でも圌女は違った。
むしろワクワクしおいた。
今たで、
自分の欲望をずっず閉じ蟌めお生きおきた。
倫に求められたい。
女ずしお芋られたい。
觊れられたい。
愛されたい。
でも、その気持ちを出しおはいけないず思っおいた。
だから圌の蚀葉は、矎銙に蚱可をくれた。
女ずしお生きおもいい。
欲しがっおもいい。
求めおもいい。
そう蚀われた気がした。
どうしたら男性ず出䌚えるか
考えおいた圓時はアプリの
出䌚いは䞀般的になり぀぀あったが
既婚者の私が、、
ず思い぀぀戞惑い぀぀
恐る恐る
矎銙はアプリを始めた。
最初は戞惑いしかなかった。
プロフィヌルを曞く。
写真を遞ぶ。
自己玹介文を曞く。
そしお男性たちからメッセヌゞが届く。
「婚倖経隓はありたすか」
「どんな関係を求めおいたすか」
「恋愛ですか」
「セフレですか」
「どんな男性がタむプですか」
最初は答えられなかった。
自分でもわからなかったから。
恋愛がしたいのか。
セックスがしたいのか。
安心したいのか。
癒やされたいのか。
承認されたいのか。
自分は䜕が欲しいんだろう。
それがわからない。
でも䞀぀だけわかっおいた。
もう䞀床、女ずしお生きたい。
女ずしお求められたい。
それだけだった。
性欲はある。
でも誰でもいいわけではない。
そこだけははっきりしおいた。
だからたず䌚うこずにした。
䌚っおみお感じる。
話しおみる。
少しず぀男性を知っおいった。
そしお同時に、自分自身を知っおいった。
その頃の矎銙は
ただセックスに぀いお䜕も知らなかった。
自分の身䜓のこずも。
男性の身䜓のこずも。
どうしたら女性は気持ちよくなるのか。
どうしたら男性は満たされるのか。
䜕も知らなかった。
だから思った。
ちゃんず孊がう。
セックスに぀いお知りたい。
お金を払っお孊ぶこずにした。
男性がどこで興奮し。
どこで安心し。
どこで心を開くのか。
倢䞭になった。
性にも興味があり孊んだ。
性はいやらしいものではなかった。
孊ぶものだった。
探求するものだった。
そしお少しず぀アプリにも慣れおいった。
男性ずの䌚話にも慣れおいった。
どんな写真が反応されるのか。
どんな蚀葉に男性が惹かれるのか。
どんな空気感が奜かれるのか。
矎銙は実隓するようにアプリを䜿った。
するず少しず぀結果が出始めた。
いいねが増える。
マッチが増える。
男性から䌚いたいず蚀われる。
最初は驚いた。
でも次第にわかっおきた。
男性は䜕を求めおいるのか。
女性のどこを芋おいるのか。
その頃から、
男性を芋る目も逊われおいった。
経営者。
瀟長。
スポヌツ遞手。
著名人。
普段なら出䌚えないような男性たち。
そんな男性たちが次々ず珟れた。
矎銙は圌らに䌚い話した。
デヌトをした。
そしお時には関係も持った。
䞀人には決めなかった。
ただその時は
誰かを愛したいわけではなかった。
男性を知りたい。
性を知りたい。
自分を知りたい。
それが目的だった。
そしおその経隓は、
少しず぀仕事にも぀ながっおいった。
女性たちに話すこず。
䌝えられるこず。
リアルな経隓。
成功したこず。
倱敗したこず。
私は党郚話した。
過去の恋愛を教える恋愛講垫ではなく。
今たさに恋愛をしおいる恋愛講垫。
今たさに性を探求しおいる性の講垫。
そんな少し倉わった存圚になっおいった。
その時はたったく知らない。
たくさんの男性ず出䌚い。
たくさんの経隓を重ね。
それでも最埌に自分が求めるものが、
たった䞀぀の安心だずいうこずを。

第5章
恋愛無双

アプリの䞖界に入っおしばらくするず、
私は少しず぀コツのようなものがわかるようになっおきた。
男性はどんな女性に惹かれるのか。
どんな蚀葉に反応するのか。
どんな距離感を心地いいず思うのか。
どんな女性を本呜にしたいず思うのか。
矎銙は実践の䞭でそれを孊んでいった。
プロフィヌルを倉える。
写真を倉える。
文章を倉える。
返事の仕方を倉える。
するず男性たちの反応が倉わる。
少しず぀、
自分の魅せ方を理解しお行った。
気づけば、䞀぀のアプリで
8000を超えるいいねをもらっおいた。
沢山の男性ずマッチングした。
既婚者アプリ。
独身向けアプリ。
出䌚いアプリ。
気づけば8぀ほどのアプリを䜿っおいた。
垞に30人以䞊の男性ずアプリ䞊で
メッセヌゞをしおいた。
異垞だけどその頃の矎銙には
特別難しくも悩むこずでなかった。
普通になっおいた。
そこには今たでの人生では
出䌚うこずのない男性たちがいた。
経営者。
䌚瀟瀟長。
著名人。
スポヌツ遞手。
芞胜関係の人。
海倖で掻躍する人。
リタむアしお自由に生きる人。
時間にもお金にも䜙裕のある男性たち。
普段の生掻では絶察に出䌚わない䞖界だった。
共通しおみんな楜しく生きおいた。
䞀方で
成功しおいるのに満たされおいない。
こんな䞀面もみた。
矎銙はそんな男性たちの話を聞いた。
そしお圌らもたた、矎銙の話を聞いた。
レスで苊しんだこず。
倫婊のこず。
女性ずしお傷぀いたこず。
矎銙は隠さなかった。
他に男性がいるこず、
䞀人に決める぀もりはないこず、
性を探求しおいるこずも。
悩んでいるこずも。
党郚正盎に話した。
それでも男性たちは離れおいかなかった。
むしろ、
「そんなに正盎な女性はいない。」
「信甚できる。」
そう蚀われるこずの方が倚かった。
矎銙は
少しず぀男性を芋る力を身に぀けおいった。
メッセヌゞ。
埅ち合わせ。
お店の遞び方。
䌚話や芖線。
䜕より自分がどう感じたか
を芋おいた。
1日に3.4人の男性ず垞に䌚い続けた
普通は疲匊するずのろだが
党くそうでなく
逆に゚ネルギヌにしお行った。
自分の䞭でルヌルを決めおいた
平日お茶90分以内ルヌルだ。
食事はしない、お茶で十分。
䌚う゚リアも決たった゚リアにしおいた。
それでだいぶ人遞が絞られる。
人遞遞びが倧切なこずを知っおいた。
そしお
少し䌚うだけで、
その人の人間性、
さらには性に関する盞性も
少しず぀わかるようになっおいった。
そんな矎銙は
いいなず思う男性ずは関係を築いおいった。
䞀人には決めなかった。
むしろ、その頃の圌女にずっおは、
䞀人に決めないこずが安心だった。
たた求められなくなるかもしれない。
たた傷぀くかもしれない。
䜕より恋愛がしたいわけではなかった。
だから分散した。
たくさんの男性ず䌚った。
たくさん愛された。
忙しい経営者。
女性に困らないモテる男性。
海倖から䌚いに来おくれる男性。
時間を䜜っおくれる男性。
そんな男性たちが矎銙の
ために動いた。
矎銙は間違いなくモテおいた。
恋愛無双状態だった。
そしお思った。
「もう私は倧䞈倫だ。」
女ずしおの自信を取り戻した。
男性にも困らない。
仕事も順調だった。
それず同時に少しず぀
生埒さんも増えおいった。
矎銙は自分の経隓を党郚公開した。
アプリのやり方。
メッセヌゞ。
男性心理。
デヌト。
女性ずしおの圚り方。
プラむベヌトを䞞ごず生埒さんに芋せた。
それは他の恋愛コンサルタントにはないものだった。
その界隈ではそれを
私は「メン掻」ず呌ぶようになった。
男性に䌚うこず。
男性を知るこず。
恋愛を知るこず。
䜕より自分を知るこず。
矎銙はアプリで
出䌚った男性を生埒さんに玹介したり
合コンを開いた。
既婚者のランチ合コン
独身の倜合コン
時には矎銙がアプリで出䌚った
人を集めお
50人芏暡の倧きな䌚も開催した。
独身女性には独身男性を。
既婚女性には既婚男性を。
時には恋愛ずしお。
時にはセックスを探求する目的ずしお。
人ず人を぀ないでいった。
さらに女性たちに性に぀いおも
䌝えるようになった。
自分の身䜓を知るこず。
自分の欲望を認めるこず。
女性であるこずを恥じないこず。
性を隠すものではなく、
倧切なコミュニケヌションずしお䌝えるこず。
生埒さんが恋愛をする。
生埒さんが女ずしお自信を持぀。
生埒さんが自分の人生を取り戻しおいく。
それを芋るこずが矎銙の倧きな
喜びになっおいった。
その頃の矎銙は
すべおがうたくいっおいた。
恋愛。
仕事。
男性。
人間関係。
すべお思い通りだった。
無敵だった。
無双しおいた。
でも、䞍思議なこずに。
倖ではどれだけうたくいっおも。
どれだけ男性から求められおも。
どれだけ女ずしお自信を取り戻しおも。
家に垰るず、
そこには倉わらない珟実があった。
倫ずのレスだった。
倖では無双。
男性には困らない。
求められる。
愛される。
でも家庭では、
盞倉わらず私はレスのたただった。
䜕床か思った。
もういいんじゃないか。
倖で満たされおいるんだから。
このたたでいいんじゃないか。
でも違った。
自分で自分を満たし
その䞊で家族に還元したくお始めたのだ。
本圓は倫に求められたかった。
できるこずであれば
そこで完結したかった。
今の矎銙にずっお䞀番怖いこずは
倫ずセックスに぀いお向き合う。
こずだった。
矎銙にずっおそれが
䞀番怖いこずだった。
知らない男性に䌚うこずより。
新しい䞖界ぞ飛び蟌むこずより。
倫に本音を䌝えるこずの方が、
ずっず怖かった。
「私はただ倫ず向き合いたい。」
「やっぱり倫ず぀ながりたい。」
倖ではたくさんの男性ず䌚っおいる。
たくさんの人から求められおいる。
なのに、䞀番緊匵する盞手は倫だった。
ある時、矎銙は思い切った
「よし私が1番怖いこずをしよう」ず
そしお
勇気を出しお䌚話を切り出した
「やっぱり私は倫あなた
ずそういう関係になりたい。」
勇気を出した。
震えながら䌝えた。
普段はセックスずいう蚀葉を䜿うが
倫には䜿えなかった。
そしお今回もその想いは届かなかった。
矎銙は笑った。
「そっか。」
「気にしないで。」
そう蚀った。
でも本圓は泣きたかった。
たた傷぀いた。
たた求められなかった。
たた女ずしお吊定されたような気がした。
もう泣きたくない。
もう傷぀きたくない。
もう誰かに求められるのを埅ちたくない。
その時、決めた。
男性の反応で傷぀かない女性。
求められなくおも立っおいられる女性。 
そしお矎銙はもう䞀぀、
自分に誓った。
匷くお、矎しい女性になりたい。
そしお、 
自分の欲望も、 
匱さも、矎しさも、 
女性であるこずも吊定しない。
そういう女性になろう
矎銙の呚りには
沢山の玠敵な男性がいた。
たくさん愛されおも
矎銙は誰か䞀人に心を開きたいずは
思わなかった。
そもそも性を倖泚し始めた理由は、
自分を満たすこずだった。
以前の矎銙は静かな寝宀で苊しんでいた。
隣で眠る倫。
求めたい。
でも蚀えない。
寂しいし苊しい。
そんな感情を抱えおいた。
そしおい぀しか倫を、
「私を抱かない男」
ずしお芋おしたっおいた。
でも、
自分で自分を満たせるようになるず、
䞍思議ず倉わっおいった。
静かな倜。
眠る倫。
その姿を芋ながら、矎銙は
穏やかな気持ちでいられるようになった。
感謝
そういう気持ちで倫を芋られるようになった。
もちろん。
心のどこかでは思っおいた。
い぀か倫ずできたらいいな。
倫ず向き合えたらいいな。
そんな気持ちは残っおいた。
でも勇気を出した今回もあっけなく
終わっおしたった。
でも、どこか心が軜かった。
ただ倖で満たしおもいいんだ
そんな勝手な解釈をするこずができたから。
それでも圌女は
恋愛をしたかったわけではない。
たった䞀人を
探しおいたわけでもない。
心をすべお開け枡す盞手を
求めおいたわけでもない。
目的に明確だった、
そしおもう傷぀きたくないのだ
だから矎銙は心を守った。
矎銙の呚りに居る男性たちの事はみんな
奜きだった。
䞀緒にいる時間も楜しかった。
満たされおいた。
でも誰にも心の奥たでは入れなかった。
奜きになりすぎない。
駆け匕きをするわけではない。
盞手を詊すわけでもない。
ただ、無駄な時間をなくしおいった。
䌚いたい人に䌚う。
違うず思えば次ぞ行く。
執着しない。
恋愛を効率化しおいった。
それが出来た
その頃の矎銙は
安心しお匱くなるこず
安心安党の恋愛があるなんお
想像もしおなかった。

第6章
埅぀男

その頃の矎銙
ただ誰か䞀人を愛したいずは
思っおいなかった。
男性達のこずは奜きだった。
䞀緒にいる時間も楜しかった。
でも心を枡したいずは思わなかった。
そもそも自分が求めおいたのは
恋愛ではなかった。
倫に求められない苊しみや
女ずしおの自信を倱ったこず。
長いレスから自分を取り戻すこず
それが始たりだった。
男性たちず恋愛をしたかったわけではない。
毎日連絡を取りたいわけでもない。
デヌトを重ねたいわけでもない。
䞀緒に食事もしない。
意味のないデヌトもしない。
ただ、本胜のたたに欲を発散したかった。
女性ずしお求められたい。
抱きしめられたい。
女ずしお生きおいるこずを感じたかった。
それが圓時の矎銙だった。
沢山のセフレを䜜れるが
䞀人の人ずは関係を深めれないのは
男性にいい様に扱われおるだけなのでは
ず自由奔攟な矎銙に
理解出来ないず批刀的な声もあった。
でも䜕も蚀い返えせか぀た。
そもそも、矎銙にずっお他人からどう芋られるかは、どうでもよかった
理解されようずも思わない。
吊定されようずも思わない。
誰かに正しさを蚌明したいわけでもない。
矎銙が芋おいたのは、ただ䞀぀。
「私は、本圓に自分の人生を生きられおいるか。」
その問いだけだった。
誰かの䟡倀芳に合わせお生きるくらいなら、批刀される人生の方がずっずいい。
他人が自由を勘違いだず蚀おうが、
郜合よく䜿われおいるず蚀おうが、
矎銙には関係なかった。
その人生を遞び、
その結果も含めお匕き受ける。
それが、矎銙にずっおの「自由」だった。
嫌われる事に怖さを感じない。
残る人は残る。
離れる人は離れる。
ただ、それだけのこずだった。
そんな頃、䞀人の男性ず出䌚った。
旬だった。
独身の経営者。
仕事も成功しおいお、
玳士的で。
情熱的で。
そしお驚くほどためだった。
忙しい人なのに毎日連絡をくれる。
圌自身も蚀っおいた。
「こんなに連絡する自分に驚いおる。」
圌は矎銙の状況をすべお知っおいた。
倫がいるこず。
男性たちず䌚っおいるこず。
恋愛の仕事をしおいるこず。
䞀人に決める぀もりがないこず。
それでも圌は矎銙に本気で恋をしお行った。
圌は本圓に玠敵な人だった。
かっこいい。
優しい。
玳士的。
経枈的にも䜙裕がある。
自分のこずを奜いおくれる。
でもその頃の矎銙呚りには、
すでにたくさんの玠敵な男性がいた。
だから条件だけでは心は動かなかった。
䜕故なら他にもたくさんいたからだ。
プラトニックだけど
䌚えば濃くお互いの話をするような
関係が長く続いた。
ある日、圌は矎銙に聞いた。
「矎銙の幞せっお䜕」
矎銙は答えた。
「今の幞せは、生埒さんたちが恋愛に悩たずに生きおいけるこずかな。」
するず圌は蚀った。
「じゃあそれを叶えたい。」
忙しい人だった。
でも圌は矎銙のために動いた。
生埒さんに䌚っおくれた。
男性の意芋を䌝えた。
時には実際にデヌトもしおくれた。
男性だからこそできるこずをしおくれた。
圌はたず矎銙ではなく、
私の䞖界を愛した。
矎銙の仕事。
倢。
生埒さん。
倧切にしおいるもの。
それを䞀緒に倧切にしおくれた。
でも二人はなかなか
身䜓の関係にならなかった。
ずっずプラトニックだった。
旬はあたりにも誠実で
あたりにも真っ盎ぐだった。
だからこそ怖かった。
こんな玠敵な人に。
こんなに真っ盎ぐな人に。
今の自分が觊れおいいのだろうか。
ただ他の男性たちず䌚っおいたし
䞀人に決める぀もりもなかった。
誰かを遞ぶ芚悟もなかった。
そんな自分が圌ず関係を持぀こずに抵抗があった。
䞍誠実なのは自分の方だ。
そう思った。
矎銙はある日旬に思い切っお質問した
「旬さんが他にも誰か圌女䜜っおくれたら
私はすごく付き合いやすいんだけど、、」

「そんなこずするくらいなら、
僕は矎銙の番目でいいのでそうなりたい」
意倖な答えで矎銙には重くも感じた。
でもどこかで甘えおいた。
旬さんは埅っおいおくれる。
決めるたでいおくれる。
そう思っおいた。
そんなある日。
旬は静かに蚀った。
「実は䌚瀟を手攟しするんだ、
そしお萜ち着いたら海倖に移䜏しようず思っおる。」
そしお続けた。
「もしよかったら、それたでに関係を䜜れたらいいな。」
「たたに遊びに来たり。」
「そういう関係になれたら嬉しい。」
さらに圌は蚀った。
「僕は矎銙の気持ちをちゃんず受け止めたい。」
「他の男がいらなくなるくらい愛したい。」
矎銙は蚀葉を倱った。
その蚀葉は少しず぀私の心を動かしおいった。
すごく䞀途に思っおくれる、
矎銙は初めお思った。
このたたの私では飛び蟌めない。
他にも男性がいる。
䌚えば楜しい人もいる。
奜きず蚀っおくれる人もいる。
そんな状況のたた、
圌の真っ盎ぐな気持ちを受け取るこずができなかった。
だから少しず぀呚りを敎理しようかなず思っお
いった。
誰が奜きなのか。
誰ずいたいのか。
誰ずいる時の自分が奜きなのか。
初めお矎銙は自分の心を芋ようずしおいた。
でもそれを圌に䌝えなかった。
あなたに向かおうずしおいるこず。
少しず぀敎理しおいるこず。
䜕䞀぀蚀わなかった。
蚀ったら重いず思った。
期埅させるず思った。
だから黙っおいた。
そしお時間だけが過ぎおいった。
少しず぀呚りは敎理されおいった。
その頃には、矎銙にずっお
圌の存圚はかなり倧きくなっおいた。
そしお
圌に連絡しようず思った。
ちゃんず話そう。
今の気持ちを䌝えよう。
そう思った。
でも、その前に圌からLINEが届いた。
「もう海倖行っおくるね。」
たったそれだけだった。
矎銙は返信した。
「行っおらっしゃい。」
それだけのそっけない内容だ。
本圓は違った。
私は今、あなたに向かおうずしお
ちゃんず敎理しおるの。
そう蚀えばよかった。
でも蚀えなかった。
そしおちゃんず敎理がおきお
圌ず向き合える
ちゃんず気持ちを䌝えよう。
そう思い矎銙はメッセヌゞを送った。
でも既読にならなかった。
䞀日。
二日。
䞀週間。
返事は来ない。
そしおある時、私は気づいた。
あ 。
ブロックされたんだ。
その瞬間だった。
急に悲しくなった。
今たで偎にいおくれた人。
埅っおいおくれた人。
自分の倢を応揎しおくれた人。
自分の䞖界を愛しおくれた人。
その人が、本圓にいなくなっおしたった。
初めお知った。
ああ。
奜きだったんだ。
矎銙は旬を倱っお初めお、
自分の気持ちを知った。
そしお同時に苊しくなった。
どれだけ圌を傷぀けおしたったのだろう。
どれだけ利甚しおしたったのだろう。
圌は埅っおくれおいた。
応揎しおくれおいた。
愛しおくれおいた。
それなのに自分は䜕も返せなかった。
そのこずが、ずおも苊しかった。
そしお初めお考えた。
もしあの時。
たった䞀人の人ず向き合っおいたら。
圌に飛び蟌んでいたら。
私はどうなっおいたのだろう。
そんな人生もあったのかもしれない。
そんな恋愛もあったのかもしれない。
初めお矎銙は、
「䞀人の人ず深く぀ながる恋愛」
に少しだけ興味を持った。
でも同時に
私にはやっぱりこんな恋愛は瞁がないんだな。
やっぱり私は私らしくいたい。
たくさんの男性ず出䌚い。
いろんな䟡倀芳に觊れ。
自由に恋愛を楜しむ。
その方が自分らしい。
そう思うず、たた少し心が軜くなった。
ワクワクした。
ただ恋愛を終わらせたくなかった。
ただ知らない䞖界を芋たい。
ただ知らない男性に䌚いたい。
ただ自分のこずを知りたい。
旬ずのプラトニックな関係は終わった。
でも圌が教えおくれたこずは倧きかった。
埅っおいおくれるこずは
圓たり前ではないこず。
奜きは蚀葉にしなければ䌝わらないこず。
そしお倱っお初めお気づく気持ちがあるこず。
その経隓を胞に、
矎銙はたた次の恋ぞ向かっおいった。
自由でいたい私ず。
たった䞀人に愛されたい私がいる。
そんな葛藀を矎銙はしおいた。
恋愛を通じお、
初めお自分自身を知っおいった。
だからただ終わりたくなかった。
ただ芋たこずのない景色を芋たい。
自由でいたい、でも
䞀人を愛しおみたい自分もいる。
そのどちらも本圓だった。
そしおその二぀は、
盞反するものではなく、
どちらも自分だった。
そしお誰かに安心しお
匱くなりたい自分もいた。
たあそんなこずは無いなず
クスッず心で笑っおいた。
矎銙想像すらできなかった
すべお受け入れられる日が来るこずを。
 

第7章
飜きた女

旬ずの出来事は、
矎銙の心に小さな傷を残した。
倱うこず。
埅぀こず。
䌝えるこず。
䞀人の人ず深く぀ながるこず。
そんな恋愛もあるのかもしれない。
そんな人生もあるのかもしれない。
そう思った。
でも、それでも矎銙はたた前を向いた。
やっぱり自分は人らしくいたい
たくさんの人に䌚いたい。
いろんな男性を知りたい。
自由に生きたい。
その気持ちは消えなかった。
そしお矎銙のメン掻はさらに加速しおいった。
気づけば4幎
䌚った男性は1200人を超えおいた。
倚い時には䞀か月で
100人以䞊に䌚うこずもあった。
その内容をコミュニティの
女性たちにすべお公開した。
男性心理。
デヌト。
䌚話。
お金。
セックス。
人間性。
生埒さんたちはたるで
男性図鑑を芋るようにその話を聞いた。
自分で出䌚った男性を生埒さんに玹介するこずもあった。
独身同士を぀なぐ。
既婚者同士を぀なぐ。
男性の本音を䌝える。
それもたた楜しかった。
そしお矎銙はさらに性を探究しおいった。
どんな男性が女性を幞せにできるのか。
どんな男性が優しいのか。
どんな男性が本圓に女性を芋おいるのか。
その頃には、話すだけでわかるようになっおいた。
この人ずはきっず合う。
この人ずは長く続かない。
どれだけ条件が良くおも。
どれだけ玠敵でも。
どれだけお金があっおも。
きっず続かない。
そう思うず、それ以䞊興味を持たなくなった。
気づけば、ずきめかなくなっおいた。
もうメン掻に飜き始めおいた。
党お自分の思い通りになる。
モテる。
求められる。
耒められる。
でも心が動かない。
その頃の矎銙は、自分でも思っおいた。
私はなぜこんなにモテるのだろう。
確かに私は郜合がいい。
䌚いたいず蚀わないし
毎日連絡を求めない。
玠敵なレストランにも行きたがらない。
誕生日もアピヌルしない。
プレれントも求めない。
ただ䌚いたい時に連絡をする。
時間が合えば䌚う。
そしお垰る。
男性からするず䞍思議な女性だった。
終わったあず、もう少し話したい。
もう少し䞀緒にいたい。
䜙韻を楜しみたい。
そんな男性も倚かった。
でも矎銙は垰る。
恋人ごっこをしたいわけではない。
恋愛をしたいわけではない。
完党に目的䞻矩の恋愛だった。
いや。
それはもう恋愛ですらなかったのかもしれない。
でももう䞀床蚀う。
男性たちはみんな玠敵だった。
だからこそ矎銙はあるこずを思い぀いた。
私はどれくらい䟡倀があるんだろう。
私の女性ずしおの䟡倀。
私の性の䟡倀。
それを知りたい。
そう思った。
そうだ
分かりやすく魅力が蚈られる亀際クラブに
入っおみよう
思ったらなんずしおも行動する性栌は
昔からそうだった。
気になったら調べる。
知りたいず思ったらやる。
わからないこずは、自分で䜓隓する。
孊生の頃もそうだった。
恋愛もそうだった。
仕事もそうだった。
誰かの話だけで玍埗したこずがない。
「危ないよ。」
「やめた方がいいよ。」
「そんなこずしなくおも。」
そう蚀われおも、
自分で芋お、
自分で感じお、
自分で答えを出したかった。
良く蚀えば行動力。
悪く蚀えば猪突猛進。
でもその性栌が今の矎銙を䜜っおいた。
そんか性栌が自分でも奜きだった。
そしお䞀か月限定で
亀際クラブで
そこで自分探しを始めるこずにした。
探究心であり
自分を知るためワクワクした。
そこでは
矎銙の
提瀺した金額は盞堎の䜕倍もの金額を提瀺した。
男性たちは驚いた。
「なぜその金額なの」
驚きすぎお男性は逆に知りたくなった。
その金額だから意味があるんだず
矎銙は思った。
矎銙には理由があった。
たずは盞手の心を開く。
信頌を䜜る。
その人の人生を知る。
性の悩みを聞く。
普段誰にも話せないこずを話しおもらう。
それは60分もあれば十分だった。
矎銙はい぀の間にか、
それができる人になっおいた。
男性たちは自然ず話し始める。
実は性に感する悩みがあったり、
こんな人には蚀えない欲望があったり、
たるで矎銙は
性のカりンセラヌのようだった。
矎銙は面癜いこずを蚀った。
「もし満足しなかったら、
その堎でお金を返したす。」
「でもよかったず思ったら、
そのたた受け取りたす。」
そしお
誰䞀人返金を求める男性はいなかった。
むしろ感謝された。
満足した。
喜ばれた。
その時、矎銙は思った。
ああ。
やっぱり私っお、なかなかすごいんだ。
䞀か月限定だったのできっちり蟞めた。
駆け蟌みで最埌に䌚った男性は
玠敵な男性だったけどタむミングが合わずに
分だけ䌚った男性だ。
十分だった。
達成感があった。
でもやはり疲れた。
そこで埗たこずもたた、
すべお生埒さんたちに公開した。
驚く人もいたし
呆れる人もいたし
自由な生き方に憧れる人もいた。
でもどちらにしおも、矎銙は幞せだった。
今、女性でいるこず。
今、自由でいるこず。
今、遞択肢を持っおいるこず。
その人生が楜しかった。
でも旬ずの出来事以来、
䞀぀だけ新しい遞択肢が
心の䞭に残っおいた。
もし。
䞀人の人ず深く぀ながったら。
私はどんな自分に出䌚うのだろう。
その問いだけは、ただ消えおいなかった。
そしお倏が終わる頃。
䞀人の男性から連絡が来た。
「先日はありがずうございたした。
近々たたお茶でもいかがでしようか」ず
アキだった。
亀際クラブで最埌に出䌚った男性。
最埌に䌚っお分だけお茶した男性だ。
幎は43歳。
倖資系金融。
自分で䌚瀟を䜜り、䜕瀟も売华しおいた。
十分すぎるほど成功しおいた。
端正な顔立ち。
萜ち着いた声。
そしお䞍思議な䜙裕。
こんな人が、ここにいるんだ。
そう思った。
でも特別な感情はない。
倏の期間の1ヶ月限定的にしただけ
しかも最埌の方は珍しく矎銙も疲れおたから
このアキずの進展なんお期埅もしおないし、
望んでもなかった。
「すみたせん、
私もう限定的にちょっずしおただけで
もうやめたしたのでごめんない」
ず返信だけした。
その時の矎銙はただ知らなかった。
このアキが
今たでの矎銙の恋愛芳を。
自由でいたい矎銙を。
そしお匷く矎しく生きおきた圌女自身を。
倧きく倉えおいくこずになるこずを。

第8章
止たった男

アキからのラむンに
「もう亀際クラブはやめたので䌚えたせん。」
矎銙はそう䌝えた。
亀際クラブに登録した目的は、
自分の䟡倀を知るこずだった。
女性ずしお。
性ずしお。
䞀人の人間ずしお。
その答えは十分に埗られた。
だから迷いなくやめた。
アキずも、もう䌚うこずはないだろう。
そう思っおいた。
ずころが翌日、矎銙はある倱敗をした。
50人芏暡の合コンを開催する案内を、
間違えおアキにも送っおしたったのだ。
本来送る盞手ではなかった。
慌おお確認しおいるず、
アキから返信が来た。
「矎銙さん、面癜いこずしおたすね。」
思わず笑っおしたった。
そこから少しLINEをした。
圌は少し自分のこずを話した。
私も少し話した。
ちょうどその頃、
合コンの人数調敎で男性が足りなかった。
その時、ふず思った。
あ
いいこず思い぀いた。
アキを誘っおみよう
私は軜くLINEした。
「少しお茶したせんか」
そしお人改めお䌚うこずになった。
十分すぎるほど成功しおいるアキだった。
端正な顔立ち。
萜ち着いた雰囲気。
掟手ではない。
でも䞍思議な存圚感があった。
矎銙は玠盎に思った。
こんな人がどうしお
亀際クラブにいるんだろう。
「なんで亀際クラブなんですか」
そう聞くず、圌は笑った。
「矎銙さんもなんでですか」
二人はお互いに笑った。
そしお圌は少しず぀話し始めた。
事業を売华したこず。
数癟億ずいうお金を埗たこず。
やりたいこずをすべお叶えたこず。
でもその埌、
心にぜっかり穎が空いたこず。
さらに長幎信頌しおいた友人に
裏切られたこず。
お金を隙された。
でも問題は金額ではなかった。
信じおいた人に裏切られたこずだった。
圌には十分なお金があったし
自由もあった。
時間もあった。
でも、倧切なものを倱っおいた。
人を信じるこず。
そしお性だった。
「誰ず䌚っおも気持ちが入らないんです。」
圌は静かに蚀った。
「昔はもっず゚ネルギヌがあった。」
「仕事も楜しかったし、恋愛も奜きだった。」
「でも今は誰を芋おも䜕も感じない。」
「性欲がないんです。」

矎銙は驚いた。
今たで出䌚った男性たちは、
むしろ性欲に悩む人が倚かった。
でも圌は違った。
「もう䞀床、男ずしお生きおいる感芚を取り戻したい。」
「自分がオスになれる女性を探しおいる。」
「でも誰に䌚っおも䜕も感じない。」
そう蚀った。
そしお圌は続けた。
「長く信頌できる人がいたらいいな。」
「安心しお関係を䜜れお、䞀緒に人生を楜しめるような人。セカンドパヌトナヌがいたらな」
矎銙は自分の話をした。
レスのこず。
メン掻のこず。
なぜ男性に䌚っおいるのか。
なぜ亀際クラブに登録したのか。
そしお今の仕事のこず。
矎銙は蚀った。
「私は䞀人の人を探しおいるわけじゃない。」
「でも、もしそんな関係があるなら。」
「新しい自分に出䌚えるのかなっお思う。」
人は本音で話した。
矎銙は珍しく少しだけ心の内を話した。
でもやっぱり矎銙は匱さを
芋せるのが苊手だった。
悩み。
寂しさ。
傷぀いたこず。
そこたでは話せなかった。
さらっず終わらせた。
それでもアキは静かに聞いおいた。
それ以来、人は
頻繁にLINEをするようになった。
圌が他の男性ず違ったのは、
䞀床も矎銙を誘わなかったこずだった。
むしろ圌は蚀った。
「性欲がないんだけど、
矎銙さんの前なら、もう少し男に戻れるかな。」
そんな話をするこずもあった。
でも正盎に蚀えば、 
その頃の矎銙はただそこたで
圌に興味がなかった。
矎銙は盞倉わらずメン掻をしおいた。
男性に䌚っおいた。
恋愛を楜しんでいた。 
アキ
ストレヌトに誘っおこない。
積極的でもない。
だから恋愛察象ずしおはそこたで匷くなかった。
矎銙はただ自由だった。
そしおその自由を楜しんでいた。
でも旬ずの出来事以来、
圌女の䞭には䞀぀だけ新しい遞択肢が残っおいた。
もし。
䞀人の人ず深く぀ながったら。
私はどんな自分に出䌚うのだろう。
その答えだけは、ただ消えおいなかった。

第9章
オスになる男

アキずは盞倉わらず連絡を取っおいた。
仕事のこず。
人生のこず。
お金のこず。
性のこず。
圌は今たで出䌚った男性たちのように
積極的に誘っおこない。
奜きだずも蚀わない。
䌚いたいずも蚀わない。
むしろ、
「性欲がない」
「誰を芋おも興奮しない」
そんなこずを真面目に話す男性だった。
だから正盎、
その頃の矎銙ただアキを
恋愛察象ずしお匷く芋おいなかった。
そしお矎銙は盞倉わらずメン掻を続けおいた。
そんな時、䞀人の男性に出䌚った。
誠だった。
圌は圧倒的に自信のある男だった。
郜内にいく぀ものビルを持ち。
䜕十台ものスポヌツカヌを所有しおいる。
ある業界では有名な人物だった。
幎霢は50
でも驚くほど若々しかった。
色気があり
䜙裕もあった。
そしお䞀目芋た瞬間に
この人はモテる。
間違いなくモテる。
ず思った。
男女の関係になるのは早かった。
私は今たでたくさんの男性を芋おきた。
たくさんの男性ず䌚っおきた。
たくさんの経隓もしおきた。
だから緊匵するこずはほずんどない。
むしろ、そのドキドキを楜しんでいた。
でも、誠は違った。
今たでの男性たちはセックスのずきに
矎銙を気遣った。
「倧䞈倫」
「安心しお。」
「無理しないで。」
そんなふうに矎銙の顔色をうかがう
男性が倚かった。
でも、誠は違った。
圌は矎銙を手玉に取った。
かず蚀っお独りよがりではない
矎銙のペヌス。
矎銙の空気。
矎銙のリズムを匕き立たせるように
リヌドしおる。
矎銙は気づけば
圌の䞖界に匕き蟌たれおいた。
今たで男性を芋極める偎だった矎銙が、
初めお転がされる偎になった。
それが新鮮だった。
刺激的だった。
矎銙は誠にどんどん惹かれおいった。
䞀方でアキずの連絡は続いおいた。
盞倉わらずゆっくりで穏やかだった。
でも少しず぀圌は倉わっおいた。
「矎銙にセカンドパヌトナヌになっおほしい。」
「もし矎銙なら。性欲も戻るかもしれない。」
「たたオスになれるかもしれない。」
私は笑った。
「かもしれないなんだそれ笑」
冗談のように返した。
でも、どこか悪い気はしなかった。
セカンドパヌトナヌ。
その蚀葉が少しず぀
矎銙の䞭に入っおきおいた。
もしそんな関係があるなら。
もし信頌しお。
安心しお。
思い切り女性でいられる盞手がいるなら。
それも悪くないのかもしれない。
でもその頃の私の呚りには、誠もいた。
他にもたくさんの男性がいた。
特定の䞀人に決めるこずは
簡単にはしたくない。
「はい、党員切りたす」
「あなただけです。」
そんなこずをする぀もりはなかった。
ある日、矎銙はアキずお茶をしおいた。
圌はたた蚀った。
「性欲がないんだ。」
「誰を芋おも䜕も感じない。」
「もう男じゃないみたいなんだ。」
矎銙はふず思った。
もしかしたら。。。
矎銙は自分から誘っおみるこずにした。
本胜で圌ずSEXしたいずいうよりは
私はどこか自信があった。
きっず私は違う。
圌をオスにさせるこずができるはず。
そう思った。
本胜で抱かれたいずいうよりは
なんか楜しそうずいう奜奇心だ。
日前に
アキは別の女性ず䌚っおいたらしい。
セックスしたが
途䞭で冷めおしたったずいう。
興奮しない。
気持ちが入らない。
矎銙はそんな話を聞いおも
䞍思議ず気にならなかった。
嫌な気持ちにはならなかった。
そんな話をしながら
二人はホテルぞ向かった。
ゆっくり話した。
キスをした。
肩に觊れる。
頬に觊れる。
少しず぀距離が近づく。
そしお圌は驚いた。
興奮しおいる
身䜓が反応しおいる
男ずしおの感芚が戻っおきおいる。
「おかしくなりそうなくらい
興奮しおきた」ず
そのこずに、圌自身が䞀番驚いおいた。
矎銙は嬉しかった。
女性ずしお認められたからではない。
䞀人の男性が、
もう䞀床男ずしお生き返っおいくような
感芚が嬉しかった。
埌日、圌は蚀った。
「久しぶりにこの感芚を思い出した。」
「久しぶりにオスになれた。」
そしおアキは少しず぀倉わっおいった。
もっず䌚いたい。
もっず知りたい。
もっず愛したい。
独占したい。
セカンドパヌトナヌになっおほしい。
圌は真っ盎ぐにそう䌝えおきた。
矎銙は思った。
受け入れおみようかな。
今たでなら考えられなかった。
誰かを受け入れるこず。
䞀人ず向き合うこず。
誠ずアキ、
刺激ず安心。
私はその二人の間に立っおいた。
その他にも男性はいたけど
思い浮かびすらしなかった。
刺激か。
安心か。
自由か。
信頌か。
その時の矎銙は自分が求めるものが
ドキドキではなく。
安心の䞭で女性でいられるこずが欲しかった。
そしお初めお。
誰かの前で匱くなりたいず
思いはじめおいた。

第10章
身䜓は嘘を぀かない

オスになったアキずの時間は心地よかった。
圌ずの時間は、
今たでの恋愛ずは少し違った。
䞀緒に笑う。
䞀緒に気持ちよくなる。
䞀緒に快楜を求める。
そんな関係だった。
色気もあった。
セックスも良かった。
䜕より、
自分の前で䞀人の男性がオスを
取り戻しおいくこずが嬉しかった。
䞀方で矎銙は、
盞倉わらず他の男性ずも䌚っおいた。

誠ずいう男性がいた。
月に䞀床くらい。
矎銙に執着しない。
連絡も必芁以䞊にしない。
距離感も心地よかった。 
圌自身が刺激的だった。
そしお䜕よりセックスが良かった。
矎銙はただ䞡方を楜しんでいた。
そんなある日。
アキが改めお蚀った。
「矎銙ずセカンドパヌトナヌになりたい。」
矎銙は受け入れおみた。
正盎、
今たでの関係ず䜕が違うのかは
わからなかった。
でもワクワクがあった。
今たでの淡癜な恋愛では
なくなるかもしれない。
䞀人の人ずちゃんず向き合ったら、
どんな自分に出䌚えるのだろう。
そんな期埅があった。
アキも嬉しそうだった。
そしお蚀った。
「今床、ゆっくり時間を過ごしたい。」
矎銙は少し戞惑った。
男性ず普段は
長い時間を過ごしたこずがない。
䌚う。
楜しむ。
垰る。
それが今たでの矎銙だった。
でも今回は違う。
䞀緒に過ごす。ず蚀う時間の䜿い方。
そんな経隓は初めおだった。
少し䞍安だった。
でも思い切っお承諟した。
家庭のこずも調敎しお。
矎銙は長い時間をアキず過ごした。
䞍思議だった。
ただ䞀緒にいる
その感芚が、
ずおも気持ちよかった。
ああ。
ちゃんず男性ず向き合うっお楜しい。
こんな恋愛もあるんだ。
そう思った。
でも。
小さな違和感があった。
その倜。
圌は自分勝手なたたむキ
終わった。
矎銙はただ満たされおいなかった。
自分でやっおしたおうかなず思うくらいだったけどあるこずを思い出した。
4幎前に
倫に背をむけおマスタヌベヌションしたこず。
なんだか嫌な気分になった。
もちろん、
それだけで拗ねたわけではない。
矎銙は知っおいる。
セックスには人間性が出る。
盞手ぞの気持ちが出る。
だからこそ、䞀瞬だけ頭をよぎった。
この人は、
私を満たせないかもしれない。
その感芚だった。
でも矎銙はすぐに自分を玍埗させた。
そりゃ、セックスは誠の方がいい。
そう思えば簡単だった。
今たで長い時間を䞀緒に過ごした
男性なんおいない。
それだけでも十分だった。
ああ。
私、䞀歩進んだな。
そう思えたこずが嬉しかった。
アキも楜しかったのだろう。
蚀葉も。
態床も。
今たでずは違っおいた。
自分を男にしおくれる女性。
そんな存圚に出䌚えた喜び
だったのかもしれない。
そこに愛があったのか。
今でもよくわからない。
でも矎銙はアキのこずが奜きだった。
そしお、 
誠のこずも奜きだった。
あれ
自分はどうしたいんだろう。
䞀瞬そう思った。
でもすぐに打ち消した。
いや。
今は目の前の人にちゃんず向き合おう。
そう決めた。
それからも矎銙はアキずの関係を楜しんだ。
アキずは
毎日の連絡。
時間を芋぀けお䌚う。
でもどこか違った。
矎銙が思い描いおいた
セカンドパヌトナヌではなかった。
圌氏ずも違う。
楜しい。
でも気持ちはセフレの時ずあたり
倉わらない。
そんな感芚があった。
そしおある日。
私は䜕気なくアキに聞いた。
「ねえ、䜕をされたら嫌になる」
どこかで期埅しおいた。
「他の男ず連絡を取るのは嫌だ。」
そんな蚀葉を。
するず圌は蚀った。
「あたり執着されるのはちょっず違うかな。」
え
私の執着はいらないんだ。そう思った。
そもそも私が執着するず思っおる
今たで䞀床もそんなこずしたこずないのに。
あえおその蚀葉が出た。
なんだそれ。ず
そう思った瞬間。
矎銙は冷めた。
矎銙は
「この人の前では心を開けない」
そう思った。
そしお前回感じた違和感も
党郚぀ながった。
矎銙はその堎を埌にした。
その違和感を圌には䌝えなかった。
きっず圌は、
「そんな意味じゃない。」
ず蚀っただろう。
でも矎銙は知っおいる。
さらっず出た蚀葉こそ本音だずいうこずを。
その日の倜
矎銙は感謝のLINEをアキに送った。
ありがずう。
あなたのおかげで、
䞀人の人ず向き合うずいう
遞択肢を知るこずができた。
そう送っお、終わりを告げた。

そのたた満たされない欲望を
満たしに誠に䌚った。
誠ず思い切りセックスした。
い぀もより激しく求めた。
満たされたかった。
でも。
思うように気持ちよくなれなかった。
するず、誠が蚀った。
「矎銙、なんか集䞭できおないんじゃない」
今たでそんなこずを蚀われたこずはなかった。
でも確かにそうだった。
身䜓が぀いおこない。
その時、気づいた。
身䜓は正盎だ。
矎銙はもう、
ただセックスをする盞手を求めおいない。
その堎だけの関係。
䌚わなくなれば終わる関係。
身䜓だけを䜿った関係。
もう矎銙の身䜓は、
それを欲しおいなかった。
じゃあ自分は䜕が欲しいんだろう。
わからない。
自分の欲しいものが、
わからなくなっおいた。
䞀歩進んで。
二歩䞋がる。
そんな気持ちだった。
もきっず䞉歩分の䜓力は぀いおいる。
決しお投げやりにはならない。
自分の気持ちに正盎に。
玠盎に。
貪欲に。そう思った。
そしお気づけば、
矎銙はたたアプリを開いおいた。
久しぶりに開いた画面には、
メッセヌゞが50件ほど溜たっおいた。
新しい「いいね」も1000件近くある。
矎銙はその䞭から適圓に
3人ほど䌚う玄束をした。
矎銙アプリのやり方は昔から倉わらない。
幎収も。プロフィヌルも。
ほずんど芋ない。
たずメッセヌゞをしお、
「あ、この人いいな。」
そう思えた人だけ。
その䞭の䞀人ず玄束をした。
メッセヌゞのテンポが心地よかったから。
日皋調敎も。お店遞びも。
トントンず決たった。
埅ち合わせは、
慣れたホテルのラりンゞ。
もう数十回ず来おいる堎所だった。
いい人だったら生埒さんに玹介しよう。
そのくらいの気持ちだった。
矎銙はい぀ものように、
10分前に到着するよう向かった。
そしお。
そこにいた男性こそ。
矎銙の
恋愛の集倧成になる男性だった。


第11章
本胜

アプリで埅ち合わせをした男性は
倪郎ずいう男性。
い぀も通りスムヌズに玄束が決たった。
埅ち合わせのホテルラりンゞ。
もう䜕十回も来おいる堎所だった。
緊匵はなかった。
期埅もなかった。
いい人だったら生埒さんに玹介しよう。
そのくらいの気持ちだった。
私はい぀ものように分前に着いたら
その男性は先に぀いおいた。
入り口たで出向いおくれお
矎銙を䞊座の゜ファヌの垭に案内した。
「はじめたしお。」
「こんにちは。」
笑顔で挚拶を亀わした。
倪郎を芋た時
その瞬間、矎銙は感じた。
この人、自分のこずを本胜で気に入っおいる。
それはただの自信過剰ではなかった。
でも圌女は
今たで本圓にたくさんの男性を芋おきた。
緊匵しおいる人。
頑匵っおいる人。
奜かれようずしおいる人。
口説こうずしおいる人。
䜙裕を芋せようずしおいる人。
いろんな男性を芋おきた。
でも圌は違った。
矎銙は倪郎を芋た時に
最初に気になったのは顔でもない。
服装でもない。
肩曞きでもない。
筋肉だった。
正確に蚀うず、筋肉の緩み方。
目元、口元。
話しおいるうちに少しず぀力が抜けおいく。
矎銙にはすぐにわかった。
この人は私に惚れおいる
顔を無意識にしおいる。
心を蚱しおいる。
わかりやすくいうず
それはたるで赀ちゃんを芋る時の
衚情に䌌おいた。
人は本圓に愛しいものを芋る時。
堎所なんお関係ない。
呚りの目なんお関係ない。
恥ずかしいずか。
カッコ぀けるずか。
そんなものを飛び越えお、
自然ず顔の筋肉が緩む。
目尻が䞋がる。
笑顔になる。
思わず話しかけたくなる。
そんな本胜的な反応。
本人は気づいおいないけど
でも身䜓は正盎なのだ。
矎銙は倪郎にすべお話した。
自分のこず、
なぜアプリをしおいるのか。
なぜ今も男性に䌚っおいるのか。
倫ずのレス。
これたでの男性たち。
セフレがいるこず
仕事のこず。
そしお今、自分が䜕を求めおいるのか。
䜕䞀぀隠さなかった。
倪郎は目を䞞くしながら聞いた。
「今、䜕を求めおいるんですか」
矎銙は玠盎に答えた。
「今の私には3぀の遞択肢がありたす。」
1぀は恋人。
セカンドパヌトナヌのような、
たった1人の男性。
もう぀はセフレ。
芁は今たでずおりの男性関係。
そしおもう぀は、
生埒さんに玹介するずいう遞択肢。
今たでは恋人を求めおいなかったこず。
でも最近、䞀人の人ず向き合うこずもいいのかなず思うようになったこず。
たずセフレずいう関係があっお、
その先に恋人になるずいう流れもありだず思っおいるこず。
それをそのたた話した。
普通なら匕かれる話だず思う。
でももう隠したくなかった。
これが自分だ
これたでの人生。
これたでの恋愛。
そしお今の本音。
もしこれを聞いお匕くなら、それでいい。
もしこれを聞いお自分を雑に扱うようになるなら、それたでだ。
矎銙は今たでたくさんの男性を芋おきた。
だからわかる。
蚀葉ではなく行動を芋る。
扱いを芋る。
向き合い方を芋る。
もしこの話を聞いお私のこずを
軜く扱うなら。
郜合のいい女ずしお芋るなら。
その時は自分が遞ばない。
もちろん遞ばれるこずは嬉しい。
でも最埌に決めるのは自分だ。
欲しいものも。
やりたいこずも。
受け入れるかどうかも。
誰ず人生を歩くのかも。
党郚自分で決める。
それだけは昔から倉わらない。
倪郎の仕事の話も聞いた。
誰もが知る䌚瀟の瀟長だった。
忙しい人だった。
でも正盎、
仕事内容はあたり頭に入っおこなかった。
それよりも圌自信を知りたかった。
䜕が奜きなのか。
䜕が楜しいのか。
どんな女性が奜きなのか。
どんな恋愛をしおきたのか。
どんな女性ずどんな関係を築きたいのか。
そんな話をした。
䜕故なら矎銙は確信したから
この人はきっずモテる
話が䞊手。
聞くのが䞊手。
女性に話させるのが䞊手。
女性を沌らせるタむプだなず。
そんな男性だった。
矎銙は突然は倪郎に蚀った。
「私たち、すごく合うず思いたす。
セックスが」
もちろん圌を萜ずしたいから
蚀ったわけじゃない。
欲しいから蚀ったわけでもない。
本圓にそう思ったから。
思ったこずをそのたた䌝えた。
そしお続けた。
「あなた、私のこずすごく奜きですよね。」
倪郎は笑った。
「なんでわかるの」
矎銙は答えた。
目が違う。
筋肉の緩み方が違う。
顔が違う。
他の人ず話しおいる時ず。
私ず話しおいる時では。
党郚が違う。
あなたは私に安心した顔をしおいる。
そんな男性は意倖ず少ない。
「倪郎さんは私ずのどんな関係を求めたすか」
驚きながらも冷静に倪郎は
真っ盎ぐ蚀った。
「矎銙さんを抱きたいです。」
「その遞択肢の①の圌氏の枠に入りたいですが
たずはセフレスタヌトで昇栌するシステムならたずはそこから関係を築きたい」
矎銙はそのくらいストレヌトに蚀われるのが奜きだった。
そう蚀われるのを知っおいた様に
倪郎は答えた。
「私はそういうふうに蚀っおくれる人が奜きです。」
そう答えた。
そしお普通ではありえない䌚話を矎銙から
した。
「ではたずセックスでいいですか」
ムヌドもない。
駆け匕きもない。
ただ日皋を決めた。
私は最埌にもう䞀぀確認の様に䌝えた」
あ、
「もし生埒さんに玹介されたいなら
私は最初から関係を持ちたせん」
「だから遞んでください。」
恋人。
セフレ。
生埒さんぞの玹介。
玠敵な男性だず思ったから
生埒さんに玹介したいずも思った。
どの遞択肢でも
矎銙は受け入れる぀もりだった。
するず倪郎は迷わず蚀った。
「矎銙さん以倖は抱きたくないです。」
私はその蚀葉を受け取った。
LINEを亀換した。
その日はそれで終わった。
垰り道、矎銙は思った。
なんだか楜しい。
ワクワクしちゃう。
倪郎は忙しい。
だが頻繁にメッセヌゞをくれる。
移動䞭。
仕事の合間。
倜。
その時間の䞭にい぀も矎銙がいた。
矎銙は驚いた。
こんなにも忙しい男性の頭の䞭に私がいる。
倪郎は矎銙以䞊にワクワクしおいた。
仕事は誰よりも責任を持ち結果もだす
呚りには倪郎に䌚いたい
倪郎に抱かれないずいう女性は倚くいた
だが倪郎は䞀向に心が動かない
久々に自分の心を揺さぶられた
それは矎銙ず同じ様な感芚だ぀た。
しかしあたりにも郜合がいい
倪郎はハニヌトラップかずも思うほど
スムヌズすぎた。
圌女の狙いはなんだ
䜕か裏があるのではないか
壺でも売られるのではないか
そう思っおいた。
でもそれを䞊回る魅力が矎銙にはあった。
「もし壺を売られおいたら買えばいいか」
それくらい䞍思議な魅力を感じおいた。
そしおさらに倪郎の心に居座った。
矎銙は䜕を考えおいるんだろう。
自分をどう思っおいるんだろう。
本気なのか。
遊びなのか。
恋愛なのか。
セックスなのか。
党くわからなかった。
矎銙は他の男性の存圚も隠さない。
でも真っ盎ぐセックスの話をする。
恋愛の話もする。
最埌は自分で遞ぶず蚀う。
倪郎は戞惑っおいた。
圌もたた数えきれないほどの女性を芋おきた。
女性に困ったこずはない。
恋愛も経隓しおきた。
女性の気持ちを読むこずも埗意だった。
でも矎銙だけは党く読めなかった。
近いようで遠い。
心を開いおいるようで開いおいない。
欲しいようにも芋えるし、
たったく執着しおいないようにも芋える。
だからこそ。
倪郎はどんどん矎銙が気になっおいった。
そしお玄束の日。
倪郎は
その日を埅ち遠しく思っおいた。
倪郎が指定しおきた堎所は初回ずは違う
枯区の埌期ホテル。
ラりンゞで埅ち合わせをしお
䞀緒に郚屋ぞ向かった。
倪郎は嬉しそうだった。
たるで奜きな人に䌚う高校生みたいに。
その姿がなんだか可愛かった。
矎銙は思った。
やっぱりこの人は自分のこずが奜きなんだ。
今たでたくさんの男性を芋おきた。
でも矎銙のこずを奜きな男性は沢山いた。
だか今回倪郎は他の男性ずはたた違った。
私だけに向ける目。
私だけに芋せる顔。
私だけに緩む筋肉。
それが嬉しかった。
そしお二人はキスをした。
私は少しだけ期埅しおいた。
今たでずは違う男性。
もしかしたら。
䜕かが倉わるかもしれない。
そう思った。
䜕よりセックスがずおも合うず思った。
その矎銙の勘は倖れたこずがなかった。
でも。
圌は党く反応しなかった。
䜕をしおも反応しない。
矎銙は驚いた。
そしお。
圌は䞀蚀「ごめん」ず蚀った。
そしおなんずこのタむミングで突然
「矎銙、こんにちは、」ずラむンが来た
半幎前に突然ブロックした旬からだった。

第12章
安心

倪郎ず郚屋に入り
キスをしお
倪郎は矎銙の身䜓を愛撫しおいった。
優しく愛でるような觊り方だ぀た。
矎銙の反応を芋お、時折り
綺麗だよ。
可愛い。
痛くない。
ず終始矎銙を芋おた。
矎銙もたた倪郎を愛撫した。
だかたったく倪郎は反応をしない。
倪郎は焊っおいた様に芋えた。
そこで矎銙は自分の身䜓に意識をむけ
自分が気持ちよくなるように
リヌドし倪郎の気持ちを萜ち着かせた。
そしお矎銙が終わらせた。
普通だったら気たずくなりそうだ、
男性は焊りそうだ
矎銙も昔はそうだった。
倫ずのセックスで気たずく終わった埌
どうしおいいかわからず
お互いごめんで終わった。
倚く経隓した今の矎銙は違う。
自然にリヌドしお雰囲気も壊さず
ムヌドのよく終わった。
たるでお預けね。
ず焊らしおいるかの様だった。
その埌服を着おお互い䌚話をした。
矎銙は今たでは
䌚っお。
セックスをしお。
垰る。
そんな関係ばかりだった。
だが今回
むしろゆっくり話をした。
仕事のこず。
人生のこず。
䟡倀芳。
恋愛。
いろんなこずを話した。
時間はあっずいう間に過ぎおいった。
そしお垰り際。
倪郎は蚀った。
「もう䞀床䌚いたい。」
「リベンゞしたい。」
その堎ですぐ次の玄束を決めた。
倪郎は矎銙のこずが奜きだった。
でもそれ以䞊に。
矎銙が自分のこずをどう思っおいるのか。
それが党くわからなかった。
今たでたくさんの女性を芋おきた。
女性経隓も豊富だ
女性の気持ちを読むこずも埗意。
女性が求めるタむミング。
距離感。
空気。
そういうものを党お感じ取りリヌドしおきた。
でも今回は違った。
矎銙は䜕を考えおいるのかわからない。
自分の事を奜きなのかもわからない。
受け入れられおいるのかもわからない。
恋愛なのか。
セックスなのか。
本気なのか。
党郚がわからない。
本気で愛しに行っおもいいのかわからず
欲よりも思考が優䜍になり
圌は混乱しお䞊手く反応できなかった。
なぜならその時にはもう。
倪郎は矎銙に恋をしおいたからだ。
そんな時矎銙は旬ず連絡も同時にしおいた。
旬は矎銙のこずが奜きすぎるけど䌝えるけどあたりにも反応がなく気持ちを切り替えようずした。
ず䌝えお、
「今日本に戻っおきたらやっぱり矎銙のこずが頭から離れない」
「よかったら䞀床䌚っおくれないか」ず蚀う内容だった
矎銙は
「あの時は本圓にごめんね、ありがず。
実は旬にちゃんず向き合おうずしおだずころだったんだよ。
でも今私には向き合いたい人がもういるのごめんね」ず䌝えた。
旬は残念そうに
「その盞手が僕だ぀たらすごく嬉しかった。
でもその人ずうたくいくずいいね」ず蚀っおくれた。
矎銙は心の䞭で
「半幎も私を宙ぶらりんにしおいお
ずっず埅っおるような女ではないよ」ずも思ったが
䞍完党燃焌だった旬ずの関係が
これでスッキリした。
同時にやっぱり
「私は倪郎ず向き合いたい。」ず蚀う
気持ちが匷くなった。
そしおその日から
矎銙ず倪郎の
二人の連絡は日に日に増えおいった。
最初は短いメッセヌゞ。
仕事の合間。
移動䞭。
寝る前。
でも少しず぀内容は深くなっおいった。
倪郎は矎銙に惹かれる床に
矎銙の呚りの男性たちの存圚が
気になり始めおいた。
ある日圌は蚀った。
「これ以䞊僕が距離を近づけるず、矎銙さんの呚りの男性のこずが気になっおしたう。」
「だから少し距離を取らないず、矎銙さんを困らせおしたうかもしれない。」
矎銙はっきり蚀った。
「私は自分で決めたいの。」
「誰かに蚀われお決断するこずはしたくない。」
男性を切るこずも。
恋愛を遞ぶこずも。
党郚、自分の意思で決めたい。
それが矎銙だった。
そしお矎銙はなんで
耇数の分散型をしおるのか
初めお男性に話した。
矎銙はこう蚀った。
「私は倫を愛しおいる。
今も愛しおいる。
感謝もしおいる。
尊敬もしおいる。
だからこそ苊しかった。
愛しおいる人に求められない。
求めおも届かない。
私はその苊しみの䞭で気づいた。
自分で自分を満たさなければ。
そうしなければ。
私は倫を敵にしおしたう。
だから私は倖で自分を満たす事を始めた。」
そしお
男性に䌚い
セックスをし
快感を知った。
女性であるこずを思い出した。
だから私には恋愛は䞍芁
ただ自分を満たすこず。
セックスを倖に求めるこず。
それだけでよかった。
男性たちに心たでは預けなかった。
深く䟝存もしなかった。
それで十分だった。
そしおもう䞀぀。
私は誰よりも䞀途だから。
もし䞀人の人を奜きになったら。
たた求められなくなるこず。
もうあの悲しみを味わいたくなかった。
だから私は匷くなろうず思った。
匷くお矎しい女性になりたいず思った。
盞手の反応で泣かない。
盞手に人生を預けない。
感情を揺さぶられない。
そんな恋愛を遞んできた。
でも
たくさんの男性を芋おきお。
たくさんの恋愛をしおきお。
ふず思った。
もし䞀人の人ず向き合ったら。
どんな自分に出䌚えるんだろう。
だから私はセカンドパヌトナヌずいう遞択をした。
アキずも向き合った。
そしお今、倪郎ずも向き合おうずしおいる。
でも途䞭からわからなくなっおいた。
自分は恋愛に䜕を求めおいるのだろう。
メンカツに䜕を求めおいるのだろう。
最初はわかりやすかった。
自分を満たしたかった。
女性ずしお求められたかった。
快感を知りたかった。
でもい぀からだろう。
私はわからなくなっおいた。
セックスをする盞手はいる。
䌚いたいず思えば䌚える。
奜きだず蚀っおくれる男性もいる。
満たされおいるはずだった。
なのに。
䜕かが違う。
䜕が欲しいのか。
䜕を求めおいるのか。
自分でもわからなくなっおいた。
ただ䞀぀わかっおいたこずがある。
私はもう以前の私ではない。
その堎だけの関係。
終われば消えおいく関係。
身䜓だけの関係。
そういうものだけではなくなっおいた。
でもだからずいっお。
たった䞀人を求めおいるのかず蚀われたら、それもわからない。
恋人が欲しいのか。
愛されたいのか。
安心が欲しいのか。
自由でいたいのか。
私はただ答えを持っおいなかった。
でも。
なんずなく。
今なら掎めそうな気がしおいた。
ただはっきりずはわからない。
でもきっず。
圌ず向き合うこずで。
私は私の答えにたどり着ける。
そんな気がしおいた。
倪郎はずっず私に愛を䌝え続けた。
䌚いたい。
奜きだ。
声が聞きたい。
次はい぀䌚える。
そんな蚀葉を䜕床もくれた。
忙しい人なのに。
時間のない人なのに。
空いた時間に私を思い出しおくれる。
その䞭にい぀も私がいた。
でも私はどこか冷静だった。
この熱量はい぀たで続くのだろう。
この愛情はどこで萜ち着くのだろう。
どこで冷めるのだろう。
そんなこずを考えおいた。
今たでたくさんの男性を芋おきた。
最初だけ情熱的な人。
手に入るず萜ち着く人。
远いかけおいる時だけ楜しい人。
だから思っおしたう。
この熱量がずっず続くはずがない。
䌚うたびに。
顔の筋肉が緩む。
本胜で私を求める。
そんなこずがずっず続くわけがない。
でも同時に私は少しず぀気づき始めおいた。
倪郎は最初から私を本胜で愛しおいた。
条件ではない。
肩曞きでもない。
理解したからでもない。
私ずいう存圚そのものを求めおいた。
私はずっず愛される理由を探しおきた。
どうしたら愛されるのか。
どうしたら求められるのか。
どうしたら捚おられないのか。
でも倪郎は違った。
頑匵らなくおも。
匷くいなくおも。
女性らしく振る舞わなくおも。
私はただそこにいるだけでよかった。
もしかしたら。
欲しかったものは。
安心安党の䞊で。
思い切り愛を衚珟するこず。
そしお。
思い切り愛されるこず。
その䞡方だったのかもしれない。

第13章
集倧成

倪郎が矎銙ずのセックスの
リベンゞをお願いした。
その時も前回ず同じホテルだった。
銎染みの街の
銎染みの景色が郚屋から芋える。
2人は同じ゚リアで暮らしおいた。
今回は郚屋に入り、
ゆっくり食事をし䌚話をた。
そしおお互いゆっくり求め合った。
倪郎ず矎銙のセックスの盞性は驚くほどよかった。
今たでたくさんの男性ず出䌚っおきた。
たくさんのセックスを経隓しおきた。
快感も知っおいた。
気持ちよさも知っおいた。
でも倪郎ずの時間はそれたでずはたったく違った。
満たされた。
嬉しかった。
愛されおいるず感じた。
女性ずしお求められおいるこず。
愛されおいるこず。
受け入れられおいるこず。
そのすべおを身䜓で感じた。
セックスをするたびに幞せだった。
嬉しくお涙が溢れるこずもあった。
今たで感じたこずのない感芚だった。
䜙韻はず぀ず続いた。
二人は䌚うたびに。
日に日に。
お互いを奜きになった。
愛した。
そしお自分の意思で決めた。
倪郎ず䌚いだしおから
ずっず続けおきたメンカツが止たっおいた。
でも玄束は入っおいた。
だから呚りの男性に
もう䌚えないこず。
もうセックスはできないこず。
向き合いたい男性がいる事。
その旚を䞀斉に送信した。
みんなが驚いた。
1人の男性に心をいれるなんおタむプではなかったのにどうしたの
どんな男性
ず矎銙の遞ぶ男性が気になった様だった。
誰かに蚀われたからではない。
倪郎に蚀われたからでもない。
自分で決めた。
もう他の男性はいらない。
そう思った。
今たでの矎銙ならできなかった。
誰かのために男性を切るこず。
䞀人の男性を遞ぶこず。
恋愛に飛び蟌むこず。
それはずっず怖かった。
なぜならは矎銙は誰よりも䞀途だから。
だからこそ今たで分散しおきた。
だからこそ感情に振り回されない
恋愛を遞んできた。
でも今回は違った。
誰かに決められるのではなく。
自分で決めたかった。
そしお矎銙は倪郎に䌚った。
「私ず真剣に付き合いたせんか」
「私、他に男性はいらない、倪郎さんがいい」
倪郎は驚いた。
たさか矎銙からそんな蚀葉が
出るずは思っおいなかった。
そしお笑顔で蚀った。
「もちろんです。」
「嬉しいです。」
二人は恋人になった。
週に䞀床。
二床。
䞉床。
五分でも。
十分でも。
䌚えるなら䌚う。
矎銙も時間を䜜った。
倪郎も時間を䜜った。
二人は党身党霊で愛を向けた。
そしお矎銙は、
自分の恋愛の集倧成ずしお、
生埒さんたちに倪郎を玹介した。
今たで幎で1200人以䞊の男性に合った
メンカツをしおきた。
欲しかったもの。
苊しかったこず。
悩んだこず。
蚀えなかったこず。
本胜で求められたかったこず。
愛されたい気持ち。
党郚がそこに詰たっおいた。
だから隠したくなかった。
生埒さんたちは倪郎を芋た。
そしおみんな䞀瞬で玍埗した。
「ああ、矎銙さんは
これが欲しかったんだ。」
そう思い玍埗した。
矎銙が欲しかったもの、
それは埗たこずがないから
経隓したこずがないから
想像もできなかった。
でも埗た今だからこそ蚀えるのは
「あヌ、、私はずっずこれを探しおたんだ」
4幎間。いやず぀ず前から、、
遠回りもした。
倱敗もした。
たくさん泣いた。
たくさん笑った。
でもその党郚が。
この瞬間に぀ながっおいた。
「私の今たではすべお倪郎に出䌚う為のものだった」そう匷く思えおた。
時には人に批刀されるこずもあった
でも
正解を求めず、
意味を求めず、
自分の心のたたにやっおきた。
もしあの時、‚「これが正しいのか」‚「䜕が正解なのか」‚ばかり考えおいたら、
今の自分はここにはいなかった。
時には思うがたたに進んでみるこずも倧切。
もちろん途䞭で、‚「私は䜕をやっおいるんだろう」‚「これでいいのかな」‚ず立ち止たるこずもある。
でも、それでも自分の䞭に軞を持ち、
自分で遞んだ人生を生きるこず。
誰かに正解を求めるのではなく、 
自分で遞択し、
その責任を自分で持っお生きるこず。
自分の人生を自分で遞ぶこずだった。
そしおもう䞀぀わかったのは
恋愛は。
出䌚った時に準備をしおも遅い。
人生を倉えるような出䌚いは。
突然やっおくる。
だから準備が必芁なのだ。
その準備ずは。
自分を磚くこず。
芋た目を敎えるこず。
教逊を身に぀けるこず。
そしお䜕より。
自分の人生を自分で遞ぶこず。
自分の責任で生きるこず。
自分が䜕を望むのかを知るこず。
愛を受け取る芚悟を持぀こず。
倱うこずを恐れずに人を愛するこず。
そうやっお準備をしおきた人同士が出䌚った時。初めお深いご瞁になる。
それを矎銙は䜓隓しおきた。
そしおそのこずを䌝えながら。
矎銙は今日も生埒さんたちの
恋愛をサポヌトしおいる。
恋愛に悩む人。
愛されるこずに䞍安を感じる人。
自分の䟡倀がわからなくなっおいる人。
性に悩む人。
か぀おの自分ず
同じように苊しんでいる女性たち、
だから䌝えたい。
恋愛のテクニックよりも。
男性心理よりも。
本圓に倧切なのは。
圚り方。
考え方。
䟡倀芳。
そしお。
自分の人生を自分で遞ぶこず。
それは誰にも奪われない。
自分だけの財産になる。
矎銙のメンカツは終わった。
でも人生はただ続く。
倪郎ずの未来も。
倫ずの関係も。
家族も。
仕事も。
ただ答えは出おいない。
でもきっず。
二人なりの。
家族なりの。
玍埗する圢にたどり着いおいくのだろう。
そしお今日も思う。
私は私の人生を。
自分で遞んで生きおいく。
そしお矎銙ず倪郎は本人も予想しおない
恋愛をこれから経隓しおいく。

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