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誰かが決めてくれたほうが、楽だった。|停止図鑑 #016

    「自分の判断に自信がありません。」

    そう相談している人を見ました。

    以前、勢いで選んだ仕事が合わなかった。
    人に相談せず決めて後悔した。
    頑張れば何とかなると思ったけれど、うまくいかなかった。

    その経験が残っていて、次の選択を前にすると体が固まります。

    また間違えるかもしれない…。

    そう思うと、求人を見るだけで疲れてしまう。

    人に聞くと少し安心します。

    でも、聞きすぎると今度は誰の意見を信じればいいのか分からなくなる。

    ある日、その人は過去の選択を「失敗」と書くのをやめました。

    なぜ選んだのか。
    何を知らなかったのか。
    どこで違和感があったのか。
    次に確認できることは何か。

    失敗ではなく、判断材料として整理し始めたのです。


    人は、能力がないから自分を信じられないわけではありません。

    過去の痛みが強く残り、今の判断まで信用できなくなることがあります。

    私は、この停止状態を「自己不信」と呼んでいます。

    自己不信は、能力がない状態ではありません。

    過去の後悔が、今の選択にまで影を落としている状態です。


    この人が守ろうとしていたのは、二度と同じ後悔をしないことでした。

    また間違えたくない。
    また苦しくなりたくない。
    また自分を責めたくない。

    だから、自分だけで決めることが怖くなる。

    人に聞けば少し安心します。

    でも、聞きすぎると自分の感覚が正しいのか分からなくなることがあります。

    自分を守るために判断を手放し、判断を手放すほど自分を信じにくくなる。

    その中で止まっていました。


    私が気になったのは、過去の選択を責める材料ではなく、確認項目に変えたことです。

    次は何を聞くか。
    何を試すか。
    どこで引き返すか。
    何を知らないまま決めないか。

    判断を一発勝負にしないことで、自分への信頼は少し戻ってきます。

    自己不信にいる人に必要なのは、「自分を信じよう」と言い聞かせることではないのかもしれません。

    信じられるように、判断の作り方を変えること。

    過去を責めるのではなく、次の確認項目に変えること。

    自信は、気合いで戻るとは限りません。

    確認できる仕組みができたとき、少しずつ戻ってくることがあります。

    停止図鑑 #016
    自己不信

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    過去の後悔が強く残り、今の判断まで信用できなくなっている状態。

    ・二度と同じ後悔をしないこと
    ・自分を責めないための安全
    ・失敗を繰り返さない感覚
    ・判断を間違えない未来

    過去の選択を責める材料ではなく、次の確認項目に変えること。

    判断を一発勝負にしなくなったとき、止まっていた時間は少しずつ動き始めるます。

     
     
    40代後半。 地方の会社で働いています。 ふと、 今の会社でまだがんばらないといけないのか? やりたいことはなんだろう?と立ち止まっています。 そんな停止状態と、もう一度動き出すきっかけを集めて「停止図鑑」をつくっています。

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