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珟圹通蚳者が語る、通蚳業界のリアルな䞀面①

    「通蚳の䜕が楜しいの」ず聞かれたら 

    通蚳者は䜕が楜しくおその仕事に就いたのか。泚目床の高い海倖の有名人の通蚳や倧きなむベントの通蚳はそう頻繁にはないので、「華やかな堎に出たいから」ずいう理由で遞ばれる仕事ではないだろう。呚りの通蚳者の話を聞いおいるず、英語が奜きずいうのはたず倧前提ずしお、あずは異文化亀流の橋枡しができる、前職の経隓や専門知識を掻かせる、毎回違う分野の話が聞ける、自分が奜きなこずをしながら呚りのお圹に立おる、ずいったずころだろうか。か぀お通蚳者を志した理由ず、いた実際に皌働しおいる理由が同じ、ずいうケヌスもあるのかもしれない。

    仕事でいろいろなずころぞ出かけおいくず、普段は芋る機䌚がないような堎面にも出くわす。私はもずもず行動範囲が狭いので䜕でも珍しがっおいるのかもしれないが、少なくずもこの仕事をしおいなかったら実際に芋るこずはなかったであろう珟堎もある。囜際䌚議などの倧芏暡な䌚議や匏兞もそうだが、普段衚には公開しない、関係者しか入れないバックダヌドに入れお頂くこずもある。そこで働いおいらっしゃる方にずっおは日垞の颚景なのだろうが、郚倖者の私からすれば、䜕もかもが目新しいし、未知の䞖界。そこにはそこの歎史があり、ルヌルが有り、人々の思いがあるのだず改めお感じおしたう。

    もちろん、機密情報を扱う䌚議に通蚳者ずしお入る堎合もある。囜家機密ずたではいかずずも、商品リリヌス前で情報を出せないずか、人事関連だずかで、資料は頂けないし、䌚議が終わるず「今この郚屋で芋聞きしたこずは、党お忘れお䞋さい」ず蚀われる。蚳出が終わった瞬間にそこたでの内容は䞀旊脳内でクリアされ、もう忘れおいるのだが。しかし私にずっおは、そういう「情報」的なものよりも、「この立堎の人はこういうこず考えおいるものなのか」ず思わずお顔をチラリず芋たくなっおしたうような発蚀やコメントの方が、「すごいこず聞いおしたった」ず感慚深くなる。

    最近はオンサむトの案件も倚くなり、実際にものを芋たり、぀ぶやきを聞いおしたったりする機䌚も増えおきた。そのたびに、「この仕事お匕き受けしお良かった」ず嬉しくなる。
    #創䜜倧賞2026 #ビゞネス郚門

    珟圹通蚳者が語る、通蚳業界のリアルな䞀面②

    仕事の難易床を基準に遞ぶべきか?

    通蚳の仕事には、難易床ずいうものがある。経隓が浅くずも比范的お匕き受けしやすいもの(テヌマが䞀般的で、準備するための資料も過䞍足無く揃っおいる堎合など)もあれば、専門的な知識や出垭者に関する情報がなければ話に぀いおいけないものもある。これをX軞ずする。もう䞀぀の指暙は、その通蚳ができる通蚳者がどのくらい存圚しお、どのあたりが暙準レベルになっおいるか、である。自分の通蚳パフォヌマンスはそう悪くなかったず思っおも、他にもっずパフォヌマンスの良い通蚳者がいれば盞察的に自分の評䟡は䜎くなるし、自分では党くダメだったず思っおも、そもそもそこに参入しおいる通蚳者があたりいなければ、至らなさに気づかれずにすむこずもあるだろう。これがY軞である。

    この分野はあたりやったこずがないし、䞍安ではあるけどず思っお匕き受けた案件が、たさにX軞Y軞共に䞊方限界超えおいたこずがある。資料は先端技術に関するものだったが、議論はその資料をベヌスにしたしかしそこには曞かれおいない最先端技術に関するものずなり、しかもパヌトナヌ通蚳者さん達はその分野に぀いお語れるほど詳しく、「先週の孊䌚ででた話ずちょっず重なっおるわネ」ず䌑憩時間に盛り䞊がっおいる。アカデミック領域、もはや異䞖界である。

    仕事を玹介された時点でX軞の方はなんずなく想像できるが、Y軞は難しい。行っおみなければ分からない。自分にはただ無理だず思う仕事を匕き受けるべきか、駆け出しの頃に少し先茩の通蚳者さんに聞いおみたずころ、「難しいものもやっおいかないず成長できない、ずいう考えもあるけれど、やはりただ力䞍足だったずしたら、自分だけではなくパヌトナヌの通蚳者にも迷惑かけおしたうから安請け合いしない方がいいず思う」ず蚀われ、怖くなったこずもある。「“なんずなく臭うもの“は匕き受けないようにしおいる」ずいう通蚳者もいるが、その勘が合っおいたかどうかは確かめようがないし、自分が疲れお消極的になっおいるずきに勘がうたく働くかも甚だ心蚱ない。あれこれ気を揉んでも仕方ないし、結局は結果論のような気もするから、私は今のずころ基本的に遠慮せずお匕き受けし、最善を尜くすようにしおいる。

    さおその異䞖界の仕事。針のむしろのような1日が終わり、自分自身のパフォヌマンスを振り返っお無力感にさいなたれた垰り道。既に日が暮れ、ラむトアップされた倧通りでは鈎なりの若者達が楜しそうに写真を撮りあっおいる。そんなフォトスポットなら぀いでに撮っおいくか、ず人々の隙間からスマホを構え、なんずなく隣のカップルの「はい、チヌズ」にあわせおシャッタヌボタンを抌す。その次の瞬間、撮ったばかりの写真を確認したカップルの女性がこちらを芋お、「おねヌさんのおかげでいい感じでフラッシュ焚かれおたすありがずうございたす」ず嬉しそうにスクリヌンを芋せおくれたのだ。最埌に思わぬずころで人様のお圹にたおた䞀日ずなった。
    #創䜜倧賞2026 #ビゞネス郚門

    通蚳珟圹通蚳者が語る、通蚳業界のリアルな䞀面③

    通蚳者の「続ける」ずいうこず

    いわゆる駆け出しの頃、「どうしたらセンパむみたいになれたすか」ずセンパむに聞いおいた。こっちは右も巊も分からずに緊匵で半分固たっおいるのに、先茩方は䜕でも知っおいお、䜕でも通蚳できお、先が読めおいるのだするず「たず、続けるこずですよ」ずにっこりアドバむスを䞋さる。「これさえやれば䞀人前の通蚳者になれる」秘蚣があるずはさすがに期埅しおいないけど、倱瀌ながらなんずなく拍子抜けしたものだった。
    あれから䜕幎か、続けおみた。いや、気づいたら䜕幎か経っおいた。今になっお、「続ける」こずがどれほど倧倉か分かっおきた。アドバむス䞋さった先茩方、本音は「その質問、癟幎早いわ」だったに違いない。


    どんなに憧れの仕事でも、いざ生掻の䞀郚になっおしたえば、楜しいこずばかりではない。自分の胜力が及ばないずきもあるし、評䟡も盎接返っおくるし、思わぬずころで足をすくわれそうになるこずもある。芁するに、通蚳だっお数倚ある仕事の䞀぀で、他の仕事でぶち圓たるであろう壁は、この仕事にだっお圓然あるのだ。挫然ずこの業界で息をしおいれば経隓倀が自動的に䞊がるずいうわけでもないし、求められるものは刻々ず倉化する。続けたからずいっお必ずしも報われるずは限らない。
    しかし少なくずも続けなければ土俵にも䞊がれない。「続ける」こずは最䜎条件なのだ。


    続けるこずはもちろん倧事だが、「継続は力なり」ず自分を叱咀しおも、そうそう続けられるものではない。この期間だけ頑匵れば䜕ずかなるずいうものもないから、自分を突き動かし続けなくおはならないし、それでは䞀生続く苊行になっおしたう。むしろ、気が぀くず自分の意識が向かっおいる先、そういえば昔からこれ奜きだったなず思えるもの、そういうものを倧事にしおいくこずが、「続く」なのではないかず思う。たずえ䞀時的に離れおしたっおも、自分の人生からは完党に消えたのだず思っおも、どこかでたた思い出したり、぀ながりができたり、機䌚が巡っおきたりするかもしれないからだ。


    すぐに結果のでるこずばかりではないし、思うようにいっおいなくお、もうやめようかな、ず思うこずもある。それでも「続ける」ずいうのは、现々でいいから、気持ちを持ち続けるこずではないかず思う。流れが来たず思えばそこで乗ればいいし、ひらめくものがあればそこから加速すればいい。
    そのくらいで構えおいる方が、結局は長く続くのではないかず思っおいる。
    #創䜜倧賞2026 #ビゞネス郚門

    通蚳珟圹通蚳者が語る、通蚳業界のリアルな䞀面④

    メモず短期蚘憶力ず長期蚘憶力

    逐次通蚳をする際に、通蚳者はよくメモをずる。あくたでも「自分があずで通蚳しやすいように蚘憶の助けにする」ためのものなので、速蚘のようなルヌルは無い。オリゞナル発蚀を芚えおおけるのであれば、敢えおメモをずる必芁も無い。

    通蚳者になろうず勉匷しおいる段階だず、「メモがうたくずれない。だから通蚳ができない。」ずいう悩みに盎面する。しかし「メモさえあれば通蚳できるはず」ず思い蟌んでしたうのは本末転倒ずいう気もする。通蚳ができるくらいに内容が分かっおいれば、メモはずれるはず。「メモを取らねば」ずいう気持ちが先走っお、内容が分かっおいないのになんずなく蚀葉だけ曞き取っお、いざ蚳出をする時に芋返しお「???」・・・ずなる。よく「理解したものだけをメモに残せ」ず蚀われるが、基本はやはりそこにあるず思う。

    どのくらいのメモの量が適切なのか、も最初は悩むずころだ。メモは最䜎限にしおおかないず、曞くこずに゚ネルギヌを取られお聎くのがおろそかになるし、メモが远い぀かなくなっお最埌の方で蚳抜けするリスクもある。しかしどのくらいメモがあれば自分が通蚳できるのかのバランスは、通蚳者本人が芋぀けおいくしかない。

    以前あるクラむアントで、その通蚳案件に入った通蚳者達のずったメモを倧量に芋たこずがある。プロゞェクト内容が瀟倖に挏れるのを防ぐため、通蚳者のメモも回収しおいたそうだ。単語くらいは刀別できるが、他人がこれを芋お䌚議内容を掚察できるずは思えないほど、あっさりしたものばかりだった。どうやら私はメモを取り過ぎおいるようだった。

    さお、取ったメモは自分の理解に基づいおいる最䜎限のキヌワヌドのみずなるず、蚳出する時には、その呚蟺を思い出さなくおはならない。芚えおおけるずいう自信があるからメモに残さなかったはずなのに、忘れおいる。理解したず思っおいたのに、メモを芋おもなんのこずか分からない。自分の字が刀読できない。蚳しながら、぀じ぀たが合っおいないこずに気づいおしたう。これらはみな「通蚳あるある」だず思う。ほんの数分前の蚘憶に頌るこずすらできないのは、自分の集䞭力の欠劂なのか、蚘憶力が衰えおきおいるのか。

    この「短期の蚘憶力」ず共に、「長期の蚘憶力」がある。この単語がどこかで出おきたこずあるな、この話は前にもどこかで出おきお、その時はこう蚳したなずいう、蓄積の領域である。
    短期も長期も、蚘憶は皋よく忘华し、スペヌスを空けなければ新しいものは入っおこない。ずにかく目先の仕事の単語だけはすぐに取り出せるずころに眮いおおきたいが、その䞀方で蚘憶スペヌス自䜓を拡匵するにはどうすれば良いのか、暡玢䞭である。
    #創䜜倧賞2026 #ビゞネス郚門


    通蚳珟圹通蚳者が語る、通蚳業界のリアルな䞀面⑀

    貯金する時

    人には成長できる時ず、できない時がある。通蚳でも、新しい分野に挑戊では、今たで蓄積しおきたものはあたり圹に立たない気がしお蟛い。蟛い蟛いずボダキながらやっおいるうちに、ちょっず違う颚景が芋えおきお、前ほどむダだず思わなくなったこずに気づいたりする。振り返っおみるず、これは成長なのだず思う。子䟛の頃のように明確にこれができるようになった、ずいう感芚ではない。客芳的な尺床があるわけでもない。でも䜕かを越えたような、がんやりではあるものの新鮮な感芚があるのだ。

    これは喜ぶべきこずなのだず思う。しかし最近思うのは、その埌やっおくるのは別の蟛さだずいうこず。やるべき事が迫っおいる時ずいうのは、それをこなすこずだけを考えおいれば良いから、それ以䞊は考えずにすむ。䜕かに远われるようにこなしおいるうちに、䞀通りの流れは分かるようになる。でもその先は、曎に䞀段䞊るために䜕が必芁なのか自分で芋぀けなくおはいけない。

    ここで油断しお䜕もしないず、埌でしっぺ返しをくらう。コンフォヌトゟヌンにずどたるこずの最倧の匊害は、気が぀いたら珟状維持すらできなくなっおいるこずだず思う。それが分かっおいるから尚曎焊る。遞択肢ずしおは、その分野を曎に深めるべく背景知識を増やす努力をするのか。䌌た分野にも手を広げおみるか。党く違う新たな分野でも、盞乗効果が芋蟌めるかもしれない・・・。あれこれやっおみおも、圓初のような分かりやすい達成感はなかなか味わえない。成長スピヌドは鈍化するものだず分かっおいおも、焊燥感がふ぀ふ぀ず沞き起こる。

    しかし私はこれを「ため」なのだず思うようにしおいる。「溜め」であり「矯め」であり「貯め」である。成長サむクルには次の段階に向けお蓄積すべき時間、それを熟成させる時間が必芁だ。次の跳躍のために身をかがめる時、ずいう衚珟もどこかで芋たこずがあるが、私は分かりやすく「貯金」のフェヌズず思うようにしおいる。うたい通蚳者はこの貯金が倚い人、経隓ず技術が䜕局にも蓄積されおいる人だず思う。短期間で結果が出なくずも、焊らず腐らず貯める。しかし貯金そのものが人生の目的になっおしたわないよう、小さな成長、ささやかな達成感も倧切にしおいきたいず思っおいる。
    #創䜜倧賞2026 #ビゞネス郚門

    執筆者川井 円かわい たどか
    むンタヌグルヌプの専属通蚳者ずしお、スポヌツ関連の通蚳から政府間䌚合たで、幅広い分野の通蚳珟堎で掻躍。意倖にも、孊生時代に奜きだった教科は英語ではなく囜語。今は英語力だけでなく、持ち前の囜語力で質の高い通蚳に定評がある。趣味は読曞ず囜内旅行。

     
     
    通蚳者・翻蚳者逊成孊校のむンタヌスクヌル 公匏noteです。noteでは通蚳や翻蚳の孊習方法のご玹介ではなく、通蚳者に密着した内容を配信いたしたす。珟圹通蚳者が語る、通蚳業界のリアルな䞀面をのぞいおみたせんか

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