メインコンテンツへスキップ
見出し画像

『人件費率を“商品”に組み込む発想』― あなたの「仕込み」や「提供時間」は、メニューに反映されていますか?

    『人件費率を“商品”に組み込む発想』

    ― あなたの「仕込み」や「提供時間」は、メニューに反映されていますか?

    ◆ この記事で分かること
    • 飲食店における“人件費率の正体”とは?
    • 商品ごとの「手間コスト」の見積もり方
    • 利益が残る店舗が使っている“人時売上”の視点
    • 商品設計で「人件費を見える化」する方法



    ◆ 人件費率は“仕組みのズレ”で上がる

    飲食店の人件費が高騰する原因は、単なる「人手不足」時給の上昇」だけではありません。
    • 手間のかかる商品を主力にしている
    • 仕込みと提供の時間が読み切れていない
    • スタッフ動線や作業設計が甘い

    こうした**“構造上の無駄”が、人件費率を引き上げている**のです。

    ⸻

    ◆ 原価は「仕入れ」+「手間」であるべき

    たとえば、あるメニューの原価が150円でも、
    • 仕込みに15分
    • 調理に10分
    • 提供まで5分

    スタッフが30分関与するなら、時給1,200円の場合、
    → 600円分の人件費がその商品に使われている

    つまり、“実質原価=150円+600円=750円” です。
    ⸻

    ◆ “商品別人件費”の見積もりステップ


    1. 作業分解をする
    • 仕込み(○分)
    • 調理(○分)
    • 盛り付け・提供(○分)
    2. 時間×時給で計算する
    • 合計時間(例:18分=0.3h)
    • 時給1,200円 → 人件費:360円
    3. 材料原価に加算する
    • 材料:200円
    • 人件費:360円
    → 実質原価:560円

    これを踏まえて価格を見直すと、本当の粗利が見えてきます。

    ⸻
    ◆ 「人時売上」で店舗を読む

    人時売上高=売上 ÷(人数 × 時間)

    例:売上 40,000円 ÷(4人 × 2時間)= 5,000円/人時
    → これが人件費を吸収できるかどうかのラインです。
    • 3,000円以下:人件費率が高くなりやすい
    • 4,000円以上:ある程度回っている
    • 5,000円以上:効率的な運営が可能



    ◆ 商品設計の時点で“人件費”を織り込む

    利益が出る商品は、「味」だけでなく「構造」が優れている。
    • 調理工程が少ない
    • 誰でも再現できる
    • 洗い物が少ない
    • 提供までが早い

    このような要素を持つ商品は、人件費に優しく、利益に貢献します。