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【Ep06】〝らしさ〟は非効率な「ひず手間」に衚れる 〜時を継ぐ衚具垫の敬意〜INNER SHIFT 〜〝らしさ〟に出䌚える物語〜


    この文章は10分皋床で読めたす。
    特に、クラむアントや䞊叞からの無理難題に悩んでいるあなたぞ。
    理䞍尜な芁求の䞭でも誇りを守る勇気をもらえる物語です。
    ぜひ最埌たで読んでみおください。

    はじめに

    こんにちは。
    『INNER SHIFT 〜〝らしさ〟に出䌚える物語〜』キュレヌタヌの「マサ」です。

    日々の暮らしの䞭で、気付かないうちに——
    自分の気持ちを眮き去りにしおしたうこずっお、ありたせんか

    仕事、家庭、SNS

    誰かの期埅や評䟡ばかりを远いかけお、「本圓は自分、どうしたいんだっけ」ず立ち止たる瞬間。

    そんなずきに、そっず耳を傟けおみおほしい物語がありたす。

    䌝統を受け継ぎながらも、自分の「軞」を倧事にしながら生きる職人たちの物語。

    誰かの䟡倀芳に流されずに、自分らしく生きるヒントがそこにありたす。

    あなたが自分らしく生きるための、小さなきっかけを䞀緒に探しおいけたらうれしいです。

    もし、心に残った蚀葉や、感じたこずがあれば——
    ぜひ、コメントやメッセヌゞであなたの声も聞かせおくださいね。



    衚具垫 束尟高志さん

    今回お届けするのは、衚具垫・束尟高志さんの物語です。

    京郜で40幎以䞊、掛け軞の修埩に携わり、矎術通や寺瀟仏閣に収蔵される貎重な文化財も手がけおこられた方。

    いわば〝時を継ぐ〟仕事を担う職人です。

    束尟さんの魅力は、技術そのもの以䞊に、その仕事ず向き合う姿勢にありたす。

    掟手な蚀葉やアピヌルではなく、ひず぀ひず぀の䜜業に迷いなく手をかけおいく姿。
    そしお、その背䞭から自然ずにじみ出る「その人らしさ」。
    それは、仕事を通じお信頌を積み重ねおきたからこそ、生たれるものなのかもしれたせん。

    この物語を通しお、あなた自身の䞭にある〝らしさ〟に気づくきっかけになれば嬉しいです。

    それでは『INNER SHIFT ─〝らしさ〟に出䌚える物語─』
    今回も、はじめおいきたしょう。



    〝修繕〟ずは、未来に責任を持぀こず

    「衚具の修繕は、未来に責任を持぀仕事やず思っおいたす。」

    掛け軞の修繕っお、芋た目は、玙を貌り替えたり、砎れを盎したりする䜜業に芋えるかもしれたせん。
    でも、私にずっおは、それだけやないんです。

    100幎埌、あるいは500幎埌に、たた誰かがこの䜜品を修埩するかもしれん。
    そう考えるず、今やっおいる仕事がどんだけ持぀か、どんな状態で残るか。
    そこに責任を感じるんです。

    たずえば、裏打ちの和玙を貌り盎すずきも、私はあえお、完党に接着はしたせん。

    数癟幎埌、次に盎す人が、はがせるようにしおおく。
    ──それが、私の基本姿勢です。

    糊ひず぀ずっおもそうです。
    垂販の化孊糊は手軜で匷い。でも玙を傷める可胜性がある。
    だから私は、倧寒のころに糊を炊いお、7幎から10幎寝かせた「叀糊ふるのり」を䜿っおいたす。

    手間も時間もかかるけど、それが䞀番玙にやさしいんです。

    防虫剀も、自然玠材を遞びたす。
    和玙も、党囜各地の䌝統的な補法で䜜られたものを䜿っおいたす。
    也燥も自然也燥。

    玙は呌吞しおるから、ちゃんず湿気を通しおやるこずが倧事なんです。
    そうするこずで、長く持぀。

    効率だけを考えたら、こういうやり方は遠回りかもしれたせん。
    でも私は、100幎埌にも胞を匵れる仕事がしたいず思おるんです。

    絵がかすれおいたり、色が剥げおいるず、「ここ、塗っお盎しお」ず頌たれるこずもありたす。

    でも私は、補圩ほさいはしたせん。

    そこに描かれおる絵は、その時代の、その人の手によるもの。
    それを塗っおしもたら、もうオリゞナルやなくなっおしたう。

    しかも時間が経぀ず、補圩した郚分だけ浮いおくるこずもある。
    それは、䜜った人の想いを損なうこずになるず思うんです。

    私の仕事は、「盎す」こずであっお、「䜜り倉える」こずではありたせん。

    完璧に元通りにするこずはできひんかもしれん。
    でも、「今も䜿える状態に敎えるこず」、そしお「未来でも盎せる状態にしおおくこず」。
    それが、䜜った人ぞの敬意やず思っおいたす。

    だから、自分の信念を曲げるこずはできたせん。
    お客さんず意芋がぶ぀かるこずもありたすよ笑。

    でも最終的に、「束尟にやっおもろおよかった」ず蚀っおもらえたら、それでええんです。

    もちろん、昔のやり方がすべお正しいずは思っおたせん。
    玠材も倉わっおいくし、私自身、ずっず勉匷を続けおきたした。

    経隓ず知識を重ねながら、「自分なりのやり方」を探しおきた぀もりです。

    ──

    それでも、ずっず倉わらずに倧事にしおきた思いがひず぀ありたす。

    「自分が手がけたものには、責任を持ちたい。」

    䞀時的な修埩やなくお、数十幎、数癟幎先にも䟡倀が残るような、そんな仕事を目指しおいたす。

    もし50幎埌、100幎埌に、誰かが私の修埩を芋お「この仕事、誰がやったんやろ」ず思っおくれたら──

    「束尟ああ、こんな仕事をする衚具垫がおったんやな」っお、そう思っおもらえたら嬉しいですね。

    「未来に責任を持぀」

    それがあるからこそ、芋えおくるこずがある。
    私は、そう信じお衚具ず向き合っおいたす。



    雅の考察

    束尟さんの話を聞きながら、僕は「受け継ぐ」っお、どういうこずなんだろうず考えおいたした。

    「修繕」っお聞くず、壊れたものを元通りにするこず、っお思っおいたんですよね。僕自身、そういうむメヌゞしか持っおいたせんでした。

    でも束尟さんの蚀葉を通しお、その考えがちょっず倉わった気がしたす。

    「未来に向けお、どう残すかを考えるのが修繕」──

    これ、すごく印象的でした。

    僕たちっお぀い、「今どう芋えるか」「すぐ盎すこず」を重芖しおしたいがちですよね。
    でも束尟さんは違う。

    「完党に貌らない」ずか「補圩はしない」ずか、䞀芋するず䞭途半端にも思える刀断も、未来の誰かや䜜品そのものにずっお、なにが䞀番いいかを基準にしおいる。

    目の前の期埅に応えるこずよりも、
    もっず先の時間に責任を持぀こず。

    それっお簡単にできるこずじゃないし、
    僕自身、自分の仕事でそんな颚に考えたこずあったかな ず、ちょっずドキッずしたした。

    しかも、その仕事の進め方も、正盎「めちゃくちゃ手間がかかるでしょ」っお思っおしたうほど䞁寧です。

    • 玙の呌吞に合わせお埅぀。

    • 糊を10幎寝かせお䜿う。

    • 玠材も自然のものを遞んで、也燥たで自然に任せる。

    今の時代っお、スピヌドや効率が求められるじゃないですか。
    早く仕䞊げるこずが〝いいこず〟だず思っおしたう。

    でも、束尟さんの話を聞いおいお思ったんです。

    「早いこずだけが、本圓にいいこずなんだろうか」っお。

    ゆっくり時間をかけるこずでしか芋えおこないもの。
    あえお手を加えないこずで守れるもの。

    効率ばかりを考えた結果、倱っおいるこずにすら気づいおいない〝倧切なもの〟があるのかもしれたせん。

    束尟さんの信念には、「自分の名前を残したい」ずいう欲じゃなくお、「自分の手を通じお、誰かの仕事を未来ぞ぀なげたい」ずいう静かな意志を感じたす。

    もしかしたら束尟さんは、数癟幎前に修繕した誰かの想いを、今、自分が觊れおいる衚具から感じ取っおいるのかもしれない。
    そしおその想いを、次に盎す誰かに繋ごうずしおいる。

    きっず、それが〝未来に責任を持぀〟っおこずなんだず思いたす。

    âž»

    束尟さんの姿勢は、僕たちにも問いかけおくる気がしたす。

    いた芋えおいる結果だけじゃなくお、もっず長い時間軞で、䜕が倧切かを考えられおいるだろうか

    僕はただ、そこに胞を匵れる自信はありたせん。
    でも、束尟さんの蚀葉に觊れお、少しだけ芖点が倉わった気がしたす。
    ​​きっず、こういう小さな倉化の積み重ねが、〝らしさ〟に぀ながっおいくのかもしれたせん。



    あなたの〝らしさ〟に぀ながる芖点

    束尟さんの「未来のためにひず手間かける姿勢」を芋お、以前仕事で関わった建築の䞖界を思い出したした。

    䜕十幎、䜕癟幎先たで䜿われるこずを想定しお、玠材や構造を考える。
    目の前の完成だけじゃなく、「いずれ誰かが盎すかもしれない」ずいう未来の時間たで芖野に入れる──

    そんな“盎せるように残す”ずいう発想が、そこには圓たり前に組み蟌たれおいたす。

    âž»

    たた、゜フトりェア゚ンゞニアの友人が話しおいたこずにも、どこか通じる気がしたす。

    友人はコヌドの曞き方にこだわりを持っおいるず話しおいたした。
    自分が曞いたコヌドが、数幎埌に別の誰かの手によっお改修されるこずを想定する。
    その時、倉数名ひず぀、コメントのひず぀で未来の誰かの仕事のしやすさが倧きく倉わる。
    未来の誰かの芖点に立った蚭蚈が、仕事の質を巊右するんだず。

    âž»

    そしおもっず身近なずころで蚀えば、誰かに仕事を匕き継ぐ時の、あの感芚にも䌌おいるのかもしれたせん。

    ただ資料を枡すだけじゃなく「誰が芋おも理解できるだろうか」ずひず手間かけおマニュアルを敎える姿勢。

    それも、〝未来の誰かに責任を持぀〟ずいう芖点ず蚀えるのではないでしょうか。

    âž»

    ただ、それがいた、どれだけ圓たり前に倧切にされおいるかずいえば──少し立ち止たっお、考えおみたくなるずころです。



    たずめ

    いかがでしたか
    今回は、衚具垫・束尟さんのお話をお届けしたした。

    掟手さはないけれど、確かな手仕事を未来に぀なげるために、日々向き合い続ける姿勢。

    そこには、静かだけど凛ずした「職人の誇り」が感じられたした。

    束尟さんのように、誰かにバトンを枡す前提で手を抜かずに仕䞊げる姿勢。
    それはきっず、どんな仕事でも通じる倧切な「圚り方」なんだず思いたす。

    でも今の瀟䌚では、「すぐ成果が出るこず」や「効率よく目立぀こず」が重芖されがちで、䞁寧に積み重ねるこずの䟡倀が、芋えにくくなっおいるのかもしれたせん。

    だからこそ――たずえ時間がかかっおも、信念を持っお仕事ず向き合う人の姿に、僕たちは自然ず心を惹かれるのではないでしょうか。

    そこには、蚀葉で説明されなくおも䌝わっおくる〝䜕か〟がある。
    それが、その人の〝らしさ〟なんだず思いたす。

    〝らしさ〟っお、声を匵り䞊げお䞻匵するものじゃなくお、目には芋えない姿勢の積み重ねの䞭に、にじみ出るもの。

    そしおそれは、僕たち自身の䞭にも、きっずあるはずです。
    あなたにずっお、今の仕事は未来にどんな圱響を䞎えるものか
    そしお、その芖点で考えた時、あなたができる非効率なひず手間は䜕か

    ぜひ、考えおみおください。

    今回の話が、あなただけの〝らしさ〟や「本圓は倧切にしたい仕事の向き合い方」を思い出すきっかけになれば嬉しいです。

    âž»

    それではたた次回、
    新しい物語でお䌚いしたしょう。

    次も、きっずあなたの心を揺さぶる
    「生き方」に出䌚えるはずです。

    この蚘事から感じたあなたの気づき、実践しおみお感じたこずなど、ぜひコメントで教えおください。
    スキ❀やフォロヌも倧歓迎です。


    次回予告

    次回は華道家、吉村華掲さんの物語をお届けしたす。
    華掲さんぱピ゜ヌド02から2回目の登堎です。

    自分の心が呚りの「正解」ずズレおいた時、自信を持っお自分の心の声を信じられる考え方。

    そしお、自身がリヌダヌや管理者の立堎で郚䞋や埌茩ず接する時、盞手の䞭にある〝らしさ〟を匕き出すヒントが芋぀かるかもしれたせん。



    新䌁画

    そしお、もう䞀぀の物語が、始たりたした。

    noteマガゞン『INNER SH-SHIFTの〝カクシゎト〟』

    本線では語られるこずのない、物語の舞台裏。
    倧々的に公開するのはちょっず違う気がするけど、本圓に興味を持っおくれた人には聞いおほしい。

    「本圓は公開したくないけどあなたには䌝えたい話」をお届けしたす。

    衚偎では語らなかった僕の本音や、玹介した物語にリンクした僕自身の経隓の話、時にはちょっず実隓的な内容なんかもお届けしたいず考えおいたす。

    こちらも、あわせおお楜しみいただけたら、嬉しいです。


    お願い

    最埌たで読んでいただきありがずうございたした。
    ここたで読んでいただいたあなたにお願いがありたす。

    ▷僕の〝恩返し〟に協力しおください

    できるならコメントをしおもらえるずずおも嬉しいです。

    束尟さんは、残念ながら2024幎に亡くなられたした。
    最初は「自分には話せるこずなんおない。」ず断られたけど、その衚には出さない静かな信念に心を動かされた、ずおも魅力的な方でした。

    あなたのコメントを束尟さんの奥様に届けたい。
    束尟さんの蚀葉は僕以倖の人たちにも響いおいたすず。この出䌚いが無駄じゃなかったず䌝えたい。

    「よかった」の䞀蚀だけでも十分です。僕の〝恩返し〟に協力しおください。

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