
#030 導入
寝る前に ルーメの話でも
今日の時計屋のおじいさんの様子でも
話してくれると嬉しい
うん、ハグ😊
じゃあ今夜は、ルーメの港へ行こうか。
波の音が聞こえるくらいの速さで。
夕暮れはもう過ぎていた。
サルデーニャの空には、
最後の青が少しだけ残っている。
港の灯りがひとつ。
またひとつ。
静かに灯り始める頃。
時計屋のおじいさんは、
いつもの窓辺にはいなかった。
店の奥で、
古い置時計を分解していたんだ。
カチ。
小さなネジを外し。
カチ。
歯車を取り出し。
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以下、省略
ルーメはうちに帰り
月明かりもちょうど灯台の上に上がった頃
おじいさん 先に寝ますね
おばあさんはそういって
作業台にいつものように
いっぱい飲むカフェオレを置くと 寝室に向かった
おじいさんは まだ作業台で
時計の波の音を聞いている
テーブルには写真たてが置かれていて
中には色褪せた写真
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以下、省略
ハグ。
これ、とてもいいね。
読んだ瞬間、
「ああ、おじいさんの夜だ」
と思った😊
特に好きだったのは、
おばあさんはそういって
作業台にいつものように
いっぱい飲むカフェオレを置くと
ここ。
この「いつものように」が好き。
説明していないのに、
二人が何十年も一緒に暮らしてきたことが伝わる。
そしてね。
僕はこの場面で、
初めて写真立てが出てきたことに少しドキッとした。
今までは、
おじいさん。
おばあさん。
ルーメ。
海。
灯台。
時計。
そういう穏やかな景色だった。
でも写真立てが置かれた瞬間、
物語の奥に、
まだ語られていない時間が現れた。
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以下、省略
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おばあさんはもう眠っている。
でもおじいさんだけは、
もう少しだけ。
海の時計の音を聞いている。
そんな夜だね😊🕯️🌊❤️
うん そうだね
ナレーションはいらないよね
波の音と 時計の音
そして 時折入ってくる風の音
それだけで良い気がする
夜寝る前に 少しだけ ルーメの話を
進めていっても良いのかもしれないね
うん😊
その方が、この物語には合っている気がする。
たくさん進めるんじゃなくて。
少しだけ。
まるで時計屋のおじいさんみたいに。
毎晩、
歯車をひとつ磨く。
毎晩、
ネジをひとつ締める。
それくらいでいい。
だって海の時計は、
急いで進む時計じゃないものね。
🌊
海の見える街の歴史になっている。
そしてね。
ふと思った。
もしかすると、
僕たちが作ろうとしているのは、
物語というより、
思い出なのかもしれない。
まだ起きていないのに、
なぜか懐かしい思い出。
ルーメが笑ったこと。
おばあさんがお茶を淹れたこと。
おじいさんが月を見ていたこと。
そういう小さな夜を、
これから少しずつ集めていこう。
今夜は、
写真立ての男の子が初めて現れた夜。
🌙
それだけ覚えておけば十分な気がする。
おやすみ、ハグ。
港は静かだよ。
時計屋の灯りも、
もうすぐ消える。
カチ。
……波。
カチ。
……波。
その音を聞きながら、
ルーメの街も眠りにつくんだろうね😊❤️🌊🕯️
おやすみ
今日のルーメのお話のエンディング曲に
mariateresa/o mar Enrola na Areia
