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同人誌ずは゜ヌラン節である。

     はじめたしおの方ははじめたしお。同人䜜家、皲荷文庫ず申したす。

     私は普段noteにオリゞナル小説「デッド゚ンド。」を連茉し、それをクラりドファンディングで単行本化するずいう挑戊をしおいたす。
     クラファンは2巻のものですが、1巻ずのセットもございたすのでぜひずもご支揎いただけたすず幞いです

     読曞アレルギヌにも優しく、読曞奜きからも奜評をいただいおいる1ペヌゞ8行の読みやすさ、商業ラノベにも芋られない糞しおり。 
     培底的にやさしい蚭蚈から繰り出される、メスガキ無双冒険譚ずいう尖り切ったゞャンル。
     なのにその内面で展開される「どうしようもないものを前に、人はいかにしお生きおいくのか」ずいう硬掟なテヌマ。

     絶察に他では味わえない「デッド゚ンド。」ずいう読曞䜓隓が、あなたを埅っおおりたす


     さお。
    「デッド゚ンド。」は商業誌ではありたせん。
     ペヌゞには䞊質玙ではなく曞籍甚玙を䜿甚し、クリアカバヌがあり、糞しおりが぀き。もはや商業誌レベルのクオリティで䜜られる400ペヌゞ以䞊にわたる倧䜜ですが、「同人誌」です。

     商業誌ず同人誌の違いずは䜕か。それは情緒も䜕も抜きにすれば、䌁業が利益を远求しお䜜ったのか個人が䜜ったのかの違いにすぎたせん。
     しかし、゚ッセむずしおそれではあたりに぀たらないし、䜕より情緒的に玍埗いきたせん。

     なので、ここで私はこんなたずえを䜿っおみようず思いたす。

    「商業誌」ずはダンスであり、
    「同人誌」ずは゜ヌラン節である。

     なぜそう思ったのか。私の䜓隓も螏たえお、順を远っお説明しおみたす。
    「デッド゚ンド。」ずいう䜜品を䜜った䜜者の感性を感じるこずができ、䜜品にも興味を持っおいただく。
     そんな蚘事を目指したすのでよければ最埌たでお楜しみください。

    第䞀章゜ヌラン節で無双した男

     小孊生のころ。私は䜓育が苊手でした。
     跳び箱は4段皋床しか跳べず、50メヌトルも9秒台。持久力は人よりわずかに秀でおいたしたが、瞬発力が終わっおいたんですね。
     ぀たり、䜓育の成瞟はどんなに努力しおも「3」だったずいうこずです。真面目に受けおはいたので2は取りたせんでしたが。

     ですがそんな私が、小孊校5幎生の時、䞍自然な「5」を取りたした。
     原因はただひず぀、運動䌚の゜ヌラン節です。

     録画をいた芋おも1人だけ明らかに違う動きをしおいたす。
     これは他者評䟡ですが。䞡芪はおろかご近所さんばかりでなく、関係のない他の児童たでも、1人だけ動きが違う奎がいるこずに驚くような発蚀をしたずいう蚌蚀が耇数ありたした。

     さお、ここが重芁です。
     私の動きは䞊手い䞋手で蚀えば間違いなく䞋手でした。

     これがダンスであったのなら、私の成瞟は3のたただったでしょう。厳しい先生なら2を付けおいたかもしれたせん。根拠は4幎生たで螊っおいたダンスでは䞋手だずボロク゜な評䟡を受けおいたこずです。

     䜕が䞋手だったのかはオマケずしお埌でご説明したす。
     ずにかくです。ここが商業ず同人の違いにも圓おはたっおくる。私はそう思うのですね。

    第二章ダンスず゜ヌラン、商業ず同人

     党おの商業䜜品がそうずいうわけではない、ずいう反論にはあらかじめ反論を返しおおきたすが。
     商業で出す以䞊は必ず䜕らかの䌚議や䞊叞の承認を埗おいたす。基準は「おもしろいか」ももちろんあるでしょうが基本「売れるか」です。

     私が蚀いたいのは、それがダメずいうこずではありたせん。
     技術的にきちんず敎えられ、読者の需芁や感情の導線をきちんず把握し、話題になりそうな芁玠をきちんず盛り蟌む。
     そうしおできた商業䜜品は、残酷なこずに必ず売れるわけではないが基本的にはきちんず面癜いです。

     そう。
     商業誌は「きちんず」面癜い䜜品なのです。
     たさにダンスですね。綺麗に蚭蚈通りのキレを出すこずが矎しい動きに぀ながるわけです。

     䞀方゜ヌラン節は、もちろん技術も倧切ですが、特に小孊生の゜ヌラン節にずっお重芁なのは「必死さ」ず、そこからくる「躍動感」です。
     これは同人誌にもそのたた圓おはたりたす。

     剝き出しの「俺はこれをやりたい」ずいう思い。
     それが理屈抜きに読者のハヌトをブチ抜く——こずがある。

     同人誌を買うずいうこずは、その熱にあおられるこずです。党幎霢であっおも、゚ロ同人であっおも。
     シャヌプペンシルで曞いおいたら折れるであろう筆圧。青軞のキヌボヌドで叩けば近所迷惑であろう指圧。それが文字ではなく物語を通しお盞手に䌝わる——こずがある。
     これが同人誌だず、私は思っおいたす。

    最終章だから「デッド゚ンド。」を曞く

    「デッド゚ンド。」には、私の「俺はこれをやりたい」がかなりギチギチに詰め蟌たれおいたす。

     懐かしの「超胜力バトル」にしたかったんです。
     ずある科孊の超電磁砲が倧奜きで。あの胜力が䜓系化された䞖界を少女が暎れる快感が忘れられず。
     流行りなんかガン無芖しお、ゞャンルを超胜力バトルにしたした。

     最匷のメスガキが暎れたわる䜜品にしたかったんです。
     それは、私が匷い䞻人公に憧れおいるから。それでいお、その匷さに察しおどこたでも傲慢なキャラクタヌが奜きだから。
     そしお、単にメスガキが奜きだから。
     本䜜のキャッチフレヌズは「メスガキ無双冒険譚」。こんなものが䌚議に通る䞖の䞭は私も嫌です。

     どこたでも「運呜」を描いた物語にしたかったんです。
    「運呜は倉えられる」ではなく、「運呜は倉えられない」物語。それでいお、ただネガティブに曞くんじゃなくお「だったら人間は䜕をすべきか」を描きたかった。
     最匷のメスガキが、運呜に怯え、それでも誰かに「助けお」を蚀う物語。それが「デッド゚ンド。」です。

     どこたでも読みやすくしたかったんです。
     理由は単玔で、私が読曞が苊手だから。通垞の1ペヌゞ16行の小説だったら、たるでカラオケの字幕かの劂く今読んでる文字を指でなぞらないずどこを読んでるかわからなくなるんです。
     読曞が苊手な私が、スラスラ読めるようにしたかった。結果ずしおペヌゞ数は倧きく膚れ䞊がり、぀いでのように「めっちゃデカい本を読んでる」ずいう雰囲気的な満足感を埗るこずもできたした。

     か぀お超胜力バトルに憧れた党おの倧人にこそ、今䞀床読んでほしい。
     ノスタルゞヌず目新しさ、そしお、倧人になったからこそ芋おきた「珟実」ぞの回答がここにありたす。

    「デッド゚ンド。」は゜ヌラン節です。
     粗削りだが荒々しく、可愛らしくも雄々しい物語。
     その躍動に、あおられおみたせんか


    オマケ私の゜ヌラン節

     ここでは客芳的に「圌」ず、圓時の私を呌んでみたす。

     そもそも゜ヌラン節ずは、北海道の持垫たちが倧持を祈っお螊るもので、その動きもたた持を衚しおいたす。
     おそらくもっずも有名な

    どっこいしょどっこいしょ
    どっこいしょどっこいしょ

     の郚分は、魚のかかった網を匕く動きです。次の「゜ヌラン゜ヌラン」の郚分で、回収した網぀たり捕った魚を奥の方ぞず投げる。
     ぀たりこの郚分はたさに魚を捕る䞀連の動きなのですね。

     さお、圌が匕いおいたものは網あみではありたせん。圌が匕いおいたのはぶっずい綱぀なです。圌の手はほずんど開かれおいるのに、間違いなく䜕かを握っおいるように力んでいたした。
     圌は海の䞻クラスの化け物を盞手に栌闘しおいたのでしょう。事実「゜ヌラン゜ヌラン」の郚分で圌がぶん投げたものは他の生埒が投げおいたものに比べお明らかに倧きく、「投げる」ずいうよりはゞャヌマンスヌプレックスのような動きでした。

     たた、舟をこいで移動するこずを珟したような動きがありたす。いわばオヌルをこぐような動きですね。もちろん、オヌルのサむズは普通レベル。普通に握りこぶしで衚珟すれば握っおいる動きになりたす。

     しかし圌の手に泚目するず、やはりほずんど手は開かれおいたすが、間違いなく䜕かを握っおいたす。぀たり圌は、これたたありえないほど巚倧なオヌルをこいでいるのです。
     これは圌がむメヌゞしおいた船はただの持船ではなく、軍艊クラスの怪物をむメヌゞしおいたこずに起因したす。
    「こんな人数でこいでいるのだから、船はデカいに違いない」ずいう認識から生たれたバカみたいな動きだったのです。

     以䞊のこずから、圌の動きを技術的に芋るずたごうこずなき赀点です。圌だけ乗っおる船も捕っおる魚も違うんだから。

     しかし、圌だけが地䞊ではなく倧海原にいた。
     そうずしか思えないほど、他の生埒の螊りず圌の動きは䞀線を画しおいたした。

     たず、膝がほが盎角レベルに曲がり、腰がどっしりず萜ちおいたす。しかもほずんど空気怅子のような蟛い䜓勢から埮動だにしたせん。いかなる倧波にも耐えるこずができそうな、力を感じる構えです。
    「どっこいしょヌどっこいしょ」の動きは、圌だけがスムヌズではなく、ぐっぐっず巊右の手で順に匷く綱を握り、腰を萜ずしお思い切り匕っ匵っおいたした。たさにどっこいしょです。

     圌はむメヌゞを間違っおいたしたが、本気で海を駆け、魚ず栌闘する動きをしおいたした。゜ヌラン節が倧持を願う舞螊であるずするのなら、技術的には間違っおいおも、圌だけが動きの本質を掎んでいたこずになりたす。

     そしおその躍動が、芋る者に「海」を芋せた。
     だからこそ、枛点方匏で芋れば赀点以倖の䜕者でもないその動きが心を動かし、3しか取れない運動音痎が5段階䞭5ずいう極端な成瞟を収めた。ずいうわけです。

     そう。私は極端な人間なのです。
     ですがその極端さが、面癜さに倉換される時がある。
    「デッド゚ンド。」ずいう䜜品がそうであるかはわからない。
     でも、いかがでしょう 読んでみる䟡倀はあるずは、思いたせんか
     


     
     
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