パーソナルは手法だと気づいてから、単発を断れるようになりました
「私、パーソナルという手法にこだわってるわけじゃないんです」
先日、お客さんと話していて、そんな言葉が自分の口からふと出てきました。言ってから、自分で少し驚きました。
もともとパーソナルトレーニングは、今の時代に一番いい手段だと思って選んでやってきたものです。でも時代が変わったり、価値観が変わったりすれば、一番いいと思うものも変わるかもしれません。だとしたら、私がこだわっているのはパーソナルというやり方そのものではなく、その先にあるものなんだと気づいたんです。
単発は、断っています
体験でいいから一度パーソナルを受けたい、という問い合わせは今でも来ます。
でも、私はそれを断っています。技術を提供しているわけではないという感覚があるからです。
「うちにはご用意ないんですよ」
そう伝えて、お断りしています。正直に言うと、単発で来てくれる方に最大限の価値を渡せる商品を、まだちゃんと作れていないというのもあります。だから「作れていないから断っている」というのが、一番正直な言い方かもしれません。
それでも「体験だけでもいいので、一度受けたいんですけど」と食い下がられることがあります。そのときは、「目的があってのことですか」と聞き返すようにしています。一回で完結させる商品を、私はまだ用意できていません。
それでも単発を受けない理由は、もうひとつあります。せっかく向き合った人と、一年、二年、できれば十年と付き合っていくためのビジネスモデルを作りたいと思っているからです。一回きりの接点では、伝えられないものがある。最近、そう思うようになりました。
伝えているのは、生き方
うちにはカリキュラムやマニュアルがあります。真剣に作ってきたつもりです。
でも最近気づいたのは、そのカリキュラムには私の価値観がかなり色濃く反映されているということです。だから、マニュアルだけ渡しても、正直ちゃんと機能しないんです。生き方の部分から伝えていかないと、渡しきれない。
お客さんと話すときも、最近はトレーニングの話より、豊かさとは何かというような話をしていることが多くなりました。いいのか悪いのか、自分でもまだ分かりません。
商品やサービスというのは、私たちにとってはもう 「生き方をどう伝えるか」という話になっている。そんな感覚があります。
一人でやることの限界
最近、一人でやるのが嫌だなと思うことが増えました。
やりたいことはいろいろ浮かぶのに、それを仕組みとして立ち上げきれない自分がいます。
そんな中で気づいたのが、うちのカリキュラムを求めて来る人がいるという事実です。ネットで見つけてわざわざ連絡をいただく方がいらっしゃいます。
最初にこの話が来た時は、嬉しかったです。ありがたいことだと素直に思いました。
一人で悩んでいる同業の方は、思っている以上に多いのかもしれません。だとしたら、この仕組みをスクールという形にして渡していくのは、ひとつの選択肢としてあるんじゃないかと考えるようになりました。
まだ、足りないパーツが多い
ただ、正直に書いておきます。
私は組織を作った経験がありません。カリキュラムを人に渡そうとすると、どこかで組織の壁にぶつかるはずです。「一人でやるのはいつまでか」という問いから、逃げられなくなる。
分かってはいるんです。分かっていて、まだ手をつけられていない。ここに逃げがあるのは、自分が一番よく分かっています。
そのことを話したら、「大変ですね」と返されて、「難しいですよ」としか答えられませんでした。足りないパーツが、まだまだ多い。
スクール事業は、視野には入ってきています。でも、それを形にする力が今の自分にあるかどうかは、まだ分かりません。答えは出ていません。
