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Photo bynyakopan

お出かけ中の聞き間違え


    「それじゃあお金貯まるな」

    「そやねん。お金貯まってんねん。あのー、積立がな。困ってんねん」

    「あーどこも行かへんしな」


     お金が貯まって困ることある?


     使うことないから貯まってばかりで困ると言っている?あってる?



     駅を歩いていたら、おばさまらがそんな話をしていた。すごいな。お金貯めれる人すごい。お金に余裕がある人たちは本当すごい。



     私たちはお金のない層にいる。支払いがままならない。お金のことは妻に任せっきりで苦労をかけている。


     ならばもっと働けばいい。今のパートの時間増やすとか残業もっとするとか。



     週5すらよく休む。お金ないって分かっているのに。



     これから暖かくなってくるので調子が良くなり、急にパートを休むのも減ると思う。だが仮にシフト全部行ったとしても足りない。


     なんでこんなに稼ぐ力がないのだろう。




     父は投資とかお金のことが好きで、よくYouTubeで勉強しているらしい。毎日読書30分するって言っていたが、そういったお金に関する本ばかりなのだろう。




     私がうつ病で無職の時、実家から時々、段ボールで食料を送ってもらっていたことがある。とてもありがたかった。感謝している。

     でもそのなかに、バビロンのなんとかという本が入っていた。


     今はしなくなったが、父はよくお金のことや投資のこととかを強く勧めてきていた。そんな彼は投資詐欺にあい、それが原因でうつ病になったことがある。それでもこりずに、母に内緒で株をやったりなんやかんややっているようだった。

     


     私に甲斐性がないのは私自身の能力のなさが原因だ。



     父のようになりたくない気持ちがある。父は70代になった今でも働いている。お金のこともちゃんとしている。それは本当にすごいと思う。尊敬する。でも尊敬できない。したくない気持ちがある。

     なのに本当に困ったことになったら頼るだろう。甘えがある。ずっと甘えている。親だけではなく妻にも甘えている。ずっとなんとかしてもらっている。


     お金や物に執着しない人になりたい。でもそれは考えたくないからかもしれない。


     せめてパートは休まず行けるようになりたい。そのくらいしかできない。



     反抗期がなかったからか、今さら親に反発する気持ちがある。その相手への甘えがずっとある。父のようにお金お金ではなくて、そんなものに執着しないカッコいい人になりたい。子供なのだ。結局困ったら親に泣きつくことになるのに。しかも助けてもらえるものと疑っていない。


     お金は必要なのだからお金のことは考えないといけない。親への反発心でできない?私がバカなだけのだ。いやバカといって簡単に片付けてはいけない。


     執着なく生きたい、は楽に生きたいからだ。お金のこと、大変なことは他人任せで楽に生きたいからだ。ズルいだけ。


     だからといって、どうしたらいいのか分からない。週5勤務のパートに休まず行けるようになることくらいしかできない。とりあえずはそれが目標になる。




     お金はないが、月イチで贅沢をさせてもらっている。病院の帰り、髪を切って(100円引きで1300円!)、御座候を買って、漫画(呪術廻戦)を一冊買っている。それがとてもありがたい。

     

    「影でお待ちくださーい」

     床屋で髪を切ってもらっている時、お客さんが入店してきた。店員さんはそう言ってたが、店内に影はない。


    「素人がお伺いしま~す」

     待っているお客さんたちに、デパ地下の店員さんが大声でそう言っているところを通り過ぎた。


    「がんばってくださいますぇー」

     本屋でレジ待ちをしている時、レジで接客している店員さんがお客さんに向かって言っているのをたしかに聞いた。私の時は言ってくれなかった。


     
     おそらく私は聞き間違いをしている。駅のおばさまらの会話も聞き間違いだろう。お金が貯まって困る人がいるわけがない。




     おつかれさまです。いないです。ここまで読んでくれて嬉しいです。ありがとうございました!

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    妻とふたり暮らし40代 鬱はほぼ寛解、でもASD パート勤務 家の中だけに存在していたい

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