メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【怍物SF小説】RingNe【第2ç« /②】


    あらすじ

    人生の終わりにはただ続きがあった。人は死埌、怍物に茪廻するこずが量子化孊により解き明かされた。この時代、人が茪廻した怍物は「神花」ず呌ばれ、人ず怍物の関係は䞀倉した。 怍物の量子シヌケンスデバむス「RingNe」の開発者「春」は青幎期に母芪を亡くし、䞍思議な倢に導かれおRingNeを開発した。怍物䞻矩ずも蚀える䞖界の是非に葛藀しながら、新たな技術開発を進める。幌少期に病床で春ず出䌚った青幎「枊䜍」は所属するDAOでフェスティバルを䜜りながら、突劂ツナクサになっお発芋された劻の死の謎を远う。堆肥葬管理センタヌの職員「葵」は管理する森林で発生した倧火灜に远われ、ある決断をする。 巡り合うはずのなかった䞉人の数奇な運呜が絡み合い、䞖界は生呜革呜ずも蚀える倧転換を迎える。

    《第䞀章は䞋蚘より聎くこずもできたす》

    第2章/①はこちら

    #䞉田春
     
    講挔の垰り道、合成暹脂の網目でできた橋を枡る。むタドリやメマツペむグサなどの怍物達が網目に届きそうなほど生長しおいた。倖壁沿いのガヌデンに生えたツナクサは、倉わらず凛々しく咲いおいた。ガヌデンの担圓の職員達が前方で、軜トラの荷台に盎接盛られた堆肥ず思しき土を撒いおいた。定期的にどこからか運ばれ、远肥しおいるようだった。

     瀟内に入り研究宀の扉を開く。緑の陰、緑の音、緑の文字。デスクに座るず、誠也くんがこちらを芋おいた。気になっお近くたで向かう。
     「なんかあった」
     「先茩。PEの臚床実隓ですが、人間でできるこずが決たりたしたよ」
     僕は䜕を蚀っおいるのかよく分からなかった。人での臚床など䞀床も聞いおいなかった。

     「え、聞いおない。どういうこず」
     誠也くんはアンニュむな衚情で続ける。
     「先茩、忙しいから」
     蚀いたいこずがあったがそれは飲み蟌み、聞きたいこずを聞いた。
     「  臚床っお、い぀、どこで、察象は」
     「ダむアンサスが協力を志願しおくれたんですよ。圌らはそれを自身の儀匏ずしお執り行いたいそうで、Sheepが圌らに貞しおいる森で行うようです。僕らは遠隔で芳察し぀぀、デヌタをもらいたす」

     もうすぐじゃないか。この蚈画は䞀䜓い぀から進んでいたのだろう。Sheepが圌らに森を貞しおいるこずも初耳だった。知らされおいないこずが倚すぎる。実隓はもう少し安党性が確保できおから行うべきだし、臚床研究法をクリアしおいるずも思えない。

     「法的なハヌドルはクリアできおる この技術はただ人間で詊すには危険だ。圌らにそれは䌝わっおいるの」
     誠也くんは銖を傟げながら怅子を回転させおいた。
     「はい、審査は完了しおいたす。先方もリスクは承知の䞊ずのこずです。怍物ぞの転生は圌らの願望でもあるので、いち早く行いたいずのこずです。互いのニヌズがマッチしおいるんです。䜕も心配いりたせんよ」

     たたうたくこずが進み過ぎおいるず思った。恐らく審査も安党性の停装をしおいるか、䞊からの圧力で無理やり通したのだろう。被隓者も合意しおいるからずいっお、どう考えおも危険な臚床をこのたた進めおいいものか。
     「やめたほうがいい  どう考えおもただ早すぎる」
     「先茩。けどもう䞊で決たっちゃったこずなので、僕らじゃ止められないですよ」
     「Dream Hack瀟か。なんでダむアンサスず  」

     むしろなんで䞊ずダむアンサスが繋がっおいないず思っおいたのかず、僕は蚀いながら思った。圌らがなにも手を出しおいないはずがなかった。
     「そういうこずなので、その日は空けおおいおくださいね」ず誠也くんは蚀っお郚屋を出た。どれくらいの人数が被隓者になるのか分からなかったが、悪いむメヌゞだけが浮かんできお、その次に葵田さんの顔が浮かんできた。圌がダむアンサスにいお、ず蚀っおいたこずを思い出す。今からならただ間に合う、䌝えなければ、ず思った。

     瀟内からの通話はネットワヌクを介しお蚘録されおいる恐れがあるので、瀟倖ぞ出お念の為VPNも切り替えた。ガヌデン沿いのオシロむバナに囲われたベンチに腰掛け、氎を飲んで心を萜ち着かせる。

     「もしもし、突然すみたせん。葵田さん、今倧䞈倫ですか お話ししおおかねばならないこずがありたしお」
     「䞉田さん、ご無沙汰しおおりたす。今倧䞈倫ですよ、䜕かありたしたか」ず圌女は明るい調子で答える。

     「以前、パヌトナヌの方がダむアンサスにいるずいう話をされおいたしたよね。瀟倖秘の情報なので本来内密にするべきなのですが、葵田さんには緊急でお䌝えするべきず思いたしお  近々ダむアンサスでプラント゚ミュレヌションずいう技術の臚床実隓が行われたす。プラント゚ミュレヌションずいうのは  」

     「あ、それ芚えおいたす。田䞭さんから以前䌺いたした」ず圌女は答えた。瀟内でも極秘開発の情報を䞀床䌚っただけの圌女に、なぜ。違和感が積み重なる。

     「そうですか  であれば単刀盎入にお䌝えしたす。パヌトナヌの方を今すぐダむアンサスから脱退させるよう促しおください。この実隓はただ未完成で、人でやっおいいようなものではありたせん。どれくらいの人数が、どういった遞出方法で遞ばれるか分かりたせんが、もし遞ばれおしたった堎合、僕はもうあなたに顔向けできないかもしれたせん」

     「  そう  ですか。けれど、ダむアンサスは䜕癟䞇人も䌚員がいるんですよ。そのうちから遞ばれるなんおきっずないです」ず圌女は苊しそうに明るい調子で話した。
     「そう願いたいですが、もしもの堎合意識障害や最悪怍物の䞖界から垰っおこられないこずも考えられたす。できれば、圌に危険を䌝えおあげおください」
     
     圌女の蚀う通り杞憂なのかもしれない。ただ僕の開発した技術が原因で圌女を苊しめるようなこずは、䞇が䞀にもしたくなかった。
     「分かりたした。わざわざ情報共有くださりありがずうございたす。それでは」ず圌女は電話を切った。ベンチから立ち䞊がるず立ちくらみ、再び座った。じりじり肌を焊がす倪陜が脈を加速させ、思考をがんやり溶かしおいく。蝉時雚が脳を包み、この䌚瀟こそもう蟞めたほうがいいのではず思った。
     
     

    続く


    RingNeは䜓隓小説です。この物語は珟実䞖界でむマヌシブフェスティバルずしお䜓隓するこずができたす。
    詳现は䞋蚘ぞ。


    #創䜜倧賞2024

    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
     
    仮想の䞖界を小説で描き、䜓隓で顕す䜓隓䜜家です。著曞『ワヌルドラむンズ 䜓隓できる䞖界芳の぀くり方』(逆旅出版) / Ozone合同䌚瀟代衚。逃げBar逃䞻。「スキ」しおもらうず「どうでもいい知識」が手に入る仕組み。 https://www.yuu-amemiya.com/

    あなたぞのおすすめ