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第20回 書き出し祭り 特別会場の感想(順次更新)

    智子

     こんにちは。智子です。
     今回の書き出し祭りの感想は「会場ごと」にご用意します。一つの記事の文量が多くなると、色々と弊害があるな。と感じたので記事を分けます。

    記事について

     タイトルの通りです。会場毎に感想をまとめています。
     基本的には感想依頼があったものを優先して読んで、感想を整理します。

    感想依頼について

     感想依頼はこちらからお願いします。

     感想依頼は記事の完成を目処に受付終了を予定しています。奮ってのご依頼お待ちしています。


    作品一覧


    T-01 私、義妹の身代わりに殺戮の王子に嫁いだら重宝だと溺愛される日々になりました(依頼あり)

    タイトル感想

     溺愛とあるので、女性向け作品でしょうね。タイトルからは和風ファンタジーとは思えなかったですね。本文で和風とするのでしょうか。

    あらすじ感想

     身代わりの婚姻。実は有能だった。といったように女性向け作品にもとめられるテンプレ要素を踏襲しつつ、作品の世界観を「和風ファンタジー」に落とし込んできました。
     朝廷という文字があるだけで、和風っぽさも出ますね。
     新たな試みではあるので、どれほどの読者を引っ張ることができるかわかりませんが。あらすじを読んでみての感想は「和風になるんだなぁ!」という感心でした。特別会場の一番槍を飾るにふさわしいあらすじだと思いました。

    本文感想

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    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-01 私、義妹の身代わりに殺戮の王子に嫁いだら重宝だと溺愛される日々になりました https://t.co/jvA2pMAR02 #narou #narouN7342IN

     短編的な読後感。異世界恋愛が短編から長編へ誘導する。そういう書き味になっているのかも。イセコイ好きに届くと思います。

    — 智子 (@tomoko_1962) December 29, 2023

     小物を書き換えるだけでも十分に「異世界恋愛」のテンプレで書けるのだな。と感心しました。すごいですね。
     Twitterでも触れたんですが。短編としてのそれに落ち着いた読後感になってしまった感じはします。
     異世界恋愛って「読者を短編から長編に誘導する」というネット小説上の戦略があったりするので、その習いに従った作品じゃなかろうか。と思っています。

     反応がよかったら、連載してくれるものと思うので皆さん絶大なる声援をお願いします。

    主人公   :吹雪
    主人公の能力:巫女術
    世界観   :神代の和風ファンタジーでしょうか。各地に豪族がいて、未だ朝廷の御威光が届きかねる時代か。
    異変・事件 :義妹の代わりに嫁入り
    問題・課題 :不明(隠していた力としての、巫女術絡みでなにかありそうですが。現在はまだ不明。あらすじからは「争い」を予感しています)
    決意・覚悟 :不明

     ドアマット的主人公で、代わりに嫁入りという部分から「一種の追放もの」としてのテンプレ様式です。更には隠していた巫女術の力により、成功を約束される。というのも「追放もの」テンプレの約束です。

     巫女術による清めがなくなるため、実家には不幸が訪れる。というのも「追放もの」に求められる「ざまぁ」要素です。
     
     お約束にお約束。といった安定感から始まります。しかし、この作品には他に類を見ない独自性があります。
     
     そうです。「和風ファンタジー」です。主催者の提案による特別企画により「和風ファンタジー」縛りです。縛られた段階で新たなジャンルを絞り出してきました。
     
     しかも、神代を舞台としているので、まだ各地が「豪族」達で溢れかえっており、力のある中央との権力争いがあるハードな世界観で異世界恋愛をするのです。
     
     舞台が変わるだけでこんなに新鮮になるんですね。

     あらすじにはなかった要素として「ヒーロー」が「転性」します。TSヒーローです。
     
     TSするヒーローというのは、神話においては珍しくありません。むしろメジャーです。神代を舞台としていて、神話においても一般的な「変化」する性質のヒーローをおいているのも印象的でした。
     
     あらすじには「争い」を期待できる文面があるので、ぜひとも長編化して「和風ファンタジーの異世界恋愛の開拓作品」となっていただきたいと思っています。

     感想は以上です。



    T-02 代替品の花嫁と狼な御曹司

    タイトル感想

     御曹司とあるので、財閥等が出てくる明治以降の時代でしょうか。女性向けの「シンデレラストーリー」を和風でという作品になるんでしょうか。

    あらすじ感想

     仮初の結婚。契約結婚的なものでしょうかね。そして、狼のもふもふなヒーローという情報です。

     このもふもふのヒーローを投入し、ヒロインのリアクションを引きとした形のあらすじです。
     和風のテイストは本文で提供することになるのでしょうか。

    本文感想

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-02 代替品の花嫁と狼な御曹司

    読了しました。今後の展開の道筋になる部分まで読みたかったですね。想像はつくんですが。妻が頑なな夫をくしゃくしゃになるまで愛するんでしょう?https://t.co/ychjfLMuZN #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) January 7, 2024

     ヒロインのリアクションまで知りたかったですね。恐怖するのか。喜び受け入れるのか。受け入れる土壌(犬好きの設定)は明記されているので、ハッピーな展開であることは期待できました。

     どっちかというと「シンデレラストーリー」としてのそれだと思っていたので、美女と野獣(しかも、美女側が犬大好き)的なものとはあんまり思っていませんでした。

    T-03 竹取奇譚(依頼あり)

    タイトル感想

     奇譚ですか。みやつこ…… 竹取物語のオマージュになるかもですね。

    あらすじ感想

     面白そうですね。月の使者の導きにより旅立つことになるのですが。竹千代というキャラクターにどのような「能力」があるのかが大事な気がしています。
     ちなみに申し上げますが。元号を読んでも、智子は「時代の推定」ができる読者ではありません。江戸? とか? でしたっけくらいです。
     時代の推定ができないのですが。コンセプトは面白そうだと思えました。

    本文感想

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    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-03 竹取奇譚 https://t.co/BB2CFcMAes #narou #narouN7342IN

     おもしろかったです。タイトルあらすじで示されていた情報を一つ越えた形で本文の書き出しがありました。ビッグネーム一つ出るだけで、期待感が高まるのはすごい。

    — 智子 (@tomoko_1962) December 29, 2023

     面白いですねぇ。和風ファンタジーと銘打つ時、私達が思いつくのってどこから「和風」とするのか。という結構曖昧な要素はあったんですよね。書き出し祭りの外側の話題にはなるんですが。
     
     先日の書き出しコロシアムにおいては『偽りのアマテラス』という縄文後期から弥生時代あたりの物語がありました。神話の前後ということもあり、神代を舞台にしていました。
     
     なるほど、これも「和風」だなぁ。と思いながら読んでいて、和風と異能バトルものを組み合わせた要素でした。

     同会場の他の作品も考えてみれば、神代で「異世界恋愛」をしている作品もあります。

     和風ファンタジーに共通しているものは。「私達日本語話者が共有できる文化」から引っ張ってきています。
     
     いや、まあ、歴史に全く興味の無い智子みたいな奴もおりますが。
     
     宮本武蔵は知ってますよ。そんなビックネームが飛び出たら、ワクワクしないわけないでしょ。
     
     みんなが共有する「竹取物語」を持ち出して、みんなが共有する剣豪「宮本武蔵」と戦う話です。

    主人公   :佐抜 竹千夜
    主人公の能力:【三十一代目・竹取之翁】としての力。能力はまだ未知数。
    世界観   :竹取物語を下地にした和風ファンタジー。剣豪と戦うとあるので、バトルものを期待しています。
    異変・事件 :月の使者、哥刈との出会い。
    問題・課題 :伝説の宝を持つ、宮本武蔵の打倒。
    決意・覚悟 :伝説の宝の奪還(厳密には竹千代の目的はまだ見えていない。先祖の願いは「同じ過ち」を繰り返さないこと。本来ならば、天人達に弓引くために力を蓄えていたのでは?)

     非常に高い期待を持てる作品です。

     まず。竹千代という名前が良い。家康の幼名と同じであるから、妙な勘ぐりをしてしまう。あんまり考えても仕方なかろうとは思いますが。
     
     そこは置いといて。
     
     あんまりご存知ない方もいないとは思うんですが。
     
     竹取物語とはなにか。というと「かぐや姫」です。

     
     私は中学生の頃だったか。古文の授業で習う機会がありましたが。あの時の国語の先生が熱を持って語っていたのはおぼえています。

    「竹取物語は日本最古のフィクションであり、SFなんですよ」

     学校の授業と言えば、退屈なものであるというものでしたが、この授業ばかりは先生の熱もあって、退屈しませんでした。

    「竹取物語は暗唱できるようになってもらいます。音でおぼえてください」

     といって、念仏のように唱えていました。

     そのからみもあって、私はよくおぼえている題材であり、それらを下地にした作品は好ましいと感じるタイプの読者です。
     
     しかし、世の中には「古典に興味ない」といったコミュニティの人が大半でもありますし、歴史のれの字も興味を持たない人もいます。
     
     興味を持たなくても生きていけるのですし、知らなくても困らないものです。

     智子の感想は「竹取物語」を知ってる読者であるため、竹取物語を知らない読者であっても楽しめたか。という部分ではあんまり当てにならない感想です。
     
     人に紹介しやすい作品。というのは「作品の魅力が一目瞭然」という作品です。

    「竹取物語の翁の子孫が、伝説の宝を振り回して悪いことしてる宮本武蔵と戦う物語だよ」って人に紹介できるんです。

    「じゃあ、どうやって戦うの?」と聞かれると苦しいんですが。主人公の力は未知数であり、作品のジャンルや舞台は整ったんですが。どんな活躍があるのか。まではわかっていません。

     流石に剣豪として名高い宮本武蔵と知恵比べする。とかいう物語ではないでしょうけど。

    「竹取物語を知っていて、宮本武蔵を知ってる読者は楽しめる」作品です。

     私は深々と刺さったんですが。おそらく、コアな作品かもしれないという自覚はあります。自覚ゆえにちょっと色々考えてみます。

     作品について「おそらく伏線」と思われるいくつかの疑問はあるんですよね。

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-03 竹取奇譚

    ちょっと感想長くなってます。作品によって、熱量が変わってしまうのはご容赦ください。

    だって、面白いんですもんね。見える伏線がかなり膨らむ。続き書いて欲しいですね。 https://t.co/4F4BDYv05W

    — 智子 (@tomoko_1962) December 29, 2023

     この時点で、ちょっと短くはまとまらんなと思ったので、ぼやいています。

    1:初代の翁に子はいたのか?

     原点においては、別に記述がなかったので、いなかったというのも無いわけじゃなかろうとは思います。かぐや姫が月に持っていかれる前に夫婦ですから。子がおったとしても不思議ではありません。ありませんが「昔話の老夫婦」は子どもに恵まれなかった。みたいなイメージの先入観があるため、直系子孫としての話題が矛盾があります。子どもいなかったわけでもないでしょうけど。

    2:初代と名前が違う

     世襲のように「受け継ぐもの」であれば、名前も受け継ぐ筈です。しかし、名前が違うのです。
     
     初代『讃岐造』
     三十一代目『竹取之翁』佐抜 竹千夜
     
     名字が違うんですよね。

     意味を持たせているように思います。

    3:直系子孫へのルビ振り

     これに意味深なものを感じました。

    4:竹取の翁の継承理由

    ”かぐや姫が再び現れた時、同じ過ちを繰り返さぬよう、月の話を先祖代々継承してきた”

     とあります。同じ過ち。過ちとはなにか?

     娘を奪われた悲しみか。

     であれば、竹取の翁の目的は「天人に弓引き、かぐや姫を連れ帰らせない」こと。

     さて。これらの情報に 色んな推測を重ねて、重ねて気づいたんですよ。
     
     老夫婦に子はいなかった可能性。
     受け継いでるのに名字が違うこと。
     直系子孫へのルビ振り。
     竹取の翁の「目的」など。

     これらをすべて勘案したときにすんなり来る「設定」があります。

     初代と二代の間には血の繋がりはなくて。養子を迎えている。
     
     そして、かぐや姫が地上を離れたことを「悲しむ人物」は老夫婦以外にもう一人。
     
     求婚をしていた帝です。
     
     二代目は帝なのじゃなかろうか。だから、名字も讃岐から佐抜へと変えさせています。
     
     当時の識字率等の問題から「高貴なる身分の方々」の間で流通する物語であった筈です。であれば「高貴なる方々」の作者に「作者不詳を約束させる」には相応の権力がいるでしょう。
     
     こういった色々な情報が重なった時に二代目は還俗した帝である。わざわざ「直系子孫」とルビを振るのも「御貴種」としての示唆である。
     
     といったように捉えています。

     物語でもそうなんですけど。基本的に「高貴なる血筋」設定というのは結構皆さん好きなんですよね。だけど、この難しいところは「最初から高貴な血筋。約束が成功された一族」みたいなものは最初から見たいわけじゃないんですよ。
     
     私達ストーリーテラーが、最初に見せたいのは「信頼や絆」です。それは血筋に関わるものではなくて、その人の個人の信条やアグレッシブな行動によって、読者の信頼や、キャラクター達の絆が醸成されていきます。
     
     そして、それらの関係性が満ちきったあとに「主人公のお血筋」が明らかになる。等の動きを示して、選ばれしものとしての納得感とカタルシスを提供します。
     
     ええ。ワンピースのルフィですね。
     

     彼は最初、上記の通り、信頼と実績を重ねたあと。革命家ドラゴンの息子であることが開示されました。
     多分、そういった同じカタルシスを用意している作品だと思っています。

     天人に弓引く。という物語について、おそらくですが。主人公は旅のさなかバディである哥刈と深い関係になっていくことでしょう。しかし、彼女は旅の終わりに「天の羽衣」によって、記憶と経験をすべて失い、月に帰らされます。
     
     帰りたくないヒロイン。帰したくない主人公。
     
    「ああ。ほら! 竹取物語のかぐや姫と帝じゃん!」

     ここで「竹取物語」の延長なんです。

     初代と二代が願った。
    「天人に弓引く」と磨いた刃の本懐を遂げる時です。
     奪った伝説の宝を手に取り、かつて戦った強敵(宮本武蔵がいたら熱いよ)達が共に天人に反旗を翻してくれるのです。
     
     ああ、絶対おもしろいでしょ。

     といった。予想です。
     
     私達読者は「文字だけを読んでいる」わけではないんですよ。

    「文字を読んで、先を読んでいる」んです。

     先を「違う方向」だったとしても、先を読ませた段階で書き出しとしては成功です。

     深々と。智子に刺さった作品でした。
     
     ああ。多分ですが。本人のやる気次第で、和風ファンタジーの少年バトルとか。コミック原作とかで、爆発的に売れる類いの作品だと思っています。
     
     続きを書いて欲しいと思います。

     ここまで感想を読んでですよ。「読んでみたいな」と思った人はぜひとも読んでみてください。
     
     リンク貼っときますよ。

    T-03 竹取奇譚

     感想は以上です。



    T-04 マレビト放浪娘は黒蝶に就き(依頼あり)

    タイトル感想

     わからんです。マレビトというのが、なにを指すのか。

    あらすじ感想

     不遇な主人公のチトセというキャラクターのサクセスストーリーのあらすじでした。日本が「帝国」を名乗っていた時期。帝都とするならば、大正、明治、昭和初期の文化推定でしょうか。レギュレーション上「昭和」を違反とするかどうかは怪しいです。

    本文感想

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    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-04 マレビト放浪娘は黒蝶に就き https://t.co/93M3ViD6pT #narou #narouN7342IN

     人間より妖と仲がいい主人公×妖×和風ファンタジーといった組み合わせでしょうか。導入としては、過不足ない情報量としてあるように思います。

    — 智子 (@tomoko_1962) December 29, 2023

     Twitterでも書いていましたが。「ジャンルが分かる。提案する魅力も分かる」といった丁寧な書き出しの作品でした。キャラクターの行動や性質についても「ツッコミ」をしてくれる相棒(付喪神)の存在もあるので、読者の気持ちを代弁してくれるシーンもありました。

     今後、主人公が所属することになるであろうクロアゲハに関する情報の提示によって、今後の大筋を約束してくれました。

    主人公   :チトセ
    主人公の能力:マレビト(人外を見れる)かつ「人外に好かれる」という設定。これは特筆するべき特徴ですが「お人好し」であること。
    世界観   :和風ファンタジー。帝都とあるので、明治ないし大正であろうかと予想です。
    異変・事件 :笠原(主人公は名前を知らない)さんから託される絵巻。受け取ったことから、事件に巻き込まれる。
    問題・課題 :不明(全体のイベントはまだ不明。絵巻を求める人々からの逃走(お人好し故)シーン)
    決意・覚悟 :不明(絵巻を巡る物語の危険度はまだわからない)

     主人公の能力でも触れたんですが。「主人公はお人好し」であることは非常に注目したい要素です。
     作品を読んだ方はどちらかというと「おいおい。この主人公は何やってんだ」というツッコミがあったと思います。
     
     瀕死の見知らぬ男性から託された頼まれごとを「何かに追われながら」も、完遂しようというと「よほどのお人好し」ですよ。おそらく、このお人好しの性質自体がチトセの特徴でもあるし。物語の最初から最後までこの性質をひっくり返さずに力として示し続けることを期待されます。
     
     おそらく、私の「お人好しとは仰っても、お人好しすぎるだろ」というツッコミを付喪神がしてくれています。
     
     作劇上の都合の良い性格。として映るかどうかの塩梅を、相棒の言葉で「彼女の類まれな魅力」としての「お人好し」の性質であるのだと舵を切った描写に捉えることができました。

     そして、これらの「お人好し」×「人外に好かれる」というこの二つの要素をもって、クロアゲハで「どのように活躍してくれるのか」という読者の興味を2話以降で満たすことを望む情報量の書き出しでした。
     
     お人好し。の性質と、人外に好かれる。という部分でどんな物語になるんでしょうね。

     主人公のキャラクターから想像するに「圧倒的に善」なる存在なんですよね。負の感情を示さないで、彼女を不気味に思って追い出した人たちを憎んだりもしていない。
     そら、人間に限らずみんな彼女が好きになる性質やメンタルのキャラクターなんです。
     
     そしたら、彼女のその特異な「善」なる性質で、数々の問題を解決していく。としたら「内的な課題」を重視した「ヒューマンドラマ」的な作品になる気がしています。
     
     しかし、あらすじに展開しているのは「絵巻」を中心に置いた、かなりハードな戦いを予想しているので、作品全体のムードや、ジャンルがまだ捉えかねている作品です。

     主人公の「性質」が私の中で、強い興味を持てる要素でした。
     
     感想は以上です。

    T-05 寿幻夢(依頼あり)

    タイトル感想

     いやぁ。落語やっちゃいますか。

    あらすじ感想

     本当に落語やっちゃいますか。
     人情噺をするのか。笑い話をするのか。時そばとまんじゅうこわいをやるなら、笑い話の方なんですかね。
     寿限無は「親が子の幸せを願って、ご利益のある名前を願う」という発起があります。それらをもじったなにかになるのか。
     とにかくこの作品に興味を持った人は「落語」としての風味を満足させてくれるかどうか。であろうかと思います。どういう書きぶりになるんでしょうかね。

    本文感想

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    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-05 寿幻夢 https://t.co/frRjTHCKnI #narou #narouN7342IN

     作品の趣旨とムードはわかりました。実在の落語を元にオマージュで、落語作品の中でファンタジー世界を作り込むわけですね。

    — 智子 (@tomoko_1962) December 29, 2023

     提案しようという面白さや、魅力というのはわかりました。
     そして、落語という性質からも分かるように。短編連作になるので、ファースト10で考えるのはそぐわない作品ですね。
     よって、空欄としておきます。

    主人公   :
    主人公の能力:
    世界観   :
    異変・事件 :
    問題・課題 :
    決意・覚悟 :

     他の作品にも「短編連作」であることをあらすじで示している作品は他にもありました。もしかしたら、同じように「ファースト10」がそぐわない作品もあるかもですね。
     
     さて。どうしたものか。
     やりたいことは分かったし、実際にやって見せています。
     
     エンタメって極論すると「内輪向け」の楽しみ方なんですよね。私達が共有できる文化やお約束のようなものを、提示しながら物語の期待を高めていきます。
     
     その部分でみた時に、この作品は「落語」という文化を理解した読者でないと楽しめない。という作品には成っていそうです。
     
     しかし、ネタは尽きない。落語ってめっちゃありますからね。個人的には徂徠豆腐が好きなので、それをやって欲しいなぁ。と思うところですが。
     
     ターゲットがコア(落語のノリが分かる)なので、台詞が並んだ時に「落語家」が喋っているように「イメージ」できないと楽しめないんじゃないかな。とは思います。故に読者を選んでしまいそうです。
     
     でも、ネタは尽きない。短編連作を好むターゲットはついてきて、小話として読むことを楽しめる提案だったと思います。
     
     タイトルとあらすじで興味を持った読者はちゃんとついてきた作品でした。
     
     感想は以上です。



    T-06 封印悪鬼(依頼あり)

    タイトル感想

     悪魔を鬼に変えれば、和風ファンタジーの空気感になるものなのかもしれませんね。

    あらすじ感想

     え。お父様どうなるん?
     一人称小説としての期待がもてます。茶々。元気な女性キャラクターとしてのムードを期待しています。悪鬼と何か悶着があるんでしょうか。タイトルとは違うムードのあらすじにびっくりしています。

    本文感想

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    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-06 封印悪鬼

    あらすじからは感じ取っていなかったハードな展開で驚きました。https://t.co/62TKXuNWpE #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) December 28, 2023

     あらすじを厳密に読めば「借りを返す」とあるので、復讐譚であることは予想できたんですが。なかなかハードで驚きました。

     封印は解かれるためにあるんですよね。

    主人公   :茶々
    主人公の能力:術式を扱うことに長けている。心の鍛錬が苦手としている。
    世界観   :和風ファンタジー。術式とあるので、オカルティックな要素が期待される。
    異変・事件 :多髪羅刹の封印が解ける。
    問題・課題 :不明(おそらく、彼女自身の復讐心との向き合いが求められる)
    決意・覚悟 :多髪羅刹を封印する。

     好きな話です。少女を主人公としているんですが。女性向けの構造ではなくて、男性向け。少年漫画とか、その方向性にある「外側に冒険を求める」精神構造の作品ですよね。
     
     あらすじで「可愛さ」で寄せていながらも、書き出し本文の後半においては「かっこよさ。勇ましさ」で読者を引き付けました。
     
     私が好む「内的な課題」(心の鍛錬という文言)と「外的な課題」が映像的に両立した作品でした。

     このあとの鬼との対峙で、更に物語の性質が固まっていくことを期待しています。
     
     色々な会場をつまみ食いしながら読んでいます。38作品目ですが、ここまで「外的な課題」及び「内的な課題」の両輪が揃った作品は初めてかもしれません。
     
     読者が「魅力的」と感じるヒーローの性質は色々あるんですが。そのうちの一つに「バランスの取れたヒーロー」というのがあります。
     
     今回の場合は茶々という少女が「愛らしさ」で引き付けておきながら、後半には「勇ましさ」で魅せた演出は「バランスの取れたヒーロー」への片鱗を感じさせるシーンでした。
     
     このあと、彼女の物語はどこに落ち着くことになるんでしょうかね。
     
     惜しむところは「今後の展開」に関する上で『多髪羅刹』というキャラクターの情報が薄いのは、誘導にいくらかのかげりを見せた気がします。
     
     最大の敵として現れるのか。
     第一関門として現れるのか。
     
     物語の進行で見るならば、第一関門(主人公の力を試す門番。主人公はその門番を引き入れるないし打倒するなど物語上のムードを確定してくれる試練)であるかとは思います。
     
     続きがあるなら、敵対者を読んでみたい作品です。
     
     感想は以上です。

    T-07 さくや奇譚

    タイトル感想

     奇譚。並びますね。奇譚。さくやという人物名詞だと予想します。

    あらすじ感想

     物語を語ってくれるのが「さくや」という幼女ということでしょう。
     ちなみに智子は褥という文字を読めはしますし、空気感を投げかける上で有効だとはおもいますが。馴染むか。というと、ちょっと目が滑ったところはあります。
     妖艶な幼女であることを魅力として提示していることを受け取りました。  妖しい女性に厳しい智子です。智子を満足させられるかな?

    本文感想

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-07 さくや奇譚

    読了しました。えっちかったです。https://t.co/ZkvPZFRt5B #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) January 7, 2024

     ……えっちかったです。

     メスガキ感がすごいですね。あと6夜の語りが残っているというところでしょうから。インモラル的な作品のムードを受け入れた読者が、読み続けることになるでしょう。

     最終的に何か持ってかれちゃうんですかね。


    T-08 万葉連理之婚姻令 〜嫁いできた皇女は赤子でした〜(依頼あり)

    タイトル感想

     漢字多くて大変ですけど。婚姻は読めました。ラブロマンスですねぇ。

    あらすじ感想

     むらさき……

     ヒロインないしヒーローを育てる系の物語でしょうか。私は類例作品を存じ上げないです。

     存じ上げないのですが、物語になるのだな。と興味を持てる作品です。しかし「ヒロインを育てる」という形式になるので、女性向けとして受け入れられるのか。むしろ、育児パパみたいな楽しみ方になるのか。
     育児モノは他の会場でもあったので、新たな需要の発掘となるのかもしれません。

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    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-08 万葉連理之婚姻令 〜嫁いできた皇女は赤子でした〜

    面白かった。育児ものですね。育児ものであるため、スピード感のあるものではない作品です。だって、いきなり妙齢のお嬢さんになってもねぇ。https://t.co/R66rjFppNv #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) December 28, 2023

     育児ものです。この会場以外にも育児ものがいくらかあったように思います。感想依頼を優先して読んでいるので、まだ触れていませんが。流行ってるのかもですねぇ。
     あらすじにはなかったヒロインの能力も開示されて、それらが引きとしています。

    主人公   :灰簾
    主人公の能力:土師器関連の職能集団としての一族
    世界観   :和風ファンタジー。ヒロインの能力等もあって「魔法」に類する何かが存在する世界観。婚姻譚としての期待は薄い。それは、ヒロインが首が座ったばかりの赤子ゆえのこと。
    異変・事件 :八幡皇女の輿入れ(あかちゃん!)
    問題・課題 :したことがない子育て。しかもなにかしらの「巫覡」の力をお持ちの様子。
    決意・覚悟 :妻を育てる。

     おそらくですが。「書かないこと」を意識した作品のように捉えています。いろんな設定や「イベントの伏線」があるのでしょうが。ヒロインが赤子ということもあり、すぐに展開できるイベントではないものも多く。古代和風ファンタジー育児ものとしての、期待感を高めることに描写を傾けた作品です。
     ヒロインが赤子ということもあり、すぐにラブロマンス要素等期待できるものでもないですからね。

     ヒーローがいいですね。
     主人公が「妻を娶る」ということへの強い期待感等の描写もしません。中央の物騒さにも、状況も「飲み込む」強さを示し、預かった赤子を妻として迎える度胸もあります。
     
     スパダリヒーローとして期待される男の視点から、描くとこうなるのですね。
     和風ファンタジーに寄せるために書いている小物の書き換えとかも、読んでいて新鮮味があります。
     
     今後はどういう展開になるんでしょうね。
     
     ヒロインの力が今更となって、中央にバレると厄介になりかねない。ということもあって、中央と敵対するムーブか。妻を守るためのトリックスター的な活躍も期待されることになるのでしょうか。
     
     読みてぇ。続きをぜひとも書いてほしいと思います。面白かったです。
     
     成長するに連れて、ヒロインのキャラクターがどのように固定化されていくのか。興味があります。
     
     感想は以上です。


    T-09 金喰らいの俗物道士

    タイトル感想

     俗物。金。とあるのでそういうものに意地汚いキャラクターなんでしょうかね。 道士ってきくと、どっちかというと「大陸」の文化に見えますけどね。

    あらすじ感想

     わからん。わからんです。あらすじがないので、本文にタイトルで期待させたキャラクター性を満たしてくれる要素があるものと考えています。

    本文感想

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-09 金喰らいの俗物道士

    読了しました。神楽は語り部としての役割なんですね。主人公は浦部なのでしょうね。https://t.co/b7oOrwOwFi #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) January 7, 2024

     主人公達の力を表すための試練(ホットスタート)から始まった書き出しです。和風ファンタジーで異能バトルもの。

     道士が俗物なのだと思っていたんですが。式神の方が俗物、守銭奴的な要素があるんですね。意外でした。

     見た目がセクシーなキャラクターというだけで、智子を釣れます。

    T-10 桃太郎

    タイトル感想

     温故知新とは申しますが。まるまるオマージュじゃないですか。紛れもなく和風ファンタジーではあろうかと思います。 山へしばかれにいくおじいさんは登場しますか?

    あらすじ感想

     最後の一文でしょう。初代以外の桃太郎の話をするのだろう。と予想しています。 昔話のオマージュは二作目です。比べられてしまいそうですね。作者のお二人は懊悩しているかも。

    本文感想

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-10 桃太郎

    読了しました。和風ファンタジーでなろう系やるんですね。やれるんですね。https://t.co/Vkiu0nw3Sj #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) January 7, 2024

     和風ファンタジーでなろう系です。なろう系の力について、語っても仕方ないところはあるのですが。同会場において、なろう系の文脈で描かれた和風ファンタジーは少ないので、票を集めそうだな。と思っています。

     追放というわけではないですが。「強いとは思われていない」といった主人公がこれから活躍をしていく。といった基本的な構成であり、バディとなるのはえるふの少女です。

     なろう系じゃん。犬たちの冷たさよ。犬たち聞こえないフリしないで。主人公悲しくなってんじゃん。

    T-11 坂の曲りたるところ

    タイトル感想

     古文は苦手です。もしも、古文だったら、智子はお手上げですよ。

    あらすじ感想

     コミュニティを守ろうとする少年。コミュニティの信心深くない人々のために、冒険にでて、犠牲を払う。といった「ヒーロー」の形式の物語です。 それを「和風ファンタジー」でやってます。「冥界」とするか「黄泉」とするかで、舞台のニュアンスが変わるのも和風ファンタジーのレギュレーションなのでしょうね。

    本文感想

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-11 坂の曲りたるところ

    読了しました。母に関しての問が「彼女に設定されている無自覚な課題」としてありそうです。こういう露骨にエモそうな設定が好みだったりするので、いいですね。https://t.co/KU05rzCaDN #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) January 7, 2024

     童は少女だったんですね。
     面白かったです。あらすじが「梗概」としてあるので、読む上で安心感をもちながら、独自世界の和風ファンタジーを楽しめました。

     少女に重ねて問われる「母が恋しいか?」という意味深な問と、回答が主人公が抱える課題として期待しています。

     そして、コミュニティのために冒険に出る下準備といった形で他のキャラクター達と出会うのも、冒険の王道として、楽しみながら読めました。


    T-12 祟られ内裏の香術妃 〜かりそめ女御は後宮の謎を香りで暴く〜(依頼あり)

    タイトル感想

     後宮? 和風ファンタジーに後宮文化ってあるんですか? 大奥も後宮って言えば後宮ですもんね。平安の頃のイメージかもしれませんね。

    あらすじ感想

     イメージ通り。平安時代をオマージュした作品ですね。キャラクターの名前に「藤原」とあるだけで、イメージが固定されるあたり名前が強いですよね。
     構成としては、女性向けの「能力のある女性」の活躍による後宮内の物騒な事件に立ち向かう形式の作品です。
     祟り自体が主人公の冬親にも関係しているというのは、引きとして効果を発揮しています。
     タイムリーですが。この形式の作品が流行っているので、読者の期待値が高まっているかもしれません。

    本文感想

    画像

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-12 祟られ内裏の香術妃 〜かりそめ女御は後宮の謎を香りで暴く〜

    面白かったです。後宮ミステリーとしてのそれですね。男女バディもの。あと、キャラクターに「決めセリフ」あるのって強いですよね。https://t.co/boQSUXAiro #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) December 28, 2023

     男性にはあまりいないらしいですが。女性には「香り」に敏感な方いらっしゃいますよね。
     私のかつての職場の女性の先輩いわく「風邪引いてる人は香りで分かる」という人がいました。
     一緒に暮らしている家族であれば、なおのこと分かるらしいですが。通りすがる人や、エレベーターで一緒になった人でも感じ取れるらしいので「おいおい、それはスピリチュアルや超能力の粋じゃん」と思っていたのですが、よくよく訊いてみれば分かる人はいくらかいるらしいです。
     この文章を読んでる女性読者の皆さんは心当たりのある方とかいらっしゃるかもしれませんね。智子? 智子は良くわかりません。

     男女バディもの。ミステリー枠として期待されます。書き出し本文のそれらから読み解くに「ラブロマンス」等よりかは、今流行りの後宮ミステリーとしてのジャンルを期待する作品です。
     
     現在、智子の中で「短編連作を基調とした後宮ミステリー」がキてます。「薬屋のひとりごと」を観始めているので、類例作品ないか。と探している時期でもあります。もしも、この作品が本で並んでいたら一冊かっていたでしょう。

     男女バディものとしては、主人公が二人いると予想されるので。二つ書いてみます。
     
    主人公   :藤原冬親
    主人公の能力:ホームズの足(ワトソン)だろ! ヒロインの足だ! 盾でもある!(予想ですが) あとイケメン!
    世界観   :和風ファンタジー。後宮ミステリー。
    異変・事件 :香師を迎えにいけ。という帝の勅命。
    問題・課題 :月人の祟りという冬親にも影響がある悪習?
    決意・覚悟 :不明(現段階では冬親が何を望んでいるのかまではわからない)

    主人公   :九十九髪のアカシ
    主人公の能力:鼻が良いこと。ミステリーの探偵役としての洞察力。香術等。
    世界観   :上記に同じ。
    異変・事件 :帝からの協力の要請がくること。
    問題・課題 :不明(現状はまだアカシの視点ではないので、わかりかねる)
    決意・覚悟 :不明(上記に同じ)

     物語の書き出しとしてみた時に、十分な作品だと思います。
     
     物語には「価値観の対立」や衝突がそのまま物語の面白みともなります。そもそもの段階で「帝の勅命」によって、迎えに行く冬親自体が「香術」に対して「不信感」を抱いています。
     
     しかし、彼の思いとは裏腹に「後宮」には匂い袋(おそらく九十九髪が用意したんじゃないですかねぇ)等の描写も予示として、読者に情報を与えていました。
     この時点で「対立」を予想させる情報です。

     実際にあったらあったでミステリーのホームズ張りの洞察力によって、全てを看破されるわけです。

     更には、匂い袋で昏倒させられる。といったオチです。
     
     次に覚醒した時に「この女けしからん! 成敗してくれる!」とか言って、激昂でも買うんじゃないか。とは思う位には破天荒な動きです。これで、続き気にならないっていうのは難しいですよ。
     
     特別会場は感想依頼が多いので、結構読んだんですけど。投票先に悩んでしまいそうですね。
     
     後宮ミステリーが流行ってもいるし、それを読みたがっている読者達のニーズも捉えることができた作品だと思うので、相当数の得票が得られるんじゃないでしょうか。
     
     感想は以上です。





    T-13 女飛脚と切腹侍 東海道五十三次幽状伝(依頼あり)

    タイトル感想

     健脚な女飛脚と聞くだけで、ちょっと期待が高まる下衆な智子です。幽状という言葉がわからんです。もしくは幽霊の話なんですかね。友情ともかけてる?

    あらすじ感想

     すごい作品がきました。特殊な世界観であっても、適切に情報を提示すれば舞台設定を整えることできるんですね。 関所の往来をとめる。とかも、現代の「伝染病」の検疫を超えたあとの我々であれば、実感もともないながら「納得感」とともに物語に没入できそうです。  面白そうです。

    画像

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-13 女飛脚と切腹侍 東海道五十三次幽状伝

    書き出し祭りに精通している書き手の作品のように捉えました。あらすじをこえてくる情報量はやっぱり、インパクトがありますね。https://t.co/NHAE6JRuZs #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) December 26, 2023

     主人公を誰とみるか。で考えるならばやはり蘭丸でしょうか。いや、山南も主人公とはなるでしょうが。今回はまだ蘭丸のイメージがあります。
     
     あらすじにもロードムービーとあるので、二人の旅路を楽しむものであろうかと思います。

     枠を示して、次の展開で「ロードムービー」の性質が開示されるのでしょうが。現状は「登場人物」紹介にとどまる形です。
     
    主人公   :蘭丸
    主人公の能力:方術を駆使しての飛脚業。冷静さを保てば、飛脚をこなせる方術を期待できる。まだその能力は未知数。
    世界観   :和風ファンタジー。江戸時代を舞台とする。言葉使いや勢いもコメディや人情噺としての期待ができそうでした。
    異変・事件 :兄の死
    問題・課題 :幽鬼を含めた妨害など
    決意・覚悟 :飛脚として荷物を届ける

     Twitterでもポロッと感想を漏らしたのですが。あらすじをこえていく情報量で、ロードムービーとしての期待感を高める情報を開示できたことはインパクトがありました。

     山南が自刃を果たした時は「おいおい。腹切っちまったぞ」と当惑しました。
     
     彼は幽霊であり、成仏するために蘭丸と組むという目的を提示して、二人の目指すところが一致しました。
     
     後半の逃走のシーンは、作品のムードを約束するものです。腹切るのが上手な相方。
     パワーワードすぎる。
     
     幕府の密書というのも、さらに一波乱起こしそうな情報ですね。多分、次のシーンでまたその絡みで、揉め事を起こしたりといって、複数のプロットラインが期待できそうです。
     
     ロードムービーを約束した時、その魅力は「ロードムービー」的な短編が絡む要素であろうから、作品の魅力を書き出しから全て発揮はできない形式です。
     
     もうちょっと読みたい。読みたいというこの気持ちが作戦ならお手上げです。
     
     感想は以上です。



    T-14 霊都怪異譚(依頼あり)

    タイトル感想

     都ってつけば、明治、大正のイメージがつくのってすごいですよね。

    あらすじ感想

     わからん。わからんです。怪異譚とあるので、なにかしらの怪異の話題でしょうか。

    本文感想

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    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-14 霊都怪異譚

    舞台だけ整っている。まだ、物語が動いていないように感じました。動き始めてるんでしょうね。囚われの「赤目」が「大男」に興味を持ち始めている。見た目ブロマンスになりそうです。https://t.co/eaO5QYgEW9 #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) December 26, 2023

     あらすじがないっていうのはちょっと、辛いところはあります。本文だけで、作品のジャンルと楽しみ方を提示できているか。というと、まだ足りない感はあります。見えてる楽しみ方はあるんですが、その期待は正しいのか。ちょっとわかりかねています。

     見た目は男性として見える式を活用して、屋敷の外で活躍している「白妙」というキャラクターが序盤に登場します。

     そして白妙と「大男」はここ数回の助太刀(ぼらんてぃあ)により、気安い仲となっており、屋敷にとらわれている赤目の「名無しの少女」の興味を惹いているといった引きで終了です。

     基本的に謎で物語を誘引しようという時に、どの理由でページをめくらせようとするのか。
     
     バトルもの。
     囚われの少女。
     護生家の支配。といったように「色々と想像させる」事ができる情報はあるんですが。「物語の方向性」が強くは見えない。舞台は整っていて、何を目的としているのか。がまだ見えてこないので、印象は少し薄かったように感じます。
     これは智子がそもそも「バトルもの」に関する小説を好んで読まないという部分はあるので、ターゲット外の読者だったと思ってください。

    主人公   :名無しの少女
    主人公の能力:白妙という男性の式を使う。あとは他にもいろいろ隠し玉ありそうです。
    世界観   :泰盟837年 元号があるということは、837年ご存命なんですかね。大正以前のようには見えます。
    異変・事件 :不明(強いてあげるならば、少女が男たちに興味を持っていること)
    問題・課題 :不明
    決意・覚悟 :不明

     ファースト10である程度整理してみると、分かるんですが。物語としての「目的」であったり、物語上に迫っている課題だったりがイベントからはまだ読み取れなかったです。しかし、バトルものとしての期待や、キャラクターの配置による対立の関係性等は情報が撒かれているので、智子が期待する「物語」としての情報は次のページで補足されていくことになるのか。とは思っています。
     
     感想は以上です。


    T-15 奉る街のまつろえぬ姫君 −明治落日御國仕舞ノ顛末記−

    タイトル感想

     わからぬよ。まつろえぬ。権力者に従わないみたいな意味合いでしたっけ。国を畳むときの諸々でしょうか。

    あらすじ感想

     近代化に伴う、神々との離別等のファンタジーです。こういうの好きです。ルビもバチバチに振ってます。だけど、そのルビはミスってるのがもったいないです。本文公開前に修正等できれば良いのですが。本人さんに届いておくれ。

    本文感想

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-15 奉る街のまつろえぬ姫君 −明治落日御國仕舞ノ顛末記−

    読了しました。この作品もキャラクター性の関係に重きを置いた作品でした。和風でファンタジーとなると、妖怪とか土壌のある作品になるんですね。https://t.co/PtCs194Tjt #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) January 7, 2024

     タイトルとあらすじで予想していた(コミュニティの消滅の危機)ログラインをおっていく作品です。

     和風ファンタジーを「どの形で表現したり、匂い付けするか?」といった時に、描写でやろう。とした作品ですね。

     私が他の方の感想でも「古語」になじまないタイプではあるので、読みながらところどころ活用の変格に、手が止まったりするところはありました。

     あってるかどうかもわからない領域ではあります。

    「まつろわざりし」って言葉は変格活用としてあるんでしょうか? 意味が通じているであろうから、気にすることはないんでしょうが。

     動きとしては「走るシーンを入れろ」というのは、よく教則本で読んだんですが。そのシーンから始まりましたね。

    『比古』というと、やんごとなきお名前でもあるように捉えることができます。コミュニティの消滅に関して何かしらの計画があるようです。

     どういう物語になるんでしょうかね。ストーリーは汲み取れる演出と構成の作品でした。


    T-16 その刀は誠の名のもとに

    タイトル感想

     刀の話題。誠とあるだけで新選組的な想像がでますが。あくまで「和風ファンタジー」ですからね。歴史ファンタジーをもってして、和風ファンタジーとなるのだろうか。あらすじみてないからわからんですがね。

    あらすじ感想

     全然違った。新選組出てこねえよ。和風ファンタジーとあるので「ファンタジー」の要素がまだ見えてこないです。本文に登場するのでしょうか。 刀鍛冶っていう存在が「智子にとっては十分ファンタジー」ではあるんですがね。

    本文感想

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-16 その刀は誠の名のもとに

    読了しました。タイトルとあらすじで予想していたネタが飛び出てきました。智子のアンテナすごいと自画自賛しときます。https://t.co/AxcoDjwtsz #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) January 7, 2024

     やっぱり、新選組じゃないですか!

     同会場の『竹取奇譚』においてもですが。「歴史上のビックネーム」を作品上の引きとされると、ぐっときますよね。

     新選組 沖田総司をモデルとした、キャラクターが登場する作品です。年齢的に少年というのも不思議な話ですから。どういう関連性があるのか。まではわかりませんが。

     新選組オマージュの組織なら、他のビックネームも登場していくのかも。それらの活動をバックアップしていく、刀鍛冶の少女の物語になるのか。

     作品のムードと方向性は予測できる十分な情報の書き出しでした。


    T-17 帝都あやかし事件簿 〜幻の陰陽師〜(依頼あり)

    タイトル感想

     皆さん陰陽師好きですね。私の父も陰陽師の話題大好きでしたよ。

    あらすじ感想

     あやかしもの。イメージはすぐについたので、読者もすんなり読めそうです。和風ファンタジーと訊いたら、昨今のエンタメはこのジャンルが多い気がしますね。

    本文感想

    画像

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-17 帝都あやかし事件簿 〜幻の陰陽師〜

    読了しました。常道の作品ですね。安定感故に読み続けたいと思うタイプの作品です。前半と後半のムードの違いから「おキヨ」ちゃんのキャラクターが意味深です。https://t.co/iYEdTPnZb6 #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) January 6, 2024

     面白かったです。だけど、面白さの組み方が「少々特殊」な作品だとおもいました。主人公が一筋縄じゃないなぁ。と思ったからです。それは文字数の制限が絡んでいるのか。とも思いましたが。書きぶりからして、小説をよく書いてこられた方であるし、狙っての演出構成のようにも汲み取りました。
     私の力ともするため、そこの部分も触れてみながら感想を残してみます。

     創作の手引とか指南で「退屈な日常を描いてはなりません」みたいな言葉がありますが。これって、作品のジャンルや舞台にも寄るんですよね。今作みたいな「和風ファンタジー」としてのそれであれば、おキヨちゃんが、どの世界に住んでいて、どんな人達と過ごしているのかを描く事自体が「作品のムードや、世界観」を表現する一部になっている場合は優先的に描かれる傾向があります。
     おキヨにとっての「日常の世界」を描き、傷だらけの東堂が来訪するということで「特別な世界(事件の到来)」の始まりを描かれました。

     そのシーンだけで考えると「主人公はおキヨちゃん」だとも思えるんですが。実は、そうではないのかも。と思っています。

     おキヨちゃんで、ファースト10を組んでみましょう。

    主人公   :おキヨ(加茂小路家清春)
    主人公の能力:陰陽師としての能力。霊力が高い。(あと、予想ですが。他のあやかし達に協力を求める事ができるないし、他のあやかし達が協力をしたがるとか?)
    世界観   :和風ファンタジー。大正ロマンに近いイメージ。モガ、モボという文言があった。流血や殺人等のワードがあるので、少々バイオレンスな話題もありそう。
    異変・事件 :怪我だらけの東堂が敷地にやってくる。
    問題・課題 :殺人事件の捜査
    決意・覚悟 :不明(現状はまだおキヨが協力要請に応じる理由が不明。時の権力者を支えるということは、協力要請にも応じる義務があるとか?)

     日常の世界を描く中で「そのキャラクターが何を不満に思っているのか? 何を課題としているのか?」という部分の直接的描写がない(間接的にはあるんですがね。あやかしへの否定的な態度に感情的になるシーン)です。おそらく「書き忘れた」とか、削ったとかそういった性質ではないのだろう。と予想しています。
     彼女は「日常の世界」に概ね満足していて、何かの欠点や、物語を通して「向き合う」と予想される課題やカタルシスを「設定」していないのだと思います。
     あくまでも、彼女の役割は「加茂小路家清春」として、事件を解決に導く「ヒーロー」としての役割です。

     強いて欠点というならば、東堂が「あやかしに対して否定的な態度を取った時に感情的な対応をしてしまった」程度でしょうが。それ自体が、何か物語を展開する欠点や動機とまでは汲み取れませんでした。

     じゃあ、欠点がある(成長の余地がある)キャラクターとは誰か? と考えてみました。

     東堂がそうではないか? という予想です。

    主人公   :東堂
    主人公の能力:特務機関第一部隊の隊員。霊力という文言があるので、何かしらの力をお持ちのようだけど。詳しくは不明。
    世界観   :同上。
    異変・事件 :おキヨとの出会い。
    問題・課題 :殺人事件の捜査
    決意・覚悟 :加茂小路家清春と協力して、事件の解決に臨む!

     あれあれ! 東堂が主役じゃないか! といった感じです。というのも、彼は「妖怪が嫌い」という明確な思想を持っていて、妖怪を従えたおキヨと事態の収拾を図ることになります。

     物語は「対立や葛藤」によって、面白くなる傾向がありますし。その対立は「妖怪を従えた陰陽師」に対しての「対立」が予想されるためです。

     そして、この物語を通して「妖怪たちの助けを得た」東堂が「柔軟に変化し、妖怪たちを受け入れる」ということが成長要素として、予想できる構成でした。

     そしてこの変化をおキヨちゃんは好ましく映ることでしょう。

    「ほら、妖怪さんがいてよかったでしょ!?」

     と、誇らしげに東堂に話している姿が目に浮かぶようです。

     おそらくですが。おキヨが抱えてる不満というのは「妖怪が人々に受け入れられていない」ということを不満に思っている。直接的には「自分の境遇や、課題」とされるものではなくて、周囲の友人たちの扱いや。境遇に胸を痛めているという「感受性の高いキャラクター」なのです。

     しかし、世の中の価値観を変えていくことは非常に困難であるし「かなわぬ願い」に心を囚われても、人間仕方ありません。

     そんな彼女の「救い」となるのは、目の前の東堂という男が「妖怪を認める」という報酬が物語のカタルシスに設定していそうです。

     その物語の結末にむけて、序盤で登場した多くの妖怪たちが様々な力を結集して、物語の解決へ導く作品であることを期待しています。

     殺人事件やら鬼火やら、物騒な部分にどうやって妖怪達が介入するのか。想像がつかない分、続きが気になる作品でした。

     感想は以上です。




    T-18 西壁の守護者 ~生き残りをかけて戦う陰陽師は怨霊を御せるか~(依頼あり)

    タイトル感想

     陰陽師並びますね。生き残りをかける。バトルを期待できるタイトルです。

    あらすじ感想

     面白そうです。やはり、特殊な世界観なので舞台設定を飲み込むための情報をあらすじに撒いている作品が多いですね。 上の作品の「陰陽師」ネタと随分雰囲気が変わるので、比較されることもなさそうです。  刀伊の入寇という事件もあるように、歴史的な事件のオマージュを期待できるワードは楽しみです。

    本文感想

    画像

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-18 西壁の守護者 ~生き残りをかけて戦う陰陽師は怨霊を御せるか~

    好みです。ドラマが両立したいい作品です。国境の守り手としての「防人」がこういうファンタジーになるんですね。刀伊の入寇……https://t.co/XhrHICWx6m #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) December 26, 2023

     面白かったです。面白かった理由を考えてみます。

    主人公   :勘解由小路(かでのこうじ)在景(ありかげ)ちょっと漢字の読みに弱い智子です。
    主人公の能力:陰陽師としての能力。お公家さん。
    世界観   :刀伊の入寇なので、平安時代の和風ファンタジーですね。
    異変・事件 :謀略争いに負けて、防人任務。
    問題・課題 :度重なる襲来。
    決意・覚悟 :襲来を退け、愛する婚約者のもとに戻る!

     明確な目的。そして、明らかな障壁。という二つが並ぶことは「物語」としての期待が高まります。
     能直良いですね。個人的に好きなキャラクターです。マッチョだけど切れるっていうのが智子の好みなんですよ。おそらくですが、防人の任務のなかで在景を補佐し、武力の面で頼りになってくれそうです。
     
     さらには、タイトルにも示されていましたが。怨霊を御す。とありましたが、てっきり「人妖」のことだとおもってましたが、阿呼なる式が登場です。
     
     智子は歴史に関して全くの素人であるし、詳しくは存じ上げないので調べてみたんですよね。
     
     天神様じゃないですか。

     九州人の智子は大興奮ですよ。天神様女体化してますやん。怒りも深かろうと推察するところです。
     
     歴史とか詳しい方はもっと楽しめる作品なんでしょうね。
     
     合戦あり、異能バトルあり、友情、裏切り、葛藤あり。
     
     色々要素満載で楽しめる作品としての期待値が高い作品でした。
     
     感想は以上です。


    T-19 あなたのこいとのぼる蒼天(依頼あり)

    タイトル感想

     恋。鯉。とのぼる。掛詞的なものでしょうか。ラブロマンスですね。

    あらすじ感想

     GLの香りを感じています。百合嗜まない智子なので、そこは予想ですが。  ダジャレですよね。ダブルミーニングというのか。ムードはわかりました。女性の能動的な行動を求められるタイプの物語なようです。ことねが抱える課題を序盤でどのように表現されるのか。その描き方次第で、作品のテイストが決まるでしょう。

    本文感想

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    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-19 あなたのこいとのぼる蒼天

     この作品も上手ですね。三人のキャラクターがいるというのに、それぞれのキャラクターの役割が見えてくる書き方です。ジャンル指定ですが、特別会場も読み応えがありますね。https://t.co/lEfJcv0r9V #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) December 24, 2023

     この作品は誰かを主人公と設定することが難しいタイプの作品です。強いて上げるならば「ことね」という少女であろうかとは思います。どうなんだろう。

     やってみようとは思います。

    主人公   :ことね
    主人公の能力:こいのぼりに力を与える?
    世界観   :和風ファンタジー。江戸モチーフでしょうか。徳山とありましたし。こいのぼりが動く世界観かと思えば、特殊らしいです。
    異変・事件 :さくらというお姫様との出会い。
    問題・課題 :家族を思って、身動きが取れない(本人は指摘されるまで自覚はなかったかも)
    決意・覚悟 :不明(あらすじを見るに、旅には出るみたいです)

    主人公   :さくら
    主人公の能力:不明(多分無策じゃないか。心に宿る恋心のみで動き出す。怒涛の女の子!)
    世界観   :同上
    異変・事件 :不明(彼女が変化しようとしたイベントは何かしらの恋だと予想)
    問題・課題 :恋に盲目な少女っていうところでしょうか。
    決意・覚悟 :恋したお相手に会いに行く(お相手が不明なので、なんとも)

     私はとても無粋なタイプの読者であるので、示された情報で誘導された今後の展開について予想しますし、その予想を開示します。
     
     作者さんの手のひらの上みたいな想像を発揮すると思います。

     物語のキャラクターを設置する時に「対立する思想」が並ぶことは一般的です。
     
    「ことね」という「保守的なヒロイン」と「さくら」という「開明的なヒロイン」の対立的な思想が登場します。

    「ことね」は家族を大事にします。
    「さくら」は個人の感情(恋でもしてんのかねぇ)を大事にします。

     この二人の思想は「現代でも対立する」性質があり。その二人を見守る形で「茜さん」が存在します。
     
     おそらく「能力」によって、二人を守ることが期待されるのは「茜さん」であり、彼女のさじ加減一つで、この二人の冒険は左右されかねない重要なキャラクターです。
     
     三人揃っての冒険となることは予想が付きますし、それぞれのキャラクターが「何を大事」にしているのか。等の信条が揃いました。
     
     更に「茜さん」の長所でもあり、短所でもあるだろう「自己犠牲」的な性質も序盤で示されたところです。
     
     物語はあらすじにあるように、それぞれの境遇をもとに「旅に出る」ことを期待できる作品です。
     
     子どもを主役に据えた物語って面白いですよね。
     
     お若い方はご存知無いかも知れませんけど。『ホーム・アローン』とかクリスマスの映画の鉄板なんですよね。

     子どもの視点で眺める。大人の視点で眺める。といった時に両面の楽しみ方があります。物語を通して、ケビンは家族への感謝と愛情を取り戻していく作品です。
     
     それと同じような期待感を持てる作品として、書き出しが描かれました。家族愛への物語になるのかな。それぞれの折衷案的な結末に落ち着くと思っています。
     
    「ことね」は願いを発言したり、状況を変える力を手に入れることでしょう。
    「さくら」は家族からの愛情を受け取る力を手に入れるのです。

    「茜さん」は何を手に入れることになるだろうか。茜さんのように「メンター」的な性質のある「守護者」としての振る舞いがあるものは「読者に自己犠牲」の姿を見せるキャラクターです。

     茜さんがもっとも「ヒーロー的」な自己犠牲に身を投じて、復活を果たすのではないか。
     
     よみてぇ。恋心のままに暴走して、転んじゃう「さくら」さんが読みたい。
     
     結末が苦み走ったものである(家族愛も個人愛も大事という結末)ことを期待しています。
     
     面白かったです。感想は以上です。

    T-20 こちら内務省警保寮怪異特別対策局(依頼あり)

    タイトル感想

     本当に大丈夫ですか。このタイトルは和風ファンタジーですよね。明治かなぁ。

    あらすじ感想

     明治でした。和風ファンタジー。私も長生きしていたら、いつのひか、昭和後期、平成、令和もファンタジーになるんでしょうね。今の子どもたちにとって「インターネット」がない世界はファンタジーでしょう。
     世界観と、キャラクターのセリフであらすじが展開しました。
     バトルを基調とした作品のようにもイメージしました。

    本文感想

    画像

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-20 こちら内務省警保寮怪異特別対策局

    読了しました。敵対者の強大さを冒頭に設置することで、作品の期待度を高めようとした書き出しでした。https://t.co/PiqNBqJs8t #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) January 7, 2024

     現状。主人公(成長要素のあるキャラクター)を設定することができない作品ですね。故にファースト10は端折ります。

     それぞれのキャラクターに特殊な能力を持たせて、バックボーンの描写を避けつつ、キャラクターの特徴をもたせようとしています。

     物語の展開上、波山(比丘尼)が過去に対峙した鬼との再戦にかかるであろうログラインが見えていて、その延長線上で「キャラクター達の活躍」を期待する形で引きとしています。

     やろうとしていることは理解しました。

     私は基本的に「物語にドラマ」を求める傾向があるので、こういったように「1話」で沢山のキャラクターや、書き分けを必要とするシーンにおいては「キャラクターが抱える課題」までを描くことができないし、しない傾向にあることを理解しています。

     あくまでも、そこらへんは「二話以降のそれぞれのキャラクターエピソード」で触れていくことになろうかと思います。

     この1話のアピールっていうのは。

    「この作品にはこんな魅力的なキャラクター達が登場しますよ! ご期待ください!」

     っていう、プレゼンのような狙いを持った書き出しであると見受けました。

     個人的な趣味嗜好で言うならば、筋肉ダルマが一番好きです。管理職って辛いですよね。

     書き出し祭りを通して「読者を引き付ける方法」として、いろんな手法があるとは思うんですが。大きく分けると二つだと感じています。

    「ストーリー的(世界観を含めたムードの話題)な期待感」
    「キャラクター的な期待感」

     この二つをバランス良く配置するか。どちらかに極振りする。

     といったところがあるように思っています。

     この作品に関しては「キャラクター」にこそ、魅力を据えたい。と演出しているようにも汲み取りました。

     そういった場合「読者に誰を見て欲しいのか」といった、演出上の誘導はしないで「全員好きになって欲しい!」というカメラワークと登場をさせています。
     この作品には色んなキャラクターが登場するからね! という約束込みの書き出しとなっているため、それぞれの「お、このキャラクター好きかも」という間口は広くはなったんですが。

    「智子の好きな筋肉ダルマはまだ活躍しないんだな」

     という寂しさもちょっとあります。

     主要キャラクターを沢山出す! という方法が演出上の効果を発揮できたか? というと、効果は薄かったのではないか。とも感じています。

     タイトルとあらすじで書かれていたようなバトルをフックとした作品を期待していた読者からすると、意外な読み味の作品に落ち着いたと思いました。

     感想は以上です。





    T-21 荒ぶる乙女は恋に焦がれて青く燃ゆる。

    タイトル感想

     どれくらい荒ぶるんでしょうかね。青くともあるので、和風ファンタジーでアオハルやりますか。

    あらすじ感想

     運命というか。これが書き出し祭りなんでしょうけど。同じような手法のあらすじが二つ並びました。 青くという文言から期待していたように「若さ」のキャラクターが目白押しです。面白そうです。4000文字で全員は登場できないでしょうから。誰が出てくるんだろう。

    本文感想

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-21 荒ぶる乙女は恋に焦がれて青く燃ゆる。

    読了しました。良かった。なるほど、推されてた理由が分かった。作品全体の「目的」が明確であり、彼女たちのバディが対立者であることも明確。良かった。https://t.co/Dpr8REkjEV #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) January 7, 2024

     すげえ。全員出してきおったぞ。

     という感想です。そして、それがあまり無理なく上手くいってるんですからすごいな。と感じました。

     これをできるのは「作品全体の目的」が明確故に、最後に登場した「三男坊」が見事な引きになっています。

     主人公不在の作品ではあります。その時に「どうやって読者を引っ張るか?」といったとき、作品全体のログラインが予想できる。のならば、主人公不在でも書き出しは成立する。

     というのを見せつけられた作品でした。

     恋をしたい。と、アグレッシブな彼女たちに明確な対立者として、バディが登場です。表向きは探偵となっているから、作品の進行に関しても「ミステリー」的な絵面の課題も期待できそうです。

     面白かったです。


    T-22 陰陽の大工 政信

    タイトル感想

     陰陽師ではないんですかね。大工ですか。人物名詞をタイトルに持ってくるのは好きです。

    あらすじ感想

     あらすじの後半に至るまで時代区分が見えてこなかったので「江戸」の話題が出たときに驚きました。
     でも、確かに大工ですからね。ああいった職人やら、職能関連をテーマとするなら「泰平の世」など。安定した世界であることがイメージがしやすいです。
     どこから始めるんでしょうか。主人公のバックボーンにかかるあらすじだったので、いきなり江戸の時代から始めるのか。マリとの出会いからか。

    本文感想

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-22 陰陽の大工 政信

    読了しました。モデルとなった偉人がいるんですね。https://t.co/NSlfOzSRQW #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) January 7, 2024

     タイトルが大工とあったので「めちゃんこ技術職」的な話をイメージしていたんですが。バトルをメインとした作品だったんですね。
     確かにあらすじを読み直して見れば「陰陽師の戦いの物語」とも明記していました。

     作品としては「追放物」的な要素です。役立たずだと思われていたものが、能力を見出され、人々に承認を得られる。といった話の組み立てです。

     能力としても「堅固」であり「バフ」を撒くような、裏方的な活躍の方法でした。

     さらには、歴史上の偉人をモデルとした作品であることが提示されました。

     私があんまり「歴史」的な教養に明るくないタイプなので「へえ、有名な大工さんなんだぁ」位にとどまっていました。

     恩人のマリがどこの家のものか。というのも、作中で明かされているので、土御門の敵対派閥に取り込まれたといったような形になるんでしょうか。それも実家へのざまぁ展開の布石にも捉えました。

     和風ファンタジーできるもんですね。


    T-23 人ならざる血の使い道

    タイトル感想

     なんか、あんまりよろしくない話題のようにも見えます。あまり痛いことにならないのを願っています。

    あらすじ感想

     婚姻譚でしたか。アイヌを和風とするかどうか。やんややんや仰る方もいそうですが。私は「和風ファンタジー」の分類になると思います。日本の歴史の中に「いなかった」とは言えないルーツの方々であるし、そこそこ広い「日本」という島ですから。そりゃ、大陸から渡ってきた人たちもいます。渡来人をルーツに持つ方もいるわけですし、そこも含めて和風ファンタジーです。
     婚姻譚好きですよ。しかし、三男坊の両親の情報が突飛すぎるので、飲み込めません。飲み込んで大丈夫ですか? 胃もたれしませんか?

    本文感想

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-23 人ならざる血の使い道

    読了しました。婚姻譚を基軸にしている作品ですね。二世代のそれを書き出しで書こうとしているように捉えました。https://t.co/r3aSeIH9Se #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) January 7, 2024

     予想していた通り。異類婚姻譚に関する物語でした。

     この作品もまた「主人公不在」の形式です。息子の求婚に対して、否定的な態度を示した母。そして、そこから時制を巻き戻して、若き母の視点から両親をまた描き直す。といった構成です。

     異類婚姻譚。として、整理するならば。両親のそれも異類婚姻譚である。という類似性から描写を展開している作品です。

     物語をどこから始めるか。異類婚姻譚って、ラブロマンスですからね。結ばれるまでを楽しみたい。といった読者の「需要」があります。結ばれたあとの「次のシーンを展開する溜め」のシーンより、息子世代のラブロマンスに強い興味を持ったまま、場面が映りました。

     おそらく二つの視点や時制を行き来する作品になるんでしょうかね。


    T-24 どこまで行っても消えない業を、俺は斬る(依頼あり)

    タイトル感想

     業を斬る。なにか、マッチョなイメージを持てるタイトルです。何を持って、業とするでしょうか。

    あらすじ感想

    「おいおい。これは和風ファンタジーなのか?」

     と前半までは思っていましたが。あらすじの最後まで読めば「ああ、和風ファンタジーの世界に転生するんや」という納得感でした。  多分ですが。勝ちにきてますね。この作品は類似作品が会場内に無いので、「転生モノ」を好む人々に需要される作品じゃないでしょうか。サイレント票が多くなりそう。

     刀で戦う世界への憧れ。現世での未練と。転生先での希望がリンクする異世界転生モノであることを期待しています。

    本文感想

    画像

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-24 どこまで行っても消えない業を、俺は斬る

    あー。だめよ。だめ。ドラマの香りがする。あらすじを読まないで読み込む人にとっては、分からない作品かもしれません。最後の設定の引きで期待値が跳ねましたね。https://t.co/mOmTcmIqCm #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) December 24, 2023

     面白かったです。個人的な嗜好の話で申せば「バトルもの」自体を好む読者ではないので、バトル描写だけが並んでいるのであれば「面白い」とは思わなかったです。
     最後の部分の「鬼の女性」に転生しているという情報が智子に刺さりました。

     同じ人物に転生しているというのであれば「過去の世界に転生」とすることになるのでしょうか。

     それとも、全く違う時代なのかも。鬼の寿命からしてとっても古い時代に転生しているのか。血縁か。
     過去に転生しているとしたら、何かしらの未来を変えるためなのか。
     今後の情報次第で、主人公の目的や決意に修正が入りそうです。
     どっちなんでしょうね。
     
    主人公   :海斗
    主人公の能力:妖怪退治の能力(鬼の力含み!)
    世界観   :和風ファンタジー(おそらく、過去に転生。妖怪等が敵対者として期待するムード)
    異変・事件 :転生から
    問題・課題 :不明(まだ、受け身のイベントが展開されています)
    決意・覚悟 :不明(鬼に転生したことが何かしらの物語の方向性を決めそう)
     
     面白くなりそうなんですが。どういう方向性の面白さを「約束」してくれるかわからない。という高いポテンシャルの作品に見えました。

     愛の物語の可能性もあります。
    「かつて愛した女性」の姿に転生している。それはもしかしたら、過去の世界かもしれません。やがて出会うであろう男との対立を避けるために物語に介入するのか。 
     その介入の物語であれば、主人公自身が抱えていたであろう。「愛する人を手にかけた」という事実と向き合うこと自体が物語上のテーマとなるでしょう。
     
     困窮にあえぐ人々を助ける英雄としての物語でしょうか。
     少年少女を助けたあと。つぎは少年少女が属するコミュニティを救うために動き出すのでしょう。さすがにここまできて、放置はないでしょうし。
     求められるままに、人々を救い続ける。とはいっても、物語の大目標は設定し直されると思うので、やはり上記の愛の物語に介入するのか。
     
     いやでも、あらすじには「刀で戦う時代に生まれたかった」とあるので、ただただ戦闘に特化した思想性のキャラクターなのか。いやでも、目の前で困った人を助けるような精神性もあります。
     
     とまあ、ざっと思っただけで。キャラクターが「全方位」にどっちにでも動けるような挙動をしています。
     
     老境に至ってからの転生ものというのは、年若い紳士淑女達の経験値とは違う部分から入ります。
     
     重ねた年齢は飾りでもありませんし。彼は一つの人生を丸々と生き抜いた存在です。そういったキャラクターである時、老成したなりの言動を期待されます。現状はまだ「受け身」のイベントであるため、それらの効果も発揮できていません。
     
    「何でもできる」という情報で書き出しが展開されたので「ターゲットが分散」している作品かもしれません。

     そういう印象のある作品でした。
     
     感想は以上です。




    T-25 【鬼姫と冴えない陰陽師】の -都(みやこ)救済日記-(依頼あり)

    タイトル感想

     和風ファンタジーってなると、みんなで共有できるヒーローは陰陽師なんでしょうね。

    あらすじ感想

     物騒な性質を持ちつつも、キャッチ-なキャラクターがあらすじを解説してくれました。それらは彼女のバックボーンに関するものが多かったですが。彼女を使役しているであろう陰陽師の存在も示しています。
     この作品のムードというよりかは、キャラクターのそれになるのかも。文体はガラッと変わる可能性は感じています。

    本文感想

    画像

    第二十回 書き出し祭り 特別会場T-25 【鬼姫と冴えない陰陽師】の -都(みやこ)救済日記-

    おそらくですが。ヒロインの道や、目的を示そうという段階で引きとなりましたね。陰陽師バトルものって強いですね。ヒロインは導かれるんでしょうかね。https://t.co/UY174GU7Gt #narou #narouN7342IN

    — 智子 (@tomoko_1962) December 24, 2023

     異能バトルもの。陰陽師が活躍。検非違使とあるので、平安を舞台とするところでしょうか。

     当時の役職名等をそのまま導入することで、和風ファンタジーとしてのムードを整えることっていうのは可能なんですね。

    主人公   :綾姫
    主人公の能力:鬼としての能力
    世界観   :平安時代。ファンタジー
    異変・事件 :不明(おそらく、物語の動機が設定される大鏡のシーンであろうかと考えます)
    問題・課題 :不明(両親への襲撃等)
    決意・覚悟 :不明(敵討ちとしての決意)

     異変や事件にかかる部分の情報を見るとき「主人公が変わるきっかけ」となるものを捉えることを意識しています。
     綾姫の物語は「すでに鬼となっている」シーンから開始されています。
     そして、鬼としての奔放な振る舞いの中、ヒーローと期待される「佳元永浬」と名乗る陰陽師との出会いに至って、彼女の物語の「両親の復讐」という目的へ導きが期待されます。

     あらすじを読んでいたら分かる。作品として提案されています。書き出し祭りという企画に積極的に参加するようになってから知ったんですが。
    「あらすじ読まない読者」も結構いらっしゃるらしいんですよね。とりあえず手当たり次第に読んでみよう。という人がいて、そういった人たちは「本文の冒頭のみ」で作品の雰囲気や、今後の展開、ムードを拾い上げようとしています。

     本文のみでも「ムード」は伝わるし、主人公を導くであろう陰陽師の男性の存在も示されました。大鏡では、主人公の決意につながるであろうシーンが映し出されることも期待できます。

     その上で、あらすじを読んでみれば「ああ。なるほど。復讐譚を基軸にした和風ファンタジー。しかもヒロイン可愛い」という魅力が伝わりました。

     感想依頼があったものを各会場順繰りに後ろから読んでいるので、まだ他の24作品は触れていない段階です。

     異能バトルものかつヒロイン可愛い。というこの二点で読者を刺しに来ましたね。

     どうなるか。他の作品のジャンル被りがあれば票を割ってしまうかもしれませんが。狙いとしては十分な効果を発揮できた一作だと思っています。

     感想は以上です。

     
     
     

    智子

     
     
    小説家になろうと色々としています。 読んだ本のことを忘れぬように色々な本に関する記事を書きます。

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