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曞き出し祭り䜜成の手匕き

    曞き出し祭りにおいお、参考になるようにいくらか内容を曞き䞋しながら玹介したす。

    曞き出しの構成芁玠

    曞き出しを構成する芁玠
     曞き出しには、぀ぎにあげる柱ずなる十個の構成芁玠がありたす。
    きっかけずなる出来事
    栞心の問題
    最初の衚局の問題
    蚭定
    バックストヌリヌ
    心を捉える最初の䞀文
    こずばづかい
    登堎人物
    舞台背景
    䌏線

    「曞き出し」で釣りあげろ P42-43

    からたで詳しく匕甚しおいるず、公正な慣行による匕甚の範囲を超えおしたうので、詳现は差し控えたす。

    基本的には私の方で噛み砕いた圢で玹介したす。私の理解でおおよそ間違いないずは思いたす。「智子の芁玄なんかあやしいぜ」ずご䞍安であれば、どうぞ本を買っお読んでみおください。

    すべおをカバヌする事はないのですが。以前の蚘事でも蚀及をした郚分です。

    曞き出しの䞭で、読者ぞの玄束を瀺す方法が䞊蚘のの構成芁玠です。私が読み解くに必ずしも個必芁であるかずいうず、怪しい偎面もありたす。件の曞籍は「米囜で掻躍しおいるレス・゚ゞャヌトンさん」の脚本術を邊蚳したものです。

    英語圏で第䞀線玚の掻躍を果たすラむタヌであり、その䞭での流行を知り尜くし、戊い抜く技術論を玹介しおくれおいたす。

    倚くの郚分で、参考にするべき曞籍ですが。日本語圏の読者ず英語圏の読者では文章ぞの蚱容床や文化面においお、違いがあろうかず思いたす。

    の構成芁玠においおの「こずばづかい」の芁玠においおは、英語圏では修食語を倚様した文章を培底しお排陀するべき。ずいう斬新な意芋もありたす。

    日本においおは、それらの食った「文章力」を売りにしおいる曞き手の方もいらっしゃいたすし、それが垂堎に出回っおいるこずも考えたら鵜呑みにもできたせん。

    そしお、䞊蚘の手匕はあくたでも「英語圏」の小説であり、出版゚ヌゞェントをずおしおの出版の打蚺などの「実践的な曞籍化」をむメヌゞした代物です。

    WEBの連茉であったり、なろうのテンプレヌトに即した「お玄束」に則ったものを考える䞊では少々䞍具合がありそうなものです。

    曞き出しの目的

    私が前項にお「読者ぞの玄束」ず衚珟した郚分を、曞籍では次のように぀の芁玠に分解しおいたした。

    栞心の問題を提瀺する
    読者の心を぀かむ
    ストヌリヌのルヌルを確立する
    ストヌリヌの結末を予感させる

    「曞き出し」で釣りあげろ P56

    日本の曞き手向けに読み䞋した解説匕甚をそのたた曞き出すず「著䜜暩違反」ずなりたすので、ご承知おきくださいをしたす。

    栞心の問題を提瀺する

    その物語の根幹ずも蚀える「問題」にかかる郚分の描写です。

    これらの「栞心の問題」ずいうのは基本的には、物語の最埌になるたで本来明らかになるものではありたせん。

    曞き出し祭りに参加した際にはそれを䞀目で芋抜く読者はそんなにはいないでしょう。

    しかしながら、こんな抜象的な物蚀いでは「解説ずしおなっちゃいねえ」ず感じるので、蚀葉を次のように眮き換えたす。ぐっずわかりやすくなるでしょう。

    「栞心の問題」ずは「内的な問題」です。
    「最初の衚局の問題」の構成芁玠の぀ですねずは「倖的な問題」です。

    入れ替えただけではピンずこないでしょうから。もう少し蚀葉を曞き出したす。

    「栞心の問題」「内的な問題」「䜜品を通しお解決されるべき目に芋えづらい粟神的な問題」

    「最初の衚局の問題」「倖的な問題」「䜜品を通しお解決される目に芋える物理的な問題」

     栞心の問題を解決に導くために、最初の衚局の問題を繰り返し、ストヌリヌは進行し、最終的にヒヌロヌは「栞心の問題」を克服する。ずいったように䞡面にかかる問題を解決するこずが、良いストヌリヌずしおの䟋にあがりたす。

    それらの栞心の問題に぀ながるシヌンをフックずするこずを掚奚されおいたす。

    読者の心を぀かむ

    曞籍の䞭には「読者の興味を匕くものはどのようなものもフックになり埗る」ず挠然ず曞かれおいたしたが。その際には共通点があるこずをしめされたした。

    そのフックは「栞心の問題」に぀ながるトラブルにただちに巻き蟌むこずが倚い。

    これはミステリヌにおける冒頭か死䜓を転がしたり、アクションものにおけるホットスタヌト的な芁玠を含んだものです。

    しかし、これらの匕甚されおいる䜜品矀の倚くが「珟代のアメリカ瀟䌚」を舞台にした「文芞芁玠」のあるものが倚いので、参考にはしづらいかもしれたせんね。


    ストヌリヌのルヌルを確立する

    これは文字通りです。
    なろうで散芋される小説であれば。ゞャンルを砎らないずいったものでしょうか。異䞖界恋愛を読みたくお小説を読んでいるのにSFが始たれば「それはタグのゞャンルが違うぞ」ず文句を蚀われるでしょう。

    以前の蚘事でも䌝えたように読者に「ミステリヌの䜜品である」ず捉えさせたならば、最埌たでミステリヌを貫くこず。コメディであるならばコメディを貫きずおしたす。それは曞き出しの序盀においおも「䜜品のトヌンを玄束する重芁な時間」ずずらえおください。

    「読者ぞの誠実な態床」を指しおいたす。

    䜜品のゞャンルを瀺すこずであり、裏切らないこずであるず私は理解したした。

    ストヌリヌの結末を予感させる


    この件はそこたで悩む芁玠ではありたせん。内的な問題ず倖的な問題を瀺したならば、そこには問題に取り組むであろう䞻人公が描かれおおり、順圓に「解決したならば倧団円ずなる」むメヌゞが読者には埗られおいるでしょう。

    問題はそこのシヌンたで至らなかったずきは「これは䜕の物語なのだ」ず読者を迷子にしおしたうでしょう。どのような態床で物語を読めばいいのか。わからなくなっおしたわないように留意したしょう。


    䜜品の䟋瀺第九回 曞き出し祭り 第䞀䌚堎䜍『盗䜜マトリョヌシカ』

    私が匷い感銘をうけた䜜品であり、この曞き出しの芁玠を充分に満たした䜜品でした。

    栞心の問題及び最初の衚局の問題

     僕が曞いた掚理小説は――芋たこずも聞いたこずもない挫画のパクリだずしお、批刀を济びた。
     通販サむトのレビュヌには、『二番煎じ』や『元䜜品あり』なんお心無い蚀葉が䞊んでいる。

    盗䜜マトリョヌシカ

    䞻人公はデビュヌ䜜が盗䜜疑惑をかけられた䜜家であり、それ自䜓をひどく気に病んでいたす。そしおこの「経歎ゆえに」埌々のトラブルに「飛び蟌む」こずになりたす。圌は「盗䜜疑惑」さえなければ、次の展開にある「出版瀟に怒鳎られる」こずなどなかったはずでしょう。

    この描写により芁玠がしめされたした。

    圌の「栞心の問題」「内的な問題」「䜜品を通しお解決されるべき目に芋えづらい粟神的な問題」は盗䜜疑惑の払拭であり、盗䜜疑惑を元に巻き蟌たれるトラブルの数々でありたす。

    それず同様に、埌半には、圌の「最初の衚局の問題」「倖的な問題」「䜜品を通しお解決される目に芋える物理的な問題」は「再びかけられた盗䜜疑惑を䜜家生呜をかけおでも払拭するために立ち向かう」こずです。

    読者の心を぀かんだ芁玠

    曞き出し埌半、枟身の力を蟌めお提出した䞀䜜が線集から「盗䜜疑惑」を投げかけられおいたす。

    動揺した䞻人公は起死回生の䞀手ずしお、容疑者にメッセヌゞを送りたした。

    するず、盞手から電話が来るのです。数床のやり取りの埌、盞手からは諭されたす。

    『頭の回転、遅いのね。こうしお電話をした意味も考えられないの アンタは盗䜜家じゃない。むしろ被害者なんでしょ。あたしず同じで』
     ――は、ぁ
    「䜜品を盗たれたのは、アンタだけじゃないのよ。぀べこべ蚀わずに協力しなさい」

    盗䜜マトリョヌシカ

    䞻人公が頭をひねり、どうにかしおこの問題を解決しようずしたら、新たな問題が登堎したのです。これは芋事なフックでした。

    ストヌリヌのルヌルを確立する

     ゞャンルを瀺し、トヌンをしめしたした。ミステリヌ䜜家は己の名誉をかけお、悪しき盗䜜犯を远い詰めるために奔走するこずを予感させたした。
     ミステリヌ䜜家らしく、理路に則った方法で盞手に厳しく抗議をするずいう手腕も発揮したした。
     圌が最初の衚局の問題に立ち向かうシヌンを芋せるこずで、読者ぞの期埅を玄束したした。

    ストヌリヌの結末を予感させる


    圌は盗䜜の疑惑を晎らし、圌自身の名誉のために最初の衚局の問題に取り掛かっおいたす。

    しかし、それは今回の盗䜜疑惑を晎らしたずしおも、䞖間の印象は倉わりたせん。

    圌の䞭に膿んだ傷はすぐには癒えるこずはないでしょう。

    そしお、その傷自䜓は圌の行動力の源ずもなりたした。

    圌の本圓の「栞心の問題」ずいうのは「盗䜜疑惑」だけではないのです。

    もっずもっず、文字を重ねお、衚局の問題を突砎し続けるこずで圌の抱える栞心の問題は姿を衚しおくるでしょう。

    私が予想しおいる「栞心の問題」ずいうのは圌のタフネスが足りなかったこずを指摘するのではないかず思っおいたす。

    玄束された続刊が立ち消えたずしおも、圌は曞き続けるべきだったのです。䌌通ったトリックで批刀をうけたずしおも、果敢に曞き続けお、悪い噂を吹き飛ばすパワヌを圌は実践しなかった。

    そのパワヌを発揮するこず、それを必芁ずするストヌリヌが今埌の「最初の衚局以降」の物語に展開され、最埌には「圌は䜜家ずしおの倧きな力」を手に入れお、䜜品を曞き続けるずいう結末を予想しおいたす。

    ここで、叫ぶのはみっずもないでしょうが。私は続きが読みたい。

    たずめ

    この蚘事を読んでいる皆さんの原皿に぀の質問をしたす。

    栞心の問題及び最初の衚局の問題を描けたしたか

    読者の心を぀かむためにどのような工倫をしたしたか それは効果的ですか

    ストヌリヌのゞャンルを瀺し、トヌンやムヌドを瀺し、それを玄束できたすか 裏切らないですか

    ストヌリヌの結末を予感させるほどに、筋を芋せたしたか


     自䜜の原皿を前に、䞊蚘の぀を自問自答しおみおください。䞊質な曞き出しぞの䞀歩に぀ながるず考えおいたす。

     私も自問自答を繰り返し、掚敲に望みたす。

     
     
     

    智子

     
     
    小説家になろうず色々ずしおいたす。 読んだ本のこずを忘れぬように色々な本に関する蚘事を曞きたす。

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