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Photo bymi_do_green8

シームレスしか履けないわ

    ろみ

    エロいパンツが履けなくなった。
    シームレスしか履けなくなった。

    エロいという言葉をここに載せていいか迷った。
    けれどシームレスの対義語がどうしても見つからず、勇気を出して1行目に書いてみた。装飾のある、色気のある、ちょっとお姉さんな…どれもしっくりこない。どんどん恥ずかしくなってきたので、もうやめておこう。

    30代も折り返し、「かわいい」「おしゃれ」というワードよりも、「清潔感」「身だしなみ」あたりの言葉がやけに存在感を増してきた。いや、もしや最優先事項では?とまで最近思う。

    たとえば、汗をかいて帽子を脱いだその瞬間。
    ふわっと香ばしい(?)頭の匂いを周囲に漂わせてしまってないか。私の後ろを歩いた人が、その風を浴びて顔をしかめていたらどうしよう。風呂上がりのドライヤーですら、背後に立つ夫の表情がくしゃっとならないか気になる。

    たとえば、後ろ姿もそうだ。自分の後ろ姿が妙に気になる。かがんだ時や足を伸ばした時、すんっと浮き出るあのショーツライン。昔より、人様に見せてはいけないものになっている気がする。

    そして手に取ったシームレスなパンツ。
    わが家全員が大変お世話になっているあの国民的アパレルブランド、そちらのシームレスショーツは驚くほど薄くて柔らかい。
    涼しくて、びょーんと伸びてウエストが楽だという点も、やめられない理由の一つかもしれない。

    しかも最近私は、ボトムスを白にすることが増えた。歳を重ねるごとにネイビーやブラックなどモノトーンコーデが増えていくのかと思いきや、まだ気分じゃないらしい。
    パキッとした赤や、卵の黄身をお湯で溶いたようなイエロー(離乳食で頭がいっぱい)など、鮮やかなトップスを着ると顔色までよくなる気がする。合わせるのはホワイトデニムや、乳白色のタックパンツ。どんな色でも受け止めてくれる懐の広さに、出場回数が多い。

    そんないい気分の時に、ショーツが透けては台無しだ。できるだけ自分の肌の色に近い、シームレスパンツを選ぶ。

    選ぶと書いたが、もう選んでもいない。「無」で履いている。まだ初めの頃は2、3枚を白いボトムスの日に合わせて履き分けていた。でも続かなかった。お風呂に入る前「明日何を着ようか?」と考えてパンツをセットできるほど計画的ではなかったからだ。

    でも次の日、白いズボンの気分だったら?
    透けを恐れて白が着られないのは嫌だ。でもそのために履き替えて洗濯物を増やすのはもっと嫌。
    そんな感じで気づいたら、私の洋服ダンスからお姉さんパンツは消えていた。

    ここまで読んでくださった方は、何を聞かされているんだろう。という気持ちだと思う。
    書いている私も、なぜ急にシームレスパンツについて語り始めたかが分からない。

    でも、もう勢いで書き切ろうと思う。


    もし、シームレスパンツをこれから迎える人がいれば一つだけ注意点を伝えたい。

    ベージュなど定番の色の方が使いやすいが、できれば色違いで揃えてほしい。

    同じ色で揃えてしまうと、どれをよく履いているか訳が分からなくなってしまうからだ。

    これは、(どちらかと言うと怠惰な人間の)経験に基づく教訓だが、我が家には「無限ループパンツ」という現象がある。

    「今日着たものを洗濯して、乾いたら次の日着る」というもので、お風呂あがりに着るキレイな下着をドラム式洗濯機の上に置いたところからはじまった。

    名誉のために言い訳をすると、梅雨の時期に浴室乾燥機にお世話になり過ぎて、生まれたという一説もある。簡単に言うと、クローゼットにしまうのも取り出すのも面倒なので、洗って渇いたら、風呂に一番近いここに置いておきましょうや。というものである。

    これをシームレスパンツで行うと、なかなかのカオスが生まれる。毎日同じパンツを履いているような錯覚になるからだ。

    そして、どこかの土日でこの無限ループを断ち切らないと、永遠にその2枚を消耗していくことになる。気づいたら3ヶ月くらい、2枚を交互に履き続けてしまうホラーである。
    さすがのUNIQLOさんでも生地がカサカサになってくる。(言っちゃった)

    でも、色分けができると、チーム分けができる。

    ミントグリーンと、ベージュ
    うすい桃色と、ホワイト
    ライトオレンジと、さくらピンク

    上手に組み合わせて、ローテーションさせていく。これで、まんべんなく全員野球ができる。

    もう、何の話だろう。

    締め方がわからない。


    でも、これで私の心の平和が保たれている。


    夫の心は、さぁ、どうだろう。



    ◇


    そんな夫が、餃子を失敗した話はこちら✍️



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    ろみ

     
     
    IT系会社員、ライター、4歳0歳の母、低血圧 荒ぶる日常を、書くことで整えています。 母になってからの、少し言いづらい感情の話 VERY掲載↓ https://veryweb.jp/life/613318/ ご依頼はDMへ レーズンサンドと原田マハさんが好き

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