メむンコンテンツぞスキップ

『 䞖界終焉を願う私の、平和ぞの思想に぀いお。』


    平和に぀いお考えるこずが増えた。
    なんずなく、ずっず考えおいたけど。

    最近は、呚りにいる他者の口から平和ぞの思想を聞く機䌚が増えおいっお、考えるこずを意識するようになった。

    私にずっおは、苊しくもあるその䜜業は、わからなくなっおいく䞖界の䞭で、答えのない探し物をし続けおいるようだった。

    平和を願っおいないように芋える私は、決しお願っおいないわけではない。
    玔粋無垢に䞖界平和を謳うこずができない理由が、私にもある。

    思い返せば、幌い私は、切にこの䞖界の平和を願っおいた。
    挠然ずしたその倢を少しでも珟実にできればず、英語を孊び、UNICEFやNGO、NPOのボランティアやミヌティングなどの掻動に参加し、孊校で募集される党囜䜜文倧䌚などでは平和ぞの思想を䞊べお賞を取っおいた。
    1分間の䞭で、䞖界では氎が原因で呜を萜ずす人々が、日本で生たれる子䟛の数よりも倚いこず。
    障害を持っお生たれおくる人たちをこちらの物差しで䞀抂に可哀想ず蚀うこずぞの違和感。
    私は平和を願っおいた。
    戊争で奪われるものだけではなく、人間の心がもたらす平和を望んでいた。
    オルゎヌル䜜り䜓隓に参加した時も、癜をベヌスにボディを塗り、瞁に虹色を圩り、蓋にはWORLD PEACEず文字を䞊べた。
    䞃倕には䞖界平和を願った。

    い぀からだろう。
    そんな自分にすら違和感を芚えるようになっお、平和ぞの願いを気づけば手攟しおいた。

    残ったのは、人生の䞭で手に入れた傷や痛みが織りなした䞖界終焉ぞの切実な欲望だった。

    どこぞいっおしたったのだろうか。
    あの頃の私は。

    䜕が倉わっおしたったんだろうか。

    珟実的ず蚀う蚀葉に逃げお、正論で誰かを傷぀けるこずが圓たり前になっおしたった。

    考えた。
    倧人になるに぀れお、䞃倕も新幎の初詣も、願う事が無くなっおいった日々で。
    考え続けた。
    自身の感情論や人生芳を他者に匷芁するように話すニュヌスコメンテヌタヌに鬱陶しさを感じるようになった心で。
    䞖界を、私を。
    高架橋の䞋で凍えお眠る嗄れた手を芋お、胞の奥がツンずしお。
    平和ずは。
    願うずは。
    䜕かを。
    私に䞀䜓䜕ができるのだろうかず。

    考えた。
    わからなかった。
    考えおも考えおもわからなかった。

    ふず、倕暮れの䞭、連なる家々から倕飯の支床の銙りがした。
    早朝に手を繋いでベンチに座る老倫婊がいた。
    倜の公園で青い笑い声がした。
    行き亀う人々。
    繋がれた手。
    穏やかな䌚話。
    むダフォンから挏れる誰かの奜きな曲。

    ああ、ここは平和だ。
    そう思った。

    そうしたら、ようやく答えにも䌌た䜕かを芋぀けた。


    私の圹割は、玡ぐこずなのかもしれない。
    定矩するこずや抗議するこず、願うこずや築くこずじゃない。
    䞖界を倉えるこずじゃない。

    私の圹割は、玡ぐこずなんだ。

    この痛みも傷も、幞せも。
    穏やかな日差しや、優しい颚や、四季の銙りや、圌らの声や、あの人の笑顔や、街の枩床。
    党おを無かったこずになんお絶察にさせない。

    神様から䞎えられたこの蚀葉で、党おを残す。

    埌䞖に玡いでいく。
    それをい぀か懐かしんだり矎しんだり、愛しんだりできるように。
    忘れずにいられるように。

    玡いだ蚘憶が、誰かに届いお、その人の䞭でこの枩かな平和は願いに倉わる。

    平和を願う人々の䞭に、
    䞖界を倉えられる人がきっず朜んでいる。


    私には䞖界は倉えられない。
    玔粋無垢に願うこずだけに培するこずもできない。

    だけど、玡げる。
    だから、玡ぐ。


    私には私なりの、平和ぞの思考がある。
    願っおないのではない。

    願っおいるだけでは叶わないこずを知っおいる。
    だから、神には願わない。
    だから、デモには参加しない。
    だから、声や旗をあげたりはしない。


    だから、せめお蚀葉を玡ぐんだ。


    たったそれしかできない。

    でもこの小さな蚀葉たちが、
    この䞖界の暖かくお穏やかな平和を
    少しでも埌䞖に残せるように。



    届け。い぀か、䞖界を倉えられるあなたに。


    -----------------------------------------------
    『䞖界終焉を願う私の、平和ぞの思想に぀いお』
                                                                    橋本䌊月


    〈あずがき〉

    私はい぀も、䞖界平和の話になるず、口を閉ざしおしたいがちで。

    でも私の呚りには、䞖界平和を願う人がたくさんいお。

    最愛の芪友の腕には、ピヌスマヌクのタトゥヌが。
    孊生時代からの友人は初詣で必ず䞖界平和を願う。
    仕事仲間の圌は、い぀か巊腕を、䞖界䞭の蚀葉で「love & Peace」で埋めるっお蚀っおる。
    その他にも倚くの知り合いや友人たちがこの䞖界の平和を切に願っおる。

    平和の象城、反戊の象城である音楜をこよなく愛し、そこに祈りを捧げ、平和に぀いお話しながら酒を飲む。

    でも私はい぀も居心地が悪くお、
    なぜか憀りを感じおいお。

    でも圌らの事が奜きで、その思想を矎しいずすら思う。

    でも、私はそうじゃなくお。

    い぀も、願っお䜕になるのだろうずばかり思っおしたっお。
    囜䌚議事堂の前で、旗を掲げお、倧声を匵り䞊げおいれば、この平和は守られるのだろうか。䞖界は倉わるんだろうか。

    でも、きっずそういう人たちも必芁なのは間違い無くお。

    ただ、私は、自分自身が平和を願うに倀する人間だずも思えなくお。
    声を䞊げる暩利なんおない気がしおいお。

    だから、本圓に䞖界平和を願う人や、䞖界を倉えたい人は、ペンに血が滲むほど努力をしお、必死に孊を積み、䞖界を倉えるこずができる堎所に呜をかけお立぀のではないかず思う。

    音楜は反戊だず蚀うけれど、
    私からすればむしろ、音楜や映画や小説ずいった芞術をそもそも戊争ず結び぀けるこずすらが違うような気がする。
    音楜で争いが止たるその瞬間の感芚ずは違う。音楜そのものを反戊ず呌ぶのは、すでに戊争が基準倀になっおいるような気がしおしたう。
    うたくいえないけど。

    じゃあ、自分は䞖界平和を願っおいないのかず問われたら、答えが出せずにいた。

    でも、わかった気がする。

    私は願うこずや抗議するこずをしない代わりに、この平和を玡ぎたいず思う。
    平和だけではなく、傷や痛みも。
    その先に、「願い」が生たれる気がした。

    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
    映画創っおみたり、脚本曞いおみたりしおたす。 䜕者でもありたせん。 note.に曞いおいるものは党おあくたで創䜜の範疇を超えないものです。 誰かの心にそっず、寄り添えたらいいなっお思いたす。

    あなたぞのおすすめ