
【文具エッセイ】母の日に贈る紙を選ぶ。心を込めて。
もうすぐ母の日がやってきますね。
母の日ギフトはお決まりですか?
と言ってみた途端に「しゃらくせー!!」と叫びたくなる私がおります。
仕事では母の日を意識した商品作りの締切は3月末。計算し尽くされた商戦にちゃっかり乗っかって商売をしながら、あとは決められた通りに商品を発送していくだけ。もちろん心を込めて発送はするけれど……。
そんな決められた通り、予測通りのストーリーの中で、母への感謝も消費されていくなんてなんか腑に落ちない……。
そんなドス黒い感情を一旦受け入れてみた後に、もう一度問うんです。
母の日ギフトはお決まりですか?
私の母は驚くほど物欲がありません。困ったことに。
そこで「母の日=ギフト」の式を一旦忘れて、母の日をこう言い換えてみることにしました。
母の日とは、世間の潮流に乗って母へ「ありがとう」を伝えておくのが無難な日。
無難と言ってはなんですが……。照れのニュアンスを含んでいます、へそ曲がりなもので。
物欲のない母という生き物に感謝を伝えたいのは事実で、母の日ってものがあるんだったら感謝を伝えるいい機会だというのもまた事実。
母の日っていう存在に丸め込まれなければ、世に出ることのない「ありがとう」なんです。親子間ってきれいごとだけでは済まされない感情が渦巻いているのも事実、それでも「ありがとう」と思っているのもまた事実。
モノを贈るのではなくて、感謝を贈りたい。
旅行に誘うとか、一緒に食事をするとか。
モノより思い出的なバリエーションもある中で、遠方に住んでいる母にはなかなかハードルが高いもの。電話で話すよりも、もうひとひねり欲しいところ。
そこでシンプルに手紙を書くことにしました。
母の日に手紙を書く。ここまでは4月中に決めていたことです。
手紙というより、ちょっと特別感のあるカードでメッセージを贈る。
どんな紙に書こうか?カードを自作しようか……なんて思っていたのですが、時々忘れながら迷ううち、気づけば5月に。
2025年の母の日のは5月11日(日)。締切は足掻いても変えられない、絶対に。
「母の日」「カード」「手作り」あたりで検索すれば、山のようにアイディアは出てきます。ピンク地にカーネーション。リボンがついててヒラヒラしてて。そして私も作るのは嫌いじゃないのだけど。
でも今の私が伝えたいのはそういう飾りじゃなくて。いかにもそれっぽいデザインがなんだか重苦しく感じられるお年頃です。
迷った挙句これにしました。

出ました、困った時の無印頼み。
◯ ハニカムペーパー メッセージカード 果樹
◯タグにもなるメッセージカード THANK YOU
汚したくないので開けてませんが、シール部分を貼ると、ハニカムペーパーが飛び出すスタイルのカードに仕上がります。

タグには綺麗な色の糸をよって結んでしおりにも使えるかも……と購入。
カードには、木の対角線上の余白に45度くらいの角度をつけてメッセージを記入するつもりです。
ベストではないかもしれない、でもベターだと思った理由を箇条書きでどうぞ。
・「母の日」のイメージをゴリ押ししてない
・メッセージスペースが十分にある
・アレンジの幅が広い
・クラフト紙の質感が好み
・定型サイズでサラッと郵送できる。封筒つき。
・ハニカムのポップアップ部分は自作のハードルが高い
・私、果樹栽培してるので……
・とりあえず締め切りまでに手紙を届けたい
無印の商品って、計算されたデザインが施されつつ余白がしっかりあります。そんなデザイン、カスタマイズ性が高いところが気に入っています。このカードもそう。
白紙からスタートのカード制作は時間的にもセンス的にもハードルが高いけれど、方向性が決まっていれば、自分が取り組みたいところ(=感謝)だけに集中できます。
無印良品ばかりを推したくはないのだけど、推したくない理由もないのだけど……。最後のひと手間は自分でかけたいのです。納得感を頼りに生きているタチなので。この観点で無印良品に見事に持っていかれることが多いのです。
この紙、ペンで書いたら気持ちいいだろうな……というワクワクでここまで書いてしまいましたが、締め切りまでに仕上げておきたいのでこの辺で。
母へのメッセージは自分の心の中でしっかり練りたいと思います。
母の日ギフトの代わりに手紙なんでいかがでしょう?
感謝までも消費したくないし、されたくもない。そう思う私もまた2児の母なのです。