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それも私|6.春が近づく音

    春が近づく音がする。
    今日も、今年一番の寒さと告げる天気予報を聞きながら、
    洗濯ものをベランダで干しながら家族を見送る。
    裏返しになった靴下を表に返しながら
    ”またか”と苦笑する。

    今日もまた、迷いそうになる。
    また私のした決断で、大切な誰かが傷つくのではないか?

    でも、それでいい。
    それは、私が息をするように酸素が当たり前にそこにあると思うように
    私にとって、そう考えてしまう事は癖だから。

    否定する事では生まれない。
    そこにそれがあると認めて生きて行く。

    靴下が片っぽしかないのに気づき洗濯機に戻って中を覗く。

    時には、少しだけ立ち止まる。
    立ち止まって、あたりを見渡してみる。

    そうする事で、今までとは違った考え方が浮かぶかもしれない。

    洗濯機の中に、靴下は無かった。
    ズボンの中に一緒に入ってた。

    そんな時も、あるか。

     
     
    何気ない会話の中で残った違和感。 そういう、 目には見えない小さな揺れを、 物語や言葉として紡いでいます。 ここにある文章が、 過去の自分や、 今どこかで立ち止まっている誰かに、 そっと寄り添うものになれたら嬉しいです。 どうぞ、ゆっくりしていってください。

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