
時の川【和歌】
星の川
逢はず流るる
面影を
残して君が 幸を祈らむ
今々和歌 第十七首🎋
ときか(時歌)
現代語訳
天の川のきらめく流れに、彦星である
あなたと逢うことなく、
ただ面影だけをそっと残して、私は歩き出します。
どうか、あなたのこれからの日々が、幸せでありますように。
用語解説
星の川
天の川のこと。
七夕伝説の舞台であり、二人を隔てる川であると同時に、時の流れや人生の歩みも象徴しています。
逢はず
「逢わないままに」「逢うことなく」という意味。
自ら別れを受け入れる静かな決意が込められています。
流るる
流れ続けること。天の川だけでなく、止まることのない時間や運命を表しています。
面影
姿や思い出、心に残る記憶。去りゆく自分の姿だけではなく、お互いにそれぞれの心に灯る二人の記憶、想いなどを表しています。
幸(さち)
幸福や豊かな人生、幸せのこと。
祈らむ
「祈ろう」「祈るつもりだ」という未来への意志を表す古語。
自分の願いではなく、相手の幸せを静かに願う織姫の優しさを結びに込めています。

さようならは告げず
ただ静かに祈りに変えて
それでは
またいつか…
お会いできる日を🕊️
ときか