
渡せなかった300円、ゴミ袋で精算させて
デートで一緒にお会計をした時、600円のお釣りがきた。500円玉と100円玉。
『分けられないからとりあえずわたし持っとくね』
『うん、その600円あとで何かに使おう』
そんな会話をしたものの、その後はすぐ解散になってしまい使えなかった。
お金に関して少額でもちゃんとしたい派のわたしは、また会う時にその600円を使えるようにお財布の別ポケットに入れておいた。
その“また会う時”が来ずに関係が終わってしまった。
彼のお釣り300円分を渡せなかった。
もう連絡をとれない状態にあるのでどうしようもない。
お別れが確定した日、彼がわたしの家に置いていったものを処分しなければと早々に動いた。(悲しくてすごく泣いていたのにそういうところは素早くて冷静)
本当は持って帰ってほしかったけど、連絡とれないし。どうしても必要なものがあるなら関係が切れる前に連絡よこすだろうし。そもそも置いていかないだろうし。
彼が置いていったわりと多めな服。
ゲーセンで取るだけとって自己満だったであろうぬいぐるみとかの景品。
わたしに着ていいよって渡してきた服。
一緒に読もうって言って持ってきた雑誌。
かさばるものばっかり。うちにあるゴミ袋の大きさじゃ入らないんだって。小さいのを何枚も使うことになるんだって。
だからわたしは大きいゴミ袋を買いに行った。散々泣いて目も腫れてノーメイクだったけどマスクして。
レシートに書いてあった。
ゴミ袋 320円。
渡せなかったお釣りの300円、これで精算させてくれ。
毎日note、7日目。