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ときめきを忘れた49歳の主婦が、ガシャポンでコジコジに恋をした話【創作大賞】

    49歳、ときめきを再起動したい

    2026年6月23日、わたしは家事の合間に書店をブラブラしていた。ささやかなリフレッシュである。

    その書店では、服や雑貨、文房具なども販売している。本だけでなく、さまざまな商品をみて刺激を受けるのが好きなのだ。

    先日、noteの記事で「50の質問」に答えてから、ひとつ気になっていることがある。

    32.好きなキャラクターは?
    スヌーピー

    好きは好きやで?

    「好きなキャラクターは?」という問いに対して、

    「う〜ん、強いて言うならスヌーピー かな。」

    これくらいのテンションだった。
    「もちろんムーミンも好きやで?」くらいの。

    ふつう。ふつうに好き。

    いや、…もっとときめきたい!!
    何かに夢中になりたい!!

    専業主婦になり8年、ひとり息子と向き合ってきた。流れる日々の中で、断捨離にも取り組んできた。物が厳選され、息子は小学生。そろそろ、次のステップ(在宅で仕事をする)へ進もうとしたこのタイミングに、そんな願望がふつふつと静かにわいていたのだった。


    32年越しの恋、ガシャポンでの出会い

    その書店にはガシャポンコーナーもあった。

    おそらく100台はあるだろう。
    (調べたら300台だった。私の感覚って一体…)

    普段ならスルーしているガシャポンコーナー。

    正直、「ガシャポンなんてお金の無駄だ」と思っていた。だから、息子(小2)にせがまれても答えはほとんどNO。

    そんなわたしが、ふとガシャポンに興味を持ち、すべての台を見てまわろうとしたのも珍しい。

    「なんかええのないかなぁ。かばんに付けられるような。」

    そんな軽い気持ちだった。

    くまなく見てまわり、目にとまったのは、
    「コジコジ 台詞ラバーマグネット」だった。

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    出典:コジコジ公式サイト

    …!! かわいい!!
    なにこの台詞!深いぃ!!

    …え、欲しい。。(きゅん)

    それが恋に落ちた瞬間だった。


    まる子世代のわたしが、コジコジに魅了されるまで

    もちろん前々からコジコジの存在は知っていた。
    なぜならわたしはがっつり「まる子世代」だから。

    月刊少女漫画雑誌「りぼん」を購読していた小学生のころ、「ちびまる子ちゃん」の連載が始まり、単行本も集めていた。中学生になるとアニメ化され、ピーヒャラピーヒャラパッパパラパ〜と毎日のん気に歌っていた記憶がある。そう、ギラギラとしたB.B.クイーンズのアルバムを町の小さな電気屋さんで購入して。

    【答え合わせしてみた】
    ちびまる子ちゃんの連載が始まったのは1986年8月。わたしは当時小学4年生、合ってる!
    アニメが始まったのは、1990年1月。当時中学1年生、合ってる合ってる!!

    今はスマホでなんでも調べられて便利だな

    さらに、著者であるさくらももこ先生のエッセイにもハマりまくっていた。

    『もものかんづめ』(1991年刊行)
    『さるのこしかけ』(1993年刊行)
    『たいのおかしら』(1994年刊行)

    さくらももこ初期三部作

    漫画ならともかく、エッセイを読んでゲラゲラ笑ったのは初めての経験だった。

    そして、コジコジ。

    さくらももこによる漫画『コジコジ』は、1994年に雑誌『きみとぼく』(ソニー・マガジンズ)にて連載が開始されました。

    32年前のできごと

    当時は「へぇ〜」と軽く流していたような気がする。

    そのころは音楽、Mr.Childrenに夢中だったから。

    『コジコジ』の連載が始まった1994年4月、Mr.Childrenはまさに大きな飛躍の時期を迎えていました。
    1994年4月16日にリリースされたのが、彼らにとって初のオリコン週間1位を獲得し、年間シングルチャートでも1位に輝いた名曲「innocent world」です。

    1993年(高2)からMr.Childrenのファン

    そうか、あの頃からコジコジはいたんだ。。


    昭和生まれのカルチャーショックとメルカリ召喚

    コジコジのガシャポン、1回300円。
    ガシャポン界隈では安いほうだ。

    しかし、わたしの感覚では「ガチャガチャ」。
    ガチャガチャといえば100円。

    今って300円がデフォルトなのぉ?!(高っ!!)

    そういえば息子がハマっていた昆虫のガシャポンは500〜1500円だった。もはやガチャガチャちゃうやん。おもちゃ屋のおもちゃやん。

    昭和生まれのカルチャーショック

    そんなわけで後ろ髪をひかれながら、その日は何もせずに帰った。

    帰宅してからというもの、暇さえあればコジコジのことを食い入るように調べまくっていた。

    漫画、グッズ、アニメなど。

    Amazonのカートはコジコジグッズでいっぱいになった。他のキャラクターでこんな現象、起きたことない。

    ときめいてる!わたしときめいてる!!
    (歓喜)

    そしてどうしてもガシャポンをまわしたくなった。

    翌日、また家事の合間に書店へ向かう。
    脇目もふらずガシャポンコーナーへ。

    会いたかったよコジコジ!

    狙いは「じゃあ全部。全部一番好き」のコジコジだ。

    画像
    出典:コジコジ公式サイト

    惜しげもなく300円を投入し、即座にまわす。

    出てきたのは「今日ものんきな一日だったね」だった。…いい!これもいい!

    マジぎゅんぎゅんぎゅんっ好きすぎて滅っっ!!
    (テンション上がりすぎ)

    さっそくMyワゴンに貼ってみた。

    画像
    かわいすぎやろおぉぉぉ!!

    わたしの人生に、コジコジが加わった瞬間だった。

    ちびまる子ファンだったわたしが、32年の時を経てコジコジを迎えているなんて。

    これだから人生はおもしろい。

    …そしてもう1個欲しくなる。
    (これもデフォ)

    次郎の言葉、「思いっきり笑ってみろよ。少しは心が軽くなるかもしれないぞ」がいい。これ欲しい。
    コジコジと次郎を並べたい。

    おもむろにメルカリで検索。

    次郎、おった。333円。送料33円としたらお買い得だ。狙い撃ちをする49歳専業主婦(メルカリ歴12年)。

    2つを並べて貼ってみた。

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    (わたしなりの)コンプリートぉおおお!!

    うんうん、そうだよねぇ。特別なことしなくても、のんきな一日が幸せだよねぇ。
    うんうん、そうだよねぇ。笑ってたら少しは心が軽くなるよねぇ。なんなら口角を上げるだけでもいいよねぇ。
    (コジコジと次郎に心の中で話しかけるわたし)

    コジコジワールド、炸裂。

    ますます頭から離れなくなった。
    これは紛れもなく、恋…?

    (…きゅぅぅぅん。)


    「肩透かし選手権」優勝!コジコジのシュールな魅力

    すっかりコジコジに魅了されたわたしは、YouTubeで【公式】コジコジチャンネルを見つけるや否や当たり前のように登録をした。

    何本か観てみたら、めちゃくちゃ面白かった。
    一緒に観ていた息子も大笑い。

    印象に残ったのはこの台詞。

    (タコの弟)「おまえバカだろ バーーーカ」

    (コジコジ)「そうだよ よく知っているね キミは物知りだね」

    度肝を抜かれたワンシーン

    悪口を悪口と捉えず、バカなことを自認している。
    相手を褒めつつ、事実を淡々と返している。

    …シュール!!

    ふたりの会話はさらに続く。

    (タコの弟)「なんだよその帽子 変なのっ アハハ」

    (コジコジ)「そうだよ 変なんだ アハハ」

    (タコの弟)「なんだよ からかいがいのない奴め」

    おうむ返しで相手を黙らせるコジコジ

    コジコジ、最強。

    肩透かし選手権、優勝。

    そのスキル、昔から欲しかったやーつ!

    息子は声を上げて笑い、モノマネまでやり始め、完全にハマっていた。7歳でコジコジに出会えた息子をみて、子育てに必要な要素を、ベストなタイミングでわたしは取り入れられたんだ!と思えた。


    「今、ここ、わたし」だからこそ出会えたコジコジ

    わたしが欲しかったときめきも、息子との笑顔の共有も、32年前にさくらももこ先生が描いてくれたあのシュールな世界の中に、ぜんぶ用意されていた。

    出会うべくして、「今」出会えたのだ。
    49歳のわたしだからこそ、受け取れたときめきだった。

    そして、「好きなキャラクターは?」の問に対して、これからは食い気味に「コジコジ!」と声を大にして答えることだろう。

    50歳の幕開けに、コジコジを連れて。
    これからの毎日が、より一層のんきで、愉快なものになりますように。

    32年という時を超えて、今なお新しいときめきを届けてくださる さくらももこ先生に、心からの感謝を込めて。

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