
ハイヒールの足音に憧れて
好きな場所ってどこですか?と聞かれたら、あれこれと思い浮かんでくる。
お気に入りの店、リピで行っている旅先、自宅のリビング、鉄道オタクなので電車の中(笑)…etc.
なのだが、あえて斜めから切り込んでみると、それは「オフィス」だ。
なぜ斜めなのか?
好きな場所というと、プライベートで過ごす空間なのだろうなと、勝手にイメージを抱いているからである。
だから「オフィス」は、"番外編"とでもしようか。
ま、言葉の講釈はさておき。
もう40年以上、会社勤務をしている。
そこはある意味、私が人生で最も長く過ごしている場所ともいえる。ひょっとしたら、自宅に居る時間より長いかもしれない。
その間何回か転職しているので、もちろん、常に同じオフィスではない。いろんな地域の、大小新旧様々なオフィスで過ごしてきた。
どこに居たとしても。
やや無機質なパーテーションやら、デスクや椅子や、コピー機とかシュレッダーとか、いつも侃々諤々している会議室など、なぜか心惹かれる。
何よりも、この空間で過ごして仕事のミッションを日々クリアしていくみんな、そして私。
あーー働いているなぁ、今日も頑張っているなぁ。
そんなやりがいを感じさせてくれる場所、それがオフィスなのである。
余談だが。
新卒で入社した会社に、当時1980年代には珍しく女性の課長さんがいた。
その彼女がハイヒールでオフィス内を闊歩している姿。あの足音にも、めっちゃ憧れて。
ある意味、それが私が管理職を目指すきっかけともなったのだ。
私も、この場所をハイヒールで闊歩したい!
そして、ありがたいことにいつしかその夢が叶って、今でもほぼ毎日ハイヒールを履いている。
話を元に戻そう。
とにかく、オフィスにいると「ここが私の場所なのよねーー。」と、じんわりあったかい気持ちになるのだ。
いいこと、嬉しいこともたくさんあった。もちろん、辛いことしんどいこともワンサカ起こってきたけれど。
それも丸ごと自分の人生で、そんな喜怒哀楽をこの場所が見守ってきてくれたとも言える。
すでに定年再雇用となって、あと何年オフィスで過ごせるかはわからない。
だからこそ、今この好きな場所を噛み締めていたい。そんな思いを抱く今日この頃なのである。