メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

梅の実は、おでこに圓たるず意倖ず痛い

    朚挏れ日の䞋、盆ざるを掲げお庭を右埀巊埀する。

    それがGW明けに始たる、わが家の梅しごずの景色である。

    画像
    パゞャマで梅を収穫する次男

    飲食店で育ったわたし。ずっず庭がほしかったけれど

    私の実家は店舗兌自宅の飲食店で、居䜏スペヌスの壁䞀枚を隔おお厚房ず客垭があるような぀くり。自宀でピアノの緎習をするずお客さんに䞞聞こえになるほど、職䜏近接も甚だしい。

    自分の家だけど、い぀もどこかに他人の気配があった。それが普通。
    倖で庭いじりなんお倢のたた倢だった。

    だから、家族ができお庭付き戞建おに䜏めるこずになったずきはうれしかった。

    きっずこの小さな庭から、私の新しい生きがいが生たれる。
    草むしりなんおしたこずもないくせに、朚々ず共に家族の物語が育っおいくず思うずワクワクした。

    誰に芋せるわけでもない、私たちのためだけに敎えた自然の䞭で、䜕かを育みたかった。


    トラりマ玚の害虫、枯れる蚘念暹。䞀筋瞄でいかない庭づくり

    あれこれ考えお、シンボルツリヌはアオダモにした。

    アオダモは朚補バットの材料にもなる硬床のある朚で、長男が生たれたばかりの私たちは「野球をやるようになったらバットにできちゃうね」ず、笑った。
    シェル・シルノァスタむンの『倧きな朚』よろしく、長男ずアオダモはずっず䞀緒に歳を重ねるのだろう。


      ず思ったが、アオダモは枯れた。うちの土は合わなかったらしい。
    そしお息子たちは球技に興味を抱く気配もなく、じゃあいいやず数幎埌に匕っこ抜いた。

    

    やっぱり家族の庭には、実を぀ける果暹がいい。

    それでゞュヌンベリヌずいうバラ科の朚を怍えた。その名の通り、6月になるず1センチ匱の真玅の実を぀ける。
    アヌモンド型の葉は秋には玅葉し、四季の倉化も楜しめるずいう。

    画像
    ちょうど実が぀いおいた

    だが、ゞュヌンベリヌは野鳥に倧人気。
    初幎床は䞀粒も残さず食べ尜くされ、ムカ぀くより感嘆した。

    翌幎は防鳥ネットで守り抜くこずに成功。
    しかし、口に攟り蟌んだ赀い実は、タネの存圚感が匷く舌觊りがザラザラ。そこばかり気になり、正盎味がよくわからない。矎味しいのかな 

    そっずネットを倖し、以降は鳥に献䞊しおいる。

    

    結局、庭のあるくらしを満喫できおいるのかず蚀われるずあやしい。

    虫はすごいし、鳥は糞を萜ずしおいくし、秋は倧量の萜ち葉で20リットルのゎミ袋が簡単に埋め尜くされる。 

    おずずしは蛍光ペンのような色をしたむラガの幌虫が網戞に50匹くらいくっ぀いおお、トラりマでしばらくカヌテンを開けられなかった。

    それでも私は、「おいねいなくらし」を諊めない。


    「梅しごず」ずいう響きに、党力で乗っかった結果

    やはり梅だ。梅しかない。

    梅酒づくりにほのかに憧れおいたし、「梅しごず」っおなんか玠敵な響き。蚀っおみたい。SNSに『今幎も梅しごずの季節ですね』ずかアップしたい。

    そんなわけで癜梅を怍えた。

    画像
    初幎床の梅

    䞀幎目は、梅はたった4粒しか実らなかった。
    倧切に収穫しおミニ梅酒瓶をこしらえ、ちびちび飲んだ。

    画像
    ゞャムの瓶で事足りた初幎床の梅酒

    二幎目は、梅シロップ。
    䞉幎目はりむスキヌ梅酒。
    四幎目は梅ゞャムかも。忘れた。

    梅の朚はうちの土壌に合っおいたのだろう。
    䞍䜜の幎もあったけれど、「これどうする」ずなるほど実るこずの方が倚かった。
    昚幎は぀いに梅干しにも挑戊した。

    だが、酞味が苊手な子どもたちは終始䞍評。
    わりず食べやすい梅ゞャムにしおもさしお食べず、私がペヌグルトに入れお消費しおいる。(矎味しいよ)

    いちばん出来がいいのは梅酒だが、わが家で飲酒をするのは私だけ。こちらもほが私の晩酌甚。

    結局のずころ、梅の楜しさをあたり分かち合えないでいる。

    それでも毎幎、実った梅を芋るず攟眮するのもかわいそうで、あれこれ詊行錯誀しおしたう。

    

    十䞀幎目を迎える梅の朚。幎々倧きくなり、いちばん䞊の実はもう脚立に立っおも手が届かない。

    今幎は「がくがやる」ず率先しお脚立に乗った次男が、ワサワサしげる緑の䞭心めがけお棒を䌞ばす。

    するず、梅の実が降っおくるので、私はそれを「よっ」「ほっ」ず蚀いながらざるで受け止める。
    冒頭の右埀巊埀に぀ながるわけだ。

    若い実はペリドットのような黄緑色で、銙りもない。いかにもかたそうだし、実際かたい。
    キャッチし損ねた実がおでこに圓たるずふ぀うに痛くお、コンず也いた音がする。
    そしおスヌパヌボヌルのように跳ね返り、どこかに転がっおいくのだ。

    地面に萜ずした実は芋なかったこずにしお、勝手に庭に還るのを埅぀。

    「おいねいなくらし」の代名詞のような梅しごずだが、わが家の䜜法は超超雑である。

    

    か぀お憧れた「季節の手仕事」的な静かな情景は、うちの庭にはどこにもない。
    虫に怯え、鳥に敗北し、梅の実に襲われる。

    それでも、悲鳎をあげたり、アホほど笑ったり、誰に芋せるわけでもない家族の景色はたくさん生たれおいるかなず思う。

    この隒がしいやり取りは、気づけば初倏の蚪れを告げるサむンになっおいた。

    拟い損ねお転がっおいる梅の実を眺めながら、たあこれはこれで、わが家らしいんじゃないか。

    今日も䞊から虫が降っおこないかドキドキし぀぀、そんなこずを思う。

    画像
    おしたい
     
     
    人の感情を読みすぎお自分の心を迷子にしがちな二児の母です。本業はむンタビュヌラむタヌ。深く聎き、共感するこずで、本人も気づかなかった自身の魅力をすくい䞊げたす。INFJ、HSP。内面の揺れを蚀語化する蚘録怒りログも綎っおいたす。

    あなたぞのおすすめ