メインコンテンツへスキップ
見出し画像

ネガティブ・ケイパビリティを考えるヒント① ~願望はあなたの中にあるのではない~

    あなたの願望はあなたの中にあるのではない。
    願望とは自分の力で湧いてくるものではない。
    それは自分の外側にある集合的なもの。
    「人間だったらこう思うであろうなぁ」という過去の人が皆たどってきた道のようなもの。
    いや、過去の人たちが積み上げてきたものなのだ。
    だから、価値観やメンタルモデルも、一定のパターンや類型に分けることができる。
    人間的な常識というものをもって。
    つまり、アドラーの言う、「コモンセンス」がこれに近い。
     
    成長段階に人はそれを取り入れ、それをもってアイデンティティーが成る。
    多くの人はそれを自分固有のものだと錯覚している。
     
    同じ願望を描く人など、世にごまんといる。
    願望と言うのは、自分だけの願望ではなく、多くの人の願望なのだ。
     
    意志も同じで、自分の意志と思っているものは自分の意志ではない。
    ずっと過去から巡ってきた人々の想いなのだ。

    それは生成AIのアテンション・メカニズムと似ている。
    その仕組みは、データの関係性に重みづけてアウトプットする。
    心もあなたの内部にずっとあるものではなく、AIのように、瞬時に生成されるものかもしれない。
     
    意志も願望も自分の中にあるのではなく、自分の外にある。
    心は自分の中にあるのではなく、自分の外にある。
    あなたはそれら、集合的知性の受け手ということだ。

     
     
    人材関係の仕事をしています。たまに歴史や哲学、働き方のことなど、こんなの発見しましたというノリで書いています。 自著:存在の声に耳を澄ます ── 生成の源に導かれる「ネガティブ・ケイパビリティ」(2026年刊) https://amzn.asia/d/06ZNsXE1

    あなたへのおすすめ