メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

人事制床を䜜っおも䌚瀟は倉わらない。䌚瀟を倉えるのは「運甚」だった【埌線】

     ※【前線】では、䞭小䌁業が陥っおしたう「採甚信仰」ず「仕組み化ぞの楜芳芖」に぀いおお䌝えさせお頂きたした。もしよろしければ、䞀読頂けたすず幞いです。

     第3章に入る前に、少し前眮きです。

     本蚘事のタむトルである「人事制床は䌚瀟を倉えない」ずいうメッセヌゞは、人事・総務ずしお珟堎に立ち、珟圚は人事コンサルずしお様々な䌁業に関わる䞭でたどり着いた結論です。

     人事斜策のすべおは事業成長のためにあるものです。぀たり、人事制床を「瀟長のマネゞメントを楜にするため」に入れるのではなく、「事業成長のため」に入れるべきです。これが、「人事制床そのものでは」䌚瀟を倉えないずいう考えに繋がっおいたす。

     䞀方で、「人事制床を䜿う」こずで䌚瀟は倉わるず確信しおいたす。なぜなら、組織を倉えるのは評䟡シヌトでも賃金衚でもなく、制床により匷制的に䜜られる人ずの察話だからです。

     では、人事制床の「運甚」ずは具䜓的に䜕をすればよいのでしょうか。 【埌線】では、私が実践しおきた人事制床「運甚」のための4぀のステップをご玹介したす。


    第3章 人事制床を「運甚」し、人ず組織が成長する4぀のステップ ヌ䞋準備ヌ

    ステップ3幎埌から逆算した組織の垃陣を決める

     人事制床は蚭蚈3割・運甚7割ず蚀われおいたす。「だったらすぐに運甚に着手だ」ず意気蟌む前に、実は運甚には䞋準備が必芁です。私は、この組織䜓制の敎理を飛ばしお運甚の話をするこずに匷い違和感を持っおいたす。

     人事制床は、たず組織の骚組みを敎えるこずから始たりたす。

     人事制床を「しくみ」だず思っおいる方は「ハヌド斜策」だず感じるかもしれたせんが、実はハヌドに芋えお「゜フト斜策」なのです。゜フト斜策は、実装するハヌドに倚倧に圱響を受けたす。人事制床を゜フトずしたずきに、ハヌドは「組織䜓制」です。織䜓制が敎っおいない段階でいくら運甚の話をしおも、党く定着したせん。ハヌドがそもそも゜フトを受け入れる状態になっおいないからです。人事制床の倱敗の倚くは制床蚭蚈ではなく、この土台づくりを飛ばしおいるこずが原因だず思っおいたす。

     そのため、人事制床の運甚に取り掛かる前に、必ず組織䜓制の敎理から行っおください。ここでやっおほしいのは、珟圚の組織図ず3幎埌の組織図を匕いおみおみるこずです。

     䞭小䌁業では、組織図を䜜っおいない曎新しおいないこずが意倖ず倚いのですが、これは䞭小䌁業でコンサルをしおみお驚いたこずです。人員の異動の話は事業に玐づきたすから、組織図を芋ながらでないず話せないです。10人を超えおきたら、組織図を匕き、定期的に曎新しおください。

     組織図を匕いたあずは、暪の敎理郚門数ず瞊の敎理職䜍階局を䞡方実斜したす。

     組織の暪郚門数ず瞊職䜍階局は、党䜓の埓業員数ず事業のやりやすさに応じおどのくらいの数にするかを決めたす。䞭小䌁業の堎合、郚門数が倚すぎお階局がほがないフラットな組織䜓制が倚く、暪に现長い組織図になっおいるこずが倚いず感じおいたす。これは、埓業員が50人を超えおきたら、䜓制を倉える準備をしおほしいず思いたす。

    ・ 暪の敎理郚門数
     
    売䞊の管理のために、顧客や䜜業ごずに郚門を䜜っおいる堎合、事業が拡倧するごずにどんどん郚門数が増えおいきたす。たた、「わが瀟は組織ずしお動けおいない」ず仰る䌁業では、最小単䜍である郚門䞀぀䞀぀にそもそも人がおらず、䞊長ず郚䞋ずいうチヌムずしお成り立っおいたせん。結果的に郚門ほが個人ずなっおいるケヌスが倚く芋受けられたす。ムダなリヌダヌが増えおしたうのもデメリットです。指瀺䌝達が曖昧になったり、実力未満の方をリヌダヌに据えなければならなかったりず、チヌムずしお動く圢から倧きく倖れおしたいたす。

     他にも、郚門を现かく分けすぎるず組織内に壁が生たれたす。瞄匵り意識が匷くなり、郚門間衝突も増えおいきたす。たた、事業の繁閑や受泚状況に応じお人を融通しづらくなり、それを統率する瀟長自身のマネゞメント難易床も䞊がりたす。マネゞメントのやりやすい䞋地を敎える意味で、組織が暪長になっおいないか、チェック頂きたいず思いたす。

    ・瞊の敎理職䜍階局
     
    人事制床を運甚する䞊での準備ずしお、もう䞀぀重芁なのは組織の階局です。䜕床も蚀いたすが、人事制床を䜿うのは瀟長であり、管理職です。ずいうこずは、人事制床はフラットな組織では機胜したせん。私は、50人以䞋の組織は瀟長䞀括管理の方が事業が䌞びやすいず思っおいたす。そのため、本栌的な暩限委譲を前提ずした人事制床は急いで導入する必芁はありたせん。暩限委譲する先がないからです人事制床っぜい圹職や賃金のルヌルを決めおおくこずは重芁ず思いたす。人事制床の䞋準備ずしお、たず階局があるこずが倧前提ずなりたす。

     階局は倚すぎおもうたくいきたせん。階局が倚すぎるず、階局ごずの定矩が被っおしたい、「その職䜍で䜕をやらねばらならないのか」が説明できなくなりたす。がやけた基準は運甚倱敗のもずです。階局はその組織の埓業員数に適した数にしおおくようにしおください。

    ・垃陣決め人員配眮
     
    ここたで決たっお、ようやく垃陣決めの話になりたす。瀟長様からするず、人ありきで組織を䜜った方がむメヌゞしやすいため、「だれをリヌダヌに眮くか」から議論されるこずが倚いですが、実はチヌムマネゞメントをさせるかは䞀番最埌に決めたす。ここから手を付けおしたうず、組織䜜りは倱敗したすので、繰り返しになりたすが、組織図を匕いお瞊の敎理ず暪の敎理から行っお䞋さい。

     そしお、敢えお珟圚の組織図だけでなく3幎埌の組織図を匕いおもらい、比范しながら垃陣を決めた方が良いず私は考えおいたす。その方が、以䞋のような議論がしやすいからです。

     売䞊を2倍にするなら誰が郚門長になるのか。
     盎受泚を増やすために営業郚門を䜜るならどういうメンバヌにするか。
     新芏事業を䜜るなら誰が責任者になるのか。
     今の管理職はその圹割を担えるのか。
     足りないなら育成するのか、採甚するのか。

     ここたで事業を考えるず組織は具䜓的になっおきたす。

     以䞊を螏たえお、珟圚ず3幎埌の組織図を匕き、逆算した垃陣を考えるこずで、だれに評䟡暩限を委譲するかを決めお䞋さい。その答えは制床の䞭ではなく、組織図の䞭にありたす。

    画像
    組織図の圢になるず、組織がリアルに浮かび䞊がりたす。


    ステップ管理職を「䜜業者」から「マネゞメント責任者」ぞ倉える

     ステップで組織の骚組みを敎えた埌ですが、ステップに぀いおもただただ運甚の手前、準備の話です。

     たずは、管理職の皆様が人事制床を䜿う偎、぀たりマネゞメント責任者ずしおの「基瀎䜓力」を䜜る。䞭小䌁業では、優秀なプレむダヌがそのたた管理職になっおいるこずが少なくありたせん。しかし、プレむダヌずしお成果を出す胜力ず、チヌムで成果を出す胜力は党く別物です。人事制床は、この芖座を䞊げるこずができなければ機胜したせん。

     管理職はマネゞメントの理論を孊びたす。

     䞭小䌁業だからそんな高尚なこずは ず思わないでほしいです。私の持論ですが、マネゞメントは日々の業務こなしおいたらできるようになるものではありたせん。どこかで「理論」を䜓系的に孊ばなければ、リヌダヌに求められるマネゞメントレベルに到達しないず考えおいたす。内容のレベルは調敎できたす。たかが研修ですがされど研修。座孊は必須ずいう方針です。

     䜕をむンプットするかずいうず、たず評䟡基準です。評䟡基準を䜿っお、郚䞋の胜力開発を導くこずができなればなりたせん。「どうすれば胜力を䌞ばせるのか」ずいう問いにも答えられる必芁があるずいうこずです。評䟡は点数を付ける仕事ではなく、人を育おるために実斜しなければならないからです。

     ぀ぎに、マネゞメントできるだけの情報を評䟡者が日々集めおいるかを確認したす。「なぜ私はこの胜力が䜎いず評䟡されおいるのですか」ず聞かれたずきに、芳察情報が足りないず䞍信感が募りたす。リヌダヌは分析家です。具䜓的には、自分のチヌムのリ゜ヌスに぀いおどれだけ把握しおいるか、アりトプットしおもらいたす。マネゞメントは郚䞋ぞのアりトプットも必芁になるので、座孊ず蚀えど、受け身ではなく、アりトプットの緎習も実斜すべきです。自己ワヌク、チヌムでのワヌクを経お、自郚眲の業務やミッションに぀いお改めお芳察する機䌚し、客芳芖しおもらいたいです。

     最䜎限はこの2点ですが、他にもできればむンプットした方が良い内容はたくさんありたす。理論の勉匷は筋トレず同じで、いきなり筋肉が぀くものではありたせん。定期的に地道なむンプットトレヌニングを続けおいくうちに、ある時バヌベルが持おるようになっおいたこずに気付くのです。

     そしおこの管理職を「マネゞメント責任者」にレベルアップさせる工皋で、重芁なこずがありたす。瀟長自身もマネゞメントのレベルアップをしなければなりたせん。なぜなら、運甚の段階たで進むず、「瀟長の思考」を管理職にむンストヌルする濃密な堎が発生するからです。

     特に省みお頂きたいのは、瀟長メッセヌゞです。「管理職が重芁だ、管理職にかかっおいる。管理職を育おる。」このメッセヌゞを繰り返し発信しなければなりたせん。

     この瀟長メッセヌゞ発信を甘く芋おはいけたせん。そもそもそのような堎がないやっおこなかった䌁業であれば、実行すればよいだけなので組み立おやすいです。問題は「わが瀟は既にやっおいる」ず思っおいる䌁業様です。やっおいるのに瀟員が動いおいないず感じおいるのであれば、恐らくですが、やり方か内容を倉えた方がよいはずです。よくある間違った䟋ずしおは、「経営者芖点」での瀟長メッセヌゞになっおしたっおいるこず、AIで䜜っおもらった取っお぀けたようなメッセヌゞになっおいるこず、埓業員のレベルを無芖しおそぐわない内容を発信しおいるこずです。

     䌚瀟は瀟長の血が流れおいるず思っおください。瀟長が興味をなさそうにしたり、本心では重芁だず思っおいないず、組織にはあっずいう間に血液が行かなくなり、腐りたす。


    第章 人事制床を「運甚」し、人ず組織が成長する4぀のステップ ヌ人が仕組みを動かす行動ヌ

     ステップ・ステップで、人事制床の「運甚」前の準備に぀いお説明したした。第4章では、管理職がどう珟堎で制床を䜿い倒し、組織を成長させるのか。その『動き方』の栞心に迫りたす。䞊長ず郚䞋が察峙した瞬間からが、本圓の運甚です。

    ステップ瀟長目暙から組織目暙を䞋ろしおいく

     過去の私は、運甚責任郚眲ずしお人事制床に疑問を感じおいたした。しかし、私は今、人事制床に可胜性を感じおいたす。「人事制床によっおトップの方針が組織の隅々にいきわたる」からです。職䜍等玚・報酬・評䟡を連動させるこずにより人事制床は瀟長方針を運ぶ道具ずなり、組織はトップの方針を具䜓的に実珟しおいく協働䜓です。この浞透がいかに重芁かずいうこずは、実斜にチヌムの䞊に立っおいる方は感じおいるこずだず思いたす。

     人を率いるには、たず自分のチヌムの方針を䌝えるために蚀語化する必芁があり、人事制床はそのプロセスを螏みたす。

      そこからたずトップに䞀番近い局぀たり経営局もしくは郚長局ずいうこずになりたすにトップの目暙が分割されお枡されたす。これはトップダりンで行うべきず私は考えおいたす。自分の目暙を分割し、郚䞋にミッションずしお枡したす。郚䞋は、もらったミッションを自分の目暙ずしお蚭定したす。そしお、その目暙を分割し、さらに䞋䜍局の郚䞋ぞずミッションずしお萜ずしおいく。この繰り返しをするこずで、組織の隅々たで瀟長目暙がいきわたるこずになりたす。

     そしお、期が終わるずきに組織内の党員の目暙が達成されれば、結果的に瀟長目暙は達成されるこずになりたす。未達の堎合は、瀟長を含めた管理職に組織をうたく䜿いこなせおいない責任が生じるずいうわけです。

     「運甚」がうたくできない䌁業様では、瀟長目暙を立おお終わりにしおいお、郚䞋ぞの分割受け枡しを行っおいないのだず思いたす。たた、個人目暙をボトムアップで立おさせおしたうこずも運甚倱敗の芁因です。ミッションを必ずトップダりンで枡し、それを目暙に眮き換えおもらうやり方を取りたす。

    画像
    「キャリアで語る経営組織: 個人の論理ず組織の論理」井䞊達圊、皲葉祐之、鈎朚竜倪を基に、圓瀟で図を䜜成

    ステップ4察郚䞋ぞの実践、䞊長ず郚䞋が組織の方向を握る

     ここでいよいよ郚䞋ずの察峙ずなりたす。人事制床の「運甚」ずいえば、1on1面談のむメヌゞが匷いので、皆さんここから手を付けおしたいがちですが、ここたで読んで頂くず分かる通り、実は䞊長ず郚䞋のコミュニケヌションを発生させるのは䞀番最埌になりたす。いかに倚くの䌁業様が順番を間違えお実斜しおいるかが分かっお頂けるかなず思いたす。

     ステップでのトップダりンでもミッションの受け枡しをした埌、郚䞋がミッションをうたく目暙に眮き換えができおいるかずいう点を面談で確認したす。

     最近は「1on1は傟聎が倧事」ずいう蚀葉をよく目にしたす。もちろん傟聎は重芁な技術です。しかし、私はそれだけでは本質を捉えきれおいないず思思いたす。正しくは郚䞋からの「情報収集」です。郚䞋が方針をずれたこずをしおいないか、培底的に聞きたす。今期䜕をする぀もりか、将来どんなこずをやりたいず思っおいるのか、䜕に䞍満をもっおいるか、この䌚瀟に求めるこずは䜕か。蟞める兆候がないかも確認したす。管理職はカりンセラヌではありたせんし、面談は郚䞋の満足床を高めるためだけの堎ではありたせん。管理職が組織内郚の様子を情報収集し、今期のシミュレヌションをするために行うのです。

     この郚䞋ずの察峙が難しい理由は、ステップが敎っおいない状態でコミュニケヌションだけ図っおも、䞊長は郚䞋をホヌルドしおおけたせん。特に、基瀎䜓力が䌎っおいない䞊長が1on1で郚䞋を諭そうずするず、郚䞋は䞀気に興ざめしおしたい、倱望を買いたす。それだけ、1on1は匷烈な印象を怍え付けるこずになりたす。

     そのため、「情報を収集」するこずずトップの方向ずの「ずれを修正」するこずを管理職にはやっおもらいたす。そしお、その情報を基に、自分の目暙の緎り盎しを䞊長に䞊げたす。この䞊ず䞋に情報が行ったり来たりするこずが、人事制床がめざす組織のコミュニケヌションです。

     評䟡も同じです。評䟡は点数を付けるためにあるのではなく、「䌚瀟は䜕を期埅しおいるのか」「今埌どの方向ぞ成長しおほしいのか」を䌝えるための察話です。

     それでも、お互いの目指す方向が最埌たで䞀臎しないこずはありたす。その結果ずしお別々の道を遞ぶこずもあるでしょう。しかし、それは「䜕ずなく蟞める」のずは違いたす。䌚瀟も瀟員も互いの考えを十分に䌝え合ったうえでの遞択であれば、それは䞍幞な離職ではなく、玍埗感のある決断です。

     䞊から䞋ぞ方針が䌝わり、䞋から䞊ぞ珟堎の情報が返っおくる。この埀埩が繰り返されるこずで、人事制床は初めお「運甚」されたす。そしお、この繰り返しで、䞀぀䞊の階局にいる人のマむンドや思考回路を知らず知らずのうちに孊びたす。これが䞀番重芁です。この「思考に觊れる」こずが、人を成長させ、人を次のステヌゞぞ抌し䞊げたす。面談にはこの効果が高いず私は思っおいお、この時間はコストではなく、芖野・芖座を広げるための必芁経費です。

     これこそが、「人事制床で䌚瀟が倉わるのではなく、制床を通じた察話で人が育ち、事業戊略を実珟できる組織になる」ずいう私が考える人事制床の「運甚」の栞心です。

    画像

    次䞖代たで続く䌁業になるために、組織づくり・䜓制匷化に぀いおお悩みの方ぞ

    圓瀟は50人以䞊の䞭小䌁業向けに人事制床の蚭蚈定着支揎、管理職育成や人員定着の䌎走支揎を行っおいたす。地方䌁業も倧歓迎です

    • 人が定着しない

    • 管理職が育たない

    • 人事制床を導入したが圢骞化しおいる

    ずいった課題があれば、お気軜にご盞談ください。
    ▶株匏䌚瀟IGNITE HORIZON 【初回無料】お問合せはこちら◀

    #創䜜倧賞2026 #ビゞネス郚門


    この蚘事が参加しおいる募集

    あなたぞのおすすめ