
待て!自転車泥棒!
最近、私のYouTubeの
ショート動画のオススメに、
やたらとでてくるのがある。
イカついお兄さんや海外の方々が、
警察に職務質問されてブチギレている動画だ。
「見た目で判断してますよね」
「職務質問は義務ではないですよね」
………うむ、正しい。
私は、イカつくもないし、
バリバリの日本人顔だ。
でも、毎日のように職務質問された時期がある。
都内の飲食店で働いてた時だ。
終電もなくなって、しばらくしたら、
締めの作業に入る頃には、もう早朝に近い時間帯だった。
そんな時間帯に、仕事のストレスと穢れをいち早く落とすために、1秒でも早く帰ってシャワーを浴びて早く寝たい。
退勤のタイムカードを切った瞬間、
私の脳内には競輪の打鐘が鳴り響く。
そこからは先行逃げ切りを図る競輪選手のごとく、
マイチャリのギヤをトップに入れて
爆漕ぎで帰る。
周りから「いつも帰るの早いね」
と言われるのも納得のスピード感だ。
しかーし!
レース(帰宅路)の途中には、
厳格な「審判員(おまわりさん)」
が待ち構えている。
「ちょっとそこの自転車(競輪選手)、止まりなさい」
「えっ!善良な庶民ですよ」
「自転車も自分で買ったものですよ」
いくら言ったところで疑いは晴れない。
自転車についている防犯登録の番号を確認し、どこかへ照会している。
私の貴重な時間が失われていく。
「ご協力ありがとうございました」
無事に解放された。
そこで私は、いつもの悪い癖で、
「もし、自分が警察官だったら?」
と考える。
仕事のストレスから解放される安心感。
一秒でも早く帰りたい焦り。
そんな表情で、深夜にママチャリを爆走していたら……。
私でも怪しいと思います。
終電を逃した酔っぱらいのサラリーマンが、
出来心で自転車を盗むことだってあるのかもしれません。
疑って職務質問するのは当然です。
私も自転車を盗まれたことがあるので、そういったことは防いで欲しいです。
そう、ならば協力した方がよいでしょう。
時間は失うし、気分は良くないですよ。
でもね、抵抗する方が時間がかかるし無駄ですよ。
私は、対策として自転車を購入した時の防犯登録票と自分の身分証を帰るときにはすぐ取り出せるところに携帯するようにした。
職務質問されたら、
「いつもされるんです。今週で何回目ですよ」
と皮肉を言いながら瞬時に渡して1秒でも早く終わるように対応します。
「見た目で判断された」
「職務質問に義務はない」
正しいし、わかりますよ。
私は、こういうことがあると
登場人物を入れ替えて考える。
自分が警察官だったら。
自分が店員だったら。
自分が上司だったら。
性別を変えて考えたりもする。
不思議なもので、
少しだけ相手の行動が理解できたり、
納得できることがある。
正しいかどうかは、わからない。
でも私は、この考え方のおかげで、無駄にイライラすることは減った気がする。
どうでしょう。
やましいことがないのであれば、
協力した方が早く終わると思うんです。
私はそうしています。
何が正しいのかは、わかりません。
でも、私にはその方が気持ちが楽でした。
みなさんは、どう思いますか?