
【Atelier】古い日本家屋の「影」の中で、宝石を磨く理由。
iErtéのアトリエは、少し古い日本家屋(古民家)の中にあります。
近代的な明るいオフィスではなく、あえてこの場所を選んだのには理由があります。 それは、「影」が美しいからです。

陰翳礼讃とジュエリー
『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』という随筆をご存知でしょうか。 かつて谷崎潤一郎は、日本の美意識の本質は「光」そのものではなく、光が作り出す「陰翳(かげ)」にあると説きました。
障子を通した柔らかい光。 床の間の隅にある、吸い込まれるような闇。
このアトリエの薄暗がりの中で、サファイアやスピネル、その他色とりどりのストーンを覗き込むとき、蛍光灯の下では見えなかった「妖艶な表情」がふっと浮かび上がることがあるのです。
ノイズのない時間
夜になると、都会のど真ん中でありながらここは本当に静かです。
聞こえるのは庭の虫の声と、私がペンを走らせる音だけ。
情報過多な現代において、この「ノイズのない時間」こそが、何よりの贅沢だと感じます。 世界中の宝石が、長い旅を終えてこの静寂に辿り着き、ジュエリーへと仕立てられていく。
そんな時間が、私はとても好きです。
「Gem Etudes」の新作の構想も、この机の上で少しずつ形になっています。 完成したら、またここでお見せしますね。
今日もお疲れ様でした。 静かな夜を。
#iErt é #Atelier #Craftsmanship #陰翳礼讃 #古民家暮らし #アトリエ #ジュエリー制作 #静寂