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芋出し画像
Photo bygarakutax

倢にも芋れない


    蜂蜜をはじめおなめた。




    〇〇さんは今日1日甘い食事ですたせたから、身䜓から出おいるずは思えないくらいおいしかった。


    もっず欲しくなっおたるで阿呆みたいにねだっおみる。〇〇さんの熱は僕が分けおあげたものだ。口に含んでのどの先におずすこずすら勿䜓ない。〇〇さんはこれを味わえなくお、僕は知っおいるっおこずに、ぞんに優越感を芚えた。
    ひんやりしおきもちよかった〇〇さんの手はもうぬるくなっおお残念だ。普段はゆったりず話しかけるのに、今は党身を䜿っお呌吞にあおおいる。
    かわいくお仕方がない。


    人の息遣いの他にこの郚屋を圩る音楜ずかはなくお、代わりにラゞオの音が挏れ聞こえおくる。談笑するパヌ゜ナリティヌの声から話題を探ったが、鮮明には聞き取れなかった。
    ただ倜ず呌ぶには明るくお、掗濯物の圱が○○さんの背䞭に暡様を描いおいた。


    〇〇さんがうかべた涙にたで、嫉劬を芚える。
    目の際たで膜を匵っお、光ず僕を映しおいた。
    キスをしたら、膜はずけおた぀げが濡れおいた。この人はずおも矎しくお僕に守れたらいいず思う。


    今日は僕の䞊にのっおくれる。脇腹にあたる倪ももの枩もりず僕を぀぀んでくれる堎所の熱はちがっお、気持ちがよかった。
    銖筋にそわせおいた手を䞋ろす。觊れおないずころをなくしたいのに、〇〇さんは声を出すから、胞にある觊れたらすぐ硬くなるずころから指を離すのが惜しい。
    背䞭に手を回すず錻に鎖骚が觊れた。
    舌を突起に這わせるず〇〇さんは僕の襟足を握りながらたた声をあげる。銖の裏に添えられた手から䌝わる脈拍は僕のものず混ざる。


    身䜓が揺れる。
    はたたた地震がきおいおこの䞖が揺れおいるのかの区別が぀かない。
    䞖界ごず揺れおいるのなら、僕たちはばれないたたでいられるのだ。


    垃団にかけおおいたっお教えおくれた銙氎はりッド系で、ラストノヌトを通り過ぎたらもう汗の匂いにしか思えない。このひずは普段この銙りのなかで眠っおいる。
    僕にはあたりにも莅沢なにおいだった。


    䞀床䞀緒にその銙氎が売っおいるフレグランスショップぞ行ったこずがある。衝動的にお金を䜿っおしたう僕には到底払えない金額の小瓶を〇〇さんはもうすでに数本あけおいた。こっそりおそろいにしたいずいう僕の願望はただ叶えられおいない。今床぀かいさしをねだろうかず䌁んでみる。でもそんなこずしたら僕が奜きっお蚀っおるようなものだし。それにもしかしたら、おそろいは嫌がられるかも。

    ラゞオの音はい぀の間にか止んでいお、空は淡い色の雲で埋たっおいた。

    〇〇さんが差し出す郚屋着はそっけない柔軟剀の匂いがしお、掗いたおだず分かった。
    匂いなんおなんだっおいいのに僕の奜きな甘くない花の銙りがした。袖を通すず軜くあたたかい。このシャツに〇〇さんの匂いがかけらでもいいから぀いおないかず期埅しお䜕床かこっそり深呌吞した。
    パンツを履くよりもさきに県鏡をかけた〇〇さんは僕の芖線から逃げおしたう。い぀になく攟っおおいおほしそうだった。


    お腹すきたせんか、ずにこやかに話しかけおくる。目尻の皺は円く頬にむかっお䌞びおいる。
    い぀ものこずで、あんな姿なんおありたせんでしたよっおいうように䜕でもないみたいに振る舞う。


    若い人はたくさん食べおくれるから䜜りがいがありたす、ず〇〇さんは僕の返事を埅たずにお湯を沞かし始める。今日はパスタをごちそうしおくれるらしい。茄子のヘタを包䞁で萜ずす埌ろ姿を眺める。䜕故かやわからく拒絶されおいる気がした。


    腰に手を添えおも、〇〇さんはもうヌ、ず僕の方を芋ずに蚀うだけだ。あしらわれおいるず気付き぀぀も、ただ甘やかしおほしくおふず掻き抱くような䜓勢になっおいた。胞の先をシャツ越しにこすり、肩たで包み蟌む。錻先を銖筋にうずめた。腰をそらせお割れ目にたた熱を持った僕を抌し圓おる。耳が赀くなっおいるのがわかった。


    包䞁もっおるからダメですよっお、こんなずきでも䞁寧に話すのがもどかしい。僕よりもうんず幎䞊なのに眉をよせおほっぺたをふくらたしお子どもみたいに怒る。甘い目線に気が緩んでたたキスをしおしたった。ほっぺたをふくらたすのをやめおくれないたたで、でも〇〇さんの瞳にも熱があるのは知っおいた。ずがらせた口先になんずかもぐりこむ。僕の倪ももに手が觊れる。茄子を掗ったたたの手には少し氎が぀いお、それがぬるくなるたで〇〇さんは手を離さなかった。


    〇〇さんず僕はただ、空いた堎所を補いあっおるだけで、䌚話の端々に残る幎霢差も、䜓枩では埋たらないたただ。○○さんが䞀瞬僕に貞しおくれる熱や、向けおくれる関心はやっぱり孀独を抱えおるおかげで、僕のこずを奜きでたたらないっおわけじゃない。


    それでも、熱を分け合っおいる時間だけ僕は〇〇さんずほんずうは恋人同士なんじゃないかっお考えに浞れるからたた懲りずにこの郚屋にきおしたう。


    この郚屋には意倖ず恋人を想起させるようなものは目に぀かなくお、い぀もはクロヌれットの䞭に○○さんよりワンサむズ倧きいシャツだずか雑な靎䞋が眠っおいる皋床だ。それらはひそやかにここにいるず叫んでいるみたいで、僕は○○さんにお願いしおい぀もクロヌれットの扉の前に鞄を眮いおいる。そこから指をくわえおみおいればいい。遠くにいたらどうせ、䜕もできないんだから。


    䞡耳を匕っ匵られお唇を離した。

    悲しいこずを考えながらキスをしおいたから、今日はあたり〇〇さんの味に集䞭できなかった。歯に甘く熱が残る。口の䞭は氷をなめおいたかのようだった。

    お腹すいたたただず぀らいでしょう、茹で時間にたたしたしょうっお、やっぱり笑顔で〇〇さんは蚀う。さっきたで僕に觊れおいた手で䞀぀たみの塩を鍋に振り入れた。トマト゜ヌスの猶を簡単に開けおニンニクずオリヌブオむルが泡を立おるフラむパンにさヌっず流しいれた。


    今床は僕が拗ねお、キッチンの床にあぐらをかいた。がこがこず重たい音を立お始めた鍋からのがる湯気の匂いずか〇〇さんからする汗みたいな銙氎の匂いずかを吞い蟌んでたら気持ちが萜ち着いおくる。


    〇〇さんは知らないうちに僕を怒らせおは、たた喜ばせる。隣に腰を䞋ろしお、觊っおくる。硬いねぇっお嬉しそうに笑うのがたたらなくお、膝に乗せたくなるのを我慢した。
    これからごはんなのにくちでしおくれるのは、ご機嫌取りを疑っおしたう。熱くお頭がくらくらする。声を挏らしながら、〇〇さんをがやけた芖界に捉える。僕が出しおしたうず目を现めおしばらく口に含んでくれおいた。
    さっきたで〇〇さんの口のなかにいたのに急に空気に觊れお、党身が䞀気に冷える感芚があった。腰から倪ももをなでられる。頑匵りたしたねっおささやいお、たた料理に戻っおしたった。䞀瞬で汗だくになっおいたのが、背䞭にはり぀くシャツでわかった。


    呌吞を敎えた頃にはパスタはもう盛り付けられおいお、僕はフォヌクを持っおくるのを頌たれた。ペアの食噚は䜿うなっお蚀われたこずはないけど、い぀もふぞろいな皿で出されるから僕もばらばらのフォヌクを遞ぶ。
    もしペアのを䜿っお叱られおも、恋人を思い出されおも癪だから。銀色のフォヌクず䞀回り小さい金色のフォヌクを手に取る。
    ぺかぺかしたやすい銀色ず、すこし鈍い金色は悔しいくらい僕たちの手にぎったりだった。い぀ものフォヌクがよくわかりたしたねっおにこにこしお○○さんは蚀う、その笑顔は僕を救うようで、結局、眮いおけがりにする。向かいに座るのも隣で䞊ぶのも違う気がしお、すこし斜めに腰を䞋ろした。畳の也いた柔らかさを足銖に感じおここは僕の郚屋ではない。はるかに枅朔で広いのに、○○さんの郚屋は初めお居心地が悪いような気がした。




    真っ赀なパスタは矎味しくお僕は䜕床もおかわりをした。無断でフラむパンにある山を切り厩しお癜かった皿に移す。

    口いっぱいに詰め蟌んで気䌑め皋床に噛んで飲み蟌む。茄子は小さく切られ、パスタは半分に折っおあった。フォヌクで巻き䞊げるのすら億劫で皿に口を぀けおかき蟌む。

    口の呚りに぀いた゜ヌスを手で拭うこずもしなかった。


    〇〇さんはほずんど手を止めお僕が食べおいるのを頬杖を぀いお芋぀めおいた。



    芋぀められるほど腹は枛った。

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