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推せるってすばらしい~人生後半戦に見つけたもの

    どなたが言ったか存じませんが、名言「推しは推せるときに推せ」。アフターコロナに出会った気になる人が絶対的な「推しさん」となり、活動を通して今さら人生の視野が広がったおばさんの手控え。

    舞台[カストルとポルックス]
     2023.3~4 @品川プリンスホテルステラボール

    大好きな人からお菓子の詰め合わせ缶をもらったようなワクワク感。
    開けてびっくり、チョコにクッキー、マカロン、それからおかきやようかん、和三盆、そしてガムとキャンディー、グミまでも。ともすればワチャワチャした内容になりそうなのですが、ブレない軸となるテーマがそれぞれをしっかり結んでくれているので、たっぷり味変を楽しめました。

    この舞台は、類まれなるマルチな才能を惜しみなく散りばめた、推しさん初脚本&初演出の記念作品。そして気になる人が「推しさん」になった、おばさんの記念作品でもあります。
    ダンス&ボーカルグループのパフォーマーさんを座長(主演)に迎え、彩り豊かで個性強めな演者さんたちの、コラボレーションというよりはプライドがぶつかり合うガチンコ競演が、見る側を圧倒的に魅了したステージでした。

    唯一の心残りは、軽くぎっくり腰を発症していてカーテンコールのスタンディングオベーションに参加できなかったこと。とっさに立てなかった……。


    単独ライブ [ZIPANG OPERA 〜風林火山]
     2023.4 @品川プリンスホテルステラボール

    ZIPANG OPERA(ジパング オペラ)は2.5次元舞台などで活動するほか、歌手や振付師としての顔も持つ面々と、オーディション加入の最年少メンバー計4人の音楽パフォーマンスユニットです(2025.4最年少メンバー脱退)。曲ごとに込められた世界観を、声色も歌い方も表現の仕方もそれぞれで、観客側は小さな歌劇鑑賞しているような気分になります。
    またこれはおばさんの好みになるのですが、何を言っているか聞き取りやすい楽曲が好きなので(洋楽などでも分かる単語はカタカナ英語で一緒に全力歌唱)、ジパング オペラの皆さんの言葉をていねいに扱う発声の美しさも魅力です。

    2ndアルバム「風林火山」を引っ提げた公演、おばさんが見た日は風林火山の「火」で推しさんの回でした。本当にたまたまのうれしいサプライズでしたよ。

    舞台[いとしの儚]
     2023.7 @品川プリンスホテルステラボール

    演劇ユニット「悪童会議」の旗揚げ公演で推しさん主演の作品。
    ろくでなしと決めつけるにはあまりにも未完成な男と、欠けたものを求める不完全な女の、きれいごとでは描けない美しく壊滅的な愛ものがたりです。

    舞台上は卑猥な表現や口汚い言葉のオンパレードで、苦手な人は最初戸惑うかもしれませんが(おばさんもその一人)、そんなことはどうでもいいほどすぐに演者の皆さんの熱量に圧倒され、物語に引き込まれます。
    なんと座席は、青春スポーツ根性ものなら飛び散る汗も見える距離といえる近さで、今回の場合は、ののしり合いの罵声とともに飛び交うツバも見える距離といったところ。
    とにかくそれほど間近で観られた舞台、最高でした。

    舞台 [ライブスペクタクルNARUTO〜忍の生きる道]
     2023.10~11 @東京ドームシティホール(現カナデビアホール)他

    ナルトシリーズ、8年に及ぶ物語の完結編、そしておばさん初鑑賞の2.5次元舞台です。
    ちなみに2.5次元舞台とは、3次元の人間がアニメやマンガ、ゲームなどの2次元の世界観やキャラクタービジュアルをていねいに再現した舞台のことで、あいだをとって2.5次元と呼ばれているそう。
    原作ファンも納得の仕上がりをみせる演者の皆さんの力量に感服します。

    海外から来たであろうコスプレ集団もいるなか、今回も肉眼で見られる距離、かつ舞台全体を見渡せた座席で、ほぼ原作を知らないおばさんでも見応え十分。個性豊かなキャラクターを存分に楽しめました。
    なにより、演者さんが舞台を降りて客席を回るとき(客降りと言うらしい)、おばさんの目の前にいた淑女3人組に推しさんがファンサービスをしたので、そのおこぼれをいただけるという、うれしい瞬間もありましたよ。

    ミュージカル [刀剣乱舞〜陸奥一蓮(みちのおくひとつはちす)]
     2024.3~5 @東京ドームシティホール(現カナデビアホール)他

    通称・刀ミュ(とうみゅ)といわれるミュージカル刀剣乱舞、おばさんの勝手な印象ですが2.5次元界の3大ミュージカルと称されるような気がします(ちなみに他2つは分かりません)。
    公演は2部制で1部は物語を紡ぐミュージカル、2部は衣装替えをしたキャストによるライブバージョンと見どころ盛りだくさん。
    今回は久しぶりに登場したメンバーをはじめ、人気も実力も兼ね備えた演者(キャラクター)が出演したストーリーのようでした。

    よってチケット争奪戦も相当に過酷。
    キャスト先行抽選に見事玉砕し、なんとかチケットサイト先行抽選で入手、サイドシート(客席の端っこのほう)であるものの、1桁列のアリーナ席をゲットできました。
    頭(首)を一定方向に常に傾け、ちょっとだけ舞台上見えないところもありましたが、肉眼で表情を確認できるなかなかいい席でしたよ。

    なにもかもお初の、刀ミュ。
    何がすごいって、観客の皆さんの一体感が半端ないっ!
    ライブで使用するサイリウム(ペンライト)を現地グッズ販売で調達したおばさん。使い方をマスターする前に公演が始まり、暗い会場でキャラクターカラーになかなかできず(それぞれ担当カラーがあります)、あたふたしていたところをお隣の女性が押して合わせてくれたり、これまた色を選び出せないと反対側の女性が教えてくれたりと、一瞬にして同じカラーが揺れる会場は圧巻そのもの。
    休憩を挟み約3時間のパフォーマンスはとっても幸福な時間でした。

    ライブビューイング ミュージカル [刀剣乱舞~目出度歌誉花舞(めでたうたほまれのはなまい) 十周年祝賀祭]
     2025.7.29・30 @東京ドーム

    刀ミュ10周年を記念した、歴代の刀剣男士が多数出演するお祭りのライブステージ。演者さんそれぞれにファンがいて、これまでの舞台演目に出演したクループにファンがいて、もちろんオンラインゲーム「刀剣乱舞」のファンもいて、刀剣にもファンがいて、と、東京ドームが満員御礼になる一大イベントでした。

    おばさんは残念ながらチケットを入手できず……。
    ならばと、映画館で映画を見ることすらだいぶ遠ざかっていたのに、初ライブビューイング決行です。

    キャパはそんなに大きくないものの、ほぼ満席。これって全国各地の映画館で催しているわけでしょ!?おそるべし、刀ミュ。
    大きなスクリーンにリアルタイムで配信されると、映し出されるキャラクターに向かいサイリウムやうちわを使って応援する観客たち。本来ご法度な映画館での声出しも今回はOKで、キャーッの黄色い声援や一緒に歌唱など、まるでドーム会場にいるかのごとく楽しんでいる皆さんを見て、おばさんもついつい推しさんのアップに悲鳴をあげちゃいましたよ(サイリウム持っていけばよかった……)。

    舞台 [真っ逆様]
     2026.6 @本多劇場

    とうとうおばさん、舞台そのものにも目覚めてしまったようで、推しさんのいない、劇団「柿喰う客」の新作公演にまで手を出してしまいました(正確には、足を運んだ、ですが)。

    こちらの劇団は、主宰さんが2.5次元作品の演出も手掛けていて名前を知り、またテレビ出演で興味を持った俳優さんが団員と分かり、なら見るしかないでしょ、と調べてみたところオリジナル新作公演が近々であったので観劇した次第です。

    ひと言でいえば、驚異的。
    パフォーマンス、熱量、気迫、これでもかというほどのセリフ量と展開。表現しがたいドラマが怒とうのごとく押し寄せてきて、で、もとに戻る摩訶不思議。まるで観客と対峙、いやなんならケンカ売ってる!?な気分にさせられるほど、こちらもついていくのがやっとの状態で。だけど圧倒的におもしろい!
    これが長年人気を保つ劇団のチカラなのかと敬服した1時間半でした(少々疲れたのも事実)。

    これら以外のもたくさん舞台やライブ会場に参上しているおばさん。今回はインスタグラムでつづったものに少し手を加えた話を含め、ターニングポイントになったかなと思う鑑賞を取り上げました。

    さてさて、次はどこ行こうかな。

     
     
    細~く活動を続ける取材ライター 画像お借りしています

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