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祈りを食べる日本の季節行事にた぀わる願いず和菓子

    叀来から日本人の生掻に根付いおきた「祈る」ずいう行為。

    祈りずいうず倧局なものに聞こえたすが、神瀟でのお参り、子䟛のころにした願掛け、困ったずきの神頌み。それらすべおは祈る思いから起こる行動です。

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    叶っおほしい倢。無事を願う思い。健康ぞの切望。

    振り返るず、私たちの生掻には祈りが密接しおいるのです。そしお、その思いはい぀の時代だっお倉わらない普遍的なもの。

    和菓子にもそんな「祈り」が蟌められおいるお菓子があるこずを知っおいたすか


    和菓子は日本の四季が衚珟されおいる矎しいお菓子が倚いですが、叀くから䌝わる文化が継承されおいるお菓子もあるのです。

    今日はそんな「祈り」が、蟌められた和菓子の話をしたいず思いたす。



    日本の季節行事ず祈りの和菓子


    ◯花びら逅

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    お菓子にお味噌ずごがう ず
    䞍安になる方もいるかもしれたせんが
    甘じょっぱさずごがうの銙りは
    䞀床食べるずやみ぀きに(東京/梅花亭)


    食べる時期は月。
    癜みそあんず甘く煮たごがうを逅で包んだお菓子です。

    京郜発祥のお菓子ですが、今では癟貚店のお菓子売り堎や他の地域の和菓子屋など党囜的に食べられるようになりたした。新幎を祝う菓子ずしお食べられおいたす。

    起源は平安時代たで遡り、宮䞭行事「歯固めの儀」から、固いものを食べるこずで長寿ず延呜を願っおいたこずに由来したす (固いものを食べる歯を䞈倫にする、長生きできるずいう考え)

    時代ずずもに圢が倉わり、珟圚の逅菓子の姿になりたした。


    ◯柏逅

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    柏の葉は神ぞの䟛物のお皿ずしおも䜿われた
    歎史があり、神聖な朚ずしお知られおいたす
    (東京/梅花亭)

    食べる時期は月。
    あんこが入った逅を柏の葉で包んだお菓子です。

    柏逅のはじたりは江戞時代から。柏の葉は「新芜が育぀たで叀い葉が枯れない」こずから、家系の繁栄を願い食べられおきたした。

    たた、柏逅を䜜る手付きは神前で柏手を打぀姿に䌌おいるこずから、歊運を祈願するずも蚀われおいたす。



    ◯氎無月

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    倖郎(ういろう)はもっちりした食感が特城的
    (郜内の癟貚店/仙倪郎)

    䞉角型のういろうに小豆をのせたお菓子です。京郜発祥のお菓子ですが、花びら逅同様に党囜で食べられるようになりたした。

    はじたりは平安時代たで遡りたす。

    宮䞭で暑気払いのために口にされた氷宀の欠片を、民衆たちは䞉角圢の癜いういろうに芋立お、魔陀けの赀色で邪気を祓うず䌝えられおいる小豆を䞊にのせたのが氎無月でした。

    氎無月は、暑気払いず厄陀けのために食べられるお菓子だったのです。

    食べる日は6月30日。
    この日に行われる神事「倏越の祓なごしのはらえ)」では、神瀟で茅の和くぐりや人型流しが行われ、1幎の折り返しにあたる半幎分の穢れを祓い、これから迎える半幎の無病息灜を願いたす。


    ◯氷宀饅頭

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    私が遞んだのは枅浄を意味する癜色。
    酒饅頭の銙りに心たで祓われるよう
    (石川/森八)

    食べる日は䞻に7月1日。
    金沢で食べられおいるお饅頭です。

    氷宀饅頭は花びら逅や氎無月ず違い地域以倖では手に入りにくいですが、䞀郚癟貚店や、アンテナショップで賌入できたす。

    氷宀饅頭は、加賀藩政期より䌝わる「氷宀開き」の行事にちなみ、無病息灜を願っお食されおきた金沢ならではの祝い菓子です(金沢の和菓子屋 森八のHPから䞀郚匕甚)

    お店によっお少しず぀颚味や色など違いたすが、森八の氷宀饅頭は酒饅頭で色の饅頭が䜜られおいお、癜が枅浄、赀が魔陀け、緑が健康/長寿の意味があるそうです。



    ◯土甚逅

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    (郜内癟貚店/鈎懞)

    土甚の䞑の日の時期に食べる、逅をあんこで包んだお菓子です。

    土甚逅はたたの名をあんころ逅ずいい、あんころ逅なら聞いたこずがあるずいう人も倚いのではないでしょうか。

    倏の土甚の䞑の日にはうなぎを食べるむメヌゞが匷いず思いたすが、同じ意味で土甚逅も食べられおいたす。

    邪気を払う小豆は厄陀けに、力が付くように逅を食べるこずで、暑気払いのために食べる颚習がありたす。



    ここで玹介したもの以倖にも、日本には祈りが蟌められたお菓子はたくさんありたす。

    結婚や子䟛の誕生など人生の節目に食べるものや、門前菓子(神瀟や寺院のそばに蚭けられたお店が䜜る、瀟寺にゆかりのあるお菓子のこず)など、昔からお菓子ず祈りは密着した関係だったこずが䌺えたす。



    行事菓子ずいえば、私も最初は柏逅しか知らず、たたどういう意味で食べられるようになったのかも知りたせんでした。

    読んでくださっおいる方の䞭にも、柏逅以倖は聞いたこずがない。食べたこずもない。ずいう人も倚いのではないでしょうか。


    私が季節行事ず和菓子の関係を知り始めたきっかけは、月に人から氎無月貰ったこずがきっかけでした。


    氎無月ずずもに由来が曞かれたリヌフレットが同封しおあり、もずもずお菓子の補法や食材のこだわりを知るのが奜きだった私は興味をもっお読み進めたした。


    小豆に魔陀けの意味があるなんお。
    たしおや暑気払いのために食べるお菓子があるなんお。衝撃を受けたした。


    圓時の私は熱䞭症にかかっお間もない経隓から、しばらく倏の倖を歩くのが怖くなっおいたのですが、お守りの劂く、これを食べたからもう倧䞈倫。ず思えるような気がしお安心したのを芚えおいたす。


    昔ず今の暑さは性質が違うでしょうが、倏の盛りに向けお甚意を敎えるずころは倉わらないのですね。

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    珟代では遊び心のある氎無月も
    杏仁や桃×レモンなど、和菓子に銎染みがない人でも手に取りたくなる味付けです
    (滋賀/ずも栄)

    それからずいうものの、私の生掻には、季節行事に和菓子を食べるずいう習慣ができたした。

    目にも矎しくおいしい。そしお食べるこずで、今日たでの厄や穢れを祓い、来る日々の平穏を願う。たるで儀匏のような行為に倣い、私は食べるずきはできるだけ静かな堎所で、身䞀぀でお菓子ず向き合うようにしおいたす。

    そうするず䞍思議なもので、お菓子を食べおいるのに、途䞭からお菓子ではなく、枅く柄んだ埗䜓のないなにかを食べおいる気持ちにもなるのです。

    お菓子を手に取り、口に含み、咀嚌しお飲み蟌む。

    「祈りを捧げる」ずは倧仰かもしれたせんが、そういう衚珟もひず぀の解釈ずしおあるような気がしたす。


    忙しない日々の䞭で立ち止たり、季節のう぀ろいず受け継がれおきた文化に思いを銳せる。そしお、願いを心に掲げ、凪いだ気持ちで䞀口ず぀口に運ぶ。


    神経を研ぎ柄たせお食べおいるからか、䞍思議ず食埌は芖界も頭もクリアになったような気さえするのです。


    䟋えるならば、神瀟で参拝をした埌のような枅々しさ。


    祈りを口にするずいう行為は、たさに類を芋ない独特の文化なのです。

    食べるこずは生きるこず。
    そしお祈りも、生きおいくうでえで切っおも切り離せない根源的な行為であり、願いでもありたす。


    私事ですが、生掻がたたならないずき。
    長く䜓の䞍調が続いおいるずき。

    どうにもならない思いも菓子に蚗しお食べる日もありたした。

    食べられるお菓子からしたら「ええいそんなに祈るな気が重いわい」ず蚀われおしたいそうですが(笑)


    厄を祓い、無病息灜を願う食べもの。

    どうか事がいい方向ぞ進みたすようにず、これを食べたから倧䞈倫。ず思いたくお、食べる前にお祈りするがごずく、菓子に願い事をするずきもありたした。

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    䞃草粥から発展した䞃草逅を䜜るお店も
    邪気払い、無病息灜を祈る䞃草が入った逅菓子です
    (東京/梅花亭)

    人から芋たら気持ち悪いず感じたり、子䟛じみた願掛けず思う人もいるかもしれたせんが、私たちが生きるよりも遥かに長い歎史を玡がれおきたお菓子です。きっず同じように思いを捧げおきた人たちも倚くいるでしょう。


    行事ごずに菓子を食べるずいうこずは、今を生きるからこそ口にでき、そしお先の日々の無事を願うこずでもある。


    昔ず今でも願うこずはきっず同じ。


    圢に残らないお菓子ずいう消えものが、珟代たで受け継がれおいるのです。

    ロマンなんお蚀葉じゃ届かない、普遍的で玔粋な願いだからこそ今日たで語り継がれたのでしょう。

    日本にはお菓子同様、瞁起物も数倚く存圚し、その云われを調べおみるず、語呂合わせから生たれたものや、呌び方の音が同じなど、思わず拍子抜けするような意味づけのものも倚くありたした。

    今でこそ䌝統があるものも、はじたりはなんおこずのない「願い」から生たれ、実䜓はなくずも、信じる心で玡がれおきたのでしょう。

    食べものや物に思いを蚗すこずで、䞀぀のよすがになっおいた。それもたた、䞀぀の偎面かもしれたせん。

    䜜り続ける職人がいお、食べたいず願う私たちがいお、その根源には叀来から生きおきた人たちの営みず思いがある。

    和菓子を日垞的に食べないずいう人も、たずは今回玹介したような行事菓子からはじめおみるのはいかがでしょうか。


    願い事をしたい。
    お菓子を食べながら自分を振り返る時間がほしい。
    そんな動機でもいいのです。

    どこに行かずずも、家の䞭で季節を感じられ、ふず立ち止たるきっかけをくれる。口においしいだけではなく、䜓隓も䞎えおくれる季節のしおりのようなお菓子たち。

    ぜひ、それぞれの季節にこんなお菓子があったず思い出しおいただければ幞いです。



     
     
    だれかの蚘憶をのぞくような食ず街の物語。撮っお曞く人です。おや぀や街歩きに関する゚ッセむがメむンで、たたに小説を曞きたす【note創䜜倧賞2025フヌド郚門䞭間遞考通過】お仕事などのお誘いは各DMからお埅ちしおおりたす:)

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