ゲームに出てくる“薬”、薬剤師が本気で考えてみた #4『インドメタシン』
そろそろ名前出しちゃいますが、ポケットモンスターというゲームの中で
「インドメタシン」という名前を見ると、
ちょっと知っている人はこう感じるのではないでしょうか。
なんかスピードが上がりそう
なんか痛み消してくれそう
でも薬剤師の立場から見ると、
このインドメタシンは
かなり慎重に扱う必要がある名前です。
なぜなら――
現実では、はっきりとした作用と注意点をもつ医療用医薬品だからです。
■ ゲーム内のインドメタシン
ゲームの中では、
使うと
・素早さ的な能力(の努力値が10くらい)が伸びる
そんなアイテム として描かれています。
「使うと早く動くために頑張ったぞ!って感じになる」
そんな疾走感?を持たせる存在です。
なんか、これまでのシリーズに文言を合わせるの無理が出て来ましたね…
■ 現実の「インドメタシン」とは?
ここからは現実の話です。
インドメタシンは、
医師の判断のもとで使われる医療用医薬品として知られています。
主に
痛み
炎症
といった症状に対して使われることがあります。
もう少し専門的に記載させていただくと、
「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」に分類されるお薬で、
痛みの原因となる物質を作るのを防いでくれます。
湿布や塗り薬をドラッグストアさんなんかで見る時に、成分を確認すると、
比較的よく見るのではないかと思います。
痛み止めと聞くと名前が出てきやすいのは
「ロキソプロフェン(ロキソニン)」
「アセトアミノフェン(カロナール)」
だと思いますが、それよりも強力な部類に入る成分です。
ただし重要なのは👇
👉 “効き目が強い”=“安全”ではない
という点です。強い薬ほど、身体への負担が多いことも考えられます。
■ なぜ「速くなりそう」に感じるのか
理由は単純です。
筋肉の痛みを和らげることで瞬発力を上げそう
湿布など医薬品の成分として名前を見る機会が多い
「痛み止め」という分かりやすい役割
これが合わさると、
「なんか負担が軽くなって速くなるんじゃないか!?」
という印象になりそう…ですかね?
でも現実の薬は、
効き目と同時に、注意点もセットで存在します。
■ 薬剤師が特に気にするポイント
インドメタシンのような薬について、
薬剤師が一番気にするのはここです。
長く使っていないか
本当にその痛みに必要か
無理を隠すために使っていないか
痛みは、
身体からの重要なサインです。
それを「感じないようにする」ことが、
必ずしも良い結果につながるとは限りません。
■ ゲーム感覚が危険につながる瞬間
ゲームでは、
痛みを消して動けるようになるのは正解です。
でも現実では、
痛みを抑えたまま無理をすると、
状態を悪化させてしまうこともあります。
ここが、
ゲームと現実の決定的な違いです。
■ このシリーズで一貫して伝えたいこと
名前が同じ
ゲームで見たことがある
それだけで
現実の薬を“軽く見る”のは、とても危険です。
特にインドメタシンのような
医療用医薬品の名前がそのまま出てくるケースでは、
一度立ち止まって考える必要があります。
■ まとめ
インドメタシンは実在する医療用医薬品名
ゲーム内では「素早さ(の努力値)が上がる薬」
現実では、使い方を間違えるとリスクもある
👉 「痛みがなくなる」=「気軽に使っていい」ではない
この視点を持つだけで、
薬との付き合い方は、ぐっと安全になります。
次回は、
「リゾチウム」
もう少し、お付き合いください♪
