
ゲームに出てくる回復アイテムを、薬剤師が考えてみた #1なんでもなおし
前回で、ポケモンに出て来る特殊な薬を薬剤師視点で考えるお話に
一区切り付きました。
とはいえ、今年はめでたくポケモン30周年ということで、
もう少しお話したいな♪と思いまして、新しいシリーズを始めてみます♪
第一回は…
🎮「なんでもなおし」💊
まひ・やけど・どく・ねむり……
どんな状態異常も一瞬で治る。
名前も効果も、とても分かりやすい。
子どもでも直感的に理解できる、優秀なアイテムです。
でも、薬剤師の目線で見ると
ちょっとだけ、危うい存在でもあります。
💊 現実に「なんでも治る薬」はある?
結論から言うと、
ありません。
現実の医薬品は、
痛みの薬
熱の薬
アレルギーの薬
感染症の薬
それぞれ 目的がはっきり分かれています。
「状態異常(病気や症状)全部まとめて治す」
という考え方自体が、
目的や原因別に治療を行う現実の医療とは真逆です。
🧠 なぜ“万能薬”は存在しないのか
理由はシンプルです。
症状ごとに原因が違う
体への影響も違う
効かせ方も違う
1つの薬で全部を治そうとすると、
👉 効かないか
👉 副作用が強くなるか
どちらかになります。
だから現実では
「なんでもなおし」は作れません。
⚠️ 薬剤師が気になるポイント
このアイテムを見て育った世代ほど、
こんな感覚を持ちやすくなります。
とりあえず薬を飲めば治る
何かあったらまとめて対処できる
でも現実では、
症状を見極める
必要なものだけ使う
使わない判断もする
これがとても大切です。
👨👩👧 親世代に知っておいてほしいこと
子どもがゲームで覚えた
「薬=すぐ治るもの」というイメージ。
それ自体は悪くありません。
でも現実では、
👉 薬は“選ぶもの”
👉 万能ではない
という前提を、
大人が言葉にして補ってあげる必要があります。
🧾 薬剤師的まとめ
「なんでもなおし」はゲームだから成立する
現実の薬は、目的別に使い分ける
万能感こそが一番の誤解
ゲームと現実を分けて考えられることが、
薬と上手につきあう第一歩です。
📌 このシリーズについて
この連載は
ゲームを否定する話でも、薬を勧める話でもありません。
ゲームに出てくる薬を入り口に、
「現実の薬との違い」を
薬剤師の視点で整理するシリーズです。
次回は何にしようかな…。ぜひ、お付き合いくださいね♪