
本、抱きしめて帰る
いつも、気づけばふらふらと本屋へ吸い寄せられてしまう。
友達を待っているとき、
定時ぴったりに退勤できた後、
旅先で電車に乗り遅れてしまったとき。
タスクが溜まって心に余裕が無い日、
上司に怒られて落ち込んでいる日、
苦手な友達と遊んで心がざわざわしている帰り道。
「本屋さんへ行こう!」と意気込んで行く、というより、ただなんとなく、気づけば本屋を探しいて、気づけば足が向かっていることが多い。
生活圏内の本屋の特徴も、大体把握している。
夜遅くまで開いてる本屋さん。
お客さんが少なくてじっくり本と向き合える本屋さん。
カフェが併設されている本屋さん。
新刊よりも、店員さんのおすすめを前面に押し出している本屋さん。
その時々で、行くお店を選んでいる。
本屋へ一歩足を踏み入れた時、全身を包んでくれる優しい紙の香りが大好きだ。
深く息を吸う。肩の力が抜ける。
ささくれだっていた心が、少しずつまるくなっていく。
買うときもあるし、買わないときもある。
でもなんだかんだで買ってしまう。
興味を刺激された本は、連れて帰りたい、自分のものにしたい、と思う。
私の部屋の住人になってほしい、と結局買ってしまうことが多い。(金欠なのに!)
本を買ったあとは、カバンや袋に入れず、ブックカバーもかけず、抱きしめて帰る。
見せびらかしたいとかじゃなくて、何ていうんだろう、ぬいぐるみを抱きしめているような感覚に近い。
つい昨日も、新しい本を2冊、抱きしめて帰った。
最近は、本を読むことと同じくらい、本を抱いて帰る時間に価値を感じている。
ps. 読んでる本たち、聞いてる音楽、たまに映画を紹介しているアカウントです。
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