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#ClaudeCode|AIカンパニーへの挑戦|AI組織で「破綻」した理由と最初に知っておきたかった構造の話

破綻の経験


「AIカンパニーへの挑戦」本編でも書いていますが、Claude Codeの機能を勘違いして失敗した点ですので、ここでコラムとして整理します。

Claude Codeを触り始めた頃、AIエージェントを5体同時に動かしていました。いま思えば、なかなか無謀なことをやっていました。

コマンド画面を5つ並べて、部署を割り当てて、それぞれ別々に走らせます。見た目も会社っぽくて、気分もよかったです。

でもこれが、見事に破綻しました。

AIはどれも、中でやってることは同じ


ChatGPTやGeminiのような生成AI、PC作業をこなすAIエージェント、サイト下のチャットボット。AIの種類は多いですが、内部の仕組みは拍子抜けするくらいシンプルで、基本サイクルはひとつです。

知識ゼロの状態で起動し、指示と情報をAIモデルに投げます。返ってきた答えを受け取ります。必要な情報は起動後に受け取ります。

基本はこれだけです。どのAIでも、これが繰り返されています。

ここでいうAIモデルとは、各社が作るAI本体(Gemini、Claudeなど)のことで、いわば知識の集合体です。普段操作するツールはそれ自体が考えているわけではなく、情報を渡して答えを受け取る中継役です。

AIの基本サイクルはシンプル

AIエージェントだけが違うところ


AIエージェントの特徴は2つです。パソコンのファイル操作などが直接実行できること、そしてもう1つは別のエージェントを呼び出せることです。

呼び出す側を親エージェント、呼び出される側を子エージェント(サブエージェント)と呼びます。基本サイクルは親も子も同じです。知識ゼロで起動し、指示と情報をAIモデルに投げて、答えを受け取ります。

マルチエージェントには2種類ある


複数のAIエージェントが同時に動くことをマルチエージェントと言います。
このやり方には、2種類あります。

並列型(みんな同格で並ぶ)
 > 独立したAIエージェントが複数、並列で/連携を前提としない

階層型(親で子を呼ぶ)
 > 親エージェント+子複数、必要な時に呼ぶ/親が子を制御する

並列型はお互いを知りません。画面も記憶もプロセスも独立しているので、共有する場がそもそも存在しません。同時に画面に出せるので、同じ部屋にいるように見えてしまいますが、実は全員、別の部屋で一人の状態です。

一方、階層型は親が子に指示を出せます。必要なときに子を呼び出してタスクを投げ、戻ってきた成果物を受け取る。親が司令塔になるので、情報が一箇所に集まります。

もちろん、並列型でそれぞれの親が子を呼ぶこともできます。こうなると、かなり多階層で複雑な動きが可能になります。

では、なぜわたしは「並列型」で失敗してしまったのか。実際に5体のエージェントを走らせて分かった、並列型の難しさと、それをどう考えて組み直して解決したのか。その具体的な方法をここからお話しします。

5体の並列型で破綻した


わたしの最初の構成は、5つの並列型。 並列型は、お互いの連携を前提としない構成です。それぞれが独立して、自分の役割をこなす。大きな構築にもも発展しやすく、なによりも並列稼働が、AIエージェントらしいので最初に挑戦したい形でした。

ところが、自分はそこに、エージェント同士で情報をやり取りさせる発想を持ち込んでしまった。連携しない前提のはずなのに、勝手に連携を期待していた。 いま振り返ると、これが破綻の入り口です。

並列の場合、それぞれが独立した「親」のような存在になります。親同士で情報を渡すたびに、誰がいま何を知っていて、何を知らないのか、把握しきれなくなる。もちろんそれを細かく設計し連携させることはできますが、やってみるとこれが難しく、抜けや漏れが、どんどん積み重なっていきました。

結局、実際の作業よりも仕組みを構築するコストが大きくなってしまったので、途中で全部を解体しました。

指示役のAIを1つだけ親として置く、階層型に組み直します。親が状況を把握して、子に投げて、戻ってきたものを判断する。情報の流れが、一本の道になりました。

これで、情報のロストと重複が一気に減りました。

わたしのような個人の小規模な構築では、階層型の方が圧倒的に扱いやすかったです。 親が判断して、子が実行する。シンプルな縦の流れひとつ。複雑な重いタスクが動かせない訳でもないので、規模的に大きくなければメリットが大きいと思います。

小規模構築は、階層型が扱いやすい

最初に知ってれば、苦労はなかった


「並列型は連携しない」「マルチエージェントには2種類ある」。このあたりの構造が、触り始めの自分はふわっとしか理解できておらず、無理な構成をしてしまいました。

でも、AIエージェントは、こうした基本を押さえれば意外と難しくないと思います。

個人で試してみたい方は、まず階層型のシンプルな構成から始めるのがおすすめします。最初から気負って無理をしないのも大事なことです。のんびりAIエージェントの便利さを楽しみましょう。


AIカンパニーシリーズはこちらのマガジンに収録されています。

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