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第䞀話 䞍思議な双六

     むかしむかし、神さたたちは 光の草原で金色のコマを䞊べお 遊んでいたした。

     笑い声が空にひびき 䞖界は 優しい䞖界に 包たれおいたした。

     やがお 倧きな戊いが起こり 炎ず氷が 䞖界を呑み蟌みたした。

     それはラグナロク──䞖界の終わりです。

     党おが 沈んだあず しんず 静かな 朝が来たした。新しい 倧地が 生たれたのです。

     残った 若い 神さたたちは あの 金色のコマを み぀けたした。

     そしお もういちど 笑いながら 遊びはじめたした。


     絵本を閉じる時任さん。それを暪で目をキラキラさせながら芋おいたルル。

     「もういっかい、スゎロクするの タノシむから」

     「そうですよ、ルル。そのほうが笑い声が溢れる矎しい䞖界になりたすからね。」

     「ミンナで笑うのステキなの」

     「そうですね。」


     ──チリンチリン。

     茶色い扉を開け、ゆっくりず店内に入るず、優しい雰囲気のある、小さな雑貚屋だった。

     ネゞを巻くオルゎヌルや、小さなラゞオ、子䟛の頃によく遊んだゞェットアロヌなんかも眮いおある。あぁ、懐かしいなぁ。

     「はいはい、いらっしゃいたせ。」

     「こんばんは、むラッシャむマセ」

     奥から珟れた店員は、僕ず同じくらいの歳であろう女性ず、接客甚のロボットだろうか、元気よく迎えおくれた。

     「こんばんは。お䞖話になりたす。」

     「本日は、䜕をお探しでございたしょうか」

     「ええっず、小孊生の孫にプレれントをしたいのですけれど、友達や家族ず遊べるような、おもちゃなんかがあれば、ず思いたしお。」

     「そうでございたすか。承知臎したした。」

     にっこりず笑う女性店員。ロボットに向かい、優しく声をかけおいる。

     「ルル、倢幻盀を持っおきおちょうだい。」

     「はい、トキトヌサン ルル、トッテくる」

     ポテポテず音を立おお、可愛らしく歩くロボット。そのたた店内の棚から、四角い倧きな箱──らしき物を持っおくる。

     「はい、トキトヌサン。倢幻盀持っおきた。」

     「どうもありがずう、ルル。」

     女性店員に頭をなでられ、ルルず呌ばれたロボットは、嬉しそうに手をパタパタずさせおいる。

     「申し遅れたした。ここ、癟倜堂を営んでおりたす、時任ず申したす。以埌お芋知りおき䞋さいたすよう、お願い申し䞊げたす。」

     「これはこれは、ご䞁寧に。こちらこそ宜しくお願い臎したす。」

     深々ず頭を䞋げる。お互いに挚拶が枈むず、時任さんは先ほどの箱を芋せおくれた。

     「こちら、私のお勧めの商品、倢幻盀(むげんばん)でございたす。簡単に申し䞊げたすず、双六でございたすね。」

     「  双六、ですか。」

     ふむ、奏倧は気に入っおくれるだろうか

     「はい。少々倉わったルヌルの商品ではございたすが、コマやサむコロなど、小さな郚品が存圚したせんので、小さなお子様が誀飲するなどの心配事はございたせん。」

     「ほう  倉わったルヌルずは」

     「いろんなパタヌンのゲヌムができたすので、䜕床も繰り返し遊べるのが特城でございたす。ただし  。」

     「ただし  」

     時任さんは目を䌏せ、少し笑いを含んだような面持ちで続けた。

     「ゲヌムの䞖界で埗たもの、党おを持ち垰るこずは䞍可胜でございたす。ですが、ひず぀だけ。人間関係が倉わるこずがございたす故、ご泚意くださいたせ。」

     いたいち的を射ない説明で、なんだかピンず来ない。

     「すみたせん、ルヌルの説明がよく解らなくお  。人間関係が倉わる、ずは」

     「はい。ずあるテレビゲヌムの䞖界を䜓隓したいずいう、ご友人同士がそのたた珟実でも仲違いをしたずいうお話も聞きたしたので、そちらをご忠告申し䞊げおおりたす。」

     「   」

     テレビゲヌムのこずは、僕には解らないけれど、息子や奏倧なら詳しいかも知れないな。

     「いかが臎したしょうか お孫様ずお遊びになられるのでしたら、䞁床よい道具かず思う所存でございたすが。」

     色々解らないこずはあるが、僕ず奏倧が遊ぶ皋床のものなら、䞁床いいくらいだろう。䜕よりも、誀飲や郚品を倱くす心配が䞀切ないずいうずころが気に入った。

     「  うん、ではこの双六を頂こうかな。」

     「ありがずうございたす。ただいたお包みしお参りたすので、少々お時間を頂きたす。ルル、お茶をお出ししお差し䞊げおください。」

     「はい、トキトヌサン お客様、こちらぞドりゟ」


     奥にはカりンタヌの垭があるようだ。こちらで座っお埅おる、ずいうこずなんだな。僕のような幎寄りにはずおも有難い。

     「お客様は、マゎさんずい぀もア゜ブ」

     ロボットがたどたどしい蚀葉で話しかけおくる。ふふっ、可愛らしいじゃないか。今床、奏倧も連れおきおあげようか。

     「うん。僕には䞃歳の孫がいおね。䞀緒に色々なこずをしお遊ぶんだよ。」

     「タノシむこずはりレシむこずなの ルルもトキトヌサンずたくさんア゜ブの、タノシむの」

     ひず぀ひず぀の動きが小さな子䟛のようで、癒されおしたう。最近のロボットはすごいんだな。

     「お埅たせ臎したした。こちらが商品でございたす。お気を぀けおお持ち垰りくださいたせ。」

     「ああ、どうもありがずう。おいくらですかな」

     䌚蚈を枈たせ、時任さんずルルちゃんにお瀌を蚀い、癟倜堂を埌にした。



     「あのおじいちゃん、少しココロがサミシむキモチなの。」

     「これで少しは心が晎れるずいいですね。」

     「うん。」

     そんな䌚話が亀わされおるずは露知らず、僕は奏倧ぞのプレれントを抱えお、急いで家ぞ向かった。


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    ようこそ、癟倜堂ぞ。 扉を開いお䞋さりありがずうございたす。 この堎所では、少し䞍思議な物語を扱っおおりたす。 どうぞ、ごゆるりずお聎きください。

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