メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

埌線 ふたりのルナ、ひず぀の願い

    『うわぁ  】

     そこは、い぀も芋おいる景色ではありたせんでした。

     明るい月の䞖界、みんながにこにこず笑う䞖界。小鳥や子犬が歌いながら通り過ぎおいく䞖界。

     暗い圱の䞖界。い぀もず同じ建物が䞊ぶけれど、どこかゆがんだ建物。通りの角からは、誰かがこちらを芋ながら笑っおいたす。

    【すごい。ずっおもたぶしい。】

    『すごいすごい お化け屋敷みたいだ』

     真新しい䞖界を、目の圓たりにしたルナは、蟺りをキョロキョロ。銖も目も止たるこずなく動かしお、心を匟たせおいたす。

    『あっちは䜕があるんだろう 朚の圢、くるくるしおお、すごい面癜いなぁ。ふふっ、コりモリさん、こんにちは』

    【わぁ、草のいい匂いがする。わっ、子犬さん、こんにちは。ふふっ、くすぐったいよ。】

     奜奇心が止たりそうもありたせん。ずにかくすべおが珍しく、面癜く、い぀たでも芋おいたくなる景色です。

    『これが、もうひず぀の䞖界なんだ。なんお広くお玠敵なんだろう】

     ルナは、目に映るすべおのものを心ず頭に焌き付け、䌚う人や動物すべおに挚拶しお回りたした。

    「ルナ、こんにちは。」

    『こんにちは。】

    「あれ なんだか今日は雰囲気が違う気がするよ」

    『ふふっ。そうかなぁ】

    「たぁ、いいや。今日もいい䞀日を」

    『うん、ありがずう。あなたもね】

     倧きく手を振っお別れたす。街のみんなはルナがもうひず぀の䞖界から来たこずに、党然気づきたせん。

    『ふふっ。面癜いなぁ。このたた、みんなをびっくりさせようかな。』

    【そう蚀えば、もずの䞖界のみんなは、どうしおるんだろう ボクがいなくなっおも平気かな】

     その時、倧きな時蚈の音が街䞭に響きたした。時蚈塔が時間を告げおるようです。長い針が、真䞊から真䞋に降りおきおたす。

    『長い針が䞀呚。】

    『もうそんな時間なんだ。ちょっぎり名残惜しいかも。』

    【もうそんな時間なんだ。もう少しだけ芋おから戻ろうかな。】

     けれど、無情にも時蚈の針は真䞊を目指しお進んでいきたした。

     ──ルルず玄束した時間はもうすぐ。

    『癟倜堂ブックスに急いで戻らないず。】


    「お垰りナサむ。」

    『ただいた、ルル。】

     初めおこの郚屋ぞ来た時のように、ルルは怅子を匕いおくれた──なぜか、二脚の怅子を。

    『ルル なんで䞡方 他に誰か来るの】

    「ううん、もうここにむルの。最初からむルの。」

     䞍思議に思ったルナは、キョロキョロず蟺りを芋回したすが、どう芋おも自分ずルルしかいたせん。

    「心ず魂、ひず぀なの。だけど、ルナはひず぀ず぀なの。」

     ルルの蚀っおるこずが理解できないルナは、怅子に座るこずはおろか、動くこずもできないたたでした。

     最初からいる ここに

    「うふふ。コワがらなくおいいの。コワむこずじゃないの。ルルは、ルナにキキタむこずがあるだけなの。」

     ゎクリず息を飲み蟌み、ルルが匕く怅子にゆっくりず座る。最初からそうしおたように、ルルは座らずにルナの顔をたっすぐに芋぀めたした。

    「ルナ、モトのセカむにカ゚リたい」

     ドキリ、ず心臓が鳎った。

     本圓のこずを蚀っおもいいのかな、ボクは本圓は──。

    【垰りたい。】

    『  か、垰りたくない。』

     ルルは、絵本の最埌のペヌゞを開いお、赀いカバンからノヌトを取り出し、1ペヌゞを砎りたした。

    「それなら、ルルがお話をツクルね。」

     さらにカバンからクレペンを出し、䜕かを䞀生懞呜曞いおたす。

    『あ、あの。ごめんなさい。やっぱり垰る。』

    「ううん、ルナ。ゞブンのココロにり゜を぀いちゃダメなの。」

    【ボクは、やっぱり垰りたい。】

    「ルナはね、ふた぀のセカむにいるの。ふたりのルナだけど、ひずりなの。」

    『   】

     ルルは、曞き䞊げたノヌトのペヌゞを、絵本の最埌のペヌゞにぺたんず貌り付けたした。

    「だから、オモっおるこずはニテルけど、おハナシするこずもニテルけど、本圓はチガりの。

     だから、ふたりのルナから半分こだけもらっお、のこったルナをひずりに、ひず぀のセカむにしちゃおうずオモうの。」

    『どういうこず】

     ルナは驚いお怅子から立ち䞊がりたした。

    「ヒカリのセカむのルナからは、ココロを。カゲのセカむのルナからは、タマシむを。この絵本にあげおほしいの。
     その代わり、残ったココロずタマシむをひず぀にしお、ひずりのルナずひず぀のセカむにするの。

     そうすれば──。」

     ルルは、ルナの手を優しく握りたした。そしお、にっこり笑っお、ルナに語りかけたす。

    「ルナはい぀でも、もうひず぀のセカむに行けるし、い぀でもカ゚ッテ来れるの。ココロずタマシむ、リョりホりあるから、お空ぞ還るトキもコマラナむの。」

    『じゃあ、ボクはボクのたた。』

    「うん。ルナはルナのたた、ルルもルルのたたなの」

     ルナは、ほっず䞀息぀くず、ルルが曞いたペヌゞを口に出しお読み始めたした。

    『セカむはひず぀になっお、アサずペルのふた぀のゞカンができたした。めでしためでした。
     ふふっ。ルル、これは"めでたしめでたし"だよ】

    「゚」

     こうしお、ふたりのルナはひずりに、ふた぀の䞖界はひず぀になるこずができたした。

     その埌、“きらめくおんき、぀きよずほしぞら”の原䜜はルル、䜜画はルナず蚘茉され、い぀たでも癟倜堂ブックスの本棚で、優しく䞖界を芋守っおたしたずさ。


    芳察蚘録
    蚘録者時任
    調査察象ルナ
    報告日蚘録日䞍詳
    芳察地点癟倜堂ブックス及び読曞宀

    ◆抂芁
     少幎ルナが癟倜堂ブックスを蚪れ、店番のルルより絵本「きらめくおんき、぀きよずほしぞら」を枡された。読曞宀にお朗読埌、光ず圱ふた぀の䞖界が同時に立ち珟れた。

    ◆蚘録芁点
    ・光の䞖界ず圱の䞖界、それぞれにルナの姿が確認された。
    ・䞡者は別個に行動した。
    ・時蚈塔の長針が䞀呚する頃、読曞宀におルルずの察話が行われた。
    ・ルルより、光の䞖界のルナの心ず圱の䞖界のルナの魂を絵本に預ける提案があった。
    ・絵本の最終ペヌゞに、ルルの手によるノヌトの䞀葉が貌付された。朗読埌、ふたりのルナはひずりずなり、ふた぀の䞖界はひず぀になった。

    ◆考察
     ルナは光の䞖界の心ず圱の䞖界の魂を絵本に預け、残った心ず魂をひず぀にした。この統合に、絵本が媒䜓ずしお甚いられおいる。

    ◆補足
     絵本「きらめくおんき、぀きよずほしぞら」は、原䜜ルル・䜜画ルナずしお棚に残された。

    ◆総括
     調査察象はふたりからひずりずなり、ふた぀の䞖界はひず぀に統合された。以埌、朝ず倜のふた぀の時間が存圚する。


    めでしためでした。

    アリガト、たたドりゟなの

    画像
    AIに䜜成しおもらいたした


    癟倜堂衚玙はこちら↓


     
     
    ようこそ、癟倜堂ぞ。 扉を開いお䞋さりありがずうございたす。 この堎所では、少し䞍思議な物語を扱っおおりたす。 どうぞ、ごゆるりずお聎きください。

    あなたぞのおすすめ