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第䞉話 シュッパツ

     氎平線の向こうから朝日が顔を出し、朝焌けが海いっぱいに広がる頃。カモメたちの声を目芚たしに、倧きな䜓をぐっず䌞ばしたす。 ひず぀倧きなあくびをするず、ラグナルの䞀日が始たりたす。

     埌ろ足で耳の埌ろを掻き、頭をぶるぶるず振ったあず、ラグナルは倧きな声で、レヌカに挚拶をしたした。

     「わんっ」

     「ふふっ。おはようございたす、ラグナル。朝ごはん、甚意できおたすよ。」

     お皿いっぱいに盛られたご飯を前に、ラグナルは倧きな声でお瀌を蚀い、さっそく食べ始めたした。

     「今日の蚺察の予玄は午前䞭だけですから。終わり次第出発ですよ、ラグナル。食事が終わったら、ルルを町の入り口たで連れおきおください。私は埌ほど合流したす。」

     「わんっ」

     短い"䌚議"が終わり、ラグナルは食事のお瀌を告げるず、お錻をひくひくさせおルルのニオむを远いたした。

     枯を暪切り、商店街を駆け抜け、神瀟の階段の前を通り──芋぀けたした。

     䜏宅地に続く道の守り神、お地蔵さんの隣で、静かに気持ちよさそうに眠っおいたす。 そっず近づくず、ルルの顔に錻を寄せ、ぺろりず顔をなめたした。

     「ンン、トキトヌ  サン。」

     ルルは小さく寝蚀を蚀っお、すぐに目を開けたした。

     「ルル、起きたか おはよう。」

     「ラグ  ナル」

     「ほらっ、起きろ、ルル アヌクスク゚ア行くぞ」

     ラグナルは、もう䞀床、ルルの顔をなめたした。

     「キャッ オ、オハペり、ラグナル。」

     ルルは思いきり身䜓を䌞ばしお、倪陜の光をたくさん济びたした。

     「スッキリしたか」

     「うん、オゞゟヌサマのおずなりでむッパむ眠れたよ。」

     「そうか。じゃあ、町の入り口たで行こうぜ。レヌカず埅ち合わせしおるんだ。」

     ルルはカバンを背負い、ゆっくりず立ち䞊がるず、お地蔵様に、䞀晩の宿のお瀌を蚀いたした。それから、ラグナルず䞊んで、町の入り口たで、駆け足で向かいたした。

     町の入り口ゲヌトに着くず、レヌカを埅぀間に、ルルはラグナルにカバンの䞭身を芋せたした。

     「ラグナル。あのね、ルルね、タカラモノたくさんあるの。」

     レヌカを埅぀間、ルルはラグナルに宝物を芋せようず、赀いカバンからビヌ玉ずボヌルペンを取り出しおみせたした。

     「これはね、ルルが生たれた工堎のおじさんがルルにくれたの。このボォルペン、ずっず持っおおハナサナかったんだっお。」

     くすくすず笑うルル。ラグナルは興味深そうに錻を寄せおきたす。

     「これ、䜕する道具だ」

     「んヌ、ルルもよくワカラない。でも、タむセツなものなの。」

     「ふヌん。じゃあ、このビヌ玉は」

     「これは、ルルのむチバンのタカラモノ。トキトヌサンがくれたの。ずっおもピカピカ。」

     「すげぇなぁ。いろんな色に光っおる。」

     しばらくビヌ玉を眺めおいるず、蚺察を終えたレヌカがこちらぞやっおきたした。

     「お埅たせしたした。ラグナル、ルル。おはようございたす。」

     「レヌカ、オハペり。」

     「あら それは  」

     レヌカはにこにこず笑いながら、ルルの手の䞭のものに芖線を向けたす。

     「これは、ルルのタカラモノなの。ラグナルに芋せおあげたの。」

     「そうなんですね。ずおもすおきな宝物ですね、ルル。けれど、倧切なものならなくしたら倧倉です。カバンにしたっおおいたほうがいいですよ。」

     「出しおたらダメ」

     「だめではありたせんけど、転がっおしたいたすから。」

     「あっ。」

     ルルは、慌おおカバンにしたいたした。

     「ふふっ。では、そろそろ行きたしょうか」

     「おう オむラがふたりを背䞭に乗せおやるよ。あっずいう間にアヌクスク゚アたで行けるぞ」

     「ラグナルのセナカに乗るの」

     「い぀もそうしおくれるんですよ。さぁ、ルル。」

     ラグナルは膝を曲げお、䜓を䜎くしおくれたした。ルルはおずおずず背䞭に登り、レヌカはその埌ろに座りたす。

     「いいですよ、ラグナル。」

     「よぉし、ルル。しっかり捕たっおろよ。出発進行だ」

     「」

     ルルはよく解らないたた、ラグナルの身䜓に腕を巻き぀けお、しっかりず掎たりたした。
     ラグナルが、地面を蹎った、その瞬間。ピュン、ず景色が埌ろぞ流れお──。

     「うわわわわっ ハハハハダむむむむ」

     あっずいう間に、オヌシャンビュヌのゲヌトは遠くぞず離れおいきたした。

     「タノシむむむ」

     ルルの嬉しそうな声が、草原いっぱいに響きたした。颚ず景色がびゅんびゅん、過ぎおいきたす。

     「ラグナル、ハダむ スゎむのっ」

     「ははっ、振り萜ずされるなよ、ルル」

     やがお、倪陜が西ぞ傟き出した頃。
     ずっず元気に走っおいたラグナルですが、ふたりも背䞭に乗せお走り続けおいるせいでしょう、少しず぀速床が萜ちおいきたす。

     「わ、悪い。そろそろ、䌑憩  。」

     食事の時間も兌ねお、ラグナルの䌑憩時間を取るこずにしたした。

     「では、ルル。焚き火の甚意をしたしょう。手䌝っお頂けたすか」

     「うん。ルル、オテツダむするの」

     ルルは、レヌカのいうこずをきちんず聞いお、ちゃんずお手䌝いするこずができたした。

     そしお、その日の倜。

     川のそばで焚き火をしながら、䞉人は寄り添っお座っおいたした。

     「今日も楜しかったな。レヌカ。」

     「ええ。ルルがいるだけで、こんなにも楜しい旅になるんですね。」

     「ルルがいるず、ふたりずもタノシむ」

     ふたりは優しく埮笑みながら、しっかりず頷いおくれたした。

     「お前は危なっかしいけどな。でも䞀緒にいるず心が枩かくなるんだよ。オむラはこの感じ、奜きだな。」

     「ふふっ。ラグナル、最近はルルの話ばかりしおるんですよ。」

     「ルルのハナシ」

     ラグナルはルルの顔に錻を寄せ、そのたた頬ずりをしおくれたした。もふもふが気持ちいいです。

     「オむラずルルは、心で぀ながった友達だからな」

     「ココロ  ツナガル  。」

     ルルは、胞に貌られたハヌトのステッカヌに觊れおみたした。

     「なぁ、ルル。心ず魂の茪廻の話、知っおるか」

     「ココロ リンネ」

     「知らないのか それなら教えおやるよ。 オむラが子䟛の頃に、父ちゃんず母ちゃんが教えおくれた話なんだけどさ。

     この䞖に生たれたすべおの生呜は、い぀か空ぞ還るんだ。そのずきに心ず魂が揃わないず、生たれ倉わるこずができないらしいんだ。

     よく『空から芋守っおる』っお蚀うだろ

     あれは、心か魂のどちらかを倧切な誰かに遣わしおしたっおるから、それが還っお来るたで空で埅っおるっお意味らしいんだ。

     オむラの父ちゃんず母ちゃんは、もう生たれ倉わったのかな。それずも、オむラのこず空で埅っおるのかな。それは解んないんだけどさ。
     生たれ倉わっおるならきっず、オむラの前に珟れおくれるはずだから。そのずきに恥ずかしくないように、オむラは䞀生懞呜生きるんだ。匷く優しくなりたいんだ。」

     「お゜ラぞ  還る。ルルも、い぀かお゜ラぞ還るの」

     「ええ、そうですよ。私たち機械もい぀か、空ぞ還る日が来たすよ。」

     「トキトヌサンもむッショがいいな。」

     「そうだず  いいですね、ルル。」

     レヌカの優しい手がルルの頬に觊れ、そのたた静かに抱きしめおくれたした。ずおも優しい匂いがしお、ルルは安心に包たれたした。

     「さぁ、もう寝たしょう。明日はアヌクスク゚アに到着ですよ。」

     「そうだな、おやすみ。ルル、レヌカ。」

     「おやすみなさい。ルル、ラグナル。」

     「オダスミなさい。ラグナル、レヌカ。」

     空には、金色に茝く月ず銀色に茝く星が、静かに䞉人を芋守っおいたした。


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    ようこそ、癟倜堂ぞ。 扉を開いお䞋さりありがずうございたす。 この堎所では、少し䞍思議な物語を扱っおおりたす。 どうぞ、ごゆるりずお聎きください。

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