Photo by
nyakopan
創作大賞は宝くじ
宝くじを、買ったことがない。
もらったことは、ある。
前職場の忘年会の
ビンゴゲームの景品だった。
一枚だけだ。
大晦日まで、
すっかり忘れていたけれど
奇跡のように思いだし
番号を確認した。
本当の奇跡は
簡単には起こらない。
当たるわけが、ない。
だけど、
毎年宝くじの発売頃になると
「当たったらどうしよう?」と
妄想するのが常になった。
「あれ買って、旅行に行って
家族におこづかい渡そうかな〜」
と、想像をふくらませる。
だけど私はものすごく
ケチで、堅実なので
やっぱり宝くじは買わない。
買わずに妄想だけするのだ。
創作大賞の中間選考結果が
発表された。
自分が選考通過しているとは
思えなかったが、確認した。
ドキドキした。
「あれ!これって似ている…」
そうだ、宝くじの当選番号を
確認しているときと
全く同じ気持ちなのだ。
ダメだとわかっているけれど
もしかしたら、まぐれってことも
あるかもしれない。
やだ、もし受かっていたら
どうしよう?
などど、また妄想が止まらない。
中間選考を通過した作品を
読ませてもらった。
「通過できずに悔しい思いをした」と
おっしゃる人の作品も
読ませていただいた。
はぁ…上手いなぁ。
嫉妬するほど上手い。
なぜ、このレベルで
通過できないのか?
それがとても不思議。
応募することで
自分が遥か圏外にいることを
再確認した。
どういう作品に強く心を
惹かれるのかもわかった。
創作大賞は私にとって宝くじ。
当たらなくて当然。
だからダメージは無い。
そして、終わりでもない。
知らない自分に出会えた。
心惹かれる書き手に
出会えた。
ちいさいけれど
始まりなのかしら、と
思う。
