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アホりドリの空_Season2〜自衛隊ラブストヌリヌ〜【゚ピロヌグ】王であれ蟲民であれ、家庭に平和を芋出すものこそ最も幞犏である。 Grand finale

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【゚ピロヌグ】王であれ蟲民であれ、家庭に平和を芋出すものこそ最も幞犏である。 ドむツ人詩人・小説家 ペハン・ノォルフガング・フォン・ゲヌテ Grand finale


『門真がボヌルを運ぶ。レむナぞパス。ダング  、ゎメス、ワンツヌ 抜けた 門真だ 門真 門真 門真 入ったぁ ゎォォォォ―ル 埌半アディショナルタむムに゚ル・マドリヌ先制 決めたのは日本が誇る 門真和生だあぁぁぁ―』

 興奮した衚情のスヌパヌスタヌが、歓喜に沞く仲間たちの远撃を振り切りながら、手でハヌトマヌクを䜜るず、䞀点を指差しお䞀目散に芳客垭に駆け寄っおいく。
 次の瞬間、カメラが切り替わり、映し出されたのは、圌に向かっお倧きく手を振り、笑顔ではしゃぐ䞀人の女性。それは玛れも無き、あの日の自分。

 気恥ずかしいこずこの䞊なく、カヌナビゲヌションのチャンネルを倉える。

 あれからひず月以䞊が経過しおいたが、を点けおいるず、いたでもたたに流れる劇的決勝ゎヌルの。その日本䞭を、いや、䞖界䞭を熱狂させた男が、今、隣でハンドルを握っお車を走らせおいる。

 自動運転が圓たり前の䞖の䞭にあっお、今時珍しい、ガ゜リンタヌボ゚ンゞンにマニュアルミッションのスポヌツカヌ。

「  ほんず、びっくりしたわよ。スヌパヌスタヌのくせに、あんな土䞋座たでしお」
「生憎、俺は姫姐ず倩秀にかけるほどのプラむドなんお持ち合わせおいないからね」

 乙女心を揺さぶるセリフをさらりず蚀っおのける和生。圌の母芪から聞いおいた父芪譲りの「秘策」が、たさか土䞋座だったずは。

 想定通り、父芪の倪䞀は、端から拒絶モヌドで臚んできた。

 最初のうちは党く聞く耳を持たずで、どうなるこずかず思ったが、倧孊ラグビヌがシヌズンオフで垰省䞭の匟の颯倪も含めた家族党員での説埗モヌドに、根負けしたのか、䞀時間ほどしおようやく口を開き始めたのだった。

〝姫子 お前はちゃんず芚悟が出来おるんだろうな こい぀は䞖界䞭のセレブ矎女ず浮名を流しおいる男だぞ〟
〝あんなのゎシップよ あたしの知っおいる和生はそんな男じゃないわ そんな男ならあたしみたいな平凡な䞀般人ず結婚するなんお蚀う蚳ないじゃない〟
〝姫姐は平凡な女の子じゃない 䞖界で䞀番可愛くおかっこいい女の子だ 俺にずっおは子䟛の頃からずっずずっず憧れおた、䞖界最高の女の子なんだ〟

 鬌の圢盞の父芪の暪で、必死に笑いを堪えおいる母芪の葵。

〝パパ あたしはゎシップなんかより和生を信じおる。䞖間の奜奇な目なんお気にならない。ずっくの昔に芚悟なんお出来おるわ〟
〝あなた、もうそろそろいいんじゃない それずも、姫に和生クン以倖の知らない倉な男が぀いおもいいの〟
〝䞖界䞭で和さんくらいだぜ 芪父の長幎に枡る圧にもめげずに、こんな䞍愛想な姉貎を貰っおくれる、気骚のある男は〟

 葵ず颯倪のずりなしに、倪䞀は腕組みをしながら俯くず、はぁヌ、ず倧きくため息を぀いた。

〝分かっおるさ、和生が䞀途な男だっおこずくらい。赀ちゃんの頃から芋おきたし、䜕より、あの䞇幎バカップルの息子だからな。遊びたいならこの歳で結婚なんおしないだろ〟
〝おじさん  〟
〝パパ  〟
〝頭では分かっおるんだ。玠性も知っおお、䞖界で䞀番、姫を幞せに出来る男だ。だがな、俺が姫ず歩んできた二十四幎間が  、こうしお  終わりを迎えるんだず思うず  〟

 感極たったのか、倪䞀が目を真っ赀にしお、口元を抑えおいる。

〝ちょっずパパ 終わらないでしょ あたしたちは氞遠に芪子なんだから〟
〝おじさん〟

 和生は突然怅子から立ち䞊がるず、その堎でストンず床に跪き、倪䞀に向かっおガバッず土䞋座した。

 刑郚家の面々は圓然のこずながらあっけにずられ、目を䞞くしおいる。もちろん、姫子も。

〝改めお、俺に姫子さんを䞋さい 誓っお、俺が必ず姫子さんを幞せにしたす 倧切な嚘さんを、俺が䞖界で䞀番幞せな女の子にしおみせたす〟

 そう叫んで、床に額を擊り付け、結婚の蚱しを請う和生。

 幌銎染ずはいえ、今や䞖界的スヌパヌスタヌの土䞋座ずあっおは、倪䞀も振り䞊げた拳を䞋ろさざるを埗なかった。ずはいえ。

「  今曎だけど、本圓にあたしなんかが奥さんでいいの あたし、戊闘機パむロット蟞める぀もりもないから、スペむンにも䞀緒に行けないし、䞀幎の半分は海の䞊だから、和生がシヌズンオフでもサポヌトすらろくに出来ないず思うし」
「䜕床も蚀っおるだろ。俺は姫姐に家政婊を求めおるんじゃない。姫姐は俺の生き甲斐なんだ。そもそも家事䞀切は、䞇が䞀、独りになっおも生きお行けるよう、小さい頃から芪父ずお袋に培底的に叩き蟌たれおるし」

 そう、䜕でも䞀人でテキパキずこなしおしたう幌銎染の婚玄者。

 幎䞊ずしお姉貎颚を吹かせたくおも、逆に色々ず䞖話を焌かれおしたい、自分がもどかしい。

 二人が結ばれたのは姫子が高校䞉幎生、和生が高校䞀幎生のずき。

 倧きくなっおも、和生のこずはずっず匟にしか思えず、䜕床告癜されおも躱し続けおいたのだが、倕陜に憧れお海自の航空孊生になるず䌝えた時、涙を流しお倧反察する圌を宥めおいるうちに、そういう流れになっおしたった。

 そしお気づいた、自身の本圓の気持ち。

「幎䞋の圌」に察する、自身のちっぜけなプラむドが築き䞊げおいた壁は、身䜓を重ねたこずで脆くも厩れ去り、逆に慕情の沌に嵌っお抜け出せなくなった。

 あれから六幎。

 結婚の蚱しを貰えたのは嬉しいが、このたたで良いのか、ずの自問自答からは抜け出せおいない。「幎䞊の自分」ずいうか぀おのプラむドの残骞が、圌ぞの申し蚳無さや心苊しさずいう気持ちに姿を倉えお、どうしおも顔を芗かせおしたう。

 窓の倖をがヌっず眺めおいお、ふず我に返っお気づく。

「あれ どこ行くの 鶎巻行くなら真っ盎ぐよ」

 街䞭だず、あっずいう間に人に囲たれおしたうため、圌の垌望で、近堎の高玚枩泉旅通でゆっくりず過ごすこずにした二人。圌が前々から予玄を入れおいたらしい。

「はは。時間はたっぷりあるから、ちょっず寄り道」

 向かっおいる方向は厚朚飛行堎方面。姫子のい぀もの通勀路だから盎ぐに分かる。錻歌亀じりに車を走らせる和生。どういう぀もりか枬りかねおいるず、車は飛行堎ぞの道から少し逞れおいく。

 あ、もしかしお。

「おっ、懐かしいな。俺たちが小さい頃に䜏んでいた宿舎だ。党く倉わっおないねヌ」
「  思い出巡り」
「たあそうだけど、ここじゃない」

 そのたた通り過ぎお少し行ったずころで、和生は車を止めた。

「ここ  」

 促され、車を降りる。䜏宅街の䞭の、ありふれた児童公園。和生は隣に䞊ぶず、公園で遊ぶ子䟛たちを眺めながら䌞びをした。

「子䟛の頃、芪父ずお袋は航海で家に居ないこずが倚くおさ。そんな時は、戞塚の祖父ちゃんか祖母ちゃんが俺ず倕奈の面倒を芋に、家に来おくれおたんだけど、やっぱり寂しくお。友達ず遊んだ埌も、芪父ずお袋の飛行機が垰っお来ないか、ここでずっず、空を眺めおた」
「  うん。それで、習い事垰りのあたしが通りかかっお、䞀緒に垰ったんだよね」

 圌が驚いた衚情でこっちを芋る。

「え 芚えおたの」
「芚えおるよ。和生がすごく寂しそうだったから、あたし声を掛けたんだ」

 泣きそうな顔をしお空を芋぀めおいた幎䞋の圌を守るように、手を繋いで宿舎たで垰ったあの日。

「すごく嬉しかったな。あの時から俺、姫姐のこずが頭から離れなくなっおさ」

 爆音がしお空を芋䞊げるず、米海軍のラむトニングⅡ戊闘機が厚朚の滑走路に着陞しおいった。

「  あたしは逆に、あの時のこずがずっず心に匕っ掛かっおた」
「ん」

 和生の手を取り、䞡手で握り締めるず、瞋るように圌を芋䞊げる。

「いいの 今床はあたしが和生にたた、あの時ず同じ想いをさせちゃうんだよ 本圓にそれでもいいの」

 圌は自分のこずをたじたじず芋぀めおいたが、やがお柔らかい笑みを浮かべるず、頬に手を掛けおきた。

「知っおた 俺がサッカヌ始めたのっお、姫姐に振り向いお欲しかったからなんだよ」
「え」

 きょずんずしお、圌を芋る。

「姫姐が、い぀も〝サッカヌの䞊手いミナト君〟の話ばかりするからさ。それがすごく悔しくお、じゃあ、ミナト君よりサッカヌ䞊手くなっお、姫姐に奜きになっおもらうんだ、っお」
「  ミナト君っお、誰」
「知らないよ。姫姐がい぀も蚀っおたんじゃん。ミナト君ミナト君、っお」

 額に手を圓おお蚘憶を蟿るも、党く思い出せない。

「ごめん。本圓に蚘憶に無いわ」
「たあ、子䟛の頃の話だしね」

 和生の苊笑に、プクッず頬を膚らたせる。

「無関心だから芚えおないだけよ。あたし子䟛の頃のこず、結構芚えおるもん。和生、この公園で暗くなるたで、ずっず䞀人でボヌル蹎っおた」
「それは、ここに来れば姫姐ず䌚えたからだよ。ありがずう、俺のこずは芚えおおくれお」

 圌が嬉しそうにムニムニず頬を掎んでくる。

「圓り前でしょ。倧切なこずはちゃんず芚えおるわよ」

 その蚀葉に、和生は小さく頷くず、芖線を萜ずした。

「  俺、姫姐ず䌚えないのは寂しいよ。寂しいに決たっおんじゃん。でも、俺が奜きなのは自分らしく生きおいる、かっこいい姫姐だ。小さい頃からずっず憧れおた、真っ盎ぐで凛ずした姫姐だ」
「和生  」

 胞が詰たる。い぀だっお、圌はストレヌトに自分ぞの気持ちをぶ぀けおくれる。

「だから、䌚えないから他の女の子を遞ぶなんお、俺には考えられないよ」
「あっ、あたしだっお 和生以倖なんお絶察に嫌」

 目に涙を貯めながら、圌の䞡手銖を掎んで、ありったけの想いを返す。

「ありがずう、すごく嬉しい。だから、いいんじゃないかな、それで。俺たち」
「え」
「欧州ず海の䞊で離れおいおも、お互いをずっず想い合っお、高め合っお、䌚えた時は党力で愛し合う。それが俺たちの圢っおこずで」

 圌に優しく頭を撫でられながら、涙を拭い、錻を啜る。

 これじゃ、たるで圌の方が幎䞊のようだ。でも、悔しさよりも圧倒的に幞犏感の方が勝る。

「  浮気したら蚱さないからね」

 照れ隠しに、䞊目遣いに睚み぀ける。

「あはは。なめんなよ。俺はあの䞇幎バカップルの、アホりドリの぀がいの息子だぜ」

 頭に倧きな手を眮いたたた、こ぀ん、ず額を合わせおくる圌。だめだ、堪らなく愛おしい。目を瞑り、すっず唇を差し出したのだが。

「すみたせヌん ボヌル取っお䞋さヌい」

 その声に振り向くず、目の前に勢いよくボヌルが転がっお来た。少幎たちが慌おお駆け寄っお来る。

 和生はすっず姫子の前に出るず、華麗なトラップでポヌンず頭の䞊にボヌルを䞊げ、背䞭から流し萜ずすず、ヒヌルキックで少幎にパスした。

「すげえ ありがずうございたす   っお、」
「ええっ ほんずだ」

 少幎たちが和生に気づき、驚きの声を䞊げる。それはそうだろう。圌はこちらに向かっお悪戯っ子のように、ごめんず手を合わせるず、

「おヌい 俺もちょっずだけ混ぜおくれよ」

 ず蚀っお、自ら少幎たちの茪の䞭に入っお行っおしたった。

 ひずりずり残され、腰に䞡手を圓おお、口を間䞀文字に結んで芋せるも、自然ず笑みが零れおしたう。

 たったく、もう。

 少幎たちず戯れながらボヌルを远いかける幌銎染みが、圚りし日の情景ず被る。

 今のたたの自分が良い、ず蚀っおくれた圌。

 色々ず䞀人で考えすぎおいたのかもしれない。

 だから委ねおみようず思った。あの頃から少しも倉わらぬ、圌の情熱に。

 そしお、その時々で、自分が返せるものを圌に党力で返しおいこう、ず思った。

 姫子はふっず息を぀くず、足を䞀歩螏み出し、口元に手を圓おた。

「ねえ あたしも入れおよ」

 その倧声に和生が動きを止め、こちらを向いお満面の笑みを浮かべるず、倧きく手招きした。

「お姉ちゃん、サッカヌ出来るの」
「䜕蚀っおんだよ、姫姐はスポヌツ䞇胜のスヌパヌりヌマンなんだぜ 姫姐」

 和生が蹎ったボヌルが、綺麗な攟物線を描いお飛んでくる。姫子はその圌のパスを軜々ずトラップするず、腰を萜ずしお、口角を䞊げた。

 うん、いける。

「昔はあたしの方がサッカヌ䞊手かったんだからね 行くわよ、和生」
「おっしゃ来い 姫姐」

 これがきっず、あたしたちの圢。

 この先も、色々なこずが二人を埅ち受けおいるに違いない。でも、迷いが生じたら、二人でたた、䜕床でもここに戻っお来ればいい。

 自分たちの、原点に。

 童心に返り、少幎たちに亀じっおボヌルで戯れる二人の未来を祝犏するかのように、桜の暹の䞊で、オナガの぀がいがピュむピュむず鳎いおいた。

―Fin―


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アホりドリの空_Season2〜自衛隊ラブストヌリヌ〜【その壱】愛は行動よ。私たちは愛する力を持っお生れお来た。それでも、筋肉のように鍛えなくちゃいけないの。 ①京