
#14 シクラメン

冬のまちかどで、小さな灯(あかり)みたいに咲く花があるの。
名前は「シクラメン」。日本語では「カガリビバナ」。
かがり火って、夜の道をてらす小さなあかりのこと。
シクラメンの花びらは、ふしぎな形をしているの。
くるんと上をむいて咲いていて、まるで風に乗って踊っているみたい。
色も、あか、ピンク、しろ、きいろ、むらさき……とっても、カラフル。
中には、花びらが二重になっている「八重咲き」や、
花びらのふちが波みたいにゆれている「ロココ咲き」もあるみたい。
葉っぱのかたちもかわっていて、
ハートのようだったり、銀色にひかっていたりするの。
葉っぱの下では、まるくてつよい球根がねむってる。
夏のあついあいだは、休んでねむる子、
がんばって葉っぱをのこしたまま夏をこす子もいる。
どちらの子も、秋になると目をさまして、
冷たい空気にうつむきながら、光をあつめて花ひらくの。
太陽に会えたのがうれしくて、はにかんでいるみたいだね。
🌸ちいさなメモ
科(きょうだいは)… サクラソウ科
咲く期間… 10月〜3月ごろ
生息地… 北アフリカからヨーロッパの地中海沿岸
すきな場所… すずしいところ、やわらかい日かげ
花ことば…「はにかみ」「遠慮」「清純な愛」